Testament of circle◆YhwgnUsKHs



「よし、こんなところで大丈夫かな」
「ああ。ありがとな、チョッパー」
「べ、別に褒められたって嬉しかねーぞ♪このやろが♪」
「はぅ~。素直じゃないチョッパーくんかぁいいよぉ」
「はっはっは!まったく愉快な奴らよのう」

 ある民家の一室。
 そこで4人の人物がテーブルを囲んで座っていた。
 筋骨隆々とした大男。赤を基調とした帽子、服をまとった少年。少年の腕に包帯を巻く二足歩行のトナカイ。ゆったりとした白い服を着ている少女。
 彼らがここにおいて一堂に介するまでは、ちょっとした騒乱があった。


 *****

 始まりは、ある支給品だった。
 白いパンツにも見えるそれから生えた男の首。
 白服の少女、レナはそれを不可解に思いつつも警戒し、その脚に隠れるトナカイ、チョッパーは生えている首を見て顔を蒼白にして震えているしかなかった。
 男が2人を見つけ、『お前達、こんなところに潜んでおるのか?』など質問したが、二人は答えない。男、ライダーことイスカンダルが更に質問をしようとしたとき。

 突然、イスカンダルが『避けろ!』と叫び、次の瞬間にはパンツのようなものが射出するかのように、その中からイスカンダルの全身が、飛び出した。
 レナとチョッパーは慌てて避け、結果イスカンダルは民家の壁に激突……する直前、その壁に強引につっぱりのように手を突き出し、壁に激突させ勢いを相殺。そのまま何事も無かったかのように着地して見せた。
 その腰に、しがみついて目を回した少年、レッドと共に。
 後で聞いたところ、ポケットに吸い込まれそうだったイスカンダルを助けようとしたが、力及ばずに吸い込まれてしまったらしい。


 その後、レッドが怪我をしている事に気付いたチョッパーが彼に怪我を治させてくれるよう提案。その際に、レッドが
自分たちに戦う意思が無い事を2人に告げ、レナもまた同じ事を宣言。結果、今の状態に至る。
 ちなみに寝ていた男を起こさないよう、話は隣の客間で行われている。


 *****

 簡単な自己紹介を済ませた後、話題はレッドの傷の話に移った。
 ちなみに、左肩の刺し傷や背中の擦り傷は民家を探して見つけた救急箱の消毒薬や包帯でチョッパーが簡易的な治療を行った。
 本当ならば、もっと本格的な医療道具を使って左肩の傷を塞ぎたいらしいが、なぜか裁縫道具すらこの民家では見つけることができず、それは諦めるしかなかった。
 だが、話の中心は傷自体ではなく、それがついた経緯だった。

「ひでえ……」
「レッドくん……」

 チョッパーとレナは絶句するしかなかった。
 サングラスの男に襲われ、一時は追い詰めたものの、その後は嬲るように一方的にされたこと。とどめを刺される瞬間、知り合いの少女イエローに庇われ逃げる事ができたこと。そして、イエローが死んだ事。全てが、今のところ絶対的な敵意に襲われていない2人にとっては悲惨であり、残酷であり、『殺し合い』という状況を改めて認識させるものになった。
 イスカンダルも、既に聞いたその話に嫌がるでも飽きた様子を見せるでもなく、神妙な面持ちで聞いていた。

「その後……フィーロっていう、帽子にスーツの人に会って、その人に……励まして、もらった、んだと思う。
信用できる人だよ。その人の紹介で、クレアっていう赤い髪の女の人も信用できるみたいだ」
「フィーロにクレア……この2人かな?かな?」

 レナが名簿を取り出して、『フィーロ・プロシェンツォ』『クレア・スタンフィールド』の2人の名前を指差す。名簿を見る限りでは、他に同じ名前の者はいない。

「多分。きっと恋人同士なんだと思う。やけに自信満々だったから」
「は、はぅ~。こ、恋人同士の熱い信頼……レナ、顔赤くなっちゃうよぉ」
「レ、レナ……そこでなんでおれを抱きしめるんだ~」
「レナよ、それ以上抱きしめると医術師が窒息するぞ」

