概要

Microsoft OLE2複合ドキュメントをJavaで取り扱うためのライブラリPOIを.NET Frameworkへ移植したもので、Apache Software Foundationのトップレベルプロジェクト。POIは,Poor Obfuscation Implementation(貧弱で混乱した実装)の略で,OLE2複合ドキュメント形式の仕様の貧弱さからこの名前が付けられたとされています.POIは,プロジェクトの総称であり,POIFS, HSSF,HDF,HPSFなどのプロダクトを開発しています.これらのプロダクトの一覧は以下の通り。

プロダクト 概要
POIFS(POI FileSystem) OLE2複合ドキュメントを扱うためのライブラリ。
OLE2形式(xls, docなど)のファイル生成と読み込みに必要。
HDF(Horrible Document Format) Word97形式(doc)のファイルを扱うためのライブラリ
HSSF(Horrible SpreadSheet Format) Excel97形式(xls)のファイルを扱うためのライブラリ
HPSF(Horrible Property Set Format) OLE2プロパティを扱うためのライブラリ
XSSF 拡張子xlsxのExcelファイルの読み込み、生成に必要。NPOIは未対応。


Usermodel APIとEventmodel API(HSSFとXSSF)

POIには用途に応じて2つのAPIが用意されている。それぞれの特徴は以下の通り。
Model 特徴
Eventmodel API Excelファイルの読み込み専用API。メモリ消費量が少なく済むモード。SAXに近い?
Usermodel API Excelファイルの読み込み・生成に利用する。使い勝手はシンプル。DOMに近い?

HSSFの提供クラス(Usermodel API)

Excelを構成するパーツごとにクラスやインターフェースが用意されている。
構成パーツ HSSFクラス名
ワークブック NPOI.HSSF.UserModel.HSSFWorkbook
ワークシート NPOI.HSSF.UserModel.HSSFSheet
NPOI.HSSF.UserModel.HSSFRow
セル NPOI.HSSF.UserModel.HSSFCell
書式設定 NPOI.HSSF.UserModel.HSSFCellStyle
フォント NPOI.HSSF.UserModel.HSSFFont


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最終更新:2011年04月28日 11:28