「白波様。干支神の巳の巫女と白巳金神の巫女から伝言があります。任意ではありますが、新年に日本の蛇巫女を集合させる企画をしているそうです。いかがされますか?」
「少しだけお待ちいただけますか?白蛇様に確認してまいります」
「少しだけお待ちいただけますか?白蛇様に確認してまいります」
マネージャーからの問いに白波は答えると「御神体」を取り出す。
「御神体」。
神降ろしに使われる道具であると同時に「座」に本体がいる神との交流手段の一つ。多くの巫女が所持しており、形や機能は個人でそれぞれ異なっている。
「白蛇様、夜分遅くに申し訳ありません。こちらから失礼いたします。干支神の巳の巫女と白巳金神の巫女が主催する蛇巫女の集まりが行われるそうなのですが、わたしはどのようにいたしましょうか?」
「御神体」越しに自らの依代から相談を受けた白蛇は彼女に何かを伝える。
隣に佇んでいるマネージャーにはその内容は伺えない。
契約を結んだ両者の間にしか成立しない方法で意思疎通を行っているのだ。
隣に佇んでいるマネージャーにはその内容は伺えない。
契約を結んだ両者の間にしか成立しない方法で意思疎通を行っているのだ。
「ありがとうございます白蛇様。失礼いたしました」
どうやら話し合いは終わったらしい。
白波は「御神体」をしまうとマネージャーの方へと振り向いた。
白波は「御神体」をしまうとマネージャーの方へと振り向いた。
「白蛇様は『その集まりに参加するべし、さすれば汝に必ずや良い縁が結ばれる』とおっしゃいました」
「成る程。ということは白波様は集まりに出席するということで問題無いでしょうか?」
「はい。白蛇様がそうおっしゃたので間違いありません。その導きに従って白蛇様のためにも出席させていただきます」
「かしこまりました。その様に手配致します。プロデューサーにも連絡を一報入れておきましょう」
「成る程。ということは白波様は集まりに出席するということで問題無いでしょうか?」
「はい。白蛇様がそうおっしゃたので間違いありません。その導きに従って白蛇様のためにも出席させていただきます」
「かしこまりました。その様に手配致します。プロデューサーにも連絡を一報入れておきましょう」
そう告げるとマネージャーはどこかへ去っていった。
『カミガカリ』は規模の大きいグループであり、多くのメンバーを手広くサポートするためにマネージャーは複数人在籍している。
それでも人手が十分とは言い難い。
一つの業務を終えたとしても他の業務が行列を成している程度には。
そのため一人に付きっきりで一箇所に留まっているわけにはいかず、次の案件を処理する必要があるのだ。
『カミガカリ』は規模の大きいグループであり、多くのメンバーを手広くサポートするためにマネージャーは複数人在籍している。
それでも人手が十分とは言い難い。
一つの業務を終えたとしても他の業務が行列を成している程度には。
そのため一人に付きっきりで一箇所に留まっているわけにはいかず、次の案件を処理する必要があるのだ。
「いつもありがとうございます。また、何か変更点があればお伝えください」
「了解しました。それでは失礼します」
「了解しました。それでは失礼します」
白波 皐月は忙しない付き人の退室を見届けると、休憩がてら茶を飲むために屋上の神社へと足を運ぶのであった。
新年の2025年の蛇巫女の集まりはまた別の話。
新年の2025年の蛇巫女の集まりはまた別の話。