 いつの間にか膝の上に座らされていたチョッパーが抱きしめから逃れると同時に、イスカンダルが別の話を切り出した。

「この小僧が余と出会う前に遭遇したのは以上だ。余はこの小僧が始めて見た参加者だ。
まったく、あれだけ轟音を響かせてやったのに誰も出てこんとは」
「……それって、もしかして数時間前のバイクの音のこと、かな?かな?」
「おお。それだ、それ。なんじゃ、聞いていたのなら出でこんか軟弱者」
「出られっかぁ!! おれ、あの音を聞いて怪物が叫んでるかと思ったんだぞ!? 怖かったぞー!」
「レナも、男の人を助けてからその音を聞いて、だから会わないようにこの民家に入ったんだよぅ」
「まったく……」
「いやおじさん、俺もバイクの大きな音なんて聞いたらまずは隠れると思うなぁ」

 レッドが呆れた顔でレナとチョッパーに同意した。
 同時に、レナの言葉に気になる点に気付いた。

「助けたって、さっき寝てた男の事?一体どういうこと?」
「えっと、近くの川で倒れてたのを見つけたの。誰かに撃たれたみたいで……」
「大丈夫なのか?その人」
「うん。支給品が銃弾を防いでたから。あと、レナはここに運んだだけで、具体的に濡れた服を乾かせたりとかはチョッパーくんが指示してくれたの」
「へえ……凄いんだな、チョッパー」
「!! だ、だから褒められてもうれしくねーって言ってんだろこのやろが♪なめんじゃねーぞ♪」
「かぁいいよぉ~!」
「おーい。堂々巡りだぞ、お前達ー」

 その話を聞くと、イスカンダルはその大ぉな腕を組み、3人を見据えた。
 サングラスの向こうの瞳に、何かこれから話を切り出す気配を3人は感じた。

「ふむ。この状況で見知らぬ男を助ける胆力を持つ娘。医療に精通する珍獣、か。まったくもってここは面白い場よ。
余の呼び出しに応じなかった事は目を瞑っておくとして……ふむ」

 そして、イスカンダルは至って真剣な顔つきで。

「お前達、余の臣下にならぬか?」

 *****

 男は目を覚ました。

 男は朝がけに自分の武器を振り回そうと思った。

 男は枕元にそれがないことに気付いた。

 男は自分がいる状況を思い出した。

 男は自分が撃たれたことを思い出した。

 男は自分が室内にいることに疑問を思った。

 男は自分が裸だということに気付いた。

 男は自分の貞操が奪われてしまったのか、と鬱状態に入った。

 男はそうしたら俺の子供ができて世界人口が増えるからいいじゃないか、と躁状態に入った。

 男は隣の部屋からの声に気づいた。

 男は会話に聞き耳を立て、自分が2人の者に助けられた事を知った。

 男は更に会話を聞いた。

 男は会話の流れが不穏なものになったことに気付いた。

 男はその原因の声を聞き分けた。

 そして男は、とどめの声を聞いた。


「そうか。余の臣下とならぬということは……お前は余の敵ということになるぞ、医術師」


 男は、飛び出した。


 *****


「悲しい、悲しい話をしよう……俺はどうやらこの女性とこのふかふかチビに助けられたらしい。言わば命の恩人A、Bと言える。もちろん確証はできないが、撃たれた俺は川に落ちたはずだから俺が気絶しながら川から這い上がれる夢遊病患者でない限り、この2人がやはり命の恩人ということになる。ところが目覚めればどうだ? その命の恩人Bが危機に陥っているという悲しい状況だ。俺にはわかる。あんたはあの時間違いなく敵意を晒した。俺も震えるような本気の敵意だ。
 これはどういうことだ。俺の命の恩人の命が脅かされるという事はつまり俺の命を助けた命が脅かされ脅かす命を俺の命が脅かし俺の命を助けた命が脅かされ俺の命……。
 …………すこし混乱したが、つまりは……消えろ、おっさん」



