Serenum Frontier Manufacturing Corporation ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ![]() ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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出典:フロンティアフリー百科事典 Serenum Frontier Manufacturing Corporation(別称:セレナム,SFM)は、旧ガーナ・リベリア・シエラレオネ地域に拠点を持つ企業国家である。以前はTriangle Roboticsと呼ばれていた軍事企業であり、第二次赤戦争の後にSFMとして成立した。現在では軍需産業に加えて遠く離れたフロンティア星系群の開発も行っている。 国家概要 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 成立 統一暦55年に軍事企業Triangle Roboticsとして誕生したSFMは、旧V王国の統治下において第一次赤戦争、ガーナ北伐等の戦乱を通し筆頭軍事企業として勢力を伸ばした。その後統一旧暦86年~の第二次赤戦争にて旧王国が崩壊、軍閥時代に突入すると、当時はまだ普及していなかったK.Y式人型機動兵器を活用して航宙部門を設立。クマシの戦い、ベイラの戦いに次々と勝利し、旧王国領を完全にその手中に収める。この戦乱の過程において多種多様な企業を吸収合併、複合企業国家SFMとして成立した。その後発生した第三次赤戦争にてシエラレオネ地域に存在した旧公国を併合し、現在の支配領域を手に入れるに至った。 体制 125年の成立以来VK最高理事会を頂点とする企業独裁体制が続いている。プロパガンダ・報道統制・言論統制などを専門とする情報統制機構が設置されているなど、言論の自由はほぼ完全に認められていない。特に140年代からは「完全都市計画」に基づく都市在住民に対する完全監視が成立しており、物資配給制や業務の自動割り当てを内包する国民皆社員法と共に超統制社会が実現されている。物資配給制によって都市民の生活は政府に依存した形となり、反体制的言論を行うことは即ち生活が立ち行かなくなることを意味する。これらによって都市部の犯罪率は異様な低さを記録する一方、非都市民に対しての統制は殆ど行われておらず、犯罪組織の温床となっている場合もある。 フロンティア星系群 181年に発見された空間跳躍技術は、恒星間、さらにはエネルギーさえあれば銀河間の転移をも可能にする超技術であった。銀河系には地球由来の各種国家・組織が独自の勢力圏を所持していたためにSFMによる新規開発の余地など存在しなかったが、この技術によってそれら勢力圏外に進出することが可能になったのである。そして同年には外銀河系探索を旨とするインターステラー計画が発足。さらにそこから2年の月日を経て発見されたのが「フロンティア」と呼ばれる星系群である。居住可能惑星を多く含む上各種未知の資源も存在していたこの星系群は、人類の新たな開拓の地平となることが期待された。 軍事 成立初期のSFMは内戦を経て陸軍国家としての様相を呈していたが、現在では広大なフロンティア星系群防衛のために航宙軍に比重を置いている。その中核を成すのが「タイタン」と呼ばれる巨大兵器群である。全長700m~1000mの軽タイタンは一般的な宇宙軍における大型戦艦級に相当し、さらに全長1000m~の戦略タイタンはそれらを軽々と蹂躙する能力を持つ。また、最大の座を宙軍に譲ってこそいるが、嘗て陸軍国家であった名残から陸軍も十分な戦力を持つ。常備戦力は機械歩兵師団を3個、機殻師団を4個と少ないものの、ひとたび戦時下に入れば陸上戦略タイタンの高い自律兵器生産能力を生かして大量の戦力が生産される。 地理 SFMはコートジボワール中央管区・ガーナ管区・リベリア管区・シエラレオネ西部管区の四区から構成される。フロンティア星系については国際条約に基づき領有権を主張していない。総国土面積は74.39万平方キロメートルであり、アフリカ諸国の平均国土面積を下回る。 シエラレオネ管区の西部には統一暦180年の神格顕現事象によって生成された巨大なクレーターが存在しており、約1/2の領域が利用不可能な状態となっている。 |
Serenum Frontier Manufacturing Corporation | |
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種別 | 企業国家 | |
