- エジプト統一国家の始まり
【時系列】B.C.3000年頃(約5000年前)
上エジプトの王「メネス」が上下エジプトを統一し、第一王朝を創るまでの記録。
エジプトに興った文明は、紀元前3500年ごろに上エジプトと下エジプトの二つの国家にまとまり、それぞれの文化を持っていた。
そんな折、冥界から現れし「闇と混沌の巨龍」がエジプトに大いなる厄災をもたらそうとしていた。
その強大な龍を討伐するべく、手を組んだのが、上エジプトの王「メネス」と、下エジプトの「シェルデン人の王」であった。
上エジプトの巫女達と、神気を纏ったシェルデン王が一丸となり「闇と混沌の巨龍」と戦う事で、討伐に成功した。しかし龍との激闘の末、シェルデン人の王は力を使い果たし命を落としてしまう。
彼らは英雄と謳われたが、王の血筋を失った下エジプトの民は途方に暮れた。人々の混乱を治める為にメネスは下エジプトを統治しようとするが、下エジプトのシェルデン人達は自分達がエジプトの支配者でない事に納得できず、謀反を起こす。この謀反はメネスによってあっさりと鎮圧され、彼らの大半は国外へと逃亡した。
反対勢力を制圧する事で両国の実権を握ったメネスは、上下エジプトを統一し初代ファラオとして世に君臨した。
上エジプトの王「メネス」が上下エジプトを統一し、第一王朝を創るまでの記録。
エジプトに興った文明は、紀元前3500年ごろに上エジプトと下エジプトの二つの国家にまとまり、それぞれの文化を持っていた。
そんな折、冥界から現れし「闇と混沌の巨龍」がエジプトに大いなる厄災をもたらそうとしていた。
その強大な龍を討伐するべく、手を組んだのが、上エジプトの王「メネス」と、下エジプトの「シェルデン人の王」であった。
上エジプトの巫女達と、神気を纏ったシェルデン王が一丸となり「闇と混沌の巨龍」と戦う事で、討伐に成功した。しかし龍との激闘の末、シェルデン人の王は力を使い果たし命を落としてしまう。
彼らは英雄と謳われたが、王の血筋を失った下エジプトの民は途方に暮れた。人々の混乱を治める為にメネスは下エジプトを統治しようとするが、下エジプトのシェルデン人達は自分達がエジプトの支配者でない事に納得できず、謀反を起こす。この謀反はメネスによってあっさりと鎮圧され、彼らの大半は国外へと逃亡した。
反対勢力を制圧する事で両国の実権を握ったメネスは、上下エジプトを統一し初代ファラオとして世に君臨した。
- エジプト第三王朝末期
【時系列】B.C.2600年頃(約4400年前)
新たなる邪神を生み出したファラオ「ネフレン=カ」の記憶。
ネフレン=カは自らの崇める「無貌の神」から力を授かる為に、他の神々への信仰を廃止し、凄惨な儀式を数多く行った。
しかし神気を操る事のできぬ彼らでは、望み通りの成果を得ることができなかった。そこで彼は、かつて神気を纏っていたシェルデン王の遺骨を依代にしようと考えた。
ネフレン=カの統治は反乱によって終わりを迎えたが、彼は死の間際に従者100人全員を生贄に捧げた儀式を行い、ついに「無貌の神」の顕現に成功したかと思われた。
そこに姿を現したのは新たに生まれた邪神、血塗られた儀式によって神格化したシェルデン王であった。
ネフレン=カは自らの崇める「無貌の神」から力を授かる為に、他の神々への信仰を廃止し、凄惨な儀式を数多く行った。
しかし神気を操る事のできぬ彼らでは、望み通りの成果を得ることができなかった。そこで彼は、かつて神気を纏っていたシェルデン王の遺骨を依代にしようと考えた。
ネフレン=カの統治は反乱によって終わりを迎えたが、彼は死の間際に従者100人全員を生贄に捧げた儀式を行い、ついに「無貌の神」の顕現に成功したかと思われた。
そこに姿を現したのは新たに生まれた邪神、血塗られた儀式によって神格化したシェルデン王であった。
- 海の民の誕生
【時系列】B.C.2600年〜(約4400年前以降)
いくつもの文明を滅ぼし、後世に「海の民」と呼ばれた人間達の記憶。
国を追われながらも生き残ったシェルデン人達は、サルデーニャ島の海岸に身を潜めると、エジプトへの深い恨みを抱き、日々憎悪の祈りを捧げるようになった。
その祈りが届いた邪神シェルデン王は、座を通じて彼らとの接触を図り、敬虔な女性達を巫女に選んだ。
