以下ネタバレ注意!
キャラ名
月代:憑き+依代と月? 憑き+依代は万年筆を用いてエマやヒロの傍にいたことから、月は魔女キルケーは本来月の女神だったとされていることから。
考察
強力な魔法は人間による魔女の虐殺の前から存在した?
死に戻り、千里眼など、強力な魔法は、人間による虐殺前から存在したのだろうか?それによって、ユキの行動の正当性は大きく異なってくる。
虐殺「後」に開発された説
虐殺以前のユキや他の魔女たちは、人間たちに抵抗できずに蹂躙された。つまり、強力な魔法は使えなかったのである。
ユキは復讐のため、自身の体を元に「魔女因子」を開発し、人間に埋め込むことで強力な魔法を発現させることに成功した。
メルルへの実験は、この「魔女因子」開発の試行錯誤の過程で行われた最初のステップである。
虐殺「前」から存在したが、あえて使わなかった説
作中の図書室には、「死に戻りの魔法」などに関する記述がある古い本が存在する。もしこれらの魔法が虐殺後にユキによって初めて作られたものなら、それ以前から存在する本に記述があるのはおかしいということになる。
また、作中の過去の大魔女の発言は「魔女の文明が行き詰まって、滅びを運命として受け入れていた」ことを示唆している。つまり、別に魔法が弱くて滅ぼされたのではなく、滅ぶ運命を受け入れていたから滅びたのではないかと推測できる。
大魔女がユキに対し復讐を望んでいないという趣旨の遺言を残したのも、こちらの説のほうが有力であることを示唆している。
この場合、ユキが行ったことは、大魔女らの強力な魔法を悪意ある魔女因子に改変したということになる。つまり、ユキは大魔女らが平和利用を望み、人間に対して敢えて行使しなかった強力な魔法を、人間にばらまいて滅ぼすために使ったということになる。
この説が正しいならば、ユキは「復讐」と「強力な魔法の非平和的利用」の二点で他の大魔女の意志を裏切っていることになるだろう。
メルルは家族なのか、実験台なのか
ユキは、人類への復讐のために、拾って家族同然に育てた
氷上メルルを実験台にし、その後何百年も置き去りにした。
本来であれば、島の魔女達は人間との交流を避けていたような事が示唆されているため、人間であるメルルをユキが拾い、家族のように育てたというのはとても特異なケースと言える。
そのメルルを最悪の場合、暴走して死ぬ因子の実験台にした上、置き去りにしたのは相当に非道な行為だと言える。
この際、家族として大切に思ってたはずのメルルを実験台にしたのは、人間への復讐心に囚われていたからというのは想像に難くない。
その後、置き去りにしたのは、大切だったからこそ隔離しておきたかったのか、単にどうでもよくなったのかは謎だが、メルルからは未だに一方的に重い愛情を向けられている。
隔離しておきたかった場合、そもそもメルルはその後に人間の国と手を組み、牢屋敷の黒幕としての活躍をしていくため、何の意味も無かったのではないだろうか。
やはりどうでもよくなり捨てられた可能性が高いと考えられる。
メルルは牢屋敷の設備点検の際、機械音痴を
ゴクチョーに指摘されていたり、それに対しておばあちゃん扱いしないで欲しいなど冗談混じりの反応をするなど、外の世界とは隔離されていて完全に世間離れした箱入り娘だと考えられる。
まともに外の世界の価値観や常識を知っていれば、ホラー映画や心霊ビデオなどで魔女化を促進しようなどと考えないだろう。
そんな閉ざされた価値観の中にいるメルルの目線からすれば、唯一の家族であるユキに対して、どんな非道な事をされようと想い続けるしかないというのは理解できると思われる。
メルルを気まぐれで拾ったのがきっかけで村が滅ぼされた説
考察の一つとして、メルルを拾った事がきっかけとなり、人間の襲撃を招いたというものがある。
島の人達は人間との交流を避けていた、ということから人間との関りは気薄…下手したら人間は魔女の存在すら知らなかった可能性がある。
もしそうだった場合、ユキがメルルを引き取る為に人間界に来た、もしくは人間界にこっそり来ていたのに、メルルを連れ出す為にアクションを起こした事によって、人間たちに魔女がいる事が広く知られた可能性がある。
完全に推測でしかないが、そうであった場合ユキの行動が全部説明が付くことになるかもしれない。
- 人間を滅ぼしたい=人間を軽く見た、信用した挙句滅ぼされる原因を作ってしまった自分に対する戒め。
- メルルは実験体=人間が魔女の村で住めるようになる為の実験体。その技術と経験を復讐の為に再利用した。だから結果的にメルルが実験体になった。
- メルルを見捨てた=復讐をする以上、復讐の邪魔になる、復讐の原因になった少女と一緒にいるわけにはいかない。メルル=憎い過去の自分を思い出させる産物…だった可能性がある。
- エマに絆されて本心で復讐をやめようとしていた=エマ達と仲良くなり、人にも温かみがある事を知り、自分の復讐が本当に正しい物なのか疑問を持ち始める。そして罪悪感等の感情で苦しくなり、自分をこうさせたエマに全てを託す(押し付ける)ように死んでいった。
物語終盤、復讐心を絆されつつあったユキにとって、メルルはどのような存在だったのだろうか?
