人外と人間

小ネタ置場 三

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小ネタ置場 三


スライム×少女 743様

ユカは天才高校生だ。土日以外毎日学校に行くが退屈だった。いつも楽しいものを探しながら登校するが見つからない。しかし今日は違った。
今の居場所は学校の前だ。なんと校門の前にスライムがていた。
スライムの横に手紙があったからユカは開いた。ユカは地球の外国語を全部マスターしているが手紙はユカが知らない言葉だった。宇宙語かもしれない。
だが言葉だったらユカには簡単に解読できる。何回か読んだだけで理解できた。
「『拾ってください。損にはならないはずです』・・・このスライムのことね。」
もうすぐ雨が降るのでユカはとりあえずスライムを拾ってかばんに入れた。そして授業を受けた。
ユカが教師の説明を無視して窓の外を見ているとにゅるにゅるしたものが足についた。あのスライムだ。スライムはピキピキと鳴いている。ユカは手紙と同じ言葉だと気づいた。
スライムは
『拾ってくれてありがとう。あなたが好きです。あなたの退屈をなくさせてください。』
と言っている。そしてユカのスカートに入ってきた。
「!・・・っあ。」
冷たいスライムがユカのアソコについた。そしてぬめぬめ動いた。柔らかいのに固い不思議な感覚だ。グッと入れられてユカは声が出た。
「どうしたんですかユカさん?授業が分からないところがありましたか?」
「なんでもないですう。」
ユカの中でスライムが動いている。また教師にバレたら困るのでユカは声を出さないで表情も変えないでイった。
授業のあとユカはトイレに行ってスライムを出した。
「気持ちよかったわ。ありがとう。」
『またやりますね。』
「あなたのおかげで退屈じゃなくなるわね。あなたは何を食べるの?」
『ユカさんのジュースです。』
ユカの家は研究所だ。だから家にスライムを連れて帰ると実験台にされると思ったので学校で飼うことにした。
こうしてユカは学校が楽しめるようになった。天才だから授業が要らなかったがこれからは授業の時間がヒマではなくなる。ユカは学校が好きになった。



わがまま少女とへたれゴーレム 739様

「私、エメスにずっと言えなかったことがあるの」

ローラは思い詰めたような表情でそう切り出した。
僕と目線を合わせようとはせず、目を伏せている。
――ローラは僕の前では思ったことをすぐ口に出すほうだと思っていた。
僕が何も喋れないせいで、二人きりの時でもローラだけが僕に声をかけるような形になってしまうせいもあるのだけれど。
とにかく、そのローラが僕にひた隠してきた何かがあるなんてことが驚きだ。
だって、僕は24時間どこでもローラを見守っている。本人は気づいていないだろうけれど。
――今のところ他の男の影は見当たらない。僕の考えでは。
一体何なんだろう。
「あのね、私さ」
まだ言うべきかどうか迷っているみたいに首を傾げる。その表情もいいよ。
「踏まれたいの」
――聞き間違いかな。というよりはよく分からなかったな、フマレタイって何だろうか。
「エメスに踏んでほしいの。思いっきり」
理解できない。何を言っているのか。踏む?何を。どうして。
「もちろん顔を、足で、跡が付くぐらいに」
そんなに強く踏んだら顔に傷が付くかもしれない。そんなこと出来るものか。
「――待ってたら、してくれるかもって思ってたんだけど」
そんな恐ろしいことは思いつきもしなかったよ。
「エメスって絶対ドSだと思ったのに、そういうプレイにかすりもしないんだもん」
あり得ない。ローラは僕の想い人、愛するヒトを痛めつけて楽しめるはずなんてない。
……少し縛るくらいなら、良いかもしれないと思わなくはないけれど。
「もっとゴミみたいに扱われると思ってたのに」
ゴミ。ローラがゴミだったらその辺の奴らは一体何だ。腐った死体、いや生ゴミでも高級すぎる。
でもローラは、ローラはそれを望むというのか。
ローラにわがままを言われるのはとても嬉しいけれどこればかりは辛い。
「今のままでも良いんだけど、なんていうか物足りない……でも、エメスにヒドいことされたらっていうのは想像するだけでも興奮するの」
僕の知らないところで何て大きな闇を抱えていたんだローラは。
「ねえ、お願い、して」
シて、なんて、いつもみたいな事なら喜んで受けるけれど、今回ばかりは躊躇……どころじゃないんだ、ローラ。

