利尻島砲撃事件

利尻島砲撃事件(りしりとうほうげきじけん)とは、東アジアに位置する大陸国中華社会主義共和国連邦が宗谷海峡日本海側に位置する十洲連合王国領利尻島を砲撃した事件、またこの利尻島砲撃に伴う国際情勢の悪化などの一連の事件の総称である。
利尻島砲撃事件
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
:137年5月12日
場所:十洲連合王国 利尻島
N45.17903, E141.24102
衝突した勢力
中華社会主義共和国連邦 十洲連合王国
戦力
太平洋艦隊第32対潜艦師団
駆逐艦3隻
道北方面軍利尻島分屯地
沿岸砲6門
被害者数
不明、ある情報では死者45名以上 3名死亡(軍)
18名負傷(軍)
2名死亡(民間)
16名負傷(民間)

目次

概要

北海道標準時137年5月12日12時15分ごろ、突如中華連邦海軍駆逐艦3隻が利尻島19海里の十洲連合王国領海に侵入し、同13時24分より利尻島に対して砲撃を開始、5インチ砲弾、3インチ砲弾の合計170発が発射されうち80発が海上へ落下、90発が利尻島へ着弾した。

領海侵犯をレーダーサイトで確認した利尻島駐屯十洲軍は中華艦隊の砲撃の20分後にから122mm沿岸砲による合計80発の反撃を行い、駆逐艦1隻に命中弾を与え大破させた。

中華艦隊の砲撃が開始された直後、沿岸砲部隊6門のうち1門に命中弾があり、この沿岸砲は反撃に参加できなかった。また、在十洲の東北連邦空軍から戦闘機4機が利尻島へ向け緊急発進したが中華艦隊に対し敵対行動には出ず、この戦闘機部隊と艦艇の戦闘は発生しなかった。

この事件で十洲軍人3名と民間人2名が死亡、軍民あわせて34名が重軽傷を負ったほか、利尻島レーダーサイトは全壊し市街地や山林にも大きな被害が出た。利尻島住民5,400人には緊急の避難命令がなされ、高速船や漁船などで北海道本島に避難した。十洲政府は即座に一級戦時態勢の国民保護情報を発令し、十洲軍は戦時待機に置かれた。


十洲政府高官によれば、砲撃は北海道本島において行われた東北連邦による航空ショーに対する反発が砲撃の原因であり、航空ショー開催中に中華連邦は中止を求める外交書簡を送付しているがこれは無視されていた。事件の直前には中華連邦の情報収集艦が領海線ギリギリを航行していたことが確認されており、この艦によるレーダーサイトへの電波妨害により駆逐艦群の発見が遅れた可能性もあるとされている。[要出典]

背景

経済崩壊による体制の転換から始まった中華連邦の一連の軍事行動に痺れを切らした十洲連合王国と東北連邦は、津軽海峡をはじめとする日本海と太平洋を結ぶ海峡を通航する軍艦に一定の規制を設定した。この取り決めは法的拘束力のない形式的なものであったが、中華連邦最高会議幹部会議長習錦濤はこの決定に激怒し、外務省は強い遺憾の意を表明していた。[要出典]

その後も中華艦隊は津軽海峡を通航するなど軍事行動を実施していたが、十洲連合王国と東北連邦は「両国の友好を示す平和的イベント」として航空ショーを実施し、これが直接の引き金となったとされている。しかし、軍事企業MINERS(屋久島)は航空ショー開催が砲撃の直前すぎることや、中華太平洋艦隊の活発化を報道したスミトラント共同新聞のニュースを引用・補強する形で航空ショー開催前より日本海には多数の中華艦艇が集結していたことなどを指摘し、習錦濤最高会議幹部会議長により航空ショー開催決定前から計画が練られていた可能性が高いとしている。

時系列

主にスミトラント共同時事の記事を参考に再構成

137年5月11日

  • 17時15分 - 中華連邦太平洋艦隊所属二等偵察艦「天王星」が利尻島沖領海線付近の公海を航行
  • 時間不明 - 「天王星」が電波妨害を開始、利尻島レーダーサイトがダウン

137年5月12日

  • 08時20分 - 東北連邦所属航空機による航空ショーが十洲連合王国で開催
  • 10時25分 - 中華連邦政府が航空ショー開催中止を求める最後の書簡を送付
  • 11時22分 - 利尻島レーダーサイトのダウンにより本島より派遣された哨戒ヘリが中華艦隊を発見
  • 12時15分 - 中華籍の駆逐艦3隻「咸寧」「荊州」「常州」が十州領海を侵犯
  • 12時30分 - 東北連邦海軍の哨戒機が緊急発進
  • 13時24分 - 中華連邦が利尻島に砲撃を開始 合計120発が発射され、うち70発が利尻島へ着弾
  • 13時28分 - 東北連邦空軍在十洲部隊から戦闘機2機が緊急発進
  • 13時35分 - 十洲政府が一級戦時態勢を宣言、島民の避難が始まる
  • 13時45分 - 十洲軍が50発の対抗射撃を実施
  • 14時00分 - 砲撃戦が中断される。島民を避難させるフェリーの大半が出港
  • 14時14分 - 砲撃戦が再開。中華側は50発、十洲側は30発を射撃 「荊州」が艦橋に直撃弾を受け大破
  • 14時50分 - 砲撃戦が終了
  • 14時55分 - 十洲軍が中華側に挑発をやめるよう通告[要出典]
  • 15時10分 - 十洲軍が戦時態勢に以降
  • 15時25分 - 中華艦隊が「天王星」を残し利尻島海域から離脱
  • 15時50分 - 北京政府が声明を発表
  • 16時07分 - 十洲政府が非難声明を発表
  • 16時11分 - 東北政府が非難声明を発表
  • 19時25分 - らずべりぃ連邦が中華連邦に賛同し追従措置をほのめかす声明を発表

137年5月

  • 13日
十洲政府救助隊が利尻島に上陸、詳細な被害を調査
  • 15日
中華艦隊が青島に入港、習錦濤最高会議幹部会議長をはじめとする政府高官が歓迎。
なお、荊州乗員は「咸寧」「常州」両艦に分乗しており、「荊州」の姿は無かった。

被害

十洲連合王国

  • 死亡:5名(軍人3名、住民2名)
  • 負傷:34名(軍人18名、住民16名)
  • 避難:約5,420人
中華艦隊は利尻島南岸に沿うように航行し市街地を含めた島全体に砲撃をしており、建造物には大きな損害が出た。しかし軍事的要衝である利尻島は島民全員分の防空壕を備えるなど民間人への被害の低減策が徹底されており、人的被害は(特に死者は)圧倒的に少なかった。

中華連邦

中華連邦の公式発表では「咸寧」「常州」両艦の凱旋が大々的に報じられたほか、「荊州」が大破するも自力航行により帰還したということも報道されたが、人的損害を含めた被害の詳細は公表されていない。しかし十州軍によって「荊州」は命中弾を受け艦橋が吹き飛んでいることが確認されており、スミトラント共同新聞社の某記者は中華海軍消息筋の話として「艦長以下45名が死亡」し「多数乗員が負傷」したと紙面上で報じているが、記者及び証言者の名前はプライバシー保護の観点から公表されていない。
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
最終更新:2020年05月14日 02:44