Serenum Frontier Manufacturing Corporation ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
||
出典:フロンティアフリー百科事典 Serenum Frontier Manufacturing Corporation(別称:セレナム,SFM)は、旧ガーナ・リベリア・シエラレオネ地域に拠点を持つ企業国家である。以前はTriangle Roboticsと呼ばれていた軍事企業であり、第二次赤戦争の後にSFMとして成立した。現在では軍需産業に加えて遠く離れたフロンティア星系群の開発も行っている。 国家概要 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 成立 統一暦55年に軍事企業Triangle Roboticsとして誕生したSFMは、旧V王国の統治下において第一次赤戦争、ガーナ北伐等の戦乱を通し筆頭軍事企業として勢力を伸ばした。その後統一旧暦86年~の第二次赤戦争にて旧王国が崩壊、軍閥時代に突入すると、当時はまだ普及していなかったK.Y式人型機動兵器を活用して航宙部門を設立。クマシの戦い、ベイラの戦いに次々と勝利し、旧王国領を完全にその手中に収める。この戦乱の過程において多種多様な企業を吸収合併、複合企業国家SFMとして成立した。その後発生した第三次赤戦争にてシエラレオネ地域に存在した旧公国を併合し、現在の支配領域を手に入れるに至った。 体制 125年の成立以来VK最高理事会を頂点とする企業独裁体制が続いている。プロパガンダ・報道統制・言論統制などを専門とする情報統制機構が設置されているなど、言論の自由はほぼ完全に認められていない。特に140年代からは「完全都市計画」に基づく都市在住民に対する完全監視が成立しており、物資配給制や業務の自動割り当てを内包する国民皆社員法と共に超統制社会が実現されている。物資配給制によって都市民の生活は政府に依存した形となり、反体制的言論を行うことは即ち生活が立ち行かなくなることを意味する。これらによって都市部の犯罪率は異様な低さを記録する一方、非都市民に対しての統制は殆ど行われておらず、犯罪組織の温床となっている場合もある。 フロンティア星系群 181年に発見された空間跳躍技術は、恒星間、さらにはエネルギーさえあれば銀河間の転移をも可能にする超技術であった。銀河系には地球由来の各種国家・組織が独自の勢力圏を所持していたためにSFMによる新規開発の余地など存在しなかったが、この技術によってそれら勢力圏外に進出することが可能になったのである。そして同年には外銀河系探索を旨とするインターステラー計画が発足。さらにそこから2年の月日を経て発見されたのが「フロンティア」と呼ばれる星系群である。居住可能惑星を多く含む上各種未知の資源も存在していたこの星系群は、人類の新たな開拓の地平となることが期待された。 軍事 成立初期のSFMは内戦を経て陸軍国家としての様相を呈していたが、現在では広大なフロンティア星系群防衛のために航宙軍に比重を置いている。その中核を成すのが「タイタン」と呼ばれる巨大兵器群である。全長700m~1000mの軽タイタンは一般的な宇宙軍における大型戦艦級に相当し、さらに全長1000m~の戦略タイタンはそれらを軽々と蹂躙する能力を持つ。また、最大の座を宙軍に譲ってこそいるが、嘗て陸軍国家であった名残から陸軍も十分な戦力を持つ。常備戦力は機械歩兵師団を3個、機殻師団を4個と少ないものの、ひとたび戦時下に入れば陸上戦略タイタンの高い自律兵器生産能力を生かして大量の戦力が生産される。 地理 SFMはコートジボワール中央管区・ガーナ管区・リベリア管区・シエラレオネ西部管区の四区から構成される。フロンティア星系については国際条約に基づき領有権を主張していない。総国土面積は74.39万平方キロメートルであり、アフリカ諸国の平均国土面積を下回る。 シエラレオネ管区の西部には統一暦180年の神格顕現事象によって生成された巨大なクレーターが存在しており、約1/2の領域が利用不可能な状態となっている。 |