国の標語 | 人類文明の先駆者となれ | |
成立 | UOC.125 | |
創設者 | 不明 | |
本社所在地 | アビジャン | |
軍事概要 | ||
兵力 | 1,788,243人 | |
司令官 | 不明 | |
不明 | ||
人口 | ||
総計 | 178,824,389人 | |
人口密度 | 240.4人/㎢ | |
地理概要 | ||
面積 | 743,900㎢ | |
首都 | アビジャン | |
最大の都市 | アビジャン | |
その他 | ||
通貨 | C.A.S.H |
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企業理念 | |||
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職員向けNEWS | |||
『待ち構えるワーム』の正体判明 ホライゾンシグナル十年の節目(全職員向け) | |||
XR129特異点 | 情報 | ||
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ホライゾンシグナルが初めて観測されてから明日で十年となる。この節目の日に、自然科学研究機構の手によってその主『待ち構えるワーム』の正体が明らかとされた。 本研究は社会現象ともなった『ワーム議論』の終結の契機となるとも見込まれている。 199/12/31 | ||
AXT-220星系が攻撃(β以上クラス職員向け) | |||
攻撃される宇宙港 | 情報 | ||
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AXT-221星系での一連の事件について、隣接するAXT-220星系に大エンダー軍が向かっていることが確認された。同星系に帰投した合同艦隊の空間跳躍痕跡からFTL情報を入手したものと思われ、観測された移動速度からおよそ30分後には第三惑星公転軌道まで到達すると予測される。第二惑星に存在する第135軍事・研究サイトにおいては勤務する全職員の避難が呼びかけられており、現時点で約半数の532人が隣接する安全な星系へ退避している。同星系には第三惑星軌道上、第二惑星軌道上にそれぞれ防衛設備が設置されており、敵艦隊の到達前に全人員の避難が完了される見込み。 189/06/06 |
過去のニュース |
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保有戦力 |
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社会運営 |
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技術 |
+ | ... |
貿易関連 |
+ | ... |
各種設定 |
+ | ... |
参加企画 |
ポストコラプス・カノン | ||
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"―――その日、世界は 崩壊 した" | ||
概略 | ||
世界を巻き込む大戦の後、追い詰められたかの国は「スポナー衛星」――空から生物兵器を降らせる、狂気の終末兵器を使用した。人類は降り注ぐ怪物「MOB」に敗走を続けており、多くの国家は崩れ、世界は崩壊寸前である。人類に残された時間は少ない。 これはそんな世界に生きる、一つの企業国家における話である。 | ||
Tales | ||
企業国概史 「崩壊の日」篇 | ||
如何にして危機が始まり、そして「文明の尖兵」を僭称するSFMは、如何なる行動をとったか。 | ||
逆説的なやり直しの取扱説明書 | ||
「過去すらも征服せよ」 | ||
監視者 | ||
「行き過ぎた文明は己の身を亡ぼす。故に統率し、監視する者が必要だ。」 |
ブロックキャット・ハーベスターズ | ||
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"奴らを止めなければならない@@ @@@@――たとえどんな手を使ってでも" | ||
概略 | ||
統一暦20X年、フロンティア星系群に異常な高重力を持つ謎の物体が侵入した。徐々に明らかとなるその正体は最悪なケースを描き出す――物体は遥か銀河間空間、ボイドより飛来した侵略者であったのだ。 ――既にいくつかの星系は彼らに収穫され消滅している。「ブロックキャット」と自称する彼らを排除できなければ、次に消滅するのは我々に違いない。 | ||
