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  • 天才アイドルヒエロちゃん最終回 後編

神薙の巫女と堕ちし龍Wiki

天才アイドルヒエロちゃん最終回 後編

最終更新:2024年12月01日 15:41

匿名ユーザー

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ヒエロ•プトレマイス
 トートの巫女
アザリー
 死者の書
テレサ•メロディ
 カルキノスの神装巫女
ニキアス•グリフ
 『Wild mummys』のマネージャー兼リーダー。

前回までのあらすじ
本物のトートの力を借りて時の書物庫まで赴き、セケルと直接対決するヒエロ。
悪しきエジプトの神を倒し、全てを終わらせろ。

ーーーーーーーーーーーーーーー
海岸の洞窟のテレサが作り出した攻殻のドームの中、レイナが状況を確認する。

「外はグラロスさんに任せよう。
それで、ここからどうすればいいのかな?」

倒れ込み意識を失っているヒエロ。

アザリーはヒエロの首元に宝石をかけたら元の体を取り戻してくれると思っていた…

だが
「まさか」
アザリーは青ざめる。

神に直接勝負を挑む人は、バカか自殺願望者くらいしかいないけど

あるいはヒエロなら
本当に神を滅ぼしに行ったのかもしれない…と思った。




時の書物庫でヒエロとセケルの競り合いは未だ続いていた。

互いの秘術を見せ合いながら連続で衝突し、光の弾幕が飛び散う。
ヒエロが激しく消耗しているのに対し、セケルは余裕そうに話しかけてくる。

「この世でもっと美しいものはなんだと思う?」

セケルが手のひらから打ち出す散弾銃のような眼球をヒエロは曲芸的な旋回で次々に回避していった。
その度、本棚の壁面に穴が開き、時の書物庫が機関銃を受けたように大きく激しく揺れる。
余裕のないヒエロが答える。

「このあたしか」
「違う」

放たれた一つ一つの眼球が赤黒い光を帯び盛大な爆発を引き起こした。
ヒエロが一瞬、視線をオレンジ色の炎にとらわれたその隙にセケルの姿がかき消えた。
ヒエロは慌てて周囲に目を走らす

振り返ると、真後ろに全長30mほどの赤黒いキメラの巨人が覆い立っていた。
ギザギザの口を限界まで開け広げ。

「人間の感情だ!」

途端に巨人の口元から全身に亀裂が入る。
猛烈な勢いをつけて爆散し、千ほどある臓器、血管の破片が全方位から襲い来る。

ヒエロの目がすうっと落ち着いた色合いを帯びた。トートの知恵とヒエロ本来の勘の良さが合わさり、無数の軌道を的確に読み、超高速のステップを踏んで避けていく。

「だからエジプトを滅ぼしたって?」

破片の合間を駆け抜けるヒエロは、合間に潜むセケルにヒヒをかたどったエネルギー弾を撃ち込む。
一方セケルも見よう見まねで手をクロスさせ、黒いハヤブサを召喚し放った。

「その通り」

ハヤブサは猿と向かい合わせになるが、黒い衝撃と共に猿を打ち消し、目を剥いたヒエロ目がけて勢いを増し、腕にかすらせた。

「絶望こそが至高の美なのだ!」

ヒエロは身をよじらせ、ハヤブサに火傷させられた腕を庇う。その勢いに押され回転しながら降下する。

すると、先ほどバラバラになったと思われた巨人の右腕が頭上から落下して、ヒエロごと地面に突き抜ける。
轟音をたて押し潰した。

まだだ…!

微かに声が聞こえた。
地面にめり込んだ腕がカッと光り、粉々に打ち砕かれる。ヒエロが上空に飛び出した。
しかめっ面で歯を食いしばる。

「まだだ!
まだまだこんなもんじゃ足りない!」



冥界の奥深くで、神との対決の様子の映像がホログラムで映されていた。トートは冥界中をめぐり周り、ホログラムを流して回った。

ヒエロの勇姿に感化された人々は、最初こそ盛り上がっていたが、状況が一方的に不利になるに連れ、静けさを増していった。

冥界にいるのは計500万人以上。
全員が心を一つにしなければ勝てないというのが、トートの見解だった。

現在進行形でヒエロの信者を増やしているが、それでも希望を持てない人も多いし、
まだまだ人数が足りていない。

すると、画面の中のヒエロが赤黒い光線から逃げ惑いながら、空中でのけ反り、大きく力を込めて天に向かって叫んだ。

「永遠の世界なんてあたしがぶっ壊してやる!!
アザリーを実験してた奴も!エジプトを終わらせようとした奴も!全員そこから解放してやる…!!あたしが勝つ!!