Serenum Frontier Manufacturing Corporation | |
![]() | ||
種別 | 企業国家 | |
国の標語 | 人類文明の先駆者となれ | |
成立 | UOC.125 | |
創設者 | 不明 | |
本社所在地 | アビジャン | |
軍事概要 | ||
兵力 | 1,788,243人 | |
司令官 | 不明 | |
不明 | ||
人口 | ||
総計 | 178,824,389人 | |
人口密度 | 240.4人/㎢ | |
地理概要 | ||
面積 | 743,900㎢ | |
首都 | アビジャン | |
最大の都市 | アビジャン | |
その他 | ||
通貨 | C.A.S.H |
![]() | |||
企業理念 | |||
![]() | |||
職員向けNEWS | |||
AXT-220星系が攻撃(β以上クラス職員向け) | |||
攻撃される宇宙港 | 情報 | ||
![]() |
AXT-221星系での一連の事件について、隣接するAXT-220星系に大エンダー軍が向かっていることが確認された。同星系に帰投した合同艦隊の空間跳躍痕跡からFTL情報を入手したものと思われ、観測された移動速度からおよそ30分後には第三惑星公転軌道まで到達すると予測される。第二惑星に存在する第135軍事・研究サイトにおいては勤務する全職員の避難が呼びかけられており、現時点で約半数の532人が隣接する安全な星系へ退避している。同星系には第三惑星軌道上、第二惑星軌道上にそれぞれ防衛設備が設置されており、敵艦隊の到達前に全人員の避難が完了される見込み。 189/06/06 | ||
AXT-221星系から帰投(β以上クラス職員向け) | |||
撤退 | 情報 | ||
![]() |
AXT-221星系での一連の事件について、戦闘中の第九及び第十一合同艦隊が 現時点においては敵艦隊の 戦艦8 駆逐艦17 が撃沈確実、 戦艦6、 駆逐艦8 が大破或いは中破とされる一方[誇張表現]、合同艦隊の損害は 機動母艦2 駆逐艦9 が撃沈 駆逐艦10 が大破となっており[過小表示]、双方痛み分けの結果となった[独自研究?]。 189/06/06 | ||
戦闘中の艦隊が奇襲(β以上クラス職員向け) | |||
奇襲 | 情報 | ||
![]() |
AXT-221星系での一連の事件について、戦闘中の第九及び第十一合同艦隊が不明な艦隊による奇襲を受けたことが確認された。戦艦級艦艇が少なくとも10隻は観測されており、艦隊規模は合同艦隊と同等[要出典]。しかし合同艦隊には先の戦闘での損耗が残っている故不利な戦闘となることが予測される。現在管区理事会は更なる戦力の投入も視野に入れて協議を進めているとのこと。 189/06/06 | ||
AXT-221星系にて艦隊戦(β以上クラス職員向け) | |||
艦隊戦 | 情報 | ||
![]() |
AXT-221星系での一連の事件について、軌道設備との戦闘中であった第九艦隊及び第十一艦隊が敵艦隊と遭遇したことが判明した。遭遇した敵艦隊は小型艦多数から構成されており、遭遇直前に空間波形が観測されたことから不明な隣接星系から転移してきたと見られる。また誘導兵器を武装の主体としている為に、KY粒子散布下においては問題なく対処可能であると予測される[要出典]。 189/06/06 | ||
AXT-221星系にて戦闘開始(β以上クラス職員向け) | |||
第九航宙艦隊 | 情報 | ||
![]() |
AXT-221星系での大エンダー軍による一方的な[要出典]攻撃に端を発する一連の事件について、同星系にて軌道設備との戦闘が開始された。惑星上にも大エンダー軍施設と思われるエネルギー反応が確認されており、軌道設備破壊後にはこれらに対する軌道爆撃も実施される予定[なんで既に予定されてるんですか?]。 189/06/06 | ||
抗議活動に向かった艦隊が攻撃される(β以上クラス職員向け) | |||
第九航宙艦隊 | 情報 | ||
![]() |
