その感覚に溺れながら意識が薄れていった。
ー朝ー
カーテンに光が差し込む。
もう、朝らしい。
うすぼけた視界。
あまり脳は働かず、とりあえず体を動かそうとモゾモゾと動いてみる。
しばらくベットの上でゴロゴロしていたら意識がハッキリしてきた。
カーテンに光が差し込む。
もう、朝らしい。
うすぼけた視界。
あまり脳は働かず、とりあえず体を動かそうとモゾモゾと動いてみる。
しばらくベットの上でゴロゴロしていたら意識がハッキリしてきた。
そして、昨日の出来事がフラッシュバックしてきた。
美郷さんに顔合わせずらい…。
でも起きなきゃしょうがないし、このまま顔を合わせずにいる方法がない。
太陽が結構高くあがっている。
もうお昼も近いだろう。
食卓からは美味しそうな匂いがしている。
腹の具合と相談して、このまま部屋に居ることは観念した。
あぁ、普通でいられるだろうか、俺。
美郷さんに顔合わせずらい…。
でも起きなきゃしょうがないし、このまま顔を合わせずにいる方法がない。
太陽が結構高くあがっている。
もうお昼も近いだろう。
食卓からは美味しそうな匂いがしている。
腹の具合と相談して、このまま部屋に居ることは観念した。
あぁ、普通でいられるだろうか、俺。
美「あ、おはよう…。ってもうお昼近いねw」
健「おはよう…。」
健「おはよう…。」
顔を赤らめて挨拶する美郷さん。
俺もまともに視線を合わせられず少し上の方を向きながら返事をした。
俺もまともに視線を合わせられず少し上の方を向きながら返事をした。
美「ごはんの匂いで起きてきたの?」
健「そんなとこ」
美「今日はパスタにしてみたよ。イチゴジャム風味♪」
健「…。ふぅん…。」
美「なに、その不満そうな返事。」
健「いや、なんでも…。」
健「そんなとこ」
美「今日はパスタにしてみたよ。イチゴジャム風味♪」
健「…。ふぅん…。」
美「なに、その不満そうな返事。」
健「いや、なんでも…。」
パスタにイチゴジャムを使うとは。食すのに少し勇気がいる。
まぁ、美味いんだけどさ…。
まぁ、美味いんだけどさ…。
美「おいしい?」
健「あぁ、美味い。」
美「よかった〜。」
健「あのさぁ、前から思ってたんだけど、なんで不思議な食材使うの?」
美「不思議?」
健「味噌汁にマンゴー入れたり、ごはんに生クリーム入れたり、
パスタにイチゴジャム使ったり。某テレビ番組以外普通しないだろ。」
美「夢で「この食材使ってみて〜」っていうお告げがあるの。」
健「え…。」
美「何となく勘かな〜?」
健「あぁ、美味い。」
美「よかった〜。」
健「あのさぁ、前から思ってたんだけど、なんで不思議な食材使うの?」
美「不思議?」
健「味噌汁にマンゴー入れたり、ごはんに生クリーム入れたり、
パスタにイチゴジャム使ったり。某テレビ番組以外普通しないだろ。」
美「夢で「この食材使ってみて〜」っていうお告げがあるの。」
健「え…。」
美「何となく勘かな〜?」
彼女自体不思議だから、不思議な夢を見るのかもしれないと無理矢理納得した。
美「今日は…えっと、その…。晴れてるよね」
健「あぁ。」
美「暑くなるよね。」
健「うん。」
美「…。」
健「わかってるよ。海、行くんだろ?」
美「えへっw」
健「これ食べたら、出掛けようか。」
美「うん!」
健「あぁ。」
美「暑くなるよね。」
健「うん。」
美「…。」
健「わかってるよ。海、行くんだろ?」
美「えへっw」
健「これ食べたら、出掛けようか。」
美「うん!」
女の仕度は長いと言うが、美里さんに至っては違うようだ。
そんなに待つことも無く、結構気が楽で良い。
身支度を終えた美郷さんは、また可愛い格好だった。
そんなに待つことも無く、結構気が楽で良い。
身支度を終えた美郷さんは、また可愛い格好だった。
美「お待たせ〜。」
健「美郷さんって身支度あまり長くないよね。」
美「えっ、そ、そっかな。それは…女の子として良くないかも…。」
健「そうかな。こっちは気にしないけど。」
美「早く一緒に行きたいからかな、えへへっ。」
健「じゃ、じゃあ、行こうか。」
美「うんっ」
健「美郷さんって身支度あまり長くないよね。」
美「えっ、そ、そっかな。それは…女の子として良くないかも…。」
健「そうかな。こっちは気にしないけど。」
美「早く一緒に行きたいからかな、えへへっ。」
健「じゃ、じゃあ、行こうか。」
美「うんっ」
ー海ー
電車に揺られ2時間くらいで着いた。
周りの景色が海一面になる。
周りの景色が海一面になる。
今日は快晴。
物凄く暑くなるだろう。海にはちょうど良い。
まぁ、他の人も考えることは同じな様で。
大勢とか沢山とかいうレベルの人混みではなかった。
浜辺に着くとレジャーシート一枚敷けるのか微妙なくらいの混み様。
海に入る前に人の波に流されそうで怖い。
美郷さんわりと鈍くさいところがあるし…心配だ。
物凄く暑くなるだろう。海にはちょうど良い。
まぁ、他の人も考えることは同じな様で。
大勢とか沢山とかいうレベルの人混みではなかった。
浜辺に着くとレジャーシート一枚敷けるのか微妙なくらいの混み様。
海に入る前に人の波に流されそうで怖い。
美郷さんわりと鈍くさいところがあるし…心配だ。
美「う、うわぁ。混んでるねぇ」
健「あぁ、何でこんなに混んでるんだ。」
美「私達がいるからだよ。」
健「なるほど。」
健「あぁ、何でこんなに混んでるんだ。」
美「私達がいるからだよ。」
健「なるほど。」
レジャーシートを敷く場所探しで日が暮れてしまいそうだ。
気付けばお昼の時間だった。
