人外と人間

サマナー×召喚獣 微エロ

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サマナー×召喚獣 6-392様

 私はサマナーだ。
 とても立派な成績で魔法学校を卒業したのは、小さい頃に飼っていたシャーちゃんを呼び出したいからだったのに…。
 死んだ者が神格レベルでないと、さっさと転生、次の生を全うしているのは基本中の基本。
 シャーちゃんを呼び出そうとしたら、代わりに出てきたケツアゴ……なんたら。というものにそう言われ絶望に陥った。
 きっとインフルエンザで、学校を休んだ時の授業でならったに違いない、うん。
 というか、私は。テスト前に一夜漬けして、そのあとは自分に必要な事以外は忘れるタイプの優等生だった。
 しかし、幸いにもケツアゴなんたらは、シャーちゃんに微妙に似ていて、私好みの魔獣だったので、私はこれで仕方ないと涙を呑んで、妥協することにすると契約を結んだ。


「我が君。流石にそろそろ魔法陣を解いていただけませんか?」

 敬語だけれど、心が凍り付くような冷たい声でケーちゃんは言った。
 このレベルになると、言葉だけで力を持つので、本当に陣の中の温度は下がっている。

「ダメダメ!魔法陣解いたら、ケーちゃん人型になちゃうでしょ!!」
 ケーちゃんのつるうるひんやりとした鱗をなでさすりながら、私は答えた。
 その手つきはまるでスケベ親父が、若いおねーさんの足を堪能してるかのように卑猥だ。
 召喚の契約で、嫌だ! と思ってもケーちゃんは私に逆らえないし危害を加えられない。
 召喚した日から私がセクハラしすぎたせいで、ケーちゃんは人型に変化して、私のセクハラを防いでいたのである。
 ケーちゃんの人型は、二十代前半のエルフもかくやと思わせる金髪蒼眼の超絶美形だった。
 が、しかし、いくらケーちゃんの人型が美形でも、人間の男を撫でまわす趣味は私にはない。
 ただの人間には興味ない。
 ケーちゃんは本来なら、蛇の体に鳥のモフモフな翼を持つという一粒で二度おいしい体をしていた。
 折角、素敵な魔獣を召喚したというのに、触れないなんてストレスフル!!!
 数週間かけてほこりまみれになっていた古文書をひたすら読み、やっと人型になれない魔法陣を編み出して……今に至るというわけである。


「っ……! お止め下さ、い」
 つるつる鱗を思う存分堪能したら、次はモフモフばさばさっと羽を丹念に梳く。
「ケーちゃんには私に触られる事なんて、蟻に這われるぐらいの感覚でしかないはずだし、ケチ」
 そう言いながらも私の手は止まることはない。
「もう、そろそろ……夜です。これ以上は……触る、のはっやめていただきたい……我が君っ!」
「何言ってるの! ケーちゃんが触らせてくれなかったから、取り返すまでやめないよ〜うふふっ」
「私たちの一族は、百年に一度の……っ」
 ケーちゃんはそう言いかけると、苛だたしげに言葉を切った。

「我が君が、お悪いのです、よ?」
 次の瞬間。ケーちゃんの声は、みるみる氷が溶けるように熱っぽい声になり。尻尾がウネウネと私の足をはい回って行く。
「え? わぁ!」
 マフラーみたいに巻き付いてくれないだろうか? そう考えながら、ケーちゃんのしっぽが両足をはっていく感覚がとても気持ちいい。
 ……しかし喜んだのはそこまでだった。
 ケーちゃんの尻尾はみるみると。私のローブの中まで浸食し、太ももの付け根まで到達。
 私の大事な所を下着の上から何度かこすりあげると、状況がわかっていなくて私は防御するのが遅れる。
 時すでに遅し。尻尾の先端は、下着の隙間から侵入し、直接茂みと陰部をさわさわしていく。