AXT-221星系に抗議活動に向かった第九航宙艦隊が大エンダー保安局艦艇によって攻撃された。同艦隊の反撃によりこの艦艇は撃退されたが、一部はシールド損耗等の被害を被っている。採掘艇に対するものも含めこれはSFMに対する明確な敵対行為であるといえ、また警告や宣戦布告も経ない一連の攻撃は国際法に照らしても到底容認され得るものではない[独自研究?]。故に管区理事会は周辺星系の絶対的安全確保のため、増援を派遣した上で同星系の全存在を制圧することを決定した。第二惑星軌道上には大エンダー共和国の防衛設備とみられるものも確認されており、増援の第十一航宙艦隊が到着し次第[要出典]攻撃が実施される。 189/06/06 | ||
AXT-221星系にて採掘艇撃沈、大エンダー軍の攻撃か(β以上クラス職員向け) | |||
第九航宙艦隊 | 情報 | ||
![]() |
12日、AXT-221星系にて試験採掘を実施していた航宙採掘艇が撃沈されたことが情報統制機構から明らかにされた。 5月に発見されたAXT-221星系は、2つの岩石惑星、3つの巨大ガス惑星、2つの巨大氷惑星を持つ標準的な恒星系である。その第二惑星はAXT-210星系のフォルトゥナⅢに近い環境を持ち、同星系にて採掘される希少鉱物「ヴェルテサイト」の存在が見込まれていた。これは光学兵器から動力源まで幅広く利用される戦略資源であり、もし確認されれば第二の産出地として高い価値を持つことになるはずであった。調査のために合法的に[要出典]派遣されていた航宙採掘艇XXXⅧは、しかしながら突如として出現した大エンダー社会主義共和国艦艇によって攻撃され撃沈した。警告もないこの攻撃行為は国際法を無視した[要出典]、完全に違法かつ悪質なものであるといえる[独自研究?]。現在隣接する星系に偶然[要出典]展開していた第九航宙艦隊が本星系に向かっており、これら強力な艦隊によって厳重な抗議が行われる。 189/6/13 | ||
Болодек地上基地爆撃(β以上クラス職員向け) | |||
エンフォーサー戦略タイタン | 情報 | ||
![]() |
統治企業連盟において発生した南北戦争において、エンフォーサー戦略タイタンによる臨時政府Болодек前線基地攻撃が完了したと判明した。同基地の周辺には強力な地雷が多数敷設されており、カブラカン軽タイタンを含む本隊侵攻の障害となっていた。 193/10/21 | ||
軽タイタン喪失か(β以上クラス職員向け) | |||
カブラカン軽タイタン | 情報 | ||
![]() |
統治企業連盟において発生した南北戦争において、投入されたカブラカン軽タイタン第三車輌の信号が途絶していたことが判明した。この機体は企業連構成企業であるWilliam Algebraの支援のため北部へ向かっていた。通信途絶直前までChartreuseの戦略級巨大AF「グレートウォール」との交戦を報告しており、その戦力比から同機は 193/10/20 | ||
航宙戦略タイタン、初の実戦(β以上クラス職員向け) | |||
統治企業連盟 | 情報 | ||
![]() |
統治企業連盟において発生した南北内戦において、投入されたエンフォーサー戦略タイタン及び艦隊が敵戦力と交戦した。対象は連盟領静止衛星軌道に無数に存在する無差別対中攻撃兵器であり、迎撃網の突破に成功した。先鋒を務めた数隻の艦が大破したものの、後続のタイタンの損害は軽微であり、任務続行の支障となるものではなかった。 この後XX日XX時には地上部隊侵攻の要となるXX地上基地の攻撃に向かう。 193/10/14 | ||
南北内戦にタイタン投入(β以上クラス職員向け) | |||
統治企業連盟 | 情報 | ||
![]() |
統治企業連盟において発生した南北内戦について、軍事部門は投入戦力の輸送を完了したと発表した。今回投入される戦力は陸上軽タイタン2、航宙戦略タイタン1、その他自律兵力多数の大部隊である。Chartreuseの保有する「アームズフォート」と呼ばれる戦略タイタン級兵器群との戦闘を見越したものだと考えられる。企業連領空/宙域には無差別対宙攻撃兵器が大量に存在することから、陸上戦力は隣接するアムール空白地に降下する。 193/10/7 | ||