気付けばお昼の時間だった。
美「お腹空いた…。」
健「もう、そんな時間か」
美「健、場所探しててくれる?私なんか買ってくるから。」
健「いや、絶対迷子になるからダメ。」
美「私一応年上だし、先生だよ…?」
健「俺が買ってくるから、美郷さんはここで待ってて。」
美「うぅ〜。」
健「絶対ここから動くなよ。」
美「わかった。」
健「もう、そんな時間か」
美「健、場所探しててくれる?私なんか買ってくるから。」
健「いや、絶対迷子になるからダメ。」
美「私一応年上だし、先生だよ…?」
健「俺が買ってくるから、美郷さんはここで待ってて。」
美「うぅ〜。」
健「絶対ここから動くなよ。」
美「わかった。」
少し不満そうな顔で承知した美郷さんを背にとりあえず海の家へと急いだ。
ほっとけないし、心配なんだよな、美郷さんは。
人を疑うことをしないし、誰にでもついていきそうな気がする。
この混雑を、電車のラッシュと学校のお昼の売店で体得したすり抜け術でかわす。
なんとか焼きそばとジュースを獲得。
結構時間食ったな…、早く戻ろう。
ほっとけないし、心配なんだよな、美郷さんは。
人を疑うことをしないし、誰にでもついていきそうな気がする。
この混雑を、電車のラッシュと学校のお昼の売店で体得したすり抜け術でかわす。
なんとか焼きそばとジュースを獲得。
結構時間食ったな…、早く戻ろう。
またも人の混雑をかわしながら元の場所へと急いだ。
指定した場所に戻ると見知らぬ男達が3人くらいで美郷さんを囲んでいた。
俺より背が高く、見た目大学生くらいだろうか。
ナンパか…。
強行突破しかないのか…。少し様子を窺った。
指定した場所に戻ると見知らぬ男達が3人くらいで美郷さんを囲んでいた。
俺より背が高く、見た目大学生くらいだろうか。
ナンパか…。
強行突破しかないのか…。少し様子を窺った。
男1「ここさ〜、俺らが場所とってたんだよ。」
男2「ごめんね〜、でも君可愛いから、いさせてあげてもいいよ。」
男3「っていうか、むしろ強制?」
男2「ごめんね〜、でも君可愛いから、いさせてあげてもいいよ。」
男3「っていうか、むしろ強制?」
笑いあう男達の中でおろおろと立ちすくむ美郷さん。
完全に遊ばれてる…。」
完全に遊ばれてる…。」
美「あ、あの、人を待ってますから…。」
男1「うんうん、どんな子なのかな?」
男2「その子も一緒に遊んじゃおっか〜。」
美「…。」
男3「困ってる顔も可愛い〜。」
男1「うんうん、どんな子なのかな?」
男2「その子も一緒に遊んじゃおっか〜。」
美「…。」
男3「困ってる顔も可愛い〜。」
泣きそうな美郷さんを後ろから見てる俺の情けなさに叱咤してくれるヤツはこの場にはいないだろう…。
俺自身がどうにかしなきゃならないんだが…名案が浮かばない…。
もっと勉強してりゃ良かった。
俺自身がどうにかしなきゃならないんだが…名案が浮かばない…。
もっと勉強してりゃ良かった。
男1「じゃあ、カノジョは俺と遊んでよっか〜。」
男2「じゃあ、俺らその子の友達待ってよっかな〜」
男2「じゃあ、俺らその子の友達待ってよっかな〜」
下卑た笑いと共に美郷さんの肩に手を触れようとした。
健「か、彼女は俺の彼女ですから!!」
美「け、健!?」
美「け、健!?」
無我夢中で美郷さんと美郷さんに触ろうとした男の間に無理やり入った。
美郷さんをかばうように自分の背に押しやり、男達の正面に向き合った。
美郷さんをかばうように自分の背に押しやり、男達の正面に向き合った。
男1「はぁ…?」
男2「誰だ。お前。」
男3「はいはい、わかったから僕向こう行っててくださいね〜」
健「行こう、美郷さん」
男2「誰だ。お前。」
男3「はいはい、わかったから僕向こう行っててくださいね〜」
健「行こう、美郷さん」
無理やり彼女を引っ張りその場から去ろうとした。
男1「は!?君だけ向こう行ってりゃ良いんだよ!」
彼女を引っ張ろうとした。
その瞬間俺は美郷さんの手を掴みダッシュしてその場から逃げた。
その瞬間俺は美郷さんの手を掴みダッシュしてその場から逃げた。
男1「はぁ!?まじありえね〜!」
男2「なに?ホントに彼女なわけ?ショタコンもいいとこだろ、はははっ!」
男3「っていうか、あんな美人に釣り合わないし。俺らからかわれただけじゃね?」
男1「確かに〜。」
男2「なに?ホントに彼女なわけ?ショタコンもいいとこだろ、はははっ!」
男3「っていうか、あんな美人に釣り合わないし。俺らからかわれただけじゃね?」
男1「確かに〜。」
男達の声がわざとらしく響いた。
俺にはまだ対抗する力など無くて。
悔しくて。
結構離れた場所まで走った。
それまで美郷さんの手を掴みっぱなしだったことに今更気付く。
俺にはまだ対抗する力など無くて。
悔しくて。
結構離れた場所まで走った。
それまで美郷さんの手を掴みっぱなしだったことに今更気付く。
健「あ、ご、ごめん!!」
美「はぁっはぁっ、え、えっと、も、もう大丈夫、かな…」
健「ごめん、色々考えたままで走ってたから…あ、手。」
美「はぁっはぁっ、え、えっと、も、もう大丈夫、かな…」
健「ごめん、色々考えたままで走ってたから…あ、手。」
ばっと離した。
健「ずっと掴みっぱなしで、ごめん、痛かっただろ…?」
美「え、そ、そんなことないよ。」
美「え、そ、そんなことないよ。」
少し赤くなっていた。
夢中に走ってて力の加減をしてなかったようだ。
夢中に走ってて力の加減をしてなかったようだ。
健「あ、えっと、戻って来るの、遅くなってごめんな。」
美「ううん…。」
