フェデレーション講座

Vocabular

用語 役割・意味 (入国審査の)メタファ
IdP (Identity Provider) アイデンティティ情報を提供する機関 各自治体
アイデンティティ情報 人などを特徴付ける情報 戸籍情報(戸籍謄本)
STS (Security Token Service) セキュリティトークンを発行する機関 日本国(外務省)
セキュリティトークン 身分証明を行うためのモノ パスポート
クレーム サブジェクトを表す事実(=アイデンティティ情報+α) パスポートに記載された本人情報
RP (Relying Party/Resource Provider) 証明書利用者。サブジェクトがアクセスする先(のアプリ等) 入国審査局

認証と認可

認証(Authentication) 本人確認のこと
認可(Authorization) 認証済み利用者に対し、何らかのサービスの利用やリソースへのアクセスなどに権限を与えること

cf.

信頼モデルに基づいたセキュリティトークン認証 (クレームベース セキュリティ)

RPでの認証において、信頼されたSTSから発行されたセキュリティトークンを提示すること。

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開発上の疑問は以下の通り。
  1. IdPとRPの信頼を予め設定しておく方法 (WIF)
  2. STSからSecurity Tokenを取り出す方法
  3. Security TokenをRPに渡す方法


フェデレーション(アイデンティティ連携)

全てのRPがあるSTSと信頼関係にあることは難しいため、RPとSTS(Proxy)を信頼関係で結び、STSとSTS(Proxy)も信頼関係(これがフェデレーション)を結ぶ。
ユーザがRPにアクセスする際は以下の様な処理手順となる。
  1. STSよりトークンを取得
  2. STSより取得したトークンをRPが理解可能な形式へ変換する(セキュリティトークン及びクレームの変換)
  3. STS(Proxy)により変換されたトークンでRPへアクセス

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cf.


AppFabric ACS (Access Control Service)

STS(Proxy)をWindows Azure上で実行するサービス。Identity Providerとの連携を実装することができる。

  • サポートされているプロトコル
    • OAuth WRAP 2.0
    • WS-Federation (ACS v2)
    • WS-Trust (ACS v2)
    • OAuth 2.0 (ACS v2)

OAuth WRAPは以下の通信で利用する。
  • RP -- Client
  • STS -- Client

WS-Trustは以下の通信で利用する。
  • RP -- STS
  • STS -- IdP

  • トークンフォーマット
    • SWT (Simple Web Token)
    • SAML 1.1 (Security Assertion Markup Language)
    • SAML 2.0

  • 既成のIdPとのPassiveな連携 (ACS v2)
    • Windows Live ID
    • Google
    • Facebook
    • Yahoo!
    • OpenID
    • Active Directory Federation Service 2.0

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cf.

AppFabric ACS管理ポータル

AppFabric ACSの管理ポータルでは以下の設定を行う。
  1. IdPの設定
    1. WS-Federation IDプロバイダ (Microsoft AD FS 2.0など)
    2. Windows Live ID
    3. Google
    4. Yahoo
  2. RP (証明利用者)の設定

RPでは以下の作業を行う。
  • WebサーバにSTS参照を追加。
    • 具体的にはSTS WS-FederationメタデータのURLを指定。


cf.


link




最終更新:2012年01月25日 18:52