 突然部屋の襖を開けて現れたさっきまで寝ていた金髪の男。
 イスカンダルが瞬時に気付き、腕を動かしたが……気付けば、その額に大きな銃が突きつけられていた。
 だが……金髪の男の眼前にも、イスカンダルの大きな拳が突き出されたまま
止まっている。
 そんな一触即発の光景を、レナもチョッパーもレッドも見ているしかなかった。

 何故こんな事になったのか、と誰かが考えた。
 きっかけは恐らく、イスカンダルの勧誘だったのだろう。自分の臣下にならないか、と。
 レナとしては、イスカンダルの助力を得られるならばそれも手か、と思った。イスカンダルの体躯は頼りにするには充分のもの。後で約束を反故にしてもいいだろうし、今は少しでも対抗力を高めたほうがいいと思ったからだ。
 けれど、チョッパーは違った。彼は既に海賊であり、麦わらの船長ルフィと共にグランドラインを共に行く決心をした。
だから、イスカンダルの臣下に入れ、という勧誘には拒否を示した。
 その時、イスカンダルがチョッパーに向け、敵意を向ける。その気迫たるや、他の3人の言葉を呟く事すら許さなかったほどだ。
 そしてその次の瞬間、この状況に至る。

「お前、起きたのか?」
「ああ。礼を言っておこう命の恩人B。いや、礼はこいつを追い払うことで済ませようか」
「追い払う事ができる、という前提で話を進めるつもりか?」
「ああ。人を殺すのは好きじゃないが、人を壊すのはOKだ。追い払うことなんてさらにOKだ。OK二つ分、つまりOOKKと言える」
「言えないと思うかなぁ」

 互いに銃と拳を突きつけあっている状態にも関わらず、暢気に話す2人。

「いきなり飛び出してきた動き……貴様、かなりの手練と見た」
「おっと先に言っておくが、さっき聞いた質問をしても俺の答えも命の恩人Bと同じだ。俺はラッドの兄貴以外の下につく気はない」
「ラッド?ああ、最初の時にギラーミンの奴に恋人を殺されていた男だな」
「ああ。ついでに忠告してやる。お前みたいなタイプはラッドの兄貴の1番嫌いなタイプだ。見つかったらまずお前は殺される」
「ほう?それは面白い」

 それでいて互いに抜き差しならない雰囲気を漂わせ、嫌が応にも緊張感がその場に満ちていた。

 だが、テーブルを叩く音がその空気をぶち壊し、二人がそちらに目を向けた。
 そこには、手をテーブルに叩きつけて2人に真剣な顔を向けているレッドがいた。

「何してるんだよ! 今俺たちがいがみあってる場合じゃないだろ!? 今は殺し合いに乗らない皆で力を合わせなきゃ!
出ないと、今もイエローみたいに殺されている人が…!」
「そ、そうだぞ! おれは臣下っていうのには入れねえけど、協力はするぞ! な! それでいいだろ!?」

 レッドの説得にチョッパーも追従し、なんとか2人を諌めようとする。
 だが、イスカンダルはふう、と一息つく。

「そうはいかん。確かに協力し団結する事は即ち強力である、というのには余も同意しよう。だがな、余にも信条がある。
戦うならば、余の軍勢と主催との対決だ。それ以上の勢力はいらん」
「つまり……従わない場合は、ここで殺す、ということですか?」

