人外と人間

爬虫類型異星人×人間♀ 和姦

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爬虫類型異星人×人間♀ 1 1-318様

 モニターに中年女性の顔が映っている。実年齢の割には若々しい、あたしの母さん。しばらくぶりだけど元気そう。ちょっと安心。
「ね、瑞穂。次はいつ頃帰ってくるの?たまには元気な顔を見せて頂戴」
「えーと、地球時間で言って、後半年は休みが取れないかな・・・ごめん」
 母親とはある意味、あたしにとって全宇宙で最も厄介な敵と言える。敵と言ってもブラスターでぶっ殺せるタイプの相手ではないし、悪意がないだけに質が悪い。
「あんたもいい年なんだから、いつまでも危ない職業やってないで身を固めてもいいんじゃない?あんたの事だからどうせ地球人の彼氏もいないんでしょ?結婚する気あるの?おかーさん心配よ、もう。いつ孫の顔が見られるんだか・・・」
 放っておけばいつまでも続きそうな会話を、適当に打ち切る方法を考えながら、あたしはこっそり溜息をついた。母さんの事は大好きで尊敬しているし、結婚して子供を産み育てると言う生き方も、それはそれでいいものだとは思う。
 でもあたしには今の生活が一番合っている。宇宙船の窓から曳光獣を眺め、"猫"族と語り合い、時には無法者とドンパチやって、仕事を終えたら仲間としこたま酒を飲む、そんな生き方が。確かに危険と言われればその通りだけど、あたしはもう成人してるし、家にお金も入れている。誰にも文句を言われる筋合いはない。
「そういえば・・・あのトカゲさんとはまだ続いているの?尻尾のある孫なんてお母さんいやよ」
「もう、ほっといてよ!恋人くらい自分で選ぶから!」
 それにあたしにはちゃんと彼氏がいるのだ。母さんの気に入る相手ではないけど。

 ようやっと通信を終えて、隣の部屋へ声をかけた。
「もういいよ、ウロコ」
 鉤爪が床を打つ硬質な足音が近寄ってきて、隣室から「ウロコ」ことあたしの恋人が顔を出し、虫のうなるような声でこう言った。
「本当にもういいのか、ミズホ。あんたは母親を随分ないがしろにしている気がするが」
「うーん、そうかも知れんけどさ。この年の娘に対する態度としては、母さんちょっと過干渉の気がするのよねぇ」
 猫のような虹彩を備えた金色の一つ目が、透明な瞬膜を動かしてぱちぱちと瞬きした。首の脇に3対ある、サメの鰓みたいな
呼吸口からしゅうと漏れる息と、長い尻尾のうねる動きが、彼の不服を告げている・・・気がする。
 一つ目とエラを抜きにして考えるなら、彼の全体的な印象としては、直立気味の恐竜というのが一番近いかも知れない。頭胴長と同じくらい長いしなやかな尾を持ち、全身を赤錆色の鱗が包んでいる。特に後頭部から尾の先端まで続く、一列の大型鱗はよく目立つ。
 ちなみにウロコという名前はこの鱗まみれっぷりからあたしが付けたあだ名で、本当の名前はえらく長ったらしい上に、地球人の声帯では発音できない。ま、そもそも奴の種族につけられているゼゴ族という名前も、彼らが発する声をむりやりあたしたちの言葉で表記した物に過ぎないから、あたしがどんなあだ名を付けようが大して問題ないと思う。本人も嫌がってないし。
「だってさー、母さんったら、孫の顔が見たいからあんたと別れろとか言うんだよ?ひどいと思わない?」
「子孫を残したいと言う欲求は、あらゆる生命に共通してあるものだ。一概に悪とは言えんな」
「じゃ、あんたそう言われたら、はいそーですかって別れるわけ?あたしは嫌だよ、そういうの」
 厳つい体にがっしと抱きつき、あんた以外と付き合ったりしたくないもん、とか恥ずかしい事を言ってやった。がんばって背伸びしても、胸までしか頭が届かない。そうやって胸に押し付けた額から、虫の羽音のようなジジジと言う震動が伝わってきた。
これは人間で言えば、「うう」とか「ああ」とか、そういう類の声にならない声に相当する。フヒヒ、一丁前に照れやがって。

