図書室(前島のトバッチリ、先生に頼みごとをされて?)
健「なんで俺が…」
あいつのやらかしたことの報いがなぜかこちらにも飛んでくる。
悪友たる所以だ。
「先生に頼まれた本は確か・・」
図書室の一番奥を探そうとして見知った顔を発見した。
その子の座っている席の周りには誰もいない。
まるで図書室に住み着いた霊の如く、
この場所に溶け込むように静かに佇んでいた。
健「また会ったな神田さん」
神「… …こんにちは」
俺の顔をゆっくりと舐めるように見回した後に挨拶が返ってくる。
まるで初めて会う人を見ているような目で見られているけど
神「…早瀬くん」
なんと奇跡的に名前を覚えてくれていた。
大人しい彼女の意外な一言に驚きつつ、
その手に持っている分厚い本が気になった。
健「何読んでるの?」
神「認識批判の基本的諸問題」
健「… …へ~」
今度はこちらが初めて出会う言葉に遭遇して
神田の斜め上をじっくり穴が開くほど、しかし緩慢に凝視しながら
HとEの発声をすることになった。
健「ここ座っていい?」
神「いいけど」
この際”けど”の部分は無視する。
健「神田さん、図書室へはよく来るんだ」
神「…」
健「本好きなの?」
神「うん」
健「そっか本好きか」
出だしは最悪だ、いや彼女にしてみたらこれが普通なのかもしれないが
俺としては瀕死状態に近い。まぁ俺がそのピンチを作り出したわけだが。
健「神田さんって名前は何ていうの?」
神「智世、神田智世」
健「神田智世かぁーいい名前だね、仇名とかある?」
神「特には…」
健「うーん神田智世、神田、智世、かん…」
健「神(かみ)!」
神「…別に」
健「えぇ?えっと、、神、、よろしいのですか神」
神「別に」
健「やっぱり別のにしようかな、んー」
健「名前の方で何かあるかな。トモ、ともっち、ともよん、かんとも、もよこ」
健「智世って呼んでもいいかな」
神「…うん」
あれ、今度は「別に」じゃない。肯定的とみていいのかな。
健「それじゃあ智世って呼ぶことにする。俺のことは健って呼んでくれて構わないから」
神「…別に」
…”別に”がどこに係ってるのか判断に苦しむところだ。
健「あ、先生に資料の本持ってくるように頼まれてたんだった!また今度な」
言うだけ言って戦線離脱とは情けないが、神を前にしたら誰でもこんなもんだろう。
あいつのやらかしたことの報いがなぜかこちらにも飛んでくる。
悪友たる所以だ。
「先生に頼まれた本は確か・・」
図書室の一番奥を探そうとして見知った顔を発見した。
その子の座っている席の周りには誰もいない。
まるで図書室に住み着いた霊の如く、
この場所に溶け込むように静かに佇んでいた。
健「また会ったな神田さん」
神「… …こんにちは」
俺の顔をゆっくりと舐めるように見回した後に挨拶が返ってくる。
まるで初めて会う人を見ているような目で見られているけど
神「…早瀬くん」
なんと奇跡的に名前を覚えてくれていた。
大人しい彼女の意外な一言に驚きつつ、
その手に持っている分厚い本が気になった。
健「何読んでるの?」
神「認識批判の基本的諸問題」
健「… …へ~」
今度はこちらが初めて出会う言葉に遭遇して
神田の斜め上をじっくり穴が開くほど、しかし緩慢に凝視しながら
HとEの発声をすることになった。
健「ここ座っていい?」
神「いいけど」
この際”けど”の部分は無視する。
健「神田さん、図書室へはよく来るんだ」
神「…」
健「本好きなの?」
神「うん」
健「そっか本好きか」
出だしは最悪だ、いや彼女にしてみたらこれが普通なのかもしれないが
俺としては瀕死状態に近い。まぁ俺がそのピンチを作り出したわけだが。
健「神田さんって名前は何ていうの?」
神「智世、神田智世」
健「神田智世かぁーいい名前だね、仇名とかある?」
神「特には…」
健「うーん神田智世、神田、智世、かん…」
健「神(かみ)!」
神「…別に」
健「えぇ?えっと、、神、、よろしいのですか神」
神「別に」
健「やっぱり別のにしようかな、んー」
健「名前の方で何かあるかな。トモ、ともっち、ともよん、かんとも、もよこ」
健「智世って呼んでもいいかな」
神「…うん」
あれ、今度は「別に」じゃない。肯定的とみていいのかな。
健「それじゃあ智世って呼ぶことにする。俺のことは健って呼んでくれて構わないから」
神「…別に」
…”別に”がどこに係ってるのか判断に苦しむところだ。
健「あ、先生に資料の本持ってくるように頼まれてたんだった!また今度な」
言うだけ言って戦線離脱とは情けないが、神を前にしたら誰でもこんなもんだろう。