 今まで沈黙を守っていたレナが、今までと違った口調でイスカンダルに問いかける。
 レナの今までと違った眼差しにイスカンダルはふっと笑った。

「どう取るかはお前達次第よ」
「そうですか。なら……私はイスカンダルさんに一つ言いたいことがあります」
「ほう。言ってみよ。だが、この征服王に物申すというならば、つまらん事だった場合……相応の覚悟をしてもらおう」
「わかりました」
「命の恩人A。話なんて聞く必要は」
「ちょっと黙っててください」
「…………」

 イスカンダルの目が鋭くなった。
 今なお金髪の男(ちなみに今ので少し欝になった)に銃を突きつけられているにも関わらず、イスカンダルは不敵な笑
い、それでいて鋭い眼でレナを見据える。
 イスカンダルは見抜いている。レナの中にある何かを。
 他の2人に比べて冷静に見えるレナに燃える何か。そしてその裏にあるもの。

 レナは一息つき、そしてイスカンダルに真正面から目を合わせた。


「イスカンダルさん。私たちを臣下にしたいなら……あなたの力を、私たちに見せ付けてください」


 *****

「…………ここで、この家屋を吹き飛ばせという気か?」
「違います。私たちが見たいのは、貴方のあらゆる力です。
 それを、私たちにこれから見せてほしいんです」
「回りくどいのは好かん。はっきり言え」
「じゃあ言います。私たちと一緒に来てください。
 その過程で、あなたの力を見せ付けて、私たちを臣下になる気にさせてください」

 レナとイスカンダル。
 2人がテーブルを挟みにらみ合う。
 しかも、イスカンダルは金髪の男によって銃を突きつけられている状態で、だ。

「『なる気にさせる』か。つまり、この2人には、今の主君以上の器を見せつけろ、そういうことか」
「はい。1番偉い人なら、言葉で言うより、実際に見せ付ける事ができると思います。
 それとも、できないって言いますか?」
「…………舐めるな、娘よ」

 イスカンダルの敵意が一層膨れ上がる。表情こそ剣呑なそれだが、目だけは笑っていない。
 その気迫に、レナの顔にも冷や汗が浮かぶ。
 本当なら逃げ出したい。けれど、それを抑えてでも今、ここでこの4人は繋げとめておきたい。
 それは直感に近い。けれど、それこそが最善だと思える。

「余は征服王イスカンダル。余の振る舞い、行動で臣下を生むなどかつては常時の事であった。
 だが、それだけでは余がお前達と行動するには理由が薄いぞ」
「……もう一つ。逆の理由があります」
「言ってみよ」

 2人の舌戦を3人は静かに見ている。
 2人の間には口出しをできない空気が漂っていた。
 拳も剣も銃もない。けれど、そこには確かに激しい何かがあった。

「貴方も、私たちを見極めてください。私、レッドくん、チョッパーくん、あと……」
「グラハムだ、命の恩人A」
「グラハムさん。貴方の臣下に相応しいかどうか、こんなところで判断するのは、王として早急じゃないんですか?」
「ふむ」
「これから、殺し合いに乗りたくない私たちの先には、多くの危機が待っていると思います。そういった危機の中で、人の真価は見えると思います。
その中で、互いに互いの力を見極める。その上で、貴方は私たちを臣下にしてみせる。できなければ、貴方の力不足。……どうですか?」
「……小僧ども」

 イスカンダルがここでレッドとチョッパーに目を向ける。
 自分たちに話が来た事で2人が少し竦む。

「お前達は構わんのか? この娘が言っているのは、要は危険の中にわざわざ飛び込むということなのだぞ?仲間からすれば、迷惑以外の何物でもあるまいて。
 もう一度聞く。お前達は構わんのか?」
「……構わない」

 イスカンダルの目をまっすぐ見てそう言い切ったのは、レッドだった。
 その瞳にあるのは、レナとも少し違う輝き。
 敵と立ち向かう、『戦う者』たる瞳。

「何事もなく帰れるなんて思ってない。きっと色んな敵が待っているんだと思う。
 それでも、俺はイエローに誓ったんだ! きみの命を守るって。だから、俺はレナの提案に乗る。おじさん、俺たちと一緒に来てくれ」
「医術師、お前はどうなのだ?」