Tales | ||
ボイドからの侵略者 | ||
来たる災厄 | ||
逆説的な破壊兵器の取扱説明書 -制作中 | ||
「我々が消えるか、奴らが消えるか。確率を半分まで高められるんだ。十分だろう?」 | ||
情報 | ||
原作 | ||
ゲーム 「Stellaris」 大型MOD 「Gigastructural engineering & more」 より「Blokkat Harvesters」 |
第三次赤戦争 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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出典:フロンティアフリー百科事典 第三次赤戦争(だいさんじあかせんそう、Third Red War)は、統一旧暦126年~129年にかけて、企業国家SFM Co.とシエラレオネ地域に存在した旧公国との間で行われた戦争を指す。 総力戦 の様相を呈し、末期においては相互に 核兵器 の大々的な使用が行われた。 背景 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第二次赤戦争において辛くも旧王国に勝利した公国は、旧王国に対し巨額の賠償金、リバーセス地域、シノエ地域などの割譲を要求した。(グリーンビルノート)しかしながらこの要求が正式に承認される以前に旧王国内では陸軍急進派によるクーデターが発生、さらにそれに反発した軍事企業TR社や社会主義派、近衛隊などが蜂起し同国は内戦状態に陥った。(四月内戦)この混乱の中で中央政府が完全に崩壊すると公国の要求は宙づりとなった。 125年9月9日、社会主義派勢力を取り込み他勢力を排したTR社が旧王国領を統一しSFMとして成立した。同年9月25日、公国はグリーンビルノートと同等の内容をSFMに通達する(七箇条要求)も、SFMは不当な要求としてこれを拒否。両国の関係は初期から著しく険悪なものとなっていた。 これらの状況の中で翌126年1月、公国は七箇条要求の拒否及び国境付近における公国人殺傷事件を開戦事由としてSFMに対し宣戦布告。両国と国境を接する共和国も続けて宣戦布告を行った。 経過 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 初期 開戦初期は編成の最中であったSFM陸戦課に対し公国・共和国連合軍が優勢であり、6月までに北部ではズウェドルやガバンガ、南部沿岸地域においてはグリーンビルやバイラクポなどが占領下に置かれることとなった。対する陸戦課は 機動防御 を試みたが、西部における部隊絶対数の不足によって有効な打撃を与えるには至らず、逆に包囲殲滅される事例が多発した。 この結果を受けSFMは試験段階にあった戦艦級航宙艦船を前倒しで投入した。対艦武装面において問題のあったこれを小型艦艇と合わせ輸送艦/対地攻撃艦として用い、補給路妨害、後方基地の攻撃などによって侵攻隊の戦闘能力を削り続けた。また旧王国時代から用いられていた爆撃ドローンも活用され、結果として破竹の勢いであった連合軍の侵攻速度は7月以降徐々に鈍化する。 中期 9月、連合軍が大戦力を投入したグラボ防衛戦において勝利を収めたのを契機に、最高理事会は秘密裏に進められていた反撃作戦の計画を実行に移した。機殻師団の機動力を生かし北部山岳地帯を突破することで敵軍背面に回り込み、11月にはダナネにおいて連合軍前線部隊15万の包囲に成功。包囲された部隊に対し公国は空/宙輸での物資補給を試みたが、この時点でほぼ完成していた航宙艦隊に対し公国が用いた旧型の戦闘機/航宙機は無力であり、制空権および制宙権を確保することが出来なかった。 翌年1月、包囲されていた公国第6軍及び共和国第23機甲師団は投降し捕虜に下った。 公国は技術的な優位なSFM側の戦力が整うことを危惧し、開戦当初より127年前半中の早期決着を目標としていた。そのためにこの敗北は単なる数字的損失以上に大きな意味を持ち、数少ない予備戦力の大部分を投入せざるを得なくなった。 実際公国が恐れていた通り11月にはSFM領ヤムスクロにおいて初期型ジグソー式軍需工場が完成しており、徐々に二者の戦力差は互角に近づきつつあった。 後期 2月1日、新規生産分の機殻部隊が前線に到着すると同時にSFM最高理事会により第二十五号作戦が発令される。これは西部奪還および公国領に対する反転攻勢を目標とするものであった。