統治企業連盟が内戦状態に突入(β以上クラス職員向け) | |||
統治企業連盟 | 情報 | ||
![]() |
3日、極東の一大国家、統治企業連盟が内戦状態に入ったことが判明した。 統治企業連盟は旧事代皇国から分離独立した企業群による連合国家である。かねてより同地においては深刻な環境汚染が問題となっており、これらの企業を中心として空中都市「クレイドル」への移住計画が進められていた。しかしながらこれに対し、XX日に北部で「臨時政府」を名乗る武装勢力によって暴動が発生した。これは即座に鎮圧されると見込まれていたが、中核企業の一つであるChartreuseが突如として政府支援を表明したことで事態は一変。暴動は内戦へとその名を変え、その戦火は拡大の一途を辿った。Chartreuseのこの行為は同国に対する明確な反乱行為であるといえ、SFM政府はこれに対し「極東地域の平和を脅かしかねない行為」として軍事介入の意思を表明した。 193/10/3 | ||
統治企業連盟で暴動(β以上クラス職員向け) | |||
統治企業連盟 | 情報 | ||
![]() |
極東ハバロフスク地方に存在する企業国家、統治企業連盟において暴動が発生したことが判明した。 今回の暴動の背景には、連盟が旧事代皇国から独立する以前より同地において問題となっていた、深刻な環境汚染がある。同地域では特殊な粒子による大気汚染が地上の殆どに広がっており、その酷さは企業連の最初の施策が汚染対策であったことからも伺える。「クレイドル計画」と呼ばれるこの計画は、比較的汚染の軽微な高度15000mの高空、つまり空中都市への移住を最終目標とする。現在では計X機のクレイドルが建造されており、特に重度の汚染に晒されようとしていた一億もの市民を安全な空中へ退避させることに成功している。しかしながら政府のこの動きに対して反発した者もあった。連盟領全域の支配権を主張する旧政府勢力、そしてその支持者たちである。今回の暴動は主にこれら支持者によるものであり、自分たちの行為を「企業連の不法かつ冒涜的な行為に対する正当かつ正統な行為」であると主張している。 193/8/16 | ||
Kaio-Groupと協力体制の樹立(全職員向け) | |||
SQUARE中央企業 Kaio-Group | 情報 | ||
![]() |
19日、南アフリカに存在する企業国家「SQUARE」中央企業Kaio-Groupとの協力体制が樹立された。 190/3/19 | ||
Enforcer級戦略タイタン就役(β以上クラス職員向け) | |||
SAS-DE3-001 | 情報 | ||
![]() |
23日、2種目となる2km級のタイタン、Enforcer級が就役した。本機にはインドラの矢計画の完了に伴い同計画で開発された対地次元形象爆縮放射器が搭載されている。SFM随一の砲戦能力と強力な対地攻撃能力、統制指揮能力から新しい航宙艦隊の旗艦として運用される予定。 189/6/23 |
過去のニュース |
+ | ... |
保有戦力 |
+ | ... |
社会運営 |
+ | ... |
技術 |
+ | ... |
貿易関連 |
+ | ... |
各種設定 |
+ | ... |
第三次赤戦争 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
||
出典:フロンティアフリー百科事典 第三次赤戦争(だいさんじあかせんそう、Third Red War)は、統一旧暦126年~129年にかけて、企業国家SFM Co.とシエラレオネ地域に存在した旧公国との間で行われた戦争を指す。 総力戦 の様相を呈し、末期においては相互に 核兵器 の大々的な使用が行われた。 背景 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第二次赤戦争において辛くも旧王国に勝利した公国は、旧王国に対し巨額の賠償金、リバーセス地域、シノエ地域などの割譲を要求した。(グリーンビルノート)しかしながらこの要求が正式に承認される以前に旧王国内では陸軍急進派によるクーデターが発生、さらにそれに反発した軍事企業TR社や社会主義派、近衛隊などが蜂起し同国は内戦状態に陥った。