囚人プロフィール

二階堂ヒロ
ふりがな にかいどう ひろ
CV 東雲はる
囚人番号 659
魔法 ■■■
トラウマ ■■■
誕生日 1月10日
原罪 正義の執行者
身長 157cm
体重 50kg
BMI 20.28(標準)
年齢 15歳
血液型 B型
利き手 右利き
成績
趣味 人助け日記
(自分の善行をびっしりと記録している)
特技 暗記
好きなこと 善行
嫌いなこと 悪行
家族構成 父、母
将来の夢 世界を悪者のいない綺麗なものにする
(それをできるのは自分だけだと思っている)
成績優秀・スポーツ万能・家柄も良く、非の打ちどころがない。
少女周囲の信頼も厚く、学校でも重要なポストを歴任。
強い責任感と誇りをもって生きている。
そんな彼女の価値基準は、常に「正しい」か「正しくない」か。
「正しさ」を追い求めるあまり、かたよった思想に走りがち。
悪人のいない、きれいな世界を求めている。
繊細な面も持ち合わせており、気の置けない友達には、特別な情を抱く。
エマとは過去に交流がある。

公式ページより

成績優秀、非の打ちどころがない少女。
真面目で礼儀正しい大和撫子だが、
正義感が強すぎる傾向にある。
『正しくないもの』に対して
一切の容赦をしない。



以下ネタバレ注意!






































ヒロとユキの関係

  • ユキが自殺した部屋が和室で、ヒロが和装。
    • ユキも有力な家柄の出身なのか? 魔女から人間に転生して暮らしている?
    • ユキが有力な家柄出身なら溝臭い匂いを放置したりいじめを放置したりするはずがなくないか? 匂いはどうにもならないにしても少なくとも転校措置を取らないか?
  • ユキが自殺したのはヒロの留学中のはずだが、ヒロが戻ってくるまでロープが放置されていたのか?
    • 家族の人間が自殺を思い出して辛くなるからロープは撤去するはずでは……。
    • あるいは留学中にユキが自殺したのを聞いて急遽帰国した?
    • 「ヒロの留学中にエマがユキを守らなかったことで自殺したくなるほど追い詰められ、ヒロの帰国後に自殺した」でも説明は付く。
  • ヒロが実家の集まりに参加するために帰国していて、その時にユキも呼ばれていた。ユキはヒロの屋敷で自殺した。
    • 最悪だが整合性は付きやすそう。

ヒロの正しさについて

ヒロは正義の執行者の原罪の通り、とにかく「正しい」か「正しくないか」を価値基準として行動する。
「正しさ」を求めて悪人のいない綺麗な世界を目指すという理想は素晴らしいのだが、果たして本当に自身の価値基準と正義を作中で貫けているのかは疑問の余地がある。

ヒロのいう「正しさ」のバリエーション

ヒロが「正しさ」を主張するとき、大きく分けて3種類の「正しさ」が混在していると考えられる
  1. 結果良ければ全てヨシの結果論的な正しさ(帰結主義的な正しさ)
  2. 結果だけでなく、その過程も公正で倫理的に正しくなければいけないという一般的な意味での正しさ(義務論的な正しさ)
  3. 単なる口癖あるいは、自分にとって都合の悪い存在を悪認定することによる独善的で方便的な正しさ(自己正当化のためのレトリック)

ヒロは、裁判の際、真実を得るという結果のために平気で嘘をついたり、他者を利用したりしている。これは2の「正しさ」から見れば、明らかに正しくない。人を騙したり、人を利用したりするのは、一般的な倫理からして、明らかに「正しくない」行為であろう。

故に、ヒロは別の「正しさ」からこの行動を正当化している。それが、結果論的な正しさである。

以下のアンアン殺人事件の際は、「真実を得る」という大義名分も使えない。何故ならば、少なくともその瞬間の真実は、「ヒロがアンアンを殺した」であるためだ。ヒロが「ささやかな抵抗を試みる」のは、1、2の「正しさ」からは正当化され得ない。

故に、この際にヒロは「方便的な正しさ」によって、自己の行動を正当化していると考えられる。大義名分は「エマがヒロを庇おうとした」からであり、この時にヒロはエマの行動を都合よく「正しい」認定して、自分の抵抗を正当化したのである。

ただし、裁判以外では、ヒロは2の「正しさ」も普通に採用しており、単なるマキャヴェリストではないことも分かる。

アンアン殺人事件の裁判

ヒロは、アンアンがノアにより殺害される事件において、アンアンによる狂言自殺ではあったものの、アンアンを事故により殺してしまったとしか思えない状況に陥る。
エマを襲った(フリではあるが)アンアンを止める形とはいえ、殺してしまった事には変わりなかったわけである。

このままではヒロが処刑されてしまうと思ったエマは、偽装工作を行い、なんとかヒロの処刑を阻止しようと懸命に努力する。

ヒロはアンアンの死体発見後、まもなく食堂に全員が集められた場に置いて、自身がアンアンを殺してしまったのだと一度は自白をする。
当然、その場の事前投票ではヒロが選ばれて拘束された。

しかし、その後の魔女裁判では一転して、エマの下手な嘘に乗っかる形で嘘の証言を行い、自己保身に走っている。
これは明らかに正しくない行動である。

不自然な証拠や矛盾した証言が出てくる以前であり、状況的にはヒロが犯人である事は明白である上で、本人の言う通り「エマが生きろと言うのなら、ささやかな抵抗くらいはしてみよう」に過ぎない。

「正しい」か「正しくないか」を価値基準にするのであれば、このような自己保身のために、事実を捻じ曲げて嘘をつき、事故として片付けてしまおうという行為は正しくないとしか言えないだろう。

結果的にノアがアンアンを殺した真犯人であるという事で、議論の流れ自体は正しかったわけだが、これは単なる結果論に過ぎない。

そもそも「嘘も最後まで突き通せば、それは真実」と話しているように、ヒロの言う正しさとは、「結果として正当化されるならば、それが真の正しさである」という事なのかもしれない。
これは倫理的にも現実認識的にも全く正しくないわけだが。

常に「正しい」か「正しくないか」を価値基準として、正しくないものには一切の容赦をしないというキャラ設定であれば、ヒロは絶対的な基準を持つはずである。
しかし、「嘘も最後まで突き通せば、それは真実」という言葉は、真実=事実ではなく、人に信じられた状態だという相対主義的な考え方である。

この言葉を使い、そのような行動に走った時点で、真実を人間の認識に依存させる=正義を相対化するという絶対正義を掲げるヒロの自己否定になってしまっているのだ。
完全に自己の保身のために、自分が嘘をついていると分かっていながら「嘘も最後まで突き通せば、それは真実」と言う場合、これは「正しさを重んじるキャラ」としては、自己中心的かつ倫理的に問題のある言動になってしまうわけで。

何度も言うように、本来なら「正しさを重んじるキャラ」は真実を追求し、公正であることを何より大切にするはずだろう。
しかし、自身の身のために嘘をつくのは、自己の利益・安全を守ることを最優先しており、正義とは真逆の行動でしかない。

おそらく二階堂ヒロというキャラクターは設定ほど正しさを重んじるキャラではなく、年相応の少女なのではないだろうか。
それもまた、人間らしい彼女の魅力ではあるかもしれない。

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最終更新:2025年09月27日 19:48
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