だから!!そこにいる全員!!あたしに力を貸せええええええええ!!」

その心からの声は、冥界中に響き渡った。
誰もが唖然とした後、彷徨えるの魂達の心に何かが、宿った。

それは希望とは少し違う、エジプト人の中に眠る魂に火をつけたような
白いローブを身につけ、美しく、荘厳な顔立ちをした女性シファが高らかに声を上げた。

「うおおおおおおおおおおお!!!!」

それに続いて歓声を上げる人が現れる。
熱気。情熱。一体感。

静かな冥界に、溢れんばかりの熱が伝導していき、盛り上がる。


一方ヒエロは手のひらから光弾を生成し、セケルを休ませる暇なく怒涛の連撃を放つ。

ヒエロの体の中で、何かが湧き立つのを感じて大きく口を開け笑う。
「来た!キタキタキタ!!これならいける!!
楽園を彷徨える魂よ!!
お前たちに滑翔する権利を与える!!」

セケルはハッと真横の魔法陣に気付き、光線を放とうとするも、一瞬遅く。
魔法陣の内部から無数の人間達が噴き出しその場を包み込んだ。

「なんだこれは!?」

転移魔法。
五大元素のうち一つ、エーテルを利用した光魔法の応用版。ヒエロが時の書物庫に移動したのもこの魔法。
信仰が高まった今、大勢の人間を連れてくる事に成功した。この勝利の鍵を握るエーテルをヒエロはついに使いこなした。

密集し、まるでうごめく霧のような魂達に視界を奪われる。その視界の角、背後からものすごい勢いで飛び込んできたヒエロが強烈なドロップキックを入れ、セケルは地面の隅っこに吹き飛ばされる。

「はっはっはっ!
あんたが創り出した至高の美だよっ!」

「人間ごときが邪魔を」

セケルは起き上がりエジプト人の魂を振り解こうとするが、いかんせん数が多い。
しかも、魂がより集まってできた柱がセケルに激突、増殖し、二重螺旋の線を描き魔法陣から無限に湧いていた。

膨大な量の魂達が自由自在に襲いかかってくる。
ヒエロが指揮するように動きに合わせて怨霊達が飛び回る。一時もその場に止まらず。流れる水のように。


冥界の熱気もほとんどMAXに等しい状態だった。
トートは今や冥界中に映像を流し、500万人全ての人に届けられるまでに力を得ていた。


ヒエロは溢れ出す力を抑えながら、他の魂にも魔力を分け与える。

「"トート"の名において告ぐ!」

ヒエロはふわりと宙を舞い、隣には力を与えられたシファが、他の巫女達が、弧を描くように一列に並び。
一斉に手をかざす。

「ぶちかませえ!!」

金色の輝きを放つ炎がすさまじい勢いで燃え上がった。同時に他の巫女達もセケルを狙いそれぞれ魔法を放つ。
全戦力を投じた最高出力の一撃が、一点に集中し、魔力の爆発が起きた。

「やったか!?」

少しは手応えがあった。
土煙が舞っていて、未だにセケルの姿を確認できないが。


瞬間。


深紅の衝撃波が全方位に飛び散った。
凄まじい魔力の集積である。

その圧で時の書物庫の壁が完全に崩れ、跡形もなく消滅した。
その外に空一面赤い瘴気を漂わせる荒野が広がっている。


ゆらりと立ち上がる影がある。
劫火と狂ったような霊力の嵐の中、セケルはゆっくりと手を掲げた

その瞬間、猛り狂っていた魔力の暴風域が瞬時に飛び散った。
無表情にヒエロたちを凝視しているセケルは全く無傷だった。

ちょっとした外見の変化。
包帯を巻いた大男の姿が、3mほどの鳥人を模したような外見に変わっていた。

漆黒の鎧を見に纏い、皮膚は人体模型の筋肉のような赤黒い肌が剥き出しになっており、背中や腕から刺々しい骨の翼が突き抜けていた。
ハヤブサの面影がある兜を揺らし、それは言葉を発した。

「すまないな、真の姿を引き出すまでに時間がかかってしまった。
ほんのすこしでも希望を与えてしまったかな?」

8パーセント。それがセケルが今まで出していた実力だった。ヒエロ達が希望を抱いたタイミングで、桁外れの魔力で周囲を圧倒し、すべての希望を摘み取った。

「この荒野は、冥界の底のさらに地下"ネテル=ケルケト"。
赤い瘴気に覆い隠され、私以外いかなる神であろうと侵入できない。トートに顕現されるのは面倒だったのでね。
今、対策させてもらった。」