 イスカンダルに目を向けられたチョッパーは、少し顔を俯かせていた。
 だが、意を決したように顔を上げたチョッパーは、もう怖がりの目をしていなかった。
 イスカンダルはほくそ笑む。
(まったく。良い眼をした者ばかりおる)

「おれは……できれば、そういうのは避けれたらいいな、って思ってる。だって、人が傷つかないには越した事ないんだ。
 でも……そうは行かないことがある、っておれは知ってる。困難がおれたちに降りかかってくるなら、おれ達はそれに
全力で立ち向かわなきゃいけないんだって。
 おれは、絶対ルフィたちと一緒にあの海へ戻る! そして、こんな殺し合いも絶対みとめねえ!
 イスカンダル。おれはルフィの下を離れたくないけど……もし、お前が本当に凄い奴だったら……おれ」
「そんなに辛そうな顔で言うでない。結論は先で構わん」
「……ありがとな」

 チョッパーの答えを聞いたイスカンダルは、再び腕を組む。
 そして、3人を見つめる。

「よかろう。このイスカンダル。お前達と暫くの時行動を共にし、お前達を見極め、そして余の力を知らしめようぞ。
 必ずや、お前達全員我が臣下としてみせる。言っておくが、自分の身は自分で守れ。お前達を試す以上、そこまで面倒は見んぞ」
「わかってる」
「わかった」
「望むところ、かな」

 3人がそれに決意の篭った瞳で応える。
 イスカンダルは思う。
(静かなる炎。戦う者。命を尊ぶ獣。どいつもこいつも、魅力的この上ない!)
 だからこそ征服のしがいがある。
 自らの力を示す事で、こやつらを征服してみせる。
 イスカンダルは、自然と笑みがこぼれるのを止められなかった――。





「…………悲しい、悲しい話をしよう…………俺だけ何も聞かれていない」
『あ』


 *****


「イスカンダルさん。人が悪い、かな?かな?」
「む?」

 部屋の隅で金髪の男、グラハムが『そうか、俺はいつも空気をぶち壊す事ばかりしていたから空気の恨みでいつのまに
か空気になってしまっていたのか。くそう、ならば今俺はどうやって呼吸をしているんだ。そうか、今俺は吸っている空気
と一緒になって世界に溶け込んでいっているに違いない。おのれ世界、俺という存在を吸収してどこにいこうという気だ』
と呟き体育座りで落ち込んでいるのをレッドとチョッパーが励ましている横で、レナがイスカンダルにそっと囁いた。

「ああやってグラハムさんを誘き出して……あの敵意に私たちがどう反応するのか、見たかったんだよね?」
「あの男の乱入は予想外だ。まさか、そこまで分かっていてああ言ったのか?」
「流石にそこまで余裕はないかな?かな?」
「読めん娘よ」

 笑顔で首を傾げるレナに、イスカンダルは笑みを浮かべる。
 と、突然『ああ、そうだ!』と叫ぶ声がして、2人はそっちを見やる。
 そこには笑顔で立ち上がるグラハムと、それを見て唖然とするレッドとチョッパーがいた。

「楽しい、楽しい話をしよう!俺は今世界と共になった、空気になった!つまりは俺がどこにでもいる人間に必要な要素の一つになったってことじゃないか!人間は空気がなければ生きられない! これが楽しくなくて何が楽しい! 空気万歳だ!さあ、踊ろう命の恩人B!」
「え?ちょっ、あっ、うおおおおおお!?」
「チョ、チョッパーー!?」


