キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴る。
朝の登校時間の喧騒は戦のようだ。
ウンザリしながら下駄箱から上履きを取り出す。
???「きゃっ」
?
なんか、声がしたが大丈夫だろうか。
自分も他人を構う時間はなかったが、なんとなく足が向いた。
???「う…。」
そこには幼馴染みの初音が足を押さえながら座り込んでいた。
健「お、お前、なにやってんだ?こんなところで」
初「け、健ちゃん!?」
健「とりあえずもーすぐ予令だから気を付けろよ」
初「あ、えっと、あ、歩けなくて…。」
健「はぁ???」
初「さっき転んだ時足くじいちゃって…。えっと…困ってたの…。」
健「ったく、お前のドジは一生直らないのかもな」
初「うぅ、酷い…。」
健「しょーがねーな、連れてってやるよ保健室まで」
初「え?どうやって???」
俺は黙って初音を抱き上げた。
初「え?え?えええ?」
健「だ、誰にも言うなよな、恥ずかしいから。」
初「い、いいよ、重いよ、健ちゃんの腕折れちゃうよぉ」
健「あ、暴れるなよ、あぶないだろ」
初「だ、だって…」
健「ただの気まぐれ。気にすんな。サボるための口実。」
初「あ、あり…がとう…。健ちゃん。」
ガラ。保健室を開けると誰もいなかった。
健「保健室の先生、いないのか?」
初「えー…、どうしよう。」
健「適当に探すか」
初「い、いいのかな?」
健「どーせ学校の備品だし、大丈夫だろ、あ、あった。足、みせてみ。」
初「こ、ここ…」
健「あー、腫れてるな、ちょっと冷たいけど我慢しろよ」
初「っ…!」
健「とりあえず応急処置、あとでちゃんと見て貰えよ。」
初「ありがとう、健ちゃんと話すの、凄く久しぶりだね…。」
健「お前がこの学校来たのは知ってたけど、話す機会なかったからな」
初「うん、私も、なんか声かけずらくて… 」
健「それにしても初音がこの学校に来るとは思わなかったけどな。」
初「あ、うん、えっと、ここの学校、調理科があったから…」
健「そーいや、お前料理、絶望的に駄目だったもんなぁ…。」
初「うっ。」
健「小学校の時にもらったクッキーには泣かされた…。」
初「だ、だからこれからそうならないように勉強するんだもんっ。」
健「ま、頑張れよ。周りに被害を出さない程度にな。」
初「もぅ、意地悪…。」
健「そろそろ1限終わる頃だな、俺そろそろ行くぞ」
初「あ、うん」
健「もう少し安静にしてろよ」
初「あ、健ちゃん!」
健「流石にちゃん付けはもう卒業したいんだけど。」
初「うん、わかった、ありがとう、健君」
健「じゃ、な。」
微笑む初音を背に俺は教室へ急いだ。
なんとなく、懐かしさで温かい気持ちになった。
-休み時間-
???「どいてどいてー! 」
健「はぁ??? 」
バッターン
「いってぇ…、おい!お前何考えて…!」
???「ごめん!今急いでて…!今度埋め合わせするからー!」
健「な、なんなんだ!」
-昼休み-
ズダダダダダっ!
な、なんの地響きだっ!?
「あー!もーすぐ予令なるー!」
あ、さっきのあたりや…。時間にルーズな奴だな。
ファン「きゃー!環センパーイ!頑張ってー!」
(な、なんだ黄色い声は…。)
環「おっはよー!」
ファン「きゃー!」
あぁ、あいつ男だったのか。
なんかそう思ったら余計ムカついてきたな。
-放課後-
ズダダダダダっ
こ、この地響き…、アイツだろうか。とりあえず避けておこう。
つるっ
おあっ!
環「わ、わわわわー!」
ドッタン
環「い、いたたたたっ。ちょっとキミ!ボクの進行方向ジャマしないでよ!
廊下に寝っ転がってるなんて危ないじゃないか!」
健「あのなぁ!俺はお前を避ける為にどいたらつまづいて…て。
廊下を走ってる方がよっぽどあぶねーんだよ!」
環「やっば!委員会遅刻するー!」
ズダダダダダっ。
だーーー!
なんなんだよもう!
