「何を求めてるんや?色んなもん取り扱ってまっせ!」
銭亀の神装巫であると共に女商人巫女として日本では有名な春夏冬亀子は、白地に金の刺繍の入った和装に身を包む少女に声をかけた。
「知り合い、白瀬狐さんへのみやげ物です。『カミガカリ』へ勧誘したのですけれど、やっぱり断られてしまいまして」
問われた少女、白波皐月は残念そうに肩をすくめて答える。
『カミガカリ』とは日本神話を主にしたグループであり、白波皐月も所属している箱である。厳密には神話ではない、白蛇の巫女も入れる辺り『カミガカリ』の所属基準は緩めではある。なので、神獣、神の使い繋がりのソロであった白瀬狐を誘ったのだが、目論見は外れて芳しい結果は得られなかったのであった。
『カミガカリ』とは日本神話を主にしたグループであり、白波皐月も所属している箱である。厳密には神話ではない、白蛇の巫女も入れる辺り『カミガカリ』の所属基準は緩めではある。なので、神獣、神の使い繋がりのソロであった白瀬狐を誘ったのだが、目論見は外れて芳しい結果は得られなかったのであった。
「うちも含めてグループ入らへんのは多いからなぁ。断られるのはあるやろなぁ。巫女連盟と繋がりさえありゃあんま困ることもあらへんし、自由にできるねん。それとなぁ後ろ盾があれば余計にやろうなぁ、つねにどっかが守っとる巫女は巫女狩りも狙いづらいねんから。うちみたいにずっとまちなかにおるんも、住民の被害気にせんやつか、隠密特化くらいやろ狙えんのは」
巫女狩りというのは『モノリス』なる巫女団体を指す。
彼女達の掲げる目的、巫女を一人まで間引いて、その一人を最強にするという理念により自分たちの同様の存在である巫女に危害を加えてくる危険な組織である。
また、後ろ盾というのはそのままパトロンやスポンサーの意味を示す。
多く巫女はグループで活動するが、皐月が誘おうとした白瀬狐のようにグループには所属していない者もいる。彼女の場合は巫女研究所内の新装巫女研究科とでも言うべき場所がそれに当たる。
彼女達の掲げる目的、巫女を一人まで間引いて、その一人を最強にするという理念により自分たちの同様の存在である巫女に危害を加えてくる危険な組織である。
また、後ろ盾というのはそのままパトロンやスポンサーの意味を示す。
多く巫女はグループで活動するが、皐月が誘おうとした白瀬狐のようにグループには所属していない者もいる。彼女の場合は巫女研究所内の新装巫女研究科とでも言うべき場所がそれに当たる。
「知ってはいました。前も誘いましたけど断られましたから。最近『モノリス』が活発になっていて、神装巫女研究所を襲うという噂もありましたから、誘ったのですけれどやっぱり同じでした」
「なるほどなぁ、『モノリス』の活発化なぁ。うちが今度調べとくわ。そんでそんならこのへんやろか」
「なるほどなぁ、『モノリス』の活発化なぁ。うちが今度調べとくわ。そんでそんならこのへんやろか」
亀子は巫女の作った様々な物品棚から取り出す。
「電話や通信系は持っとるやろうし、爆弾使いと聞いとりますから爆弾関連はあるやろから、とりあえず使いやすい消耗品類やなみやげとしてもラッピングしとけばきれいやし!比較的万能のもあるで!あとうちのお手製銭亀やな!金運上がるで!」
いくつかの商品を見てから皐月は使いやすそうな薬を指差し、
「それにいたしましょう。あと銭亀もお願いいたします。それとラッピングもお願いいたします」
「まいどあり!」慣れた手つきでラッピングをし、皐月へと手渡した。
「本日はありがとうございました、また、よろしくお願いいたします」
「まいどあり!」慣れた手つきでラッピングをし、皐月へと手渡した。
「本日はありがとうございました、また、よろしくお願いいたします」
そう言って手を振り市場から皐月は去っていった。