「…………何なのだろうな、あ奴は」
「レナもよくわかんない、かなぁ……」


 *****


「そうだ!」

 改めて5人でテーブルを囲んだ時、チョッパーが突然声を張り上げた。

「一体どうした医術師」
「せっかく俺たち、仲間になったんだし」
「余はあくまで見極める為の同行よ。仲間とは少し違う」
「俺はこのおっさんを認めてはいない」
「うううううううう……」

 イスカンダルに警戒心むき出しのグラハムに、チョッパーが少し涙目になる。
 レッドとレナがなんとか元気付け、話の続きとなった。

「その証を作ろうと思うんだ!」
「証?」
「つまり、私たち、あるいは私たちと志を共にする人たちの、その意志の証明、ってことかな?かな?」
「そう!」
「でも、証ってどういうことだ?」
「ちょっと待っててくれ」

 チョッパーが自分のデイパックを寄せ、中を探る。
 4人が静かにそれを見ていると、チョッパーが中から何か取り出しテーブルの上に置いた。
 それは、救急箱から取り出した包帯とメモ用の紙、筆記用具だった。

「これはおれ達が前にやったことなんだけどさ。まず、腕の手首とかにこういう印をつけるんだ!」

 チョッパーが筆記用具でメモに『×』の印を書く。
 それを見たイスカンダルはやや冷ややかな口調。

「それを我らの協力者の証とするのか? 確かに、それならば別行動をしていた時に出会ったとしてもわかりやすいが、
だがそのようなもの、一見で証だとわかりやす過ぎる。マネでもされたらどうするのだ」
「へへーん。ところがそうじゃねえんだ」

 チョッパーは徐に包帯を掴むと、それを自分の右手に巻きつけた。
 一目では腕のを怪我したようにしか見えない、手首の布。

「……なるほどのう」
「へえええ。チョッパーくん凄い!」

 その意図を悟ったイスカンダルとレナが感心した風な声を上げる。
 対して、グラハムとレッドはイマイチ分かっていないらしい。
 仕方なく、レナが説明に回る。

「手に書き込んだ印の上に、さらにこの包帯を巻くの。もし、仲間だって偽ろうとする人がいたら、複数の人が包帯を手
に巻いてたらそれが証だと思うでしょ?」
「あっ」
「うん。でも、下の印には気付かない。本当の印は、レナたちから本当に聞かないとわからない。だから、包帯さえ取っちゃえば、その人が本当に仲間なのかどうか、すぐにわかるの。
 だから、本当に信用した人にだけこの印を教えれば、仲間が本当に信用した人だってすぐにわかる」
「理解した。しっかり理解したぞ命の恩人A。そして凄いじゃないか命の恩人B」
「ほ、褒められたってうれしかねーっての♪」
「医術師、そろそろそのパターンに変化はないのか」

 チョッパーは身を悶えつつも、かつての事を思い出していた。
 この方法は、かつて自分たち麦わら海賊団がアラバスタにて敵に変装の能力者がいることから考えた方法だ。けれど、今やあの証はただの判別の為の物ではない。
(おれは、皆と仲間になりたい。臣下につけとか言うけどイスカンダルもいい奴らしいし、レナはちょっと怖いけどいい奴だ。
レッドもおれのこと『ポケモン?』とか言うけど、イエローって子のことを思ってるのは本当だもんな。グラハムはこん
なおれの為に武器を持って飛び出してくれた。だから、この証で、みんなとの仲が深まればいいな、って思うんだ)
 かつて、海で腕を突き上げた記憶、それが彼の心にありありと蘇っていた。

「しかし……この印は気に入らん」
「え?」
「他の集団のお下がりというのはどうもな」
「はう……レナも、ちょっと『×』は縁起が悪いかなぁ」
「え?え?」
「俺も、もうちょっとなんか元気がでそうなのが」
「え?え?え?」
「命の恩人B。悲しい話だが、俺もそう思った」
「そ、そんなぁ~~」


 ずーん、と落ち込むチョッパーを尻目に、イスカンダルはこめかみに拳を押しやり、何か考えているようだった。
 やがて、閉じていた目を開き、自身の筆記用具とメモを取り出すと、簡単に何かを書きこんだ。

