それでも、生きてゆく
古風な家屋が立ち並ぶ城下町を抜け、街道を走る四つの影。
小さな少女が先頭を行き、他の三名が後に続く。
小さな少女が先頭を行き、他の三名が後に続く。
「ふうか!ことは!ひびき!早く早く!」
「ま、待ってよ環ちゃん……!」
「ま、待ってよ環ちゃん……!」
彼女たちが駆ける目的は一つ。亜美を止めること。
今は無力化されているが、いずれは再び牙を剥いてくるだろう。
手遅れになる前に追いつかなければ。
今は無力化されているが、いずれは再び牙を剥いてくるだろう。
手遅れになる前に追いつかなければ。
「ねえ、響ちゃん、本当にまた亜美ちゃんと会っても大丈夫?」
「自分はもう大丈夫。それより、そういう琴葉こそ大丈夫なの?」
「私は……うん、平気」
「自分はもう大丈夫。それより、そういう琴葉こそ大丈夫なの?」
「私は……うん、平気」
合流した風花と環に亜美を追いかけることを提案された時、意外なことに先に了承したのは響の方だった。
もちろん最初は琴葉共々賛同しかねていた。
だが、風花が武器を取り上げたこと、なにより多人数で説得した方がきっと効果があると説かれたことにより、覚悟を決めたようだ。
もちろん最初は琴葉共々賛同しかねていた。
だが、風花が武器を取り上げたこと、なにより多人数で説得した方がきっと効果があると説かれたことにより、覚悟を決めたようだ。
(だけど……響ちゃん、きっと無理してるんだろうな……)
響は琴葉よりも亜美との付き合いが長い。
かつての同胞を助けたいと思う気持ちは琴葉以上に強いはずだ。
だからこそ、そんな友に刃を向けられたショックもより大きい。
現に、彼女の表情はずっと強張っている。
気丈に振舞ってはいるが、亜美に対する恐怖心はまだ癒えていないのだろう。
手の傷の手当ては琴葉にも出来るが、心に負った傷にまでは干渉出来ない。
かつての同胞を助けたいと思う気持ちは琴葉以上に強いはずだ。
だからこそ、そんな友に刃を向けられたショックもより大きい。
現に、彼女の表情はずっと強張っている。
気丈に振舞ってはいるが、亜美に対する恐怖心はまだ癒えていないのだろう。
手の傷の手当ては琴葉にも出来るが、心に負った傷にまでは干渉出来ない。
そして、恐れているのは琴葉も同じだ。
力を持っていながら、危険の迫る仲間を助けようとすることも出来なかった。
そんな自分が再び亜美と相見えたところで、いったい何が出来るのか。琴葉は自問する。
力を持っていながら、危険の迫る仲間を助けようとすることも出来なかった。
そんな自分が再び亜美と相見えたところで、いったい何が出来るのか。琴葉は自問する。
(今度こそ響ちゃんを……皆を守らなきゃ)
不安を頭の隅へ追いやり、自らを奮い立たせる。
出来るかどうかではない。
守れなければ皆死んでいくのだ。
やるしかない。
出来るかどうかではない。
守れなければ皆死んでいくのだ。
やるしかない。
弱い自分は見えないふりをして。
彼女を縛る枷は未だ消えない。
彼女を縛る枷は未だ消えない。
◆ ◆ ◆
亜美の為に大急ぎで向かう環、少し遅れて響、琴葉が走り、そのやや後ろで風花が追いかける。
まだまだ子供な環。
亜美に殺されかけ動揺している響。
無力を嘆き思い詰めている琴葉。
風花は、前を行く少女たちの身を案じていた。
亜美に殺されかけ動揺している響。
無力を嘆き思い詰めている琴葉。
風花は、前を行く少女たちの身を案じていた。
亜美は体格も小さく、環の助力もあった為、先程は無事に切り抜けられた。
だが、いつまでも幸運が続くとは考え難い。
かつての仲間が更に強力な武器を手に本気で殺しにかかってきた時、果たして何の犠牲も出さずに逃れられるだろうか。
彼女たちを無事に生かすことが出来るだろうか。
不安は尽きない。
だが、いつまでも幸運が続くとは考え難い。
かつての仲間が更に強力な武器を手に本気で殺しにかかってきた時、果たして何の犠牲も出さずに逃れられるだろうか。
彼女たちを無事に生かすことが出来るだろうか。
不安は尽きない。
(――こんな弱気じゃ、駄目よね)
年長者である自分がしっかりしなければ。