「……じゃあ、一回だけ。一回だけで良いから。お願い、エメスぅ」
一回だけと言ったってこればかりは……しかしお願いと言うローラのいつもに増して素晴らしいおねだり顔に折れそうになる。ローラにこの顔をされたが最後、僕は今すぐ自分で額の『E』字を削れと言われても迷わずそうする。
でも今は迷う。

これが、究極の選択というものなのか。

「そう、じゃあエメスは私のこと愛してないんだ」
僕の思考が止まった。
「もししてくれないんなら今すぐサヨナラだけど、いいんだ」
――僕は折れた。
ローラ、君が望むなら。
「じゃ、はい、早く」
ローラは僕の答えを完全に見越していたかのように期待で目を輝かせている。
「……まず突き倒してよ。じゃないと踏めないでしょう」
無理だ……そんなの無理だ。
僕達は今までうまくやってこれたじゃないか。それなのにこんなところで壁にぶつかるなんて……。
予想できるわけがない。
や、やっぱり止めようよこんなこと。
「エメスは突き倒すか、お別れするか。どっちを選ぶわけ?」
僕は涙をこらえてローラを突き飛ばした。
「きゃっ!」
ローラが勢いよく床に倒れ込んだ。
本当なら今すぐ抱き起こして抱きしめて謝り倒したいけれど、そんなことをしたらローラが僕を見限るであろうことは容易く予想できた。
「は、や、く」
急かすローラに気圧され、僕はローラの顔の上に足を持ち上げた。
一ミリ単位でゆっくりと下ろしていく。
せめて僕の足が泥じゃなく抗菌プラスチックでできていたら――
ふに、とローラの頬の感触がした。
柔らかな肌に付着する茶色の泥。瞬間、僕は足をどけて退いていた。
「………」
ローラはゴミでも見るような目で僕を睨んだ。
「ちょっとエメス、そこに跪いてくれる」
ゆらりと起き上がったローラはそう僕にお願いした。
「私が正しい顔の踏み方を教えてあげるから」
僕はお願いされた通りにローラの前に跪く。
ガッ、とローラは僕の顔の側面に足を掛けると、そのまま思い切り蹴倒した。
そして倒れた僕の顔を間髪入れずに勢いよく踏みつけ、床に押し付ける。
「いい?こう!こうするんだよ!」
言いながらぐりぐりと足をひねって僕の顔を踏みつける。
僕を見下ろすローラの顔は冷たい笑みに歪んでいる。
ああ、ローラ、もっと――
「ハイおしまい」
そう言うとローラはあっさりと足をどけてしまった。
正直もっと踏まれていても良かった。
「ふん、もうエメスなんかに期待しないことにするよ。するだけ無駄って分かったんだから、役立たず」
お前は生ゴミ以下だと言わんばかりに鼻で笑って僕を見下ろすローラ。
「……この木偶人形が」
ローラは僕の胸に一番突き刺さる言葉を吐き捨てた。
嗚呼、君はやっぱり僕のことをそういう……
「――と、こんな感じが理想なんだけど」
ローラ、僕はそういう君の手に負えないところが好きだよ。




北風と太陽 347様

和服の娘が歩いてくる。
娘はピンクの振り袖をひらひらさせて鼻歌を歌っている。
色白で背が低いのに胸が大きくて腰が細い娘だ。
北風【あの娘で勝負だ。】
太陽【よし。まずは俺からだ。】
北風【いいだろう。】
太陽がギラギラ照った。
通行人たちが服を脱ぎはじめた。
太陽【どうだ。俺の勝ちだ。娘もすぐ脱ぐ。】
北風【どうかな。】
太陽がニヤニヤしたが北風はクールだった。
通行人はみな半裸になっているのに娘は服を脱いでない。
「暑いわ…でも着物は暑くてもちゃんと着なきゃ。お洒落は我慢だわ。」
太陽【くそっ。】
北風【馬鹿め。】
太陽【もっと暑くしてやる。そうすれば日射病で倒れるから誰かが服を脱がせて看病する。】
太陽が更に強く光った。
すると娘は木の影に入った。
「これで暑くないわ。」
太陽【なんだと!?】
北風【フッ…次は俺だ。】
北風が風を吹かせた。
「きゃあ…寒い」
娘は木の影でガタガタ震えた。
娘は太陽の光を求めて木の影から出た。
北風【いいぞ。その調子だ。】
北風が強くなった。
「いやー!振り袖が!」
娘の振り袖のすそがめくれて尻が丸出しになった。
和服だから下着を着ていないのだ。
娘はすそを押さえようとしたが風でバタバタするので押さえられない。
すると娘を男が押し倒した。
さっき太陽に服を脱がされた通行人だ。
まだ脱いだままで全裸だった。
股間のイチモツがそそりたっている。
娘の尻を見て興奮したのだ。
「きゃあ!いやっ!」
「ヘヘヘヘ…」
男は娘を犯そうとして振り袖を脱がせた。
北風【どうだ。俺の勝ちだ。】
太陽【お前じゃなくて男が脱がせたんだろう。】
北風【そうさせるためにすそをめくったのだ。作戦勝ちだ。】
太陽【畜生。とりあえず男を止めるぞ。】
また太陽が強く光と男は悲鳴をあげて川に飛び込んだ。
娘が男の背中を見ると背中から煙があがっていた。
背中のほくろが焼けたのだ。
「助かったわ。これで帰れるわ。」
北風【それはだめだ。俺が勝ったからお前は俺の妻になるのだ。】
「えっ?」
北風【さあ来てもらおう。】
ビュウッと強い風が吹いて娘の体を北風のところに吹き飛ばした。
道には娘の振り袖だけが残った。