長期間補給の滞っていた連合軍前線部隊は、機殻師団の高い機動力と物量に対して有効な対策を講じることが出来ず、各地で敗走を続けることとなる。陸戦課は5月までにモンターニュ地方から公国軍を駆逐、さらに続けて要衝であるズウェドルを奪還するなど、開戦当初とは正反対の快進撃を見せた。 この状況に対して連合軍は戦力の集中による各個撃破を試みるべく、公国第1~3軍、共和国第1~4軍を南部戦線に集結させる。航宙艦隊による偵察によって早期にこれを察知していたSFMも最大戦力に近い第1~4軍、第2~5航宙艦隊をカバリー川東岸に配備した。8月2日、沿岸部カバラにてこれらの戦力が衝突、第三次赤戦争における最大の通常戦闘となるカバラ攻防戦が始まった。この戦闘においては制空権/制宙権を一方的に有するSFM陸戦課に終始優勢な戦況が続き、公国軍第1,2軍、共和国第1,2,4軍が壊滅、公国軍第3軍が全滅する結果となった。一方でSFMの損害は第4軍が壊滅するに留まり、連合軍勝利の可能性がほぼ完全に潰えたことを意味した。 9月27日、装備を整えたSFM陸戦課第1~3軍は西進を開始。11月までにグランドクル郡を奪回した後、シノエ郡東部にて同時期にグランドゲデ郡を奪還した第5軍と合流。12月4日、沿岸部グリーンビル攻略戦に勝利したことで事実上SFMは全ての領土を回復した。 末期 西部地域を奪還したSFM軍は10月1日、共和国領への逆侵攻を開始した。既にカバラ攻防戦において主力の殆どを喪失していた連合軍の抵抗は少なく、僅か1か月でマージビ、ボン、バルボル郡を制圧、共和国領のほぼすべてが占領下に置かれた。この段階で共和国は単独無条件降伏を決定し、公国は単独での戦闘を余儀なくされることとなる。11月19日、SFM陸戦課第1~3,5軍が公国=共和国国境を越境しグランドケープマウント郡に侵入。要衝であるモンロビアを分断するとそのまま1~3軍は沿岸部南部州を西進、公国の首都フリータウンを目指した。モンロビアには先の戦闘において公国第4軍が撤退しており、23日には西部において戦闘が勃発。SFM第5軍は15日間の市街戦の末これを撃破、占領した。一方で南部州に侵入した1~3軍はプジェハン、サバ、スンブヤなどを次々と占領。24日のセワ川渡河作戦などを経て29日には首都フリータウンまで50kmの地点まで肉薄した。 公国軍はここにおいて最後の防勢作戦である名誉の夜明け作戦を実行に移し、バンカソカ川西岸に残存する第5,7軍を配置、絶対死守を命令した。30日には両軍が接触、第三次赤戦争における実質的に最後の通常戦闘が勃発した。 当初は強固な防衛陣地を有し地勢上有利である公国軍に軍配が上がったが、航空能力を持つ後続の機殻部隊が到着すると戦況は一転。複数の地点において 電撃戦 的に戦線を突破され、3日後の12月1日までに総戦力の6割を喪失。実質的に戦闘を継続することは不可能となった。この時点で講和の可能性すら失われたことを悟った公国司令部は戦略核の使用を決定。同日17時15分、両軍が戦闘中のバンカソカ川、SFM首都ヤムスクロを始めとする諸都市に100発を超える核ミサイルが発射された。航宙艦艇、通常迎撃ミサイルなどを総動員して迎撃が試みられたが、その物量や第一波迎撃に伴う電磁パルスによる機能障害のために完全な迎撃には失敗。結果としてヤムスクロを含む13の都市が核の炎に晒された。2分後の17時17分、SFMのカクタス自動報復システムが作動したことで防衛手段を既に失っていた公国領にも再び核兵器が降り注いだ。 ここにおいて公国はその政府機能を完全に喪失し、勝利したSFMもまた大きな被害を被ることとなった。 |
第三次赤戦争 | |
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戦争:第三次赤戦争 | ||
年月日:126年1月15日 - 129年-月-日 | ||
場所: リベリア,シエラレオネ,コートジボワール | ||
交戦勢力 | ||
---公国 ---共和国 |
SFM | |
戦力 | ||
----万 | ----万 | |
損害 | ||
戦死者数 ----万 民間人犠牲者 ----万 |
戦死者数 ----万 民間人犠牲者 ----万 | |