責任感を支えにし、改めて皆を助けることを決意する。
責任感を支えにし、改めて皆を助けることを決意する。
「みんな遅いよー!」
「ま、待って……もう少しだけ、ゆっくり……」
「だけど、急がないとあみが!」
「ま、待って……もう少しだけ、ゆっくり……」
「だけど、急がないとあみが!」
環に急かされ、走るペースを少しだけ上げる。
そう。まずは亜美の説得が最優先だ。
まともに話を聞いてくれるとは思えないけれど、出来る限りの努力はしてみよう。
また皆で劇場に戻れると信じて。
そう。まずは亜美の説得が最優先だ。
まともに話を聞いてくれるとは思えないけれど、出来る限りの努力はしてみよう。
また皆で劇場に戻れると信じて。
【一日目/午前/B-2】
【我那覇響】
[状態]手に軽度の裂傷(応急処置済み)、動揺
[装備]なし
[所持品]支給品一式、ランダム支給品(0~1)、鉈
[思考・行動]
基本:プロデューサーを探しつつ、他の皆とも合流する。
1:田中琴葉と行動。
2:亜美を助けたい。まだ少し怖いけど……
[状態]手に軽度の裂傷(応急処置済み)、動揺
[装備]なし
[所持品]支給品一式、ランダム支給品(0~1)、鉈
[思考・行動]
基本:プロデューサーを探しつつ、他の皆とも合流する。
1:田中琴葉と行動。
2:亜美を助けたい。まだ少し怖いけど……
【田中琴葉】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]支給品一式(救急箱一部使用)、ランダム支給品(0~1)、ワルサーP38(8/8)予備マガジン×3
[思考・行動]
基本:プロデューサーを探しつつ、他の皆とも合流する。
1:我那覇響と行動。
2:風花、環と共に亜美を説得する。
3:動けなかった事に罪悪感と無力感。
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]支給品一式(救急箱一部使用)、ランダム支給品(0~1)、ワルサーP38(8/8)予備マガジン×3
[思考・行動]
基本:プロデューサーを探しつつ、他の皆とも合流する。
1:我那覇響と行動。
2:風花、環と共に亜美を説得する。
3:動けなかった事に罪悪感と無力感。
【豊川風花】
[状態]左腕に裂傷(応急処置済み)、失血(軽度)、服の左腕部分が切断されている
[装備]アイスピック
[所持品]支給品一式(救急箱一部使用)、ノコギリ、ランダム支給品(0~1)
[思考・行動]
基本:皆を信じて、このイベントに諦めないで立ち向かう。
1:亜美ちゃんを止めなきゃ……
2:治療完了。みんな大事に至らなくてよかった……
3:琴葉ちゃんも響ちゃんも無理はしないでね。
[状態]左腕に裂傷(応急処置済み)、失血(軽度)、服の左腕部分が切断されている
[装備]アイスピック
[所持品]支給品一式(救急箱一部使用)、ノコギリ、ランダム支給品(0~1)
[思考・行動]
基本:皆を信じて、このイベントに諦めないで立ち向かう。
1:亜美ちゃんを止めなきゃ……
2:治療完了。みんな大事に至らなくてよかった……
3:琴葉ちゃんも響ちゃんも無理はしないでね。
【大神環】
[状態]体中に擦り傷(応急処置済み)
[装備]なし
[所持品]支給品一式、ランダム支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:みんなと一緒にいたい、ふうかについてく。
1:あみを追いかける!
2:みんな、元気ない……?
[状態]体中に擦り傷(応急処置済み)
[装備]なし
[所持品]支給品一式、ランダム支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:みんなと一緒にいたい、ふうかについてく。
1:あみを追いかける!
2:みんな、元気ない……?
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| L<>R | 田中琴葉 | desire |
| 我那覇響 | ||
| 君は希望と言う名の絶望に沈む | 大神環 | |
| 豊川風花 |