「言っとくけどかじったら怒るからね」
 あたしの体にゆっくりと舌を這わせ始めた、ウロコの後頭部に向かってそう警告してやった。吸血種族であるゼゴは、性交時に互いに咬み付きあうという手荒な愛撫を行う。自種族同士でやる分には問題ないんだろうが、鱗のない人間の身ではカミソリより鋭い歯でガリガリやられるともう、それはそれは痛いわけで、痛いだけで済むならいいけど正直身が持たんわけで、甘噛みでも結構大出血するわけで、そうすると翌日の仕事にもかなーり支障が出るわけで、そうなればあたしとウロコお互いに不利益を被るわけで、従って噛み付き行為には全くメリットはない筈なのだ。ない筈なんだが。
「言ってるそばから咬みついてんじゃねえこの爬虫類がっ!」
 ま、そんな事言っても習慣と言うのは恐ろしいもので、右乳房辺りにざっくり牙が食い込みました。エラ部分に指を突っ込んで殴り抜かれたウロコ氏は、只今踏み潰されかけたセミのような音を立てつつのた打ち回っておりますが、あたしのダメージも相当深刻であります大佐。痛いよウロコ酷いよウロコ。
「す、すまん。しかしもう少しこう、なんと言うか。手心と言うか・・・」
「痛くなければ覚えませぬ」

 ウロコの熱い舌が首筋やら頬やらをしつこく舐め上げ、4本指の手が慎重に胸を撫で回す。体温が上昇してきたのが自分でもはっきり分かった。さっき咬まれた右乳房の辺りをも、ぺろりと舌が通過する。
「んっ・・おっ、美味しいとかっ、思ってないよねっ」
「いや、有体に言ってしまえばまずいな」
 それはそれで腹が立つな。お返しに装甲の薄い腹側の皮膚をかじってやった。うむ、非常に歯ごたえの強い材質でありますな。
ところであんまり反応がないけど、気持ちいいのかコレ。どうなんだコレ。
「気持ちいいか良くないかの二択で言ってしまえば、それほどいいものではないが」
 するりと尾があたしの胴体に巻きつき、その先端がゆっくりと秘所を愛撫する。
「あんたはそうやって俺のことを悦ばせようとしてくれる」
 一度離された尾の先から、粘液が糸を引いて流れ落ちた。それは再び膣にあてがわれ、今度は内部へと侵入が開始される。
「俺はそれがうれしい」

「んっ、んぅ、んっ・・・」
 胎内で蠢く生殖器官。ウロコの尾端に備わった(ちなみに雌の尾は産卵管である)それが前後するのに従って、甘くかすれた声が漏れてしまう。快楽でひいひい言っているあたしとは対照的に、ウロコはさっきから一言も喋らず、見た限り表情も変わらないままにイタシている。
「ふ、あっ・・・ねぇ、ウ、ロコ・・、気持ちいいの・・・っ?」
 ぐるるる、と可聴域ギリギリくらいの低い音が奴の喉から漏れた。
「つまらん事を聞くな。・・・気持ちいいとも」
 ぐいと体の奥に硬い物が押しつけられる感触。次の瞬間、そこに熱いものがぶちまけられた。

「んー、結婚、結婚結婚かぁっ」
 おもいっきり伸びをしながら叫んでみる。ウロコが不審そうな目で見てくるけど、そこは気にしない。
 最初はこいつのこと、ただの仕事上のパートナーだと思っていた。グロテスクな触手系連中と組まされずに済んだのにはほっとしたけれど。
異星人と友人になんか、ましてや恋人になんかなりうるはずがないと考えていた。でも、今のあたしにはこいつ以外と付き合うなんて、セックスするなんて考えられない。「触手系」の同僚とだって、今じゃ仕事以外でも会ったり遊んだりする仲だ。
 きっと、分かり合えるはず。相手が地球人だって、異星人だって。
「ねー、結婚しない?あたしと」
「ななななんだいきなりっ」
 瞬膜を激しく開閉しながら面白いように狼狽するウロコ。正直ちょっと気色悪い。
「あたし、あんたの事、好きだもの。きっと母さんだって分かってくれる」
 沈黙。しっぽだけが混乱した内心を示すように、大きくくねらされている。
「あんたはあたしの事が嫌い?」
「・・・いや」
「ねえ、ちょっと。もっと愛してるとか大好きとか、恥ずかしい事言ってよ」
 喉の発声器の辺りに顔をくっつけて、直接震動を受け取ろうとしながらそう言ってみた。ゼゴの声は大部分が地球人の可聴域より低い周波数で発せられるので、こうして直に触れでもしない限りは、どんな具合に震動しているのかわかりゃしないのだ。
脳に挿入されたマイクロチップによって、翻訳は自動的に行われるから日常会話に不便はないにしても、やっぱり愛の囁きくらいはどんな声で言われているか知りたいのが人情ってもんじゃないか。
「う、う、う、お、あ、あんたが好きです。愛してます」
「なんで突然敬語になりやがりますかーあんたは。ま、よろしい」
 ぶーんと響いた震動はえらくくすぐったくて、あたしは顔を上げると、奴の鼻先に一つキスを落として笑った。







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