完全都市計画 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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出典:フロンティアフリー百科事典 完全都市計画(別称:積層都市計画)とは、統一旧暦130年代~150年代にモーリス・アンダーソンが提唱した案、及びそれに基づいてSFM統治機構が計画・実施した大規模都市開発計画である。広大な地下空間を利用して管理の行き届いた計画的 アーコロジー を建造、強固な支配基盤を形成することを目的としている。 計画 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― モーリス・アンダーソンはSFM旗下研究組織Orbital Labの主任研究員であり、統一旧暦130年に発見された大深度地下洞窟群、通称深淵層の調査の第一人者であった。その調査の過程で洞窟群の異様な構造的強固さ、恒常性を見出したアンダーソンは、138年にこの空間を都市区域として利用する「積層都市」構想を提唱した(139年に改称)。この提案は深淵層のある地下1㎞まで垂直方向に広がる都市を建造するというもので、効率的な業務遂行、攻撃に対する高い物理的防御力を実現できるとする。 この提言がなされた背景には126年~129年の第三次赤戦争がある。統一旧暦126年に公国が行った核攻撃は多数の航宙艦艇による大規模なものであり、弾道弾による少数の攻撃を念頭に置いて設計された防衛網では到底対処できなかった。特に問題となったのがその数と半径200kmにも及ぶ広大な爆撃範囲である。このために配備された迎撃ミサイルを重要拠点の防御のために集中せざるを得ず、周辺地域を犠牲にすることとなった。防衛システムの再考が急がれる中発表されたアンダーソンの提言は、この問題を物理的手段によって解決するものである。水平でなく垂直方向に展開した都市構造は、その防空断面積を減少させることで効率的な防御を可能とする。これは当時の最高理事会の意向と一致しており、140年には監視機構を盛り込んだ「完全都市計画」として完成、実行に移された。 経過 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 建造候補地の選定にあたり、主要な要件として挙げられたのは以下の四点である。 ・広大な深淵層を持つこと ・災害に対する高い耐久性を有すること ・防衛に適していること ・既存都市との適切な交通可能性を持つこと これらを踏まえ統一旧暦151年12月の理事会において、以下の三都市が候補地として選定された。 候補地 ・アビジャン ・クマシ ・コルホゴ |
VK-最高理事会 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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出典:フロンティアフリー百科事典 VK-最高理事会(別称:最高理事会,VK,)は、企業国家SFMの最高機関である。 概要 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 編集中 |
VK Administrative Board | |
![]() | ||
構成 | ||
任期 | 無期限 | |
定員 | 7名 | |
資格 | ω-クラス | |
メンバー | ||
VK-01 | 不明 | |
VK-02 | アレクシス・ロジャーズ | |
VK-03 | 不明 | |
VK-04 | 不明 | |
VK-05 | 不明 | |
VK-06 | 不明 | |
VK-07 | 不明 |
セレナム監視国 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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出典:フロンティア多次元フリー百科事典 セレナム監視国(別称:Serenum、監視国)とは、絶滅危惧暦晩期~後絶滅危惧暦にかけて成立した、企業国家SFMの後身国家である。人類文明の保護をその最大の目的とする。 中心思想と成立 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 先の大戦 、 MOB戦役 を経験したSFM企業国は一つの結論に至った。それ即ち"人類は自らを滅ぼす"。文明の尖兵を僭称する企業国にとって至上の存在である人類文明の滅亡は必ずや避けなければならない事柄である。にもかかわらず文明の発展が自壊を引き起こしかねないのであれば、何者かがこれを監視し、統率し、そして制限せねばならない。企業国は自らがその監視者となることで文明の永続を試みることを決意したのである。AFF.1、セレナムは成立以来の年月を共にしてきた企業の称号を棄て、監視国の名を名乗るに至った。 