概要
「行軍のさなかに振り向ける者は幸いだ。後ろに誰も居ないという真実を知る事が出来る」
「貴様らが地上に戻る時は、間も無くやってくる。実体無き翼などで空は飛べんさ」
Cid Bachanel。
軍事正常化委員会(黒旗)の空挺部隊に所属。コールサインはキング・ラプチャー。同組織に於いては対空格闘戦に秀でる。
芝居がかった口ぶりとニヒリズムの漂う態度で知られ、周囲の人間とは一定の距離を保とうとする節がある。
「客観的な視点とは大多数の持ちうる主観の集合体である」という思想を持っており、
黒旗の行動の殆どが社会的に受け入れられ難いものと知りつつも、啓蒙の最良の手段としてこの組織を選んだ。
かつての所属が何処であるかを明確には語らないが、
空戦MAIDに対する敵意に満ちた言動から、
元はクロッセル連合の空軍所属であったと噂されている。
得意分野はヘッドハンティングであり、MAID依存社会を嘆く若者を多数く黒旗に引き入れた。
趣味は演劇鑑賞と読書。特に哲学書を愛読し、学生時代は教師を志していた事もあったらしい。
なお、黒旗に身を移してから、同組織に協力的な出版社より幾つかの著書を刊行している。
- コードネーム:キング・ラプチャー、ヘンドリック・デッケン(『さまよえるガリア船』搭乗時の偽名。書類処理の際に使用)
- 出身:不明
- 所属:軍事正常化員会空挺部隊、及び『さまよえるガリア船』
- 階級:大尉
- 身長:177cm
- 誕生:不明
- 年齢:38歳
関連、所感
「俺は今、善悪の彼岸から、“善人”どもを眺めている。絶対的な真理とは主観の集合体に辿り着いた各々の見解でしかない。それを振りかざし、あたかも絶対的な正義であるが如く振舞う連中に、歯向かわない道理はあるか」
「断罪は啓蒙だ。一つの過ちで一人が処されれば、百人は罰を恐れ、罪を避ける。罪と罰を恐れぬ奴だけが、この船の餌食となる」
「軍事正常化委員会はもはや組織ではない。一つのイデオロギーとして機能している。つまり、また一つの正義が生まれた。その時点で指導者は役目を終えたと云っても良い。彼に残された仕事は、書類の処理だけだ」
- フィルトル - 形骸化を自覚しない(或いは認めない)指導者
「情熱は時として無意味だ。俺を見ろ。情熱を失いつつも、その残り火とエゴだけで生き存える、俺の顔を見ろ」
「演説の手腕は認めるが、アルトメリア支部は実質、彼の私兵集団になりつつある。彼はもしケーキを食い損ねても、何も追及出来ない立場になってしまった」
「思想と利害を同じくするが、手段は違う。利用できる内に利用させて貰うが、さて……」
「中佐殿。私の顔色をご覧になれば、私が如何なる気分でベッドから跳ね起き、朝食を喉に掻き込み、咽せそうになる気持ちを抑えながら今この瞬間まで生き存えてきたか……全てご理解頂ける筈です」
「正義は太陽の如く変動する。太陽が東に在る内に前進せねば、太陽に背を向ける事とて在りうる。果たして彼はそれを知覚していたのだろうか」
「失った悲しみは、得ようとする“もがき”に勝る。彼はそれを知っている。良き人材になってくれるだろうか」
「たった7年で戦場は大きく姿を変えた。数多くの兵士は敵を倒す事だけを考え、或いは安寧の上にあぐらをかく。主義も思想も無いまま、戦場は単なる日常として、酒の肴に成り下がった。温い時代になったよな、レイ・ヘンライン」
「絶望という状況に見せ掛けの希望を与える。それだけで英雄は生まれる。自覚の上でやっているなら、これ程の悪もあるまい。望むものは小さくとも、目に見えぬ犠牲は大きいと知るべきだ」
「犬は君主に疑問を持たない。その意味で彼女らの殆どは犬だ。君主の元を離れず、ベーエルデー以外の国へ真に貢献するつもりも無い、外部からの忠告を吠えて返すだけの、幼稚で無知蒙昧な忠犬だ。野良犬や狼は、彼女らの中に紛れ込んでいるか? 居たら是非とも話がしたい。手懐けようとは思わない。俺の思想を知ってもらうだけでいい」
「悪を名乗る事で正義を検証する。そうまでして、承認を受けられなかった事を責め続ける。お前達の求める正義も希望も、何処にも無いと云うのに」
登場作品
最終更新:2012年01月20日 08:15