セケルは、さも当たり前のようにこの空間を創り上げながらヒエロと戦っていたと宣言した。初めて悟る。
冥界の神という称号の、その真の意味。

周囲の魂達は萎縮し、シファがガタガタと歯を鳴らして震えていた。勝てない。
勝てる訳がない。


そんなシファの頭をぽんと叩き、魂達の前に歩み出る者が1人。

ヒエロだった。
彼女だけは比較的、平静だった。
むしろつまらなそうに見える。

「ドラゴンも神も変わらんでしょ、
さっさと始めましょう。」

「何故守る?」

セケルは不機嫌そうに、さりげなく怯える魂達から距離を取ろうとしているヒエロに問う

「ヒエロ。そこにいるのは見ず知らずの魂達だぞ?仮に私を倒したとしても肉体を持たぬ者は現世には戻れん。全てが無意味だ。
助けて何の意味がある?」

ヒエロはわかりきった質問に目を丸くする。
ベタな回答が思い浮かび、
ちょっと照れたような口ぶりで

「何でって?そりゃあ」

にっと笑い、はっきりと答える。

「あたしが巫女だからだよ」


セケルはそのヒエロの回答に、言いようなく禍々しい嫌悪感を感じた。
目の前の女がただの一度も屈服せず、決して絶望しないのがひどく気に食わなかった。
人間如きに舐められているような気分になった。

「ヒエロ、決して殺さないと言ったな、撤回しよう。
お前だけは今ここで殺す事にした。」

セケルはヒエロを指差した。
ぐぐぐうぐぐう。
鳴動する大地に唸りをあげる天。
見上げればちょうど真上の空に暗雲が渦巻いていて、不気味な稲光を何本も何本も光らせていた。
目の前の神が、動き出そうとしている。

「安心するといい、簡単に決着をつけたりはしないから」

「っ!みんな逃げろ!!」

「いくぞ!!」

ばっと黒く濁った鋭利な右手を掲げる。その瞬間、おぞましい程に高い霊格がプレッシャーとなってヒエロを遙か地平線の果てまで吹き飛ばした。

触れていない。ただ右手を振るっただけだ。
ヒエロの目の前にセケルがパッと現れ、手を上げる。

「光栄に思うが良い!」

「!」
げっとヒエロが目をむいた。
セケルの突き上げた手の上辺りに超巨大な光球が浮かび上がった。亡者の叫び、嘆き苦しむ形で構成されたソレは「怨嗟」と呼ばれるモノだった。
それをセケルは渾身の力で振り下ろした。
「アラム•ナジャ!」
「うわ!うわああああ」

それはヒエロでも命からがらに逃げ出さなければならないほどの桁外れの力を持った破壊球だった。
地面に着弾した球は一旦無音で沈んだ。次の瞬間、聴覚の限界を超えた爆音が高エネルギーの衝撃波と共に上空に舞い上がる。

辺りが真っ赤に染まった。
原始爆弾の倍ほどある範囲を赤で染め尽くし、ヒエロは全速力で空へ飛び爆風と共に吹き飛ばされる。

セケルの邪悪な高笑いが聞こえてきた。

「ははははははははは!いつの世も人間は、
神の遊びに付き合わされるものだ!」

セケルが指を鳴らすと、地面から高層ビルほどの極太ピンクのレーザーが無数に間欠泉のように噴き上がった。

ヒエロはなんとか直撃は避けたが、超高温の風圧を受け、全身に切り刻まれるような激痛を感じながら吹き飛ぶ。

「ぐああああああ!クソっ」

ヒエロは体をくねらせ、限界を超えた力で並走していたセケルに魔法を放つ。火、土、空気、水、光、全てを掛け合わせた奥義。

しかし、セケルは避ける事も破壊する事もしない。ただ魔法が体に触れ無効化した。高らかに笑い、スキップする。

「今、何かしたか?」

セケルは大地に手を当て、信じられない力で押し返し地盤をひっくり返した。
大地を挟んでヒエロのハンバーガーを作り、谷を3つ超えるほどの距離をひきずり回し岩盤ごと打ち砕いた。

何もかもがデタラメのような、まるで天変地異を体現したかのような力。

勝負とはほど遠い一方的な蹂躙。
セケルは決してヒエロに致命的な一撃を与えない。慈悲だった。
長引けば長引くほど、死への恐怖が新鮮味を増していくから。

ボールを打ち返すスポーツのように、吹き飛ぶヒエロをとてつもない規模の攻撃で弄ぶ。

そして
地面を揺らす衝撃波でヒエロを上空に垂直に突き上げた。その真下で
「動脈」
セケルの腕が、象の牙を模した大剣に変化した。これまでと比べものにならないくらい大きく、真っ赤な触手が無数に蠢き、この世の終わりのような形をしていた。
セケルは不敵に笑いヒエロを見やる。

「さぁ、決着を」
次元の違う脚力で地面を踏み込む。


つけようか?