軍事 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― PCC時代、大規模演算施設サンクチュアリを技術開発・発展のみに用いてきたセレナムは、統一暦時代とは比較にならない程の技術力を手にしていた。エネルギーから物質への完全な転換を実現した次元印刷機や、莫大なエネルギーを産出する第四級特異点など......その技術の結晶はこれら民需に限らない。主力たるFEシリーズ航宙艦艇(コバルトドワーフ、プレオンドワーフ、アポリアなど)、自律兵器たるCGシリーズ艦艇(ユーナナイザーなど)は旧時代の既存艦艇と比較して圧倒的な性能を持つ。 |
セレナム監視国 | |
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企業国概史 「崩壊の日」篇 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
―その日、SFMが世界中に張り巡らせたレーダー網はかの国から飛び立った無数の飛翔体を捉えていた。 "221年の遭遇"事変の対応に追われ先の大戦において中立を決め込んでいたSFMにとっても、これらは決して無視できるものではなかった。その尋常でない数と巨体は、仮に核弾頭を搭載していた場合全球規模の甚大な破壊、或いは破滅を引き起こすと予想されたからである。運の悪いことに、この大戦においては既に核分裂兵器や核融合兵器の使用が幾度となく行われていたために、この予測は悍ましいリアリティを伴っていた。 最も最初にこれに反応したのは、かの国と最も激しい死闘を繰り広げた国家である“公国”であった。最新型の迎撃ミサイルを大量に投入し、飛翔体の早期撃墜を図ったのである。次いで公国の同盟国、つまりかの国と敵対関係にある各国が各々が持てる対空/対宙兵器を以て対処に当たった。迎撃ミサイル、レールキャノン、エネルギー兵器、最終的には大戦の中で見出された狂気の対空核ミサイルまでもが用いられ...しかしそのどれ一つとして効果を成すものは無かった。極超音速で飛行するわけでも、完璧なステルス性能を持つのでもない。その殆どが命中しているのにも関わらず、その物体は自らの目的地へと飛行を続けたのである。その異様なまでの防御性能は明らかにこの時代の技術レベルを逸脱したものであった。 やがてその物体は衛星軌道に乗り―この時点で核ミサイルの類ではないことこそ判明したが―、同時に空から降り注ぐ異常な生物群が報告され始めた。明らかに飛翔物体を源とするこれらのものどもは「悪性軌道起源種」=MOBと名付けられた、人間を含むあらゆる高等生命に対してその牙を剥く存在であった。時が経つにつれそれら存在の降り注ぐ範囲は地球全域に広がっていった。 これを受けて企業国は衛星軌道掃射砲の使用を決定する。いまやスポナー衛星という名を得た飛翔物体は、かの戦略兵器が齎す各種副作用を遥かに上回る、文明や人類種、乃至星そのものへの明確な脅威であると認識されたのだ。なお、この時用いられた衛星軌道掃射砲とはSFMが持てる最大火力の兵器であり、同時にその史上において最も凶悪な兵器の一つである。数百本の砲身から放たれる極太のエネルギー流は高度150000mで衝突し、数千本の細い―とは言えども並みの航宙艦艇や衛星程度ならばひとたまりもない―流れに分裂、衛星軌道の任意の領域乃至全域を一掃する。充填に数か月の時間こそかかるものの、その凄まじい加害範囲や威力はこの重大なる任務に相応しいと思われたのだ。既にMOB達は領内に侵攻を始めていたが、倉庫で眠っていた無人兵器群を総動員すれば充填に必要な時間を稼ぐ程度のことは容易かった。それにもし攻撃が数倍に激化したとしても、戦略タイタンや航宙艦艇を動員すれば問題なく対処できると予測されていた。そして実際に最初の一月が経過した時点で被害を受けた都市領域は数えるほどしか存在せず、そしてその被害も限りなく少ないものであった。 この万全の体制に対し、しかしながら脅威は人々が目を向けていた衛星軌道とは正反対の領域―地下空間から現れた。 まだこの時点では知られていなかったことだが、MOBの中には地層を掘削しネストと呼ばれる構造物を作り出す種が存在していた。その内の一群で、MOBの被害を知らなかったとある小国に降り立ったものがあった。そのものどもはその場にあった“食料”を食べ尽くした後、都市の残骸に埋もれる地下型ネストの構築を試みた。運の悪いことに、そこにあったのはコンクリートの側壁を持つ洞穴、世界に散らばる支社を持つSFMが建造したアンダーシャトル・トンネルである。