工場見学に行こう
『研究施設』――――それが一体何の研究施設かなど知らない。
そもそもどういう形をしているかさえもわからない。
地図に研究施設と書いてあったから、地図に書いてある場所に存在しているから。
そこにあるものが研究施設なのだなとわかる程度である。
そもそもどういう形をしているかさえもわからない。
地図に研究施設と書いてあったから、地図に書いてある場所に存在しているから。
そこにあるものが研究施設なのだなとわかる程度である。
つまるところを言えば、研究施設なんてものはなかった。
地図が示す場所、そこにあったのはただの工場――――ただそれだけだ。
研究施設のけの字もない。
地図が示す場所、そこにあったのはただの工場――――ただそれだけだ。
研究施設のけの字もない。
だが、忘れるわけがない。
そこにある『研究施設』の意味が。
そこにある『研究施設』の意味が。
(これって、あの時の施設……よね)
アイドルヒーローズ、七尾百合子を主演として撮影した特撮である。
その時の施設、四条貴音が演じた役が潜入した研究施設にそっくりなのだ。
いや、そっくりというレベルではない。
そのままここに持ってきたかのような、そんな感じだ。
その時の施設、四条貴音が演じた役が潜入した研究施設にそっくりなのだ。
いや、そっくりというレベルではない。
そのままここに持ってきたかのような、そんな感じだ。
だが、言わせてもらえばそれだけだった。
今までの765プロの行動力を考えれば同じ施設を作ること自体驚くことではない。
一番気になるのは、何故この施設をこの殺し合いの場に持ってきたのかという事だ。
今までの765プロの行動力を考えれば同じ施設を作ること自体驚くことではない。
一番気になるのは、何故この施設をこの殺し合いの場に持ってきたのかという事だ。
何故この研究施設がここにある。
ここはどこかの隔離された島ではないのか。
まさかその島にこの研究施設を持ってきたのか。
一体なぜ、なんのために?
ここはどこかの隔離された島ではないのか。
まさかその島にこの研究施設を持ってきたのか。
一体なぜ、なんのために?
――――わかるはずもない。
残念ながら、というのかなんというのか。
こちらは何も情報が掴めていないのだからわかりようがない。
結局手詰まりというわけである。
こちらは何も情報が掴めていないのだからわかりようがない。
結局手詰まりというわけである。
「……」
もう一度工場……否、研究施設を見る。
この中に何か情報があるかもしれない、そういう期待が微かに浮かぶ。
実際施設の中を探したところで情報があるかどうかなんてわからない。
だが、現状では期待するしか道はない。
今自分たちが掴める情報だけでも集めなければ、その先の道も開けない。
この中に何か情報があるかもしれない、そういう期待が微かに浮かぶ。
実際施設の中を探したところで情報があるかどうかなんてわからない。
だが、現状では期待するしか道はない。
今自分たちが掴める情報だけでも集めなければ、その先の道も開けない。
(……でも、警戒しないといけないわね)
しかしこれだけ広い施設なのだ。
誰かが潜伏している可能性だって十分あり得る。
誰かが潜伏している可能性だって十分あり得る。
「……さ、行くわよ二人と……も?」
と、中に入ろうとしたその時だった。
後ろにいたはずの2人は、そこにいなかった。
後ろにいたはずの2人は、そこにいなかった。
「わー、すごいヨ! 中がすごい事になってるヨ!!」
「ここで鬼ごっこしたら楽しいでしょうね~♪」
「ここで鬼ごっこしたら楽しいでしょうね~♪」
既に自分を無視して中に入っていた。
警戒心もまったくない。
警戒心もまったくない。
まったく呆れると言うのか、笑いが出てくる。
人間と言うのはある一定以上のラインまで呆れると笑いが出るのだと実感した。
人間と言うのはある一定以上のラインまで呆れると笑いが出るのだと実感した。
「こらあああああああ、あんた達! 先に行かないの!!」
やはり、胃が痛くなりそうだった。
◆ ◆ ◆
時は変わって、という程時間は進んでいない。
結局研究施設の中に他の人が潜伏していた、などという事はなかった。
そんな事があったらあの2人が突入している時点で何か起きていただろうからある意味あの2人は偵察みたいな役割を果たしてくれていた。
結局研究施設の中に他の人が潜伏していた、などという事はなかった。
そんな事があったらあの2人が突入している時点で何か起きていただろうからある意味あの2人は偵察みたいな役割を果たしてくれていた。
「下手すれば死んでたかもしれないって言うのに、呑気なものよね」
だからこその彼女たちなのかもかもしれないが、この場においては致命的すぎる。
誰か悪意を持って近づいてきた場合、彼女たちが対応した場合最悪の結末しか想像できない。
自分が何とかするようにするしかない、わかっている。
少なくともこの3人で一番冷静に事を対処できるのは自分であるから。
自惚れとかそういう次元ではなく、誰が見てもそうであろう。
誰か悪意を持って近づいてきた場合、彼女たちが対応した場合最悪の結末しか想像できない。
自分が何とかするようにするしかない、わかっている。
少なくともこの3人で一番冷静に事を対処できるのは自分であるから。
自惚れとかそういう次元ではなく、誰が見てもそうであろう。
「……はぁ」
そう考えていたらまた頭が痛くなってきた。
仮にも一番年下である自分が一番状況を見ているのかと思うだけでどんどん頭痛が悪化していく。
仮にも一番年下である自分が一番状況を見ているのかと思うだけでどんどん頭痛が悪化していく。
だが頭痛がするからといって考えるのを止めるわけにはいかない。
まず今すべきなのはこの施設の把握からだ。