健「あと…ちゃんと守りきれなくて…ごめん。」
美「え!?そ、そんなことないよ!」
健「逃げるしか方法無くて。もっと頭よければ良かった…。」
美「だ、大丈夫だよ。逃げられて良かった。」
美「ううん…。」
健「あと…ちゃんと守りきれなくて…ごめん。」
美「え!?そ、そんなことないよ!」
健「逃げるしか方法無くて。もっと頭よければ良かった…。」
美「だ、大丈夫だよ。逃げられて良かった。」
少し落ち着いた頃に、俺は重大なことを思い出した。
健「あー、えっと、さっきは、ごめん…。」
美「え???」
健「その、彼女って言ったこと。その色々無我夢中で…。か、考えられなくて…」
美「う、ううんっ!えっと…凄く、かっこよかったよ…。」
健「ど、どこがっ!結局逃げただけだったし…」
美「ちゃ、ちゃんと、私かばってくれたから…。」
健「…。」
美「凄く…うれしかった。」
美「え???」
健「その、彼女って言ったこと。その色々無我夢中で…。か、考えられなくて…」
美「う、ううんっ!えっと…凄く、かっこよかったよ…。」
健「ど、どこがっ!結局逃げただけだったし…」
美「ちゃ、ちゃんと、私かばってくれたから…。」
健「…。」
美「凄く…うれしかった。」
今思い出すとあまりに恥ずかしくて顔から火が出そうになった。
ただでさえ暑いのに。
いや、顔が赤いのは暑いからってことにしておこうか…。
お互い黙ったまましばらく歩いていた。
ただでさえ暑いのに。
いや、顔が赤いのは暑いからってことにしておこうか…。
お互い黙ったまましばらく歩いていた。
美「ねぇ、周りから私達ってどう見えるのかな。」
健「え?」
美「カップルとかには、見えないのかな。」
健「そ、そりゃ、美郷さん美人だし、似てない姉弟…くらいだろ…。」
美「そんなことないのになぁ、健、結構かっこいいと思うんだけどな。」
健「それはないな…。もしそう思うなら美郷さん相当趣味悪い…。」
美「そ、そんなことないよぉ。」
健「美郷さんって美人なのに趣味が惡いって言う汚点があったのか。」
美「もうっ、そんなことないってば。」
健「俺、身長だってそんなにないし、それに、結構、年下だし…。
なにより、美郷さん美人だしっ!釣り合って…ないよ。」
美「そんなこと、気にしてたの…?」
健「そんなことって!俺はっ!」
美「でも、私は…健はこんな年上の女の子と歩いてて嫌じゃないかな…とは思ったよ…。」
健「俺は自慢にはなるけど…。
美郷さんの趣味が悪いと思われるくらいだと思う。」
美「も〜。自分悪く言いすぎっ!」
健「だってそうだろ!」
美「じゃあ、こうしたらカップルに見られるかな。」
健「え。」
健「え?」
美「カップルとかには、見えないのかな。」
健「そ、そりゃ、美郷さん美人だし、似てない姉弟…くらいだろ…。」
美「そんなことないのになぁ、健、結構かっこいいと思うんだけどな。」
健「それはないな…。もしそう思うなら美郷さん相当趣味悪い…。」
美「そ、そんなことないよぉ。」
健「美郷さんって美人なのに趣味が惡いって言う汚点があったのか。」
美「もうっ、そんなことないってば。」
健「俺、身長だってそんなにないし、それに、結構、年下だし…。
なにより、美郷さん美人だしっ!釣り合って…ないよ。」
美「そんなこと、気にしてたの…?」
健「そんなことって!俺はっ!」
美「でも、私は…健はこんな年上の女の子と歩いてて嫌じゃないかな…とは思ったよ…。」
健「俺は自慢にはなるけど…。
美郷さんの趣味が悪いと思われるくらいだと思う。」
美「も〜。自分悪く言いすぎっ!」
健「だってそうだろ!」
美「じゃあ、こうしたらカップルに見られるかな。」
健「え。」
美郷さんが、俺の指に自分の指を絡めてきた。
健「美、美郷さん!?」
美「えへへっ、これで、変な人に声かけられないかな。」
健「え、っと。」
美「さ、ご飯食べて泳ぎにいこっ!」
健「ちょ、ちょっと!!」
美「えへへっ、これで、変な人に声かけられないかな。」
健「え、っと。」
美「さ、ご飯食べて泳ぎにいこっ!」
健「ちょ、ちょっと!!」
美「それっ」
バシャ
健「ぶっ、お返しだ!」
バシャバシャ
バシャ
健「ぶっ、お返しだ!」
バシャバシャ
そんなこんなで夕暮れまで楽しんだ。
それにしても。美郷さんの水着姿…眩しすぎる。
それにしても。美郷さんの水着姿…眩しすぎる。
ー次の日ー
「それでは次のニュースです。沙月市内で3日連続通り魔が出没しており犯人はまだ捕まっておらず…」
「それでは次のニュースです。沙月市内で3日連続通り魔が出没しており犯人はまだ捕まっておらず…」
健「げっ」
美「え~…こわい…」
健「ここ何日かニュース見てなかったもんなぁ…、そんなのがいたのか…」
美「う~仕事夜遅いしなぁ…」
健「絶対気をつけろよ?何かあったらすぐ連絡してくれよ」
美「うん…」
美「え~…こわい…」
健「ここ何日かニュース見てなかったもんなぁ…、そんなのがいたのか…」
美「う~仕事夜遅いしなぁ…」
健「絶対気をつけろよ?何かあったらすぐ連絡してくれよ」
美「うん…」
結局夜になったけど、やっぱ心配だなぁ…。
美郷さん、ボーっとしてるところあるし、犯人に真後ろに来られても気付かなそうだ。
美郷さん、ボーっとしてるところあるし、犯人に真後ろに来られても気付かなそうだ。
もうそろそろ会社終わる頃だな、迎えに行くか。
…。一応用心の為バット持って行くかな…。
…。一応用心の為バット持って行くかな…。
背中にバットしょってるなんて小学生の野球馬鹿か俺は(泣)
キキーッ!バタン!