(四月内戦)この混乱の中で中央政府が完全に崩壊すると公国の要求は宙づりとなった。 125年9月9日、社会主義派勢力を取り込み他勢力を排したTR社が旧王国領を統一しSFMとして成立した。同年9月25日、公国はグリーンビルノートと同等の内容をSFMに通達する(七箇条要求)も、SFMは不当な要求としてこれを拒否。両国の関係は初期から著しく険悪なものとなっていた。 これらの状況の中で翌126年1月、公国は七箇条要求の拒否及び国境付近における公国人殺傷事件を開戦事由としてSFMに対し宣戦布告。両国と国境を接する共和国も続けて宣戦布告を行った。 経過 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 初期 開戦初期は編成の最中であったSFM陸戦課に対し公国・共和国連合軍が優勢であり、6月までに北部ではズウェドルやガバンガ、南部沿岸地域においてはグリーンビルやバイラクポなどが占領下に置かれることとなった。対する陸戦課は 機動防御 を試みたが、西部における部隊絶対数の不足によって有効な打撃を与えるには至らず、逆に包囲殲滅される事例が多発した。 この結果を受けSFMは試験段階にあった戦艦級航宙艦船を前倒しで投入した。対艦武装面において問題のあったこれを小型艦艇と合わせ輸送艦/対地攻撃艦として用い、補給路妨害、後方基地の攻撃などによって侵攻隊の戦闘能力を削り続けた。また旧王国時代から用いられていた爆撃ドローンも活用され、結果として破竹の勢いであった連合軍の侵攻速度は7月以降徐々に鈍化する。 中期 9月、連合軍が大戦力を投入したグラボ防衛戦において勝利を収めたのを契機に、最高理事会は秘密裏に進められていた反撃作戦の計画を実行に移した。機殻師団の機動力を生かし北部山岳地帯を突破することで敵軍背面に回り込み、11月にはダナネにおいて連合軍前線部隊15万の包囲に成功。包囲された部隊に対し公国は空/宙輸での物資補給を試みたが、この時点でほぼ完成していた航宙艦隊に対し公国が用いた旧型の戦闘機/航宙機は無力であり、制空権および制宙権を確保することが出来なかった。 翌年1月、包囲されていた公国第6軍及び共和国第23機甲師団は投降し捕虜に下った。 公国は技術的な優位なSFM側の戦力が整うことを危惧し、開戦当初より127年前半中の早期決着を目標としていた。そのためにこの敗北は単なる数字的損失以上に大きな意味を持ち、数少ない予備戦力の大部分を投入せざるを得なくなった。 実際公国が恐れていた通り11月にはSFM領ヤムスクロにおいて初期型ジグソー式軍需工場が完成しており、徐々に二者の戦力差は互角に近づきつつあった。 後期 2月1日、新規生産分の機殻部隊が前線に到着すると同時にSFM最高理事会により第二十五号作戦が発令される。これは西部奪還および公国領に対する反転攻勢を目標とするものであった。長期間補給の滞っていた連合軍前線部隊は、機殻師団の高い機動力と物量に対して有効な対策を講じることが出来ず、各地で敗走を続けることとなる。陸戦課は5月までにモンターニュ地方から公国軍を駆逐、さらに続けて要衝であるズウェドルを奪還するなど、開戦当初とは正反対の快進撃を見せた。 この状況に対して連合軍は戦力の集中による各個撃破を試みるべく、公国第1~3軍、共和国第1~4軍を南部戦線に集結させる。航宙艦隊による偵察によって早期にこれを察知していたSFMも最大戦力に近い第1~4軍、第2~5航宙艦隊をカバリー川東岸に配備した。8月2日、沿岸部カバラにてこれらの戦力が衝突、第三次赤戦争における最大の通常戦闘となるカバラ攻防戦が始まった。この戦闘においては制空権/制宙権を一方的に有するSFM陸戦課に終始優勢な戦況が続き、公国軍第1,2軍、共和国第1,2,4軍が壊滅、公国軍第3軍が全滅する結果となった。一方でSFMの損害は第4軍が壊滅するに留まり、連合軍勝利の可能性がほぼ完全に潰えたことを意味した。 9月27日、装備を整えたSFM陸戦課第1~3軍は西進を開始。11月までにグランドクル郡を奪回した後、シノエ郡東部にて同時期にグランドゲデ郡を奪還した第5軍と合流。