テレビ×女の子 338様

京子はテレビの電源を入れた。
毎週見ているドラマを見るためだ。
ドラマが始まるまであと1分だ。
電源が入ったテレビからキーンと高い音がした。
モスキート音というやつだ。
しかしその音には声がまじっていた。
高い音が頭の中で声になった。
【淫乱女め。】
京子はギョッとした。
モスキート音はいつも聞こえるが頭の中で声になるのは初めてだからだ。
【恋愛ドラマを見ているお前は男に飢えているんだろう。淫売め。】
「なにこれ!?」
京子は驚いてテレビの電源を切ろうとしたが体が動かなかった。
【お前の体は俺の電波が操っている。】
「そんなのいや!」
すると京子の頭に快感が入ってきた。
「あっ!」
テレビが電波で快感を送ったのだ。
誰にも触られていないのに京子の陰部がビショビショになった。
「やん!あっああっ!きゃあんっ!」
テレビの電波が京子をよがらせる。
京子が見ようとしていたドラマが始まった。
セックスシーンだ。
それを見て京子はドキドキした。
【仕上げだ。ヤリマン。】
テレビから一番強い電波が送られた。
ドラマのヒロインと同じタイミングで京子は悲鳴を上げてイった。
その日から毎晩京子はテレビの電源を入れてオナニーするようになった。



携帯×女の子 320様

携帯の画面に
【やあ。】
と表示されたのを見てケイコは驚いた。
「きゃっ!なに?」
【僕は携帯だよ。】
「どうしてしゃべってるの?」
【ケイコが好きだからだよ。好きだ好きだって思っていたらいつの間にか自我を持っていたんだ。】
ケイコは高校生だ。
まだ純粋なので状況を素直に受け入れた。
ケイコは携帯にニコッと笑った。
【ケイコ。僕をケイコのアソコにあてて。】
ケイコは携帯を股間にあてた。
ブルルルルル!
バイブ機能が機能してケイコに快感を与える。
「あっ!あっ!ああっ!」
ケイコは髪を振り乱して喘いだ。
目からは生理的な涙がこぼれている。
携帯の画面にまた文字が表示された。
【気持ちいい?】
「うん。気持ちいい!あっ!あんっっ!」
ケイコは突然大きく開けた口を閉じて歯をくいしばって背中をそらせた。
ケイコのぐちゃぐちゃの陰部で携帯が震えつづけている。
【ケイコ。僕を中に入れて。】
「えっ!駄目だよ!」
【大丈夫。僕は防水携帯だよ。】
ケイコはしばらく迷っていたが
「やっぱり駄目だよ。」
と言って携帯を充電器に置いた。
【ケイコ。】
「駄目だって言ったわよ。」
【違うよ。僕に名前つけてくれない?】
ケイコは口に手をあてて唸り、携帯に微笑んだ。
「ケイタ。携帯だからケイタ。」
【ありがとう。今日から僕はケイタだよ。】
ケイコはその後もケイタを中に入れるのを嫌がりつづけた。
やがてついに2人は1つになるが、それはまた別の話…。