玄関を出たとき、家の前に車が止まり美郷さんが降りてきた。
玄関を出たとき、家の前に車が止まり美郷さんが降りてきた。
美「あ、ありがとうございます」
?「いや、気にしないで。美郷ちゃんの為なら毎日送ってあげるよ。」
美「い、いえ。そんな気を漬かって頂かなくても…。」
?「いや、俺は本気だよ、今度食事でも行きたいな。いい店知ってるから」
美「え、遠慮しておきます…」
?「連れないなぁ、ま、そこが可愛いんだけどね♪じゃあまた明日。美郷ちゃん♪」
美「は、はぁ…」
?「いや、気にしないで。美郷ちゃんの為なら毎日送ってあげるよ。」
美「い、いえ。そんな気を漬かって頂かなくても…。」
?「いや、俺は本気だよ、今度食事でも行きたいな。いい店知ってるから」
美「え、遠慮しておきます…」
?「連れないなぁ、ま、そこが可愛いんだけどね♪じゃあまた明日。美郷ちゃん♪」
美「は、はぁ…」
美「あ。健!」
健「あ…」
美「どうしたの?こんな時間に外に出て。」
健「いや、なんでもないよ。…さっきの車は?」
美「あぁ~えっと、同じ保育園の保父さん。通り魔のことがあるからって、 絶対送るって言って。」
健「ふーん、そうなんだ。」
美「健こそ、どうしたの?」
健「さ、散歩」
美「今から???」
健「…。そ、それより、明日は…俺が迎えに行くから!」
美「えぇ!?どうしたの急に、いいよ、危ないよ!」
健「美郷さんのほうがよっぽど危ないよ!そ、それに俺だって心配だから…!」
美「う、うん、わかった…。ホントに…気をつけてよ?」
健「俺は大丈夫だから!」
健「あ…」
美「どうしたの?こんな時間に外に出て。」
健「いや、なんでもないよ。…さっきの車は?」
美「あぁ~えっと、同じ保育園の保父さん。通り魔のことがあるからって、 絶対送るって言って。」
健「ふーん、そうなんだ。」
美「健こそ、どうしたの?」
健「さ、散歩」
美「今から???」
健「…。そ、それより、明日は…俺が迎えに行くから!」
美「えぇ!?どうしたの急に、いいよ、危ないよ!」
健「美郷さんのほうがよっぽど危ないよ!そ、それに俺だって心配だから…!」
美「う、うん、わかった…。ホントに…気をつけてよ?」
健「俺は大丈夫だから!」
俺はそのまま自分の部屋へ駆け込みベッドへダイブした。
あぁ、くそっ!
凄く…胸がジリジリする…。
顔、見えなかったけど物凄い嫌な感じの奴だった!
あんな奴に美郷さんに近づかれてたまるか!!
なんで美郷さんはあいつの車に乗ったりしたんだろう…。
あいつのこと…好きなんだろうか…。
俺のことに関しても曖昧な感じがするし…皆に優しいのはわかるけど…。
最近美郷さんと恋人同士のような感じがしてたのは…俺だけの勘違いだったのだろうか。
本当は、大人で、あんな歯の浮いた台詞しゃべる奴の方が…好き…なのか?
あぁ、くそっ!
凄く…胸がジリジリする…。
顔、見えなかったけど物凄い嫌な感じの奴だった!
あんな奴に美郷さんに近づかれてたまるか!!
なんで美郷さんはあいつの車に乗ったりしたんだろう…。
あいつのこと…好きなんだろうか…。
俺のことに関しても曖昧な感じがするし…皆に優しいのはわかるけど…。
最近美郷さんと恋人同士のような感じがしてたのは…俺だけの勘違いだったのだろうか。
本当は、大人で、あんな歯の浮いた台詞しゃべる奴の方が…好き…なのか?
もう。寝てやる!!
ー次の日の夜ー
よし。
今日は美郷さんと約束してるし、あいつには先を越されないようにしてやる。
あの野郎なんかとにかくムカつく。
今日は美郷さんと約束してるし、あいつには先を越されないようにしてやる。
あの野郎なんかとにかくムカつく。
…念の為にバットを持っていくか。
通り魔に遭ったときの為に…、遭いたくはないけど。
あいつが美郷さんに変なことしないためにも必要だ。
背中にバットしょってるなんて小学生以来だぞ俺…。
あまり見られたくないな点この格好。美郷さんを守るためだ、がんばれ俺!
通り魔に遭ったときの為に…、遭いたくはないけど。
あいつが美郷さんに変なことしないためにも必要だ。
背中にバットしょってるなんて小学生以来だぞ俺…。
あまり見られたくないな点この格好。美郷さんを守るためだ、がんばれ俺!
よし。そろそろ仕事終わる時間だ。
保育園の外で待ち伏せしてるのも変質者に間違われそうで嫌だがこの際仕方ない。
保育園の外で待ち伏せしてるのも変質者に間違われそうで嫌だがこの際仕方ない。
あ。美郷さんが出てきた!