「なっ! なにするのっ! ケーちゃん」
 足を閉じても、もう侵入されたそこは、まるで招き入れて離さないかのようになるだけで。
「私も同じ事をしているんですよ、貴女を触ってるだけです」
「で、でもっ……ば、場所が、あっ!?」
「よくも、発情期中の私を、いじりっ倒してくれましたね」
「ひゃっ!」
 入り口を執拗にこねくり回された私の陰部はもう濡れていて、ケーちゃんのしっぽが動き、細かい鱗の刺激を受けるたびにぴちゃぴちゃと粘着質な音がする。
(なに、これ? 何なの!?)
 頭の中で、整理がつかない私は自分の下半身の変化についていけない。思考ごと持って行かれる。
(だって、私、処女なのに! こ、こんなに変な気分になるものなの!? ってこれがエッチな気分ってことなの?)
 しっぽだけではなく、ケーちゃんは羽を使って内腿も絶妙な心地よさで撫でていく。
 熱をだんだん煽られて。体が少しの刺激でビクン、ビクンと跳ね上がりそうになる。
 つるつるひんやりした鱗が体を這いずり回るたび、お腹に力が入り、膣の入り口で撫でまわしているものを締め付ける。
 そしてまたその締め付ける行為が、私の熱を煽り……悪循環。

「や、やぁっ……!」
「私たち種族は、百年単位で、雌の排卵に合わせてしか発情できません」
「は、はつじょう……っ」
「そして今、貴女は排卵の日が近い……体温や匂いでわかります」
「ケーちゃん基礎体温測定機能つき!?」
「まがりなりにも蛇は私の眷属ですから……ね」

 私は、嫌な予感がした。シャーちゃんを飼っていたので、蛇の生態はそれなりに知っている。
 蛇の交尾は濃厚で……。繋がりっぱなしで……数日にもコトに及んだり……。ムリムリムリ。

「で、でも。やめてくれるよね、ケーちゃん……私貴方の主だしっ……」
 召喚した魔獣は、主に危害を加えられない。でも、今の状況は、一体なんなのか。
「確かに、私は我が君……貴女に危害を加えられません」
「じゃ、じゃあっ!」
 ほっとした瞬間に、希望は打ち砕かれる。
「今からすることは気持ちいいコトですから、存分に堪能してください」
「っ……やぁぁぁんっ!!!!」

 あれはもう、私じゃないと理性で抹消したいほどの痴態をさらし。
 私は一晩中なぶられ……ケーちゃんのモノを入れっぱなしで壊れた玩具のようにイカされ続けた。
 起きたのは昼で、声ももう枯れて出ないほどで。
 足腰も立たなくて、体はだるいしあちこち痛いし……ふてくされてまた二度寝した。
 ケーちゃんは人型になって冷たい声音で、昨日はなんだったのかというほど淡白で。
 今日は大掃除をしようと思います。と食事を置くと、あっさりと私を放置した。
 あんなことしておきながらとショックな私の意外にもあった乙女心は複雑で。
 やっと起きれるようになったのは夕方。でもまだ体が本調子じゃない。けどケーちゃんに抗議した。
 すると、ケーちゃんは反省するどころか、こんな恐ろしいことを言い出す。

「人間の世界と私の住んでいる世界では、魔法要素の濃度がちがうからか、時間の流れが違うのですよ」
「え」
「人間界は一日で、百年に相当します」
 ってことは。
「排卵日近くには……ま、毎晩ってこと!?
「なんで、今までそういう日あったよね? 我慢してたんだからできないの?」
「この世界になれるまでは時差ぼけでして体が本調子ではなかったものですから」
「!!」

 あれが気持ちいいとか悪いとか。
 魔獣と交わるのが一般的には悪趣味とかいう道徳よりも。
 非力で運動嫌いな私には、はっきり言って数日間と言えど毎晩は体が持たない。
 っていうか今日の夜もだよね! ムリムリムリっ!!!

「えーっと!! 契約打ち切っていい?」
「もう無理ですよ、我が君。処女の血肉はかなりの価値があるのです。それを受け取ったからには更なる契約の強化が……」
「…………」
 私のだんだんと血の気の引いていく顔を見て、ケーちゃんはさらっと怖いことを言う。
「では、人型でした方がいいですか? 少なくとも道徳的観点からは許容できるかと」
「それって何の問題解決にもなってない!!!」

 究極のどちらも嫌な二択を突きつけられて、私は今度は頑張ってケーちゃんとの契約解除を探そうと古文書の保管庫に行ってみると、資料は大掃除をしたケーちゃんの手によって捨てられていて、私は茫然と立ちすくむしかなかった。

終わり





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