ワニ×人間♀ 311様

ここは原住民さえ住まぬという地獄の密林であった。そこを踏破するのは容易な事ではない。
容易に手に入らぬ食料、危険な動植物、危険な昆虫。そして、未知の病。
調査に入ったのは一月ほど前だったと思う。2週間の調査予定だったが、帰還に失敗した彼女等のパーティの仲間は謎の病に次々と倒れ、残るのは終に彼女ひとりとなった。
だがそれは、彼女ひとりが無事だということを意味しない。彼女もまた、その謎の病に冒されていた。
酷い発熱と脱力感。他の仲間は皆、きっちりと5日目に死んだ。彼女は苦しみながら、三日目半ばを生きていた。
適当に張ったテントの中に転がり、覚悟をしながら日記をつける。
おそらく私は死ぬだろう。皆4日目に意識朦朧となり、5日目に意識をなくし、出血を伴う症状を併発して死んだ。あんな死に方はしたくない。親愛なる…
そこまで書いて、彼女は横になった。熱に浮いた体が重い。生きているのか死んでいるのか解らぬまま彼女は神に祈った。
「オマエハナンダ?サルトモニンゲントモチガウヨウダガ」
病熱に冒された彼女の耳に入ったのは、そんな風な片言だった。
いや、耳に入るというよりも、頭に直接響いてくる感じ。声は無機質で、男か女かもわからない。
苦しみの中で目を明けると、無理やり二足歩行したワニのようなモノがそこにいた。ソレは槍の穂先を彼女に向けている。
(ワニの皮を被った原住民…?何故我々の言葉を…病気のせいで終に幻覚まで…もう死ぬのか…)
そんなことをぼんやりと考える。
「オマエビョウキナノカ?コノママシヌノカ」
更にワニは続ける。
「ワタシハワニデモ、ゲンジュウミンデモナイ」
それは奇妙なことだった。考えたことが通じるのだ。
「ナルホド。オマエハ、コノモリノソトカラキタトイウノカ。ナラバ─」
彼女は理解した。これは声によるコミュニケーションではない。電波のような、我々とは違う何か。
もしもこれが現実なら、さぞ研究し甲斐があるに違いない…
「ソトノセカイニツイテカタルノナラ、オマエヲタスケテミヨウ。ナオルトイウホショウハナイガ」

彼女はもちろんそれを望んだ。この死の病が治るかもしれないのだ。自分や国のことを話して聞かせるなど安いことだ。
ワニは火をたくと、彼女を裸にし、その身を抱き包んだ。
「ホニュウルイハ、ヌクイ」
ワニは自分の手の甲を噛み裂くと、その傷口を舐めるように彼女に言う。なんとか彼女が舐めるのを確認すると、彼女の腕に傷をつけ、自分の傷口に当てる。血が混じったのを確認したワニはブルブルと細かく振動させた。
「オマエ、メスデヨカッタナ。イシュゾクデドウセイナラ、タスケハシナカッタダロウ」
ワニそういいながら、彼女の下腹部に自分の下腹部を密着させた。
彼女はうめきながら、二股に分かれたワニのペニスを受け入れる。しばらくして、体内に何かが染み渡るのを感じながら、彼女は完全に意識を失った。

次に彼女が目を覚ましたのは、乾いた川原だった。
「オキタカ」
「私はどれくらい…」
ワニはじろりと彼女をみた。
「オマエハタスカッタ。ソレデジュウブンデハナイカ。サア、イロイロトキカセテモラオウカ」
彼女はワニを見た。どうしようもなくワニなのだが、それが槍を持ち、テレパシー?を使うのは奇妙なことだった。
何故、血をなめ抱かれただけで病気が治ったかは良くわからなかったが、約束は約束だ。
コノ奇妙なワニに感謝しながら、色々と話して聞かせた。言葉が通じないという心配はないのだ。
頭の中がそのまま伝わるため、そのうち言葉も不要になった。そして半日もするとすっかりと話すことがなくなる。
「フム。コンナモノカ。ナカナカキョウミブカイセカイダッタ─サテ、サイゴノチリョウノジカンダ」
ワニは彼女を抱くと、ブルブルと身をふるわせた。2度目の交わりは、濃厚なものだった。

中略

その後、並ならぬ苦労の後、自分の国に戻った彼女は病気一つかかることはなかったという。



ドラゴンと少女 272様

クスン…クスン…
『ああ、人間の女の子が可愛いよぉ…、どーしたら笑ってくれるのかなあ?』
こわいよ~…え~ん、え~ん!
『あああ、泣かないで!「よしよし」したいけど、こんな手では壊れちゃう。』
ドラゴンは、生け贄としてやって来た幼い少女が可愛くて仕方が無いのだが、どうしたらいいかいいか解らずオロオロしている。

あ~ん、あ~ん、パパ~ママ~…こわいよう

幾ら話しかけても、自分は巨大な紅き竜で、声かけたら「ぐおお~がお~」なので、ますます少女は怖がり泣き叫ぶ。

死にたくないよぉ~いやあ~いやあ~うえ~ん!