健「美郷さん!」
美「きゃあ!!」
健「おわっ」
美「び、びびびっくしりたぁ…け、健か…お、驚かさないでよぉ…。」
健「お、驚いたのはこっちだっての。」
美「だっていきなり暗闇の中から叫ぶんだもの…」
健「ご、ごめん、それより、宣言どおり迎えに来た」
美「健…ありがと、心配してくれて。じゃあ、帰ろっか。」
美「きゃあ!!」
健「おわっ」
美「び、びびびっくしりたぁ…け、健か…お、驚かさないでよぉ…。」
健「お、驚いたのはこっちだっての。」
美「だっていきなり暗闇の中から叫ぶんだもの…」
健「ご、ごめん、それより、宣言どおり迎えに来た」
美「健…ありがと、心配してくれて。じゃあ、帰ろっか。」
?「美郷ちゃん!!」
美「…(悩)」
?「はぁ…はぁ…、み、美郷ちゃん大丈夫!?今悲鳴が聞こえてすっ飛んできたよ!!」
美「(あぁ…見つかっちゃった…一生懸命逃げてきたのに…)」
?「一緒に帰るつもりだったのにいきなりいなくなっちゃうんだもん、びっくりしたよ~」
美「真下さん、私何度も言ってる様に帰りは大丈夫ですから…失礼します!」
真「またまた~。昨日は一緒に車乗っていろんなことお話したじゃない、すっごく楽しそうだったよ、美郷ちゃん、ね?また楽しもうよ♪」
美「私…あまりしゃべってないですよ、昨日…それに、あれは副園長先生もいたから…」
真「照れっちゃって~、僕と一緒にいたいくせに、可愛いなぁ。」
美「…はぁ(溜息)とにかく。これから毎日一緒に帰る人がいるので!駄目です!!」
真「はぁ?」
美「彼がボディガードになってくれますから!!ね!?健!!」
健「あ?え?あぁ、えぇ、はい。」
美「…(悩)」
?「はぁ…はぁ…、み、美郷ちゃん大丈夫!?今悲鳴が聞こえてすっ飛んできたよ!!」
美「(あぁ…見つかっちゃった…一生懸命逃げてきたのに…)」
?「一緒に帰るつもりだったのにいきなりいなくなっちゃうんだもん、びっくりしたよ~」
美「真下さん、私何度も言ってる様に帰りは大丈夫ですから…失礼します!」
真「またまた~。昨日は一緒に車乗っていろんなことお話したじゃない、すっごく楽しそうだったよ、美郷ちゃん、ね?また楽しもうよ♪」
美「私…あまりしゃべってないですよ、昨日…それに、あれは副園長先生もいたから…」
真「照れっちゃって~、僕と一緒にいたいくせに、可愛いなぁ。」
美「…はぁ(溜息)とにかく。これから毎日一緒に帰る人がいるので!駄目です!!」
真「はぁ?」
美「彼がボディガードになってくれますから!!ね!?健!!」
健「あ?え?あぁ、えぇ、はい。」
いきなり話を振られて変な返し方になった。
それにしてもここまで嫌味な感じの男も珍しいと少し感心してしまった。
それにしても、毎日、でいいのか、勢いだけで言ったのかと思うが凄く嬉しい。
それにしてもここまで嫌味な感じの男も珍しいと少し感心してしまった。
それにしても、毎日、でいいのか、勢いだけで言ったのかと思うが凄く嬉しい。
真「美郷ちゃ~ん、冗談はよしてよ。こんなガキんちょお守りする側になっても、ボディガードにはならないでしょ~。」
美「そんなことないです、今までいっぱい助けてくれました!」
真「美郷ちゃん、可愛い弟なのはわかるけど、ホントに夜道は危ないからさ、大人しく僕の車で帰ろう、ね?」
美「い、いやです…!」
美「そんなことないです、今までいっぱい助けてくれました!」
真「美郷ちゃん、可愛い弟なのはわかるけど、ホントに夜道は危ないからさ、大人しく僕の車で帰ろう、ね?」
美「い、いやです…!」
もう、俺我慢できねぇ…。
このしゃべり方と態度が全身で拒否反応が出る。
この怒りの拳の行方を彷徨わせるばかりだ。
もう、出てもいいだろ、俺よくがんばった。
このしゃべり方と態度が全身で拒否反応が出る。
この怒りの拳の行方を彷徨わせるばかりだ。
もう、出てもいいだろ、俺よくがんばった。
健「彼女は俺が連れて帰ります、彼女俺と一緒に住んでるんで!」
美「け、健…」
真「君、彼女とどんな関係なわけかな?」
健「従姉弟ですけど…」
真「あ~それで一緒に住んでるんだね。びっくりしたぁ~。従姉弟なら安心だね。君も僕の車に乗りなさい、未来の義理のお兄さんになるんだから仲良くしようじゃないか。」
健「お言葉ですが。彼女は渡せません。車にも乗りません。」
真「(ぴくっ)ほぉ、バットしょってる小学生君が。」
健「中学です!」
真「ま、僕にとっては同じコトだね、じゃあ、夜遅いと危ないから気をつけて帰りなよ、野球に夢中になってたのかな?いいねぇ学生は気楽で。
じゃあ、君は車には乗らないと、了解。では、美郷さんだけ、僕の車へどうぞ?」
美「け、健…」
真「君、彼女とどんな関係なわけかな?」
健「従姉弟ですけど…」
真「あ~それで一緒に住んでるんだね。びっくりしたぁ~。従姉弟なら安心だね。君も僕の車に乗りなさい、未来の義理のお兄さんになるんだから仲良くしようじゃないか。」
健「お言葉ですが。彼女は渡せません。車にも乗りません。」
真「(ぴくっ)ほぉ、バットしょってる小学生君が。」
健「中学です!」
真「ま、僕にとっては同じコトだね、じゃあ、夜遅いと危ないから気をつけて帰りなよ、野球に夢中になってたのかな?いいねぇ学生は気楽で。
じゃあ、君は車には乗らないと、了解。では、美郷さんだけ、僕の車へどうぞ?」
ブツッ。
限界MAX。
限界MAX。
健「話をきけっツーの!彼女は俺が連れて帰る!それだけだ!彼女、嫌がってんのわかんねぇのか!?」
真「君、美郷ちゃんが本気で嫌がってるように見えるのかい?」
健「嫌がってんじゃねぇか、明らかに。あんたにはわかんないみたいだけど」
真「僕は女性の気持ちは敏感な方でね。照れてるだけなのさ。まだ君の年ではわかんないかなぁ…、僕みたいに経験豊富じゃないと…。」
健「嫌がってんじゃねぇか、明らかに。あんたにはわかんないみたいだけど」
真「僕は女性の気持ちは敏感な方でね。照れてるだけなのさ。まだ君の年ではわかんないかなぁ…、僕みたいに経験豊富じゃないと…。」
俺、こいつとはまともに話は出来ない、時間の無駄な気がする…。
真「美郷ちゃんに惚れてるのはわかるけど、君には所詮高嶺の花だよ。
大体、美郷ちゃんが君みたいなの相手にする訳ないだろう。
大丈夫。君には他のお似合いの女性がいるさ。
例えば…メスゴリラなんかどうだい?