12月4日、沿岸部グリーンビル攻略戦に勝利したことで事実上SFMは全ての領土を回復した。 末期 西部地域を奪還したSFM軍は10月1日、共和国領への逆侵攻を開始した。既にカバラ攻防戦において主力の殆どを喪失していた連合軍の抵抗は少なく、僅か1か月でマージビ、ボン、バルボル郡を制圧、共和国領のほぼすべてが占領下に置かれた。この段階で共和国は単独無条件降伏を決定し、公国は単独での戦闘を余儀なくされることとなる。11月19日、SFM陸戦課第1~3,5軍が公国=共和国国境を越境しグランドケープマウント郡に侵入。要衝であるモンロビアを分断するとそのまま1~3軍は沿岸部南部州を西進、公国の首都フリータウンを目指した。モンロビアには先の戦闘において公国第4軍が撤退しており、23日には西部において戦闘が勃発。SFM第5軍は15日間の市街戦の末これを撃破、占領した。一方で南部州に侵入した1~3軍はプジェハン、サバ、スンブヤなどを次々と占領。24日のセワ川渡河作戦などを経て29日には首都フリータウンまで50kmの地点まで肉薄した。 公国軍はここにおいて最後の防勢作戦である名誉の夜明け作戦を実行に移し、バンカソカ川西岸に残存する第5,7軍を配置、絶対死守を命令した。30日には両軍が接触、第三次赤戦争における実質的に最後の通常戦闘が勃発した。 当初は強固な防衛陣地を有し地勢上有利である公国軍に軍配が上がったが、航空能力を持つ後続の機殻部隊が到着すると戦況は一転。複数の地点において 電撃戦 的に戦線を突破され、3日後の12月1日までに総戦力の6割を喪失。実質的に戦闘を継続することは不可能となった。この時点で講和の可能性すら失われたことを悟った公国司令部は戦略核の使用を決定。同日17時15分、両軍が戦闘中のバンカソカ川、SFM首都ヤムスクロを始めとする諸都市に100発を超える核ミサイルが発射された。航宙艦艇、通常迎撃ミサイルなどを総動員して迎撃が試みられたが、その物量や第一波迎撃に伴う電磁パルスによる機能障害のために完全な迎撃には失敗。結果としてヤムスクロを含む13の都市が核の炎に晒された。2分後の17時17分、SFMのカクタス自動報復システムが作動したことで防衛手段を既に失っていた公国領にも再び核兵器が降り注いだ。 ここにおいて公国はその政府機能を完全に喪失し、勝利したSFMもまた大きな被害を被ることとなった。 |
第三次赤戦争 | |
![]() | ||
戦争:第三次赤戦争 | ||
年月日:126年1月15日 - 129年-月-日 | ||
場所: リベリア,シエラレオネ,コートジボワール | ||
交戦勢力 | ||
---公国 ---共和国 |
SFM | |
戦力 | ||
----万 | ----万 | |
損害 | ||
戦死者数 ----万 民間人犠牲者 ----万 |
戦死者数 ----万 民間人犠牲者 ----万 | |
完全都市計画 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
||
出典:フロンティアフリー百科事典 完全都市計画(別称:積層都市計画)とは、統一旧暦130年代~150年代にモーリス・アンダーソンが提唱した案、及びそれに基づいてSFM統治機構が計画・実施した大規模都市開発計画である。広大な地下空間を利用して管理の行き届いた計画的 アーコロジー を建造、強固な支配基盤を形成することを目的としている。 計画 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― モーリス・アンダーソンはSFM旗下研究組織Orbital Labの主任研究員であり、統一旧暦130年に発見された大深度地下洞窟群、通称深淵層の調査の第一人者であった。その調査の過程で洞窟群の異様な構造的強固さ、恒常性を見出したアンダーソンは、138年にこの空間を都市区域として利用する「積層都市」構想を提唱した(139年に改称)。この提案は深淵層のある地下1㎞まで垂直方向に広がる都市を建造するというもので、効率的な業務遂行、攻撃に対する高い物理的防御力を実現できるとする。 この提言がなされた背景には126年~129年の第三次赤戦争がある。