北方地域と本社を結ぶこの路線はその時点でも使われており、二時間当たり3本の貨物列車がその場所で急激に折れ曲がる鉄路の上を行き交っていた。この日はいつもと異なり、カーブを曲がるために減速した無人の貨物車両に対して飛び掛かるものがあった。減速しきる前に衝突したもの達は粉々に粉砕されたが、なんとか無賃乗車に成功したものもいた。ネストが完成した後はその数はさらに増え、貨物に紛れて毎日数十ものものが輸送されていった。この事実が発覚するのは、SFM領第二十三地下貯蔵施設と地下道ネットワークを隔てる隔壁が崩壊し、中から4つの複合ネストが発見された際である。 ネストから溢れだしたMOB達は地下道の網の目を通して広域に拡散。初めて民間人を含む大規模な被害が発生した。その一部は鋼鉄製の隔壁を破壊して第一基幹発電区域にも雪崩込んだ。勿論防御設備は存在したが、MOBとその圧死した死体から成る火砕流を前にしては無力であった。精密機器の塊であったジェネレーターはその攻撃に耐えうるものでは到底なく、警備部隊の奮戦虚しく炉心溶融が発生した。だがここで完結していたのならば影響は少なかったであろう。西部には予備ジェネレーターが存在したし、東部への電力供給はタイタン級艦艇が代行できた。しかしながらそうはならなかった。放射された形象パルスが近隣の本質的には同質の設備 ―第四衛星軌道掃射砲群への誘爆を引き起こしたのだ。 ここにおいて迎撃計画は完全に破綻し、更にはこの時に暴走したエネルギーはその周囲50kmのあらゆる存在を消し飛ばした。東タイタン工廠があった地点まで巻き込んだ巨大なクレーターが形成され、領内の殆どの地域に於いて震度6強以上の地震が観測された。唯一幸いだったのはネストを含むMOB群の大部分が同時に消滅したことであり、復興までの間持ちこたえることが出来たのは偏にこの損失あってこそである。 |
逆説的なやり直しの取扱説明書 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
(前略) これまで、数え切れないほどの歴史上のIFが論じられてきた。 例えば、もし戦争が起こらなかったら。例えば、もし家族が死ななかったら。 過去の過ち、罪、悔やみきれぬ唾棄すべき行為が存在する限り、人々は「もし」を想像し続ける。特に過去100年間の惨禍を経験した我々にとってはなおさらのことだ。しかしながら、それはこれまでただの想像に過ぎず、現実には歴史にIFは存在し得なかった。歴史は不変、過去は変えることなどできない――――そう、我々は思っていた。 しかし今日という日、その不変の扉は遂に開いた。私はプロジェクト・ホライゾン完遂を以てここに宣言する、我々は遂に過去への道を見出した!そして「もしも」は我らの目前に迫っている。この壊れた世界を修正する時が! そして今私は諸君に告ぐ、人類史上最大の汚点――絶滅危惧の歴史を破壊せよと!我々の仇敵を蹂躙し、殲滅し、以て人の世界を取り戻すのだ。人類の未来の為、我らの過去すらも征服せよ! 後絶滅危惧暦五年、最高理事VK-02の国家演説より |
『待ち構えるワーム』の正体判明 ホライゾンシグナル十年の節目 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
フロンティアニュース 199年12月31日20:45 190年に初めてホライゾン・シグナルが観測されてから、明日で10年の年月が経とうとしている。 その源たる『待ち構えるワーム』はSFMにおいて研究者、政治家、国民たちの間に大きな論争を巻き起こした。次元を超えた上位存在であるとか、他国の陰謀であるとか、様々な説が発生しては消えていった。しかしながら十年の節目を目前とした本日、ついにSFMの自然科学研究機構がこの正体を突き止めた! 論文『ワームの正体』から以下に引用しよう。 "解決不可能な時空間ループが発生した際には、天文学的回数の因果ループが発生する。このループは"偶然因果関係が矛盾しない択"が抽選されることによって解決される。『待ち構えるワーム』とは、この択の抽選における指向性のある選択傾向のことを指す。" ――これが最新研究によって明らかになった『待ち構えるワーム』の正体である。実に難解である。 本記事はこれをE-クラス職員にも分かるように説明するものであるので、気楽に読んでいただきたい。 まず「択の抽選」の説明には統一暦190年の試験において利用された「親殺しのパラドックス」を例に引こう。「親殺しのパラドックス」とは、「自身が生まれる以前の過去にタイムスリップしたとある人物(以下「子」)が自身の親(以下「親」)を殺害する」という思考実験である。 