可愛くて君にお似合いだと思うが…。」
健「…す、少なくとも脳内は俺のほうがましだ…」
真「今この場で宣言しよう!
ルックス、性格、品性、頭脳、体力、知性!全て僕の方が勝っている!」
健「ア、アホさは確かに勝ってるよ。」
真「ふ、健君、といったかな。僕、真下グループの一人息子なのだよ。」
健「え…真下グループってあの…真下か」
真「そう。今やこの日本で真下グループを知らぬ者はいない。
「 」
将来は明啓、そしてやがてはこの日本の経済の中心に立つ男となるだろう。今はその学習の一端として保父業もやらせてもらっているんだ。」
健「…。」
真「そして、僕は美郷ちゃんを愛してしまった。もちろん奥さんに迎えるつもりだ。」
健「…。」
真「それが何をさすかわかるかい?まさにセレブ婚だよ。健君。」
健「…。」
真「今まで数多くの女性と触れ合ってきたが、彼女ほど僕を夢中にさせる人はいなかった…。花、アクセサリー、エステ券や食事券、温泉券や海外旅行のチケット、全て断ったのは彼女しかいない!何より僕のお誘いまで全て断った!!それが…だよ、健君!昨日やっと!!車に乗ってくれたのだよ。つまりは…彼女もやっと僕への愛情に応えてくれようとしてきてくれたんだ…。僕ももっと彼女へ愛情を注がねばならない!!だからっ!」
美「違います!あの時は副園長先生がいたから!!」
大体、美郷ちゃんが君みたいなの相手にする訳ないだろう。
大丈夫。君には他のお似合いの女性がいるさ。
例えば…メスゴリラなんかどうだい?
可愛くて君にお似合いだと思うが…。」
健「…す、少なくとも脳内は俺のほうがましだ…」
真「今この場で宣言しよう!
ルックス、性格、品性、頭脳、体力、知性!全て僕の方が勝っている!」
健「ア、アホさは確かに勝ってるよ。」
真「ふ、健君、といったかな。僕、真下グループの一人息子なのだよ。」
健「え…真下グループってあの…真下か」
真「そう。今やこの日本で真下グループを知らぬ者はいない。
「 」
将来は明啓、そしてやがてはこの日本の経済の中心に立つ男となるだろう。今はその学習の一端として保父業もやらせてもらっているんだ。」
健「…。」
真「そして、僕は美郷ちゃんを愛してしまった。もちろん奥さんに迎えるつもりだ。」
健「…。」
真「それが何をさすかわかるかい?まさにセレブ婚だよ。健君。」
健「…。」
真「今まで数多くの女性と触れ合ってきたが、彼女ほど僕を夢中にさせる人はいなかった…。花、アクセサリー、エステ券や食事券、温泉券や海外旅行のチケット、全て断ったのは彼女しかいない!何より僕のお誘いまで全て断った!!それが…だよ、健君!昨日やっと!!車に乗ってくれたのだよ。つまりは…彼女もやっと僕への愛情に応えてくれようとしてきてくれたんだ…。僕ももっと彼女へ愛情を注がねばならない!!だからっ!」
美「違います!あの時は副園長先生がいたから!!」
副園長「おやおや、皆帰らずに…まだいたのかい?」
美郷・真下「副園長先生…!」
副「駄目じゃないか…もう夜も遅い。帰りなさい。」
美「じゃ、じゃあお疲れ様でしたっ、行こう、健!」
副「待ちなさい、どこへ行くんだい、美郷君、真下君送っていくんだろう?」
真「えぇ!もちろん!ほら、美郷ちゃん、副園長もああ言ってるんだから…ほんとに、僕を困らすのが好きだなぁ…、またそこに惚れちゃうんだけどね♪」
健「おい!だから待てって!」
美「健!」
副「なんだい君は、やぶからぼうに。」
美「彼女は俺と一緒に住んでるんで俺が連れて帰ります!」
副「ほぉ…。なるほど。少し君と話をしたいのだが…よいかな?」
健「時間がないんだけど!!」
副「いいから、きけ!」
健「…っ!?」
副「君は美郷君の事を想っている様だな…?」
健「…。」
副「なら、悪いことは言わん。彼女のことは諦めなさい…。」
健「できねぇよ!!」
副「彼女の未来はここままいけば…明るい…。相当な玉の輿となるだろう…君に真下君以上のことが出来ると思うか?」
健「…。」
副「せいぜいサラリーマンが関の山だ、そんな君が、彼女を幸せに出来ると思うか?彼女の事を想うのならば…この恋は諦めることが一番だ。」
健「そんなの…わかんねぇじゃんか、この先、未来のことなんて誰もわかんないよ、でも、好きな気持ちって誰かに抑えつけられるもんじゃねぇだろ!!明日から違う人好きになれなんて言われたって無理だ!!」
副「これは君だけの問題じゃない!!」
健「は…?どういう意味だよ…」
副「実はな…真下君にはこの保育園に、結構な資金を寄付して頂いてるのだよ…。この保育園、あと少しで潰れてしまうところでな…」
健「なっ!金の為に自分とこの保母さん売るつもりかよ!!」
副「人聞きの悪いことを言うもんじゃない!単純な、お礼だ…、彼女に出会わせてくれたという…彼の気持ちなのだよ…」
健「言い方変えただけじゃねーかよ!!」
副「美郷君と真下君の仲を引き裂くことは私が許さん!ここを通りたければ私を倒してゆきなさい…!これでも私は剣道二段に、空手・柔道を心得ておるぞ…」