割とどうでもよかった説
物語の最後において、ユキはエマとヒロに対しては礼のようなものを述べた。しかし、その後メルルに一言も謝罪せずに消えようとした。
このことから、ユキは特にメルルを何とも思っていなかった可能性がある。
また、1週目にメルルがエマに殺されたときにも、ユキは特にコメントもしなかった。そもそも、エマに「魔女殺し」を渡したら、メルルを殺すであろうと分かるタイミングでわざわざ渡している。このことからも、メルルもヒロと同様に都合のいいトリガー役でしかなかったのかもしれない。
大切に思ってたが、照れ臭くて言い出せなかった説
ユキは、自分の復讐によってメルルも死なせる可能性を指摘されたとき、明らかに動揺していた。
物語の最後で、メルルに対して何も言わなかったのは、照れ臭くて何も言えなかったか、あるいは何も言わずにかっこつけて消えたかったからかもしれない。
ヒロに対する感情
ユキにとってエマが誰よりも大切であったのは事実である。作中での描写的には明らかにエマ>メルル、ヒロという扱いであった。
ユキにとって、ヒロはエマの付け合せのパセリでしかなかったのだろうか?
特別な感情はなかったという説
ヒロ役の声優の方曰く、「ヒロはユキに片思いしていた」(意訳)とのこと。
「最初の方の収録してる時は『ユキはヒロに対して何も思っていない。エマのことは大好きだけどヒロには何の感情もない。でもヒロはユキのことがめっちゃ好き』みたいな感じで言われた。」
「でもEDで『ヒロは私にとって自分を正してくれる存在でした』みたいな話をしてたので、実際はそう思ってたとしても態度としては『ヒロには興味がない』という態度だったんだと思います。」
これはヒロ役の方に与えられた情報であるから、恐らくヒロ目線としては真実である。
この発言を完全に真実として受け取るならば、ユキはヒロに対して「何の感情や特別な感覚もなかった」ということになる。
友人ではあるが、道具でもあった説
あくまでも上述の発言は、ヒロ目線であって、ユキも内心では大切とは思っていた。これの証拠は、物語の最後にヒロに対して礼を述べたことである。
ただし、それはそれとして、エマにトラウマを植え付けるための「トリガー役」として利用していたのは事実である。
エマに対する感情
また、エマに対する思いにも少々の疑問がある。
作中でエマが死んでしまうシナリオの際も、あれほど特別視していたはずのエマの死を簡単に切り替えて、また別の魔女殺し発動のための候補者を探すような発言をしている。
本当にエマの事がとても大切な存在だった場合考えられないような態度である。
しかし、そもそも上記のようにヒロに対しても友情と復讐のためのトリガー役として揺れているような節があり、エマに対しても特別な感情がありつつも復讐のための道具としていた面もある。
実際にエマに対しては自身のイジメの傍観者だったというトラウマを植え付けたりしているため、復讐と友情の間で揺れていた事は間違いない。
ゴクチョーとの関係
メルルが所有していた念写写真により、魔女達が暮らしていた時代から、ゴクチョーはユキやメルルと共に島に住んでいた事が確認できる。
エンディング後の発言等から分かるように魔女を駆逐する事が役目のゴクチョーが、なぜユキ達魔女と共に島で暮らしていたのか。
また、最後の裁判でユキが外からの監視の目を示唆した際に、ゴクチョーがそうであると思えるかのような描写がされており、ゴクチョーはその後の外との対応などからも人間側であるように見える。
しかし大魔女が現れてからも、ゴクチョーは危険な大魔女を放置したまま機能を停止したかのように沈黙しており、何がしたかったのかは疑問が残る。
また、バッドエンドではユキの依代である万年筆を回収したりしているなど、ゴクチョーは明らかに島を出ていった後のユキの存在をも知っているとしか思えない動きをしている。
一体万年筆を回収して何を行おうとしていたのだろうか。
このような点から、原初の魔女達がいた頃から旧知の仲であるゴクチョーとユキの間には、今に至るまでなんらかの浅からぬ関係があるのは間違いないだろう。
しかし、作中では詳細が語られる事は全くない。
島の大魔女の声優
分かる人いますか?
メルルに手紙を残した水精の大魔女な気がするので、もし囚人13人の中と同じ声優だったりしたらまだ魔女が生きてることになったりするかな……なんて。
最終更新:2025年08月11日 23:46