両者とも同じ考えに至った瞬間だった。
セケルの踏み込んだ大地はガラスのようにひび割れ、その弾力を利用する。
一直線、真上でバランスを崩したヒエロ目掛けて飛び上がる。

その瞬間、セケルは今までに感じた事のないほどの悪寒を察知した。
本能が何か危険だと叫んでいる。
だが、理性がそれに気づかない。

ひどくゆっくりな動作に見えた。
神経が研ぎ澄まされているのか、それとも最後の走馬灯か。
ヒエロが何かを呟いた。

一直線に距離を詰めるセケル。
超高速で大剣を振り下ろそうと射程圏内に入る。その刹那にも満たないタイミングで。

機会を伺う狩人のように、息をひそめていたヒエロの目が。
ケモノように鋭い眼光を帯びた。
右手をそえ、一言。

「起動せよ」



あたりが静まりかえる。
セケルは剣を振りかざしたまま静止していた。体が動かない。
古代文字で描かれた黄金の魔法陣がセケルを囲うように出現していた。

トートのエーテル特殊魔法。
2000年前にシファがアザリーに向け使ったものと同じ、タイムリープの魔法。
セケルはかろうじて動く顔を使って、空にそびえ立つヒエロに向かって笑みを浮かべる。

「馬鹿め!お前も知っているだろう!タイムリープの魔法はもう使えないと!条件が」

そこまで言って、セケルはハッと何かに気づいたように黙る。
タイムリープの魔法の発動条件は
「エジプト人の魂を生贄にする事」だった。
心を通わせない限り、生贄にする事はできないが。

足元から無数の魂達が湧きあがる。
ヒエロは髪をはためかせ告げた。

「気づかれない事が重要だったのよ。この魔法はどんな強力な相手でも逃れられないけど、条件が特殊で範囲がとても小さいからね。」

「まさか、お前」

「あんたがクズで、必要以上にあたし達をいたぶってくれて助かったよ。
そのおかげでほんの少しの勝機をたぐり寄せる事ができたから。」

無数の魂達が辺り一面に輝き、高速で廻り出す。回転しながら中心へ向かっていく流れを作り、次第に光の渦になった。

セケルの顔がどんどん青ざめていく。

「ひ、ひ」

生贄にした魂の寿命分移動する時間が増える。シファは86人の命を犠牲にしてアザリーを2000年先までおくり届けた。

今ここにいるのは、古代エジプトの総人口約500万の魂。
その総てを持って、発動した。


「ヒエロオオオオオオオオオオオオ!!!」

暴れ、もがこうとする、だが魔法陣はびくともしない。
もう既にタイムリープが発動している。たとえ神であろうと時の因果から逃れる事はできない。

「クソっ!!何年だ!?何年私を飛ばすつもりだ!?」

「210,854,627年」

「は?」

まるで銀河のように眩い光を放つ渦がエネルギーとなって「重力」を生成した。光の渦は膨大な大きさとなってセケルとヒエロを飲み込んだ。

「約二億年よ。
それまで地球があったなら、あの世で再会しましょう。」

ヒエロが皮肉を言うと、セケルは体が荒れ狂う渦の重力に飲まれ始めたのに気づき取り乱す。
圧縮された重力が等価原理に従って、空間と時間を歪め始めた。

「やめろ!!はなせ!!いやだ!!」

渦の中心部にセケルを閉じ込め、密閉された空間で魂達が光の速度で回転する。限界を超えたエネルギーが空を歪ませ、時空を超えようとしている。

「いやだああああああああぁぁぁぁぁぁ…」

ヒエロは魂の渦の風に揺られながら、おぼろげな目でセケルが消えゆくのを見届ける。

E=mc2だから質量と光速度が、え〜っと、まぁ、なんでもいいや。
とにかく相対性理論は、アインシュタインが発見するずっと前から存在していたんだなぁ
と思い、ふふっと笑った。

光の速度で回転する魂達が浄化されていく中、
ヒエロの耳元で

ありがとう

という声が聞こえた気がして

そのまま消えた。

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