ワイルド ウイリス Jr.


【基本データ】

●全長127mm ●全幅75mm ●全高82mm 
●Item No:19010
●本体価格600円→800円 ●1985年7月11日発売

【本体内容】

ボディはアニメーター 大塚康生氏の手によりデフォルメされたコミカルなデザイン。
デフォルメされたと言っても細かいディティールなどはしっかり作られていて、良くできている。
シャーシはボディにあわせたショートホイールベースのもので、ビッグタイヤがセットされている。
駆動系は、モーターのピニオンギヤーで直接プロペラシャフトに装着されたスパーギヤを駆動し、プロペラシャフトの前後に設置されたウォームギヤでドライブシャフト(車軸)を駆動する方式。モーター付き
ウォームギヤの恩恵で意外とパワーがあり、ビッグタイヤと車高の高さも相まってけっこう走破性が高い。

【漫画、アニメでの活躍】

ダッシュ!四駆郎にワイルドシャーシに載せ替えられた状態でちらっと登場している。
ちなみに四駆郎とタンクローが初めて皇の家(と言う名の船)に訪れたときである。 

【VIP内での評価】


【公式ページ】


【備考】

Jr.の名の通り、実車からのミニ四駆化ではなくRCカー「ワイルドウィリス」の兄弟分である(但し元になったRCカーはM38ジープをデフォルメしたもの)。

M38ジープをRC化する際、四駆好きでジープも大好きアニメーター大塚康生氏にデザインを依頼している。
大喜びでデザインを引き受けた大塚氏であったが、その頃すでにミリタリー模型の売上が縮小傾向にあったことが心配だったらしく、
「ボディカラーを真っ白とか赤にしてはっちゃけよう」
と提案しものの、当時の社長が「ジープの色はオリーブドラブじゃなくちゃヤダヤダ!」という、駄々コね丸出しの鶴の声でジープらしいカラーで発売されることとなった。
しかし何が当たるか世の中分からないもので、漫画『ラジコンボーイ』の主人公の初期愛車「バッファロー号」としてのメディアミックスでの活躍、雑誌やTVでの広報活動もあり、大塚氏の心配をよそにワイルドウィリーはヒット商品となった。
その後、TL-01シャーシを流用したWA-02シャーシを使用したリニューアル版「ワイルドウイリー2」として2009年に発売された。(旧版とボディ互換性はあるが造形は新規にされた別物)

そしてワイルドウィリスJr.もRCカーの人気にあやかる形でミニ四駆初のヒット商品となる。
実を言うと、これがきっかけでRCカーのJr.化がミニ四駆の本筋になっていくこととなった。

メルセデス・ベンツ ウニモグと共に、コミカルデザインの無印ミニ四駆の中で現在も生産・販売が行われている数少ないキットである。
しかしその影響で値上げを食らうw (しかし2020年現在絶版)



最終更新:2021年02月15日 13:53