統一旧暦126年に公国が行った核攻撃は多数の航宙艦艇による大規模なものであり、弾道弾による少数の攻撃を念頭に置いて設計された防衛網では到底対処できなかった。特に問題となったのがその数と半径200kmにも及ぶ広大な爆撃範囲である。このために配備された迎撃ミサイルを重要拠点の防御のために集中せざるを得ず、周辺地域を犠牲にすることとなった。防衛システムの再考が急がれる中発表されたアンダーソンの提言は、この問題を物理的手段によって解決するものである。水平でなく垂直方向に展開した都市構造は、その防空断面積を減少させることで効率的な防御を可能とする。これは当時の最高理事会の意向と一致しており、140年には監視機構を盛り込んだ「完全都市計画」として完成、実行に移された。 経過 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 建造候補地の選定にあたり、主要な要件として挙げられたのは以下の四点である。 ・広大な深淵層を持つこと ・災害に対する高い耐久性を有すること ・防衛に適していること ・既存都市との適切な交通可能性を持つこと これらを踏まえ統一旧暦151年12月の理事会において、以下の三都市が候補地として選定された。 候補地 ・アビジャン ・クマシ ・コルホゴ |
VK-最高理事会 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
||
出典:フロンティアフリー百科事典 VK-最高理事会(別称:最高理事会,VK,)は、企業国家SFMの最高機関である。 概要 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 編集中 |
VK Administrative Board | |
![]() | ||
構成 | ||
任期 | 無期限 | |
定員 | 7名 | |
資格 | ω-クラス | |
メンバー | ||
VK-01 | 不明 | |
VK-02 | アレクシス・ロジャーズ | |
VK-03 | 不明 | |
VK-04 | 不明 | |
VK-05 | 不明 | |
VK-06 | 不明 | |
VK-07 | 不明 |
セレナム監視国 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
||
出典:フロンティア多次元フリー百科事典 セレナム監視国(別称:Serenum、監視国)とは、絶滅危惧暦晩期~後絶滅危惧暦にかけて成立した、企業国家SFMの後身国家である。人類文明の保護をその最大の目的とする。 中心思想と成立 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 先の大戦 、 MOB戦役 を経験したSFM企業国は一つの結論に至った。それ即ち"人類は自らを滅ぼす"。文明の尖兵を僭称する企業国にとって至上の存在である人類文明の滅亡は必ずや避けなければならない事柄である。にもかかわらず文明の発展が自壊を引き起こしかねないのであれば、何者かがこれを監視し、統率し、そして制限せねばならない。企業国は自らがその監視者となることで文明の永続を試みることを決意したのである。AFF.1、セレナムは成立以来の年月を共にしてきた企業の称号を棄て、監視国の名を名乗るに至った。 軍事 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― PCC時代、大規模演算施設サンクチュアリを技術開発・発展のみに用いてきたセレナムは、統一暦時代とは比較にならない程の技術力を手にしていた。エネルギーから物質への完全な転換を実現した次元印刷機や、莫大なエネルギーを産出する第四級特異点など......その技術の結晶はこれら民需に限らない。主力たるFEシリーズ航宙艦艇(コバルトドワーフ、プレオンドワーフ、アポリアなど)、自律兵器たるCGシリーズ艦艇(ユーナナイザーなど)は旧時代の既存艦艇と比較して圧倒的な性能を持つ。 |
セレナム監視国 | |
![]() |
その他 |