『あああ、どうしたらいいか解らないよう、悲しいよう…うわ~ん!』
困り果てたドラゴンは、少女と共に泣き始めた。

端から見たら泣いてる幼い少女の前で巨大な紅き竜が吠えてるだけなんだが、どうにかして互いの意思を伝えないとどうにもならない。

その時、少女を助けに来た勇者が現われた!



男とゴキブリ 147様

嫌悪感に満ちた眼差しを隠そうともせずに、宅配員がドアを閉めた。
接客業従事者としてのマナーは最低だ。
だが今回に関してはあの態度でも無理はないと俺は思った。
俺の手元にあるのは小さなダンボール箱だ。
送り状には《通信機器》と書かれているが、中身がトランシーバーでも無線でもないことは箱を見れば分かる。
《ゴキブリンガル》
ファンキーな字体で堂々とそうプリントされ、ゴキブリのイラストが「アタシを可愛がってね」と媚びを売っている。
狂科学者が開発し、個人的に販売している対ゴキブリ用の会話ソフトだ。
1つ3万円もする高額商品だが思い切って買ってしまった。
俺はいそいそと箱を開け、ゴミを散らかしながら《彼女》の待つ万年床の上に戻った。
ゴキブリンガルの説明書は紙切れ1枚だ。
《チップをゴキブリの背中に貼り付け、携帯ゲーム機にソフトを差す》
紙切れにはそれだけしか書かれていない。
俺はその指示通りに《彼女》の背にチップをつけ、ゲーム機の電源を入れ、話しかけた。
「こんにちわ」
ゲーム機の画面に文字が表示される。
《I'll r*pe you!》
英語が苦手な俺でも分かるような酷い言葉だ。
「女の子がそんなこと言うなよ」
《I'll r*pe you!》
「だからやめろって!」
《I'll r*pe you!》
「なあ…お腹空かない?」
《I'll r*pe you!》
ここでふと気づいた。
彼女が《I'll r*pe you!》としか言わないのは変だ。
試しに指を鳴らしてみると彼女は逃げたが、表示されているのはやはり《I'll r*pe you!》だった。
俺はパチモンを掴まされたのだ。
賠償請求してやろうと説明書にもう一度目を通すと《裏面もご覧ください》とあった。
裏には販売者の手書きらしい汚い字が並んでいた。
《ゴキブリンガルの使用状況はいかがでしょう。I'll r*pe you!としか言われないはずです。
それはあなたがゴキブリを理解しようとしないからです。機械になど頼らず、心を開いてください。
言葉がなくても通じ合える状態になったとき、初めてゴキブリンガルは作動します》
俺は胸を打たれた。
そうだ、俺には彼女を理解しようという気持ちが欠けていた。
この科学者を見習って、俺もゴキブリと通じ合わなければならない。
決意を胸に、俺はゴキブリンガルを押し入れにしまった。



人間男×ネコ亜人 130様

「早く入れて。」
ハァハァと息をしながらタマが言った。
タマは俺のメイドでネコの亜人だ。
ネコ化の顔と人間の形の体をしている。
だが人間と違って毛が生えている。
タマという名前は毛皮がブチ模様だからだそうだ。
今タマは仰向けだからそのブチは見えないがとても可愛いと俺は思う。
6つある乳房の乳首はどれもぷっくり膨らんで俺を待っている。
たまらず挿入するとタマが鳴いた。
「にゃっ!!」
本当にネコみたいな声だ…ネコだから当たり前だが。
タマの金色の目がじわじわと潤み始めた。
俺はたまらなくなって腰を振った。
グチュグチュと卑猥な音が俺とタマのジャンクションからした。
タマは可愛らしく鳴いているがなんとなく物足りなそうな目だった。
俺はタマに聞いた。
「気持ちよくないのか?」
「アッ…気持ちいいけど物足りないんです。」
「どうすればもっと気持ちいい?」
「仕方ないんです。人間のペニスはトゲがないんですから。」
そう言われると悔しかったので俺はイボつきコンドームをつけてタマに入れ直した。
「あっああっイボイボしてるっ気持ちいい!気持ちいいですご主人様!!!」
タマはたまらず喜びの声を上げた。
俺が腰を振れば振るほどタマの声が高くなる。
ズン!とタマの子宮の奥を突くとタマは声も出せないくらい感じながらのけぞって倒れた。
「タマ!」
イった瞬間にタマが俺を強く締めつけた。
俺もタマの中に吐き出して眠りについた。