殺害に成功した場合、「子」が誕生する歴史は無くなる。存在しない「子」が「親」を殺害することはできないので、「親」は生存する。しかしすると「子」は「親」を殺害するため........このように、一部のタイムトラベルは無限に続く因果と論理の輪を形成する。 この矛盾を解決する方法は二つ存在する。一つは「タイムトラベルは不可能」と結論付けることであり、もう一つは「偶然矛盾しない択が選択される」というものである。前者の説明は不要であろう。なにしろ試験が成立しているという状況が示す通り、既に時空間ワームホールは発見されているのだから。 重要なのは後者である。この無限の因果ループにおいても量子的な確率はあくまで乱数として振舞うため、各個のループは必ずしも同じ状況を生まない。また、一つの事柄が起こる確率がどれだけ低くとも、無限回のループ、つまり無限回の試行の中ではその事柄は選択され得る。例えば仮にループの中で「子」が宝くじを買ったとしよう。「子」が偶然当たりの宝くじを引く確率が1/1000であろうとも、10回、100回、1000回、10000回と試行回数が増えていけば、"その中で一回でも当たりを引く確率"は1に収束する。そう、たとえば巨大隕石の衝突などの天文学的な確率の事象ですら無限回のループの中では発生し得るのである。 このような「通常あり得ない」事柄が発生することによって、論理ループを脱出できる場合がある。例えば「子」が「親」を殺害する前に事故で死亡するという事象の択や、「親」が偶然一命をとりとめる事象の択がそれにあたる。このようにして"偶然因果関係が矛盾しない択"が抽選されることでループは終了する。 もちろん一つの択が選択されてループが一旦終了すれば、他の択を抽選することは不可能になるが故に、どの択で終了するかはそれぞれの択の"本来の"発生確率に依存することとなる。例えば隕石が当たって「子」が死亡することでループが終了する択よりも、交通事故によって「子」が死亡する択の方が先に抽選されれば、「子」が隕石に当たることはなくなるのである。結局は"天文学的な確率の択"が抽選される確率は依然として天文学的な確率に留まる.....これが"非異常の"タイムパラドックス解決の理論である。 しかしながら先のSFMが実施した試験においては、この択の抽選に"異常"な指向性が確認された。本実験においては事前に各択の選択確率をサンクチュアリ演算施設を用いて試算した上で、典型的な「親殺しのパラドックス」を発生させている。 まず事前試算においては「子が偶然親の殺害に失敗する」択が最も高い確率を有すると試算された。これは「子」が事故で死亡したり、あるいは単にミスにより凶器を紛失するなど典型的な択約[編集済み]個の択の合計である。 ――実に一般的な回答である。しかし、実際に最も多く抽選されたのは「片方、あるいは両者が突然消失する」と「子のスワンプマンが発生する」という二つの択であった。このスワンプマンは生物学的に成立不可能な構造を有しながらも通常の人間と同等の活動を行い、ループが終了すると同時に崩壊した。消失は形象振動が偶然に突発的なワームホールを形成することで発生したものと思われ、スワンプマンは偶然の繰り返しにより活動を保っていたと考えられている――どちらも"天文学的な"確率である。もう一つ、特異的な事象が観測された。上記の二択を詳細に調査したところ、ワームホールにおいては形象振動が、スワンプマンにおいてはDNA構造が、それぞれ文字列に復元される初歩的なデジタル的信号を示したのである。信号は『未来は過去である』『過去は未来である』と復元された。 この実験の結論はこうだ。「この――原理的に何者にも介入できるはずのない――択の抽選は、それ自体が一種の"意識"を持つ」これこそが190年来、我々に『待ち構えるワーム』として呼称される意識の正体である。 研究者によれば、時間は恐らくは"現在"を含む巨大なループ構造を形成している。このループが解決されるまでにはこの意識――ワーム――は択の抽選の形をとって、現実に介入することができる。介入の一環として送られてきたものがホライゾン・シグナルである。そして聡明な読者の方々ならお気づきだろう。ワームホールによる人体の消失――これは、イグジットポイントにおける艦船消失と一致しているのだ。 これがホライゾン・シグナル、そして『待ち構えるワーム』の正体であった。 その目的自体は未だ謎に包まれているが、その研究も現在進行中であり、続報が待たれる。 |
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