健「…っ!」
副「そっちからこなければ私から行くぞ…っ!はっ!」
健「ぐあぁ!」
ズシャァァァァァ
副「他愛もない…、ま、彼女のことは諦めなさい…大人しく身を引くほうが…彼女を想っている証拠だと思うぞ…」
美「じゃ、じゃあお疲れ様でしたっ、行こう、健!」
副「待ちなさい、どこへ行くんだい、美郷君、真下君送っていくんだろう?」
真「えぇ!もちろん!ほら、美郷ちゃん、副園長もああ言ってるんだから…ほんとに、僕を困らすのが好きだなぁ…、またそこに惚れちゃうんだけどね♪」
健「おい!だから待てって!」
美「健!」
副「なんだい君は、やぶからぼうに。」
美「彼女は俺と一緒に住んでるんで俺が連れて帰ります!」
副「ほぉ…。なるほど。少し君と話をしたいのだが…よいかな?」
健「時間がないんだけど!!」
副「いいから、きけ!」
健「…っ!?」
副「君は美郷君の事を想っている様だな…?」
健「…。」
副「なら、悪いことは言わん。彼女のことは諦めなさい…。」
健「できねぇよ!!」
副「彼女の未来はここままいけば…明るい…。相当な玉の輿となるだろう…君に真下君以上のことが出来ると思うか?」
健「…。」
副「せいぜいサラリーマンが関の山だ、そんな君が、彼女を幸せに出来ると思うか?彼女の事を想うのならば…この恋は諦めることが一番だ。」
健「そんなの…わかんねぇじゃんか、この先、未来のことなんて誰もわかんないよ、でも、好きな気持ちって誰かに抑えつけられるもんじゃねぇだろ!!明日から違う人好きになれなんて言われたって無理だ!!」
副「これは君だけの問題じゃない!!」
健「は…?どういう意味だよ…」
副「実はな…真下君にはこの保育園に、結構な資金を寄付して頂いてるのだよ…。この保育園、あと少しで潰れてしまうところでな…」
健「なっ!金の為に自分とこの保母さん売るつもりかよ!!」
副「人聞きの悪いことを言うもんじゃない!単純な、お礼だ…、彼女に出会わせてくれたという…彼の気持ちなのだよ…」
健「言い方変えただけじゃねーかよ!!」
副「美郷君と真下君の仲を引き裂くことは私が許さん!ここを通りたければ私を倒してゆきなさい…!これでも私は剣道二段に、空手・柔道を心得ておるぞ…」
健「…っ!」
副「そっちからこなければ私から行くぞ…っ!はっ!」
健「ぐあぁ!」
ズシャァァァァァ
副「他愛もない…、ま、彼女のことは諦めなさい…大人しく身を引くほうが…彼女を想っている証拠だと思うぞ…」
手を払いながら園内に戻ってゆく副園長を道路に這いつ張りながら見送った。
「げほっ…」
みぞうちにくらって内臓が圧迫される。
呼吸を吐き出しては吸い吐き出しては吸い、なんとか落ち着きを取りも度した。
まだ痛むが、副園長、俺には本気は出さなかったみたいだ。
あの副園長、俺が通ってた頃にはいなかったけど新しく入ったのか…。
掌一発でここまでとは…他の職業へ転職した方がいいんじゃねぇか…。
「げほっ…」
みぞうちにくらって内臓が圧迫される。
呼吸を吐き出しては吸い吐き出しては吸い、なんとか落ち着きを取りも度した。
まだ痛むが、副園長、俺には本気は出さなかったみたいだ。
あの副園長、俺が通ってた頃にはいなかったけど新しく入ったのか…。
掌一発でここまでとは…他の職業へ転職した方がいいんじゃねぇか…。
夜の保育園を目の前に、道路に座り込んだ。どうせ車も来ない。
しばらく夜の空を見上げていた。
今夜は綺麗な満月だ。星も結構出ていて瞬きを繰り返している。
こんな夜に、美郷さんと天体観測行けたら楽しいと思う。
彼女、そういうの好きそうだし。
しばらく夜の空を見上げていた。
今夜は綺麗な満月だ。星も結構出ていて瞬きを繰り返している。
こんな夜に、美郷さんと天体観測行けたら楽しいと思う。
彼女、そういうの好きそうだし。
「俺…初めて恋したけど、失恋…か…。
まぁ、初恋はうまくいかないって言うしな…、ははっ…」
まぁ、初恋はうまくいかないって言うしな…、ははっ…」
結局俺一人が諦めれば済む…こと…なのかもしれない。
そうすれば、美郷さんも不自由なく暮らせるだろうし、保育園もなくならないで済むし…。
従姉弟だから、今後、美郷さんの顔を見ることが出来なくなるわけではない。
そうすれば、美郷さんも不自由なく暮らせるだろうし、保育園もなくならないで済むし…。
従姉弟だから、今後、美郷さんの顔を見ることが出来なくなるわけではない。
でも、もう一緒に住むこともなくなる。
一緒に遊ぶこともないかもしれない。
美郷さんが、今日までのこと、ほとんど忘れてしまうかもしれない…。
保育園とか真下グループとか、色々ありすぎてよくはわからない。
でも。
今の俺には。
頭の中はこれだけだ!
一緒に遊ぶこともないかもしれない。
美郷さんが、今日までのこと、ほとんど忘れてしまうかもしれない…。
保育園とか真下グループとか、色々ありすぎてよくはわからない。
でも。
今の俺には。
頭の中はこれだけだ!