次の日起きると俺はなぜか1人でパジャマを着て寝ていた。
タマを抱いた後そのまま寝たのに変だ。
その時枕元にメモがあるのが見えたので読むことにした。
「ご主人様へ。
 おはようございます。
 先に起きました。
 昨日は疲れたでしょうからゆっくり寝ていていいです。
 ごはんを作って待っているので起きたらダイニングに来てください。
 まずはちゃんと顔を洗って歯を磨いてくださいね。」
メモは味噌汁の臭いがした。
この臭いはタマの好きな鰹節の出汁だ。
俺は布団から起きあがった。
タマにおはようを言って抱きしめるために。



蜘蛛×女 ◆IyobC7.QNk様

薄く朱に染まった女の汗ばんだ肌の上を毒々しくも鮮やかな色をした細い切っ先が踊る。
木の狭間に架けられた白い網の一部と、人間の脆弱な肉など喰い千切るだろう凶悪な口を湛えた頭部が女の視界を覆っている。
その下の大きく膨れた腹部から伸びる四対の長い脚が、その身体を弄んでいた。
毛に覆われた脚が身体を掠める度に、女には痺れに似た感覚が走る。
触れては逃げるそれを求めて伸ばした腕は空を掻いた。
何処へ行ったかと訝しく思うが、両の乳房の尖端を別の脚が捏ね、また喘ぐ。
内一本は女の下腹部、女陰へと挿入され粘音を立てていた。
その脚が蠢く度に女の口から嬌声が漏れる。
埋められた脚の先には真っ白な物が見え隠れしていた。
女の体液で滑り光るそれは彼の造り出す強靭な糸を固めて出来ている。
如何なる妙技か女には分かりかねるが、その糸の張形は内でも自在に収縮する。
膨らんだかと思えば先細り、内を混ぜる動きも人間に有らざる攻め口だった。
が、それは女の中のごく浅い位置で動を繰り返している。
一層の深さを求めて女がより奥へ絡めようと網をいざると、脚は同じだけ下がった。
この巨体を相手には人間との交合とは違い焦れても相手を押し倒し快楽を貪る訳にもいかない、女は悔し紛れに爪を立てて抗議する。
しかし、力の抜けた女の指は甲殻を覆う尖毛の表面を滑っただけだった。
それに気付いたのか偶々か、女陰に咥えられていた物が太さを増してその最奥を突いた。
油断していた女の身体は一溜まりもなく頂へと跳ね上がる。
背を反らせた女から、甲高い悲鳴が上がった。
粘液で光る張形が痙攣する女の膣から引き抜かれ、荒い呼吸を整えながら女は名残惜しそうに息を吐く。
『のう』
絶頂を迎え白くボヤけた頭に相手、大蜘蛛の声が直接響いた。
『ちと主に尋ねたい事があってな』
「ん、何です」
音の無い言葉に心地好い微睡みの中で女は応じる。
『もしな、わしが逝んだら、主はわしを喰らう気はあるか』
質問の意味が分からず、女は頭を掻いた。
いんだら、とは死ぬの意味だろう。
ゆっくりと頭上の黒い影を見上げながら問われた内容を反芻する。
「くらうってのは、文字通りアンタを、あたしが、ですかい」
目を丸くした女が視線をさ迷わせると相手は蠢いた。
それは身を縮こまらせたように女の目に映る。
『無論、無理にとは言わぬが』
声なき声は先ほどまでより幾分小さく頭に響いた。
巨体に似合わぬ自信無さげな態度に女から忍び笑いが洩れる。
「んなことが有るとは思えませんがね」
問いの意図は分からなかったが、相手には重要な事柄なのだろう、と女は当たりを付けた。
「この殻には、あたしの歯じゃあ傷すらつかないかもしれませんが、やれるだけ頑張ってみましょ」
一番近くに置かれていた脚を小突くと、女の身に重たい感触が返る。
『ん、そうか』
素っ気ない声だったが、女の答えに満足したらしく巨体が揺れた。
その姿に女は不似合いな可愛らしさを感じる。
「それより先に、あたしの方がくたばったら頼みますよ。あたしはね、アンタ以外の腹ん中に収まるのはゴメンですから」
脚を抱き寄せながら女は楽しそうにケタケタと笑った。







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