邪神の加護を得た彼らは「エジプトの支配」を最終目的とし、西方から東方に向かって略奪を繰り返しながら、様々な文化圏の「恵まれざる傭兵達」を力で服従させ、信徒を増やしていった。
力に溺れた民族集団は、さらに過激な儀式を行うようになる。
数百年に一度、神気纏を扱う子供が生まれると、主要な都市に攻め入り「血の儀式」を行なった。蹂躙された都市には破壊の跡だけが残り、儀式の依代となった子は「邪神の眷属」に昇華した。
彼らは千年以上の時をかけて力を蓄えていった。ミケーネ、ウガリット、ヒッタイトなどの国を滅ぼし、さらに強力な眷属を得た。全ては「エジプトを支配する」ために。
国を追われながらも生き残ったシェルデン人達は、サルデーニャ島の海岸に身を潜めると、エジプトへの深い恨みを抱き、日々憎悪の祈りを捧げるようになった。
その祈りが届いた邪神シェルデン王は、座を通じて彼らとの接触を図り、敬虔な女性達を巫女に選んだ。
邪神の加護を得た彼らは「エジプトの支配」を最終目的とし、西方から東方に向かって略奪を繰り返しながら、様々な文化圏の「恵まれざる傭兵達」を力で服従させ、信徒を増やしていった。
力に溺れた民族集団は、さらに過激な儀式を行うようになる。
数百年に一度、神気纏を扱う子供が生まれると、主要な都市に攻め入り「血の儀式」を行なった。蹂躙された都市には破壊の跡だけが残り、儀式の依代となった子は「邪神の眷属」に昇華した。
彼らは千年以上の時をかけて力を蓄えていった。ミケーネ、ウガリット、ヒッタイトなどの国を滅ぼし、さらに強力な眷属を得た。全ては「エジプトを支配する」ために。
【名前】デルタの戦い
【時系列】B.C.1100年頃(約3100年前)
【時系列】B.C.1100年頃(約3100年前)
エジプトと海の民の間で起こった、エジプトの覇権を賭けた戦いの記憶。
シェルデン人を筆頭とする海の民は、他の民族を吸収し続け、大国を滅ぼすほどの勢力になっていた。そして、ついに積年の目標であるエジプトに侵攻を開始した。
海の民はエジプト国境付近の海岸から、千を超える小船で侵入した。空からはシェルデン王の巫女を最後尾とし、6眷属の巫女達が楔形陣のごとき布陣を組み、一点突破を図った。
対してエジプトのファラオ「ラムセス3世」は、一斉に矢を放つ準備を整えた弓兵の隊列を並べた。対巫女にはエジプト神話の巫女部隊を編成し海の民を迎え撃った。
空の戦いはどちらの巫女も一歩も譲らず、大海を断つほどの激戦が繰り広げられた。
最後は河口に軍船の壁を築いて、そこに追い詰めたシェルデン王の巫女を、ホルスの巫女が討ち取った。
海と空の戦いを制し、勝利を手にしたのはエジプトであった。首謀者の巫女は残らず処刑し、その他12500人を殺し、1000人以上を捕虜にした。
こうして海の民の脅威は終わった。戦いの後、捕虜の一部は傭兵として仕えさせ、一部はパレスチナ南部の海岸地方に入植させた。
以降シェルデン王を崇拝する事は異端とし、海の民の存在は徐々に人々の記憶から消え去っていった……。
シェルデン人を筆頭とする海の民は、他の民族を吸収し続け、大国を滅ぼすほどの勢力になっていた。そして、ついに積年の目標であるエジプトに侵攻を開始した。
海の民はエジプト国境付近の海岸から、千を超える小船で侵入した。空からはシェルデン王の巫女を最後尾とし、6眷属の巫女達が楔形陣のごとき布陣を組み、一点突破を図った。
対してエジプトのファラオ「ラムセス3世」は、一斉に矢を放つ準備を整えた弓兵の隊列を並べた。対巫女にはエジプト神話の巫女部隊を編成し海の民を迎え撃った。
空の戦いはどちらの巫女も一歩も譲らず、大海を断つほどの激戦が繰り広げられた。
最後は河口に軍船の壁を築いて、そこに追い詰めたシェルデン王の巫女を、ホルスの巫女が討ち取った。
海と空の戦いを制し、勝利を手にしたのはエジプトであった。首謀者の巫女は残らず処刑し、その他12500人を殺し、1000人以上を捕虜にした。
こうして海の民の脅威は終わった。戦いの後、捕虜の一部は傭兵として仕えさせ、一部はパレスチナ南部の海岸地方に入植させた。
以降シェルデン王を崇拝する事は異端とし、海の民の存在は徐々に人々の記憶から消え去っていった……。