この施設の中を見た限り、あの時の撮影に使っていた施設と同じと言って問題はない。
デストルドー化させる新薬を作っていた工場に見た目だけではなく中までも一致していたのだ。
まず今すべきなのはこの施設の把握からだ。
この施設の中を見た限り、あの時の撮影に使っていた施設と同じと言って問題はない。
デストルドー化させる新薬を作っていた工場に見た目だけではなく中までも一致していたのだ。
……だからなんだと言う話ではあるかもしれない。
この施設が本物だったからと言ってそれは情報にはならない。
何故この殺し合いが起きているのか、プロデューサーが何を考えているのか。
そこから考えることなど不可能に等しい。
この施設が本物だったからと言ってそれは情報にはならない。
何故この殺し合いが起きているのか、プロデューサーが何を考えているのか。
そこから考えることなど不可能に等しい。
「……結局手詰まりじゃない」
テーブルに置いたオレンジジュースを一口飲む。
工場内の購買ゾーンと思わしき場所の冷蔵庫に入っていたのをそのまま貰ったものだ。
パックのものであまり味はいいとは言えないが文句は言えない。
冷えているだけ有り難いと思うべきだろう。
工場内の購買ゾーンと思わしき場所の冷蔵庫に入っていたのをそのまま貰ったものだ。
パックのものであまり味はいいとは言えないが文句は言えない。
冷えているだけ有り難いと思うべきだろう。
「成果はあっても進展はなし、ね」
麗花とエレナは現在施設内を回って色々探しているからその2人次第ではもう少し情報は増えるかもしれない。
だが今のところ成果となるものは、この施設内でのみ使える無線機とこの施設を監視する防犯カメラとその映像が見れる部屋くらいだ。
ちなみにその無線機は麗花とエレナに持たせて既に探索に向かわせている。
成果は十分あったと言えるが進展は何一つないのだ。
だが今のところ成果となるものは、この施設内でのみ使える無線機とこの施設を監視する防犯カメラとその映像が見れる部屋くらいだ。
ちなみにその無線機は麗花とエレナに持たせて既に探索に向かわせている。
成果は十分あったと言えるが進展は何一つないのだ。
(……でも、ほぼ安全な場所を確保できたというのは大きいかしら)
とりあえずしばらくここに籠城するのも手ではあるだろう。
放送までここで集めれる情報を集める。
そして放送が終了し次第ここから出て他の人と合流を目指す。
放送までここで集めれる情報を集める。
そして放送が終了し次第ここから出て他の人と合流を目指す。
それでいいのだろうか。
そんな悠長に構えてて問題ないのか。
今自分がこうしてオレンジジュースを飲んでいる間にも、誰かが死んでいるかもしれないのに。
そんな悠長に構えてて問題ないのか。
今自分がこうしてオレンジジュースを飲んでいる間にも、誰かが死んでいるかもしれないのに。
「……アイツなら、どうしてるんでしょうね」
自分で言ってみたものの、そんな事わかるはずもない。
彼女が――――天海春香が今何をしているのかなど。
少なくとも彼女が殺し合いに乗ることはないだろうと確信は出来る。
殺し合いを止めるために動いているのか、それとも……。
彼女が――――天海春香が今何をしているのかなど。
少なくとも彼女が殺し合いに乗ることはないだろうと確信は出来る。
殺し合いを止めるために動いているのか、それとも……。
「あー、本当ダメね……」
今ここにいるのは自分だけなのに。
誰かに甘えたいとでも言うのか。
誰かに甘えたいとでも言うのか。
「……とにかく、あの二人の情報を待つしかないわ……その後の事はその時に考えた方が良いわね」
今考えた所で心労が増えるだけである。
そう考えながらソファの背に体を投げ出す。
全てを投げ出して考えるのをやめても、目の前の防犯カメラの映像達は止まる事なく動き続けていた。
そう考えながらソファの背に体を投げ出す。
全てを投げ出して考えるのをやめても、目の前の防犯カメラの映像達は止まる事なく動き続けていた。
【一日目/午前/G-8研究施設管理室】
【水瀬伊織】
[状態]健康
[装備]無線機
[所持品]支給品一式、ランダム支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:こんなふざけたイベントになんか乗らない、抵抗する。
1:研究施設で探せるだけの情報を探しつつ一旦籠城する……?
2:なんでこの施設がここに……?
[状態]健康
[装備]無線機
[所持品]支給品一式、ランダム支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:こんなふざけたイベントになんか乗らない、抵抗する。
1:研究施設で探せるだけの情報を探しつつ一旦籠城する……?
2:なんでこの施設がここに……?
【一日目/午前/G-8研究施設】
【北上麗花】
[状態]健康
[装備]無線機
[所持品]支給品一式、ランダム支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1:とりあえず伊織についていく。
2:適当に見て回りましょー!
[状態]健康
[装備]無線機
[所持品]支給品一式、ランダム支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1:とりあえず伊織についていく。
2:適当に見て回りましょー!
[備考]
※無線機は研究施設内及びその付近でのみ使用できます。
※管理室には防犯カメラの映像を流すモニターがあります。
※無線機は研究施設内及びその付近でのみ使用できます。
※管理室には防犯カメラの映像を流すモニターがあります。
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