健「美郷!!!好きだあああああああああ!!!!!!
俺が絶対に幸せにするから!俺のもとに来い!!!!」
俺が絶対に幸せにするから!俺のもとに来い!!!!」
誰もいない夜の街にこだまする俺の声。
猫一匹すら声がしない。
俺、これで満足なのか…?
まだ、未来のことはわからないのは事実だから。
でも、好きなのも事実だ。
猫一匹すら声がしない。
俺、これで満足なのか…?
まだ、未来のことはわからないのは事実だから。
でも、好きなのも事実だ。
健「ちくしょーーーー!」
美「健!!!!」
健「!?」
美「はぁはぁはぁはぁ…っ」
健「み、美郷、さん…!?ど、どうして!?」
美「ご、ごめんなさいっ!一緒に帰るって約束してたのにっ!」
健「あ、あいつは!?」
美「真下さん、健のこと、まさか好きじゃないよねって…、あんな年下相手にすることないよって。犬に情をうつされただけだって言って。思わずひっぱたいてきちゃったの。」
健「め、はれてる…」
美「だって、ひどいんだもん…全然っそんなことないのに…!」
健「ごめん、俺が頼りない…から」
美「そんなことない!でも…副園長先生が…真下さんと結婚すれば…保育園がなくならないですむって言ったの…。でもわたし、は…。」
健「俺が…なんとかする!だから、もうちょっと待っててくれないか…」
美「健…!?なんとかするって…」
健「あいつとは結婚させないから。でも俺にももう少し時間欲しい。中学卒業したら、保育士の資格取るよ。それから、経営学も学ぶ。」
美「…!!」
健「だから、俺のこと信じて欲しい…!絶対俺が幸せにする!!」
美「…最初から、ずっと健のこと信じてるよっ!!大好きっ!!」
ー6年後ー
中学卒業後、俺はすぐに保育の専門学校へ入学した。
結局、縁談をお流れにしてしまったので保育園は前の半分くらいの敷地まで売り払ってしまうことになった。
そして、その分のお金で新しい保育園を作り直した。
中学卒業後、俺はすぐに保育の専門学校へ入学した。
結局、縁談をお流れにしてしまったので保育園は前の半分くらいの敷地まで売り払ってしまうことになった。
そして、その分のお金で新しい保育園を作り直した。
託児所くらいの大きさではあるが、一人一人接することが出来て美郷も喜んでいる。
園長先生はこれでいいといってくれた。
好きな人と結婚しなさいと。それが一番の幸せだと。
俺はその気持ちを無駄にしない為にも、美郷の為、園長先生の為、死にもの狂いで勉強した。敷地全てを取り返せるかわからないが、やれるところまではやってみるつもりだ。
園長先生はこれでいいといってくれた。
好きな人と結婚しなさいと。それが一番の幸せだと。
俺はその気持ちを無駄にしない為にも、美郷の為、園長先生の為、死にもの狂いで勉強した。敷地全てを取り返せるかわからないが、やれるところまではやってみるつもりだ。
そんな中、美郷は得意な料理と裁縫で保育園を使って家庭科教室を始めた。
その教室の資金はほとんど全て保育園に使って立て直しを図ろうと考えたのだ。
園長先生も講師に加え、楽しくやっている。
ターゲットを新婚さんが多く、子供が出来たらここへ通わせる、なんて声も多い。
奥さん同士での口コミで教室は話題になり、保育園は少しずつ順調に向かっていった。
その教室の資金はほとんど全て保育園に使って立て直しを図ろうと考えたのだ。
園長先生も講師に加え、楽しくやっている。
ターゲットを新婚さんが多く、子供が出来たらここへ通わせる、なんて声も多い。
奥さん同士での口コミで教室は話題になり、保育園は少しずつ順調に向かっていった。
俺は、同時に経営学を独学で学び、保育園の存続に少しでも役立つ情報を得ている。
今度、この保育園を少し拡大出来る。
園児の入学率が年々高くなっているのだ。
今は3月。
巣立っていく子供達を見て毎回泣いてしまうのは…恥ずかしい。
園児の入学率が年々高くなっているのだ。
今は3月。
巣立っていく子供達を見て毎回泣いてしまうのは…恥ずかしい。
そして今、俺の役職は…
な「副園長せんせ~。みてみて~。」
健「お~ななか、すごいじゃないか、」
な「これね~、みさとせんせいおひなさまとけんせんせいおだいりさま~」
健「は、はずかしいな…」
な「はい!あげる~」
健「ありがとう…ななか」
な「えへへ~じゃ~ね~」
健「お~ななか、すごいじゃないか、」
な「これね~、みさとせんせいおひなさまとけんせんせいおだいりさま~」
健「は、はずかしいな…」
な「はい!あげる~」
健「ありがとう…ななか」
な「えへへ~じゃ~ね~」
美「あら、それどうしたの?」
健「ななかがくれたんだよ。俺らにだって」
美「ふふっ、よくできてるね~。ななかちゃん健に凄くなついてるのよねw私も子供欲しくなっちゃう…」
健「なぁ。美郷。」
美「ん?」
健「今度、この保育園の拡大工事終わったら、ここで結婚式挙げよう」
美「ええぇ!?」
健「きっと、いい式になるよ…。どう?」
美「…うん!これ以上ないくらい…最高な式になるわ!!」
健「ななかがくれたんだよ。俺らにだって」
美「ふふっ、よくできてるね~。ななかちゃん健に凄くなついてるのよねw私も子供欲しくなっちゃう…」
健「なぁ。美郷。」
美「ん?」
健「今度、この保育園の拡大工事終わったら、ここで結婚式挙げよう」
美「ええぇ!?」
健「きっと、いい式になるよ…。どう?」
美「…うん!これ以上ないくらい…最高な式になるわ!!」
END
最後、園児や皆に祝福されてる結婚式の一枚絵が欲しいっす><
最後、園児や皆に祝福されてる結婚式の一枚絵が欲しいっす><