今度会ったら絶対ちゃんと謝らせてやるっ。
(ここまでは全部ジャージ姿)
プロローグへ
チャイムが鳴る。
朝の登校時間の喧騒は戦のようだ。
ウンザリしながら下駄箱から上履きを取り出す。
???「きゃっ」
?
なんか、声がしたが大丈夫だろうか。
自分も他人を構う時間はなかったが、なんとなく足が向いた。
???「う…。」
そこには幼馴染みの初音が足を押さえながら座り込んでいた。
健「お、お前、なにやってんだ?こんなところで」
初「け、健ちゃん!?」
健「とりあえずもーすぐ予令だから気を付けろよ」
初「あ、えっと、あ、歩けなくて…。」
健「はぁ???」
初「さっき転んだ時足くじいちゃって…。えっと…困ってたの…。」
健「ったく、お前のドジは一生直らないのかもな」
初「うぅ、酷い…。」
健「しょーがねーな、連れてってやるよ保健室まで」
初「え?どうやって???」
俺は黙って初音を抱き上げた。
初「え?え?えええ?」
健「だ、誰にも言うなよな、恥ずかしいから。」
初「い、いいよ、重いよ、健ちゃんの腕折れちゃうよぉ」
健「あ、暴れるなよ、あぶないだろ」
初「だ、だって…」
健「ただの気まぐれ。気にすんな。サボるための口実。」
初「あ、あり…がとう…。健ちゃん。」
ガラ。保健室を開けると誰もいなかった。
健「保健室の先生、いないのか?」
初「えー…、どうしよう。」
健「適当に探すか」
初「い、いいのかな?」
健「どーせ学校の備品だし、大丈夫だろ、あ、あった。足、みせてみ。」
初「こ、ここ…」
健「あー、腫れてるな、ちょっと冷たいけど我慢しろよ」
初「っ…!」
健「とりあえず応急処置、あとでちゃんと見て貰えよ。」
初「ありがとう、健ちゃんと話すの、凄く久しぶりだね…。」
健「お前がこの学校来たのは知ってたけど、話す機会なかったからな」
初「うん、私も、なんか声かけずらくて… 」
健「それにしても初音がこの学校に来るとは思わなかったけどな。」
初「あ、うん、えっと、ここの学校、調理科があったから…」
健「そーいや、お前料理、絶望的に駄目だったもんなぁ…。」
初「うっ。」
健「小学校の時にもらったクッキーには泣かされた…。」
初「だ、だからこれからそうならないように勉強するんだもんっ。」
健「ま、頑張れよ。周りに被害を出さない程度にな。」
初「もぅ、意地悪…。」
健「そろそろ1限終わる頃だな、俺そろそろ行くぞ」
初「あ、うん」
健「もう少し安静にしてろよ」
初「あ、健ちゃん!」
健「流石にちゃん付けはもう卒業したいんだけど。」
初「うん、わかった、ありがとう、健君」
健「じゃ、な。」
微笑む初音を背に俺は教室へ急いだ。
なんとなく、懐かしさで温かい気持ちになった。
-休み時間-
???「どいてどいてー! 」
健「はぁ??? 」
バッターン
「いってぇ…、おい!お前何考えて…!」
???「ごめん!今急いでて…!今度埋め合わせするからー!」
健「な、なんなんだ!」
-昼休み-
ズダダダダダっ!
な、なんの地響きだっ!?
「あー!もーすぐ予令なるー!」
あ、さっきのあたりや…。時間にルーズな奴だな。
ファン「きゃー!環センパーイ!頑張ってー!」
(な、なんだ黄色い声は…。)
環「おっはよー!」
ファン「きゃー!」
あぁ、あいつ男だったのか。
なんかそう思ったら余計ムカついてきたな。
-放課後-
ズダダダダダっ
こ、この地響き…、アイツだろうか。とりあえず避けておこう。
つるっ
おあっ!
環「わ、わわわわー!」
ドッタン
環「い、いたたたたっ。ちょっとキミ!ボクの進行方向ジャマしないでよ!
廊下に寝っ転がってるなんて危ないじゃないか!」
健「あのなぁ!俺はお前を避ける為にどいたらつまづいて…て。
廊下を走ってる方がよっぽどあぶねーんだよ!」
環「やっば!委員会遅刻するー!」
ズダダダダダっ。
だーーー!
なんなんだよもう!
今度会ったら絶対ちゃんと謝らせてやるっ。
(ここまでは全部ジャージ姿)
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