「そう落ち込むな。アイデア自体が悪いとは言っておらん。ただ、仮初とは言えそれは主催に敵対する我らが旗印となるもの。
ならば、我ら独自の物がいいとは思わんか?」
「え?」
「主催どもに見せ付ける我らが意志の表れよ。……『×』は縁起が悪いといったな、娘」
「う、うん」
「ならば……こちらはどうだ?」

 イスカンダルがメモを4人に見せ付けた。
 そこには4人もよく知るある図形があった。
 至ってシンプルで、至って描きやすい。
 彼の言うとおり、『×』と対極にある、その図形。



「『○』……」



 円形。丸。
 一筆書きで書ける簡単なシンボル。イスカンダルが描いたのはそれだった。

「そうだ。円形。これくらい着飾っていない、単純な印もよかろう。
どうだ? 縁起は悪くなかろう。
 それに、こいつには我が野望の意味も込めてある」
「野望って?」

「余にはこいつがいつか手に入れる世界にも見えるのでな。
 奴らを倒した暁には、余は世界を手に入れる。その野望もまた、ここには含んであるのだ」
 そう言うと彼は、筆記用具の中からサインペンを出し、自分の右腕の手首に『○』を描きこみ、突き出した。
「この印を是とし、余の眼に晒されるを良しとするならば腕を突き出せ。
イスカンダルの名において、臣下を見極めるべく、お前達に余を主と認めさせるべく、この印が下に行動を共にする事を誓おうぞ」

「俺は……もちろん、いいよ。
 でも、俺にはその印、俺たちの勝ち星に見えるな。もちろん、負け星は……ギラーミンだ!」
 レッドがそれに続き、サインペンで『○』を右腕に書き込み、突き出す。
「俺も誓う! イエローの命も意志も無駄にしない為に、ここにいる皆と一緒に必ず生き残って、帰るって!
そのためなら、どんな困難にだって戦ってやる!」

「うーん。×も良かったけど……でも、『○』もいいな!!
 おれには、太陽に見えるぞ! おれたちを照らして、船の行き先も照らしてくれる真っ赤な太陽だ!」
 言いだしっぺのチョッパーも『○』を書き込むと、かつてのように突き出した。
「おれも誓うぞ! 命は大事なんだ。それを踏みにじる殺し合いなんてみとめねえ! 絶対止めてやるんだ! 仲間と、一緒に!」

「チョッパーくんが太陽なら、レナは月に見えるかな、まん丸お月様。
 なんでか、いざやるぞ、って思ったら満月が想い浮かんだの。理由はそれだけ」
 レナも同じく○を腕に描き、突き出す。
「レナも誓うよ。必ず帰る。あの平和な雛見沢に。……部活のみんなと、ここにいる皆、どこかにいる反抗する人たちと一緒に」

「…………」
「お前さんはどうする?別に無理してせんでもいいぞ」
「笑えない、笑えない話をしよう……勝手に決めるな、おっさん。
 その印のように、大きな穴を体に開けて欲しくなければな」
 イスカンダルを見て嫌々な顔をしていたが、サインペンを取ると素直にその腕に印を書き込み突き出した。
「あんたが仕切っているようなのは気に入らないが、命の恩人2人は俺が守ってやる。仇で返すようなマネはしない。
それに、ラッドの兄貴を悲しませた主催共に反抗する気持ちは俺も同じだ。
俺も誓ってやる。この殺し合いそのものを、俺が壊してやる。そう、丸い大穴では済まさない、完全に壊してやる。
本来形のないものを壊すのは性に合わないが、ラッドの兄貴のためなら、そんな無理はひっこめてやる」

「よかろう。ならば、各々それぞれの誓い、そしてこの印が元に! あらゆる困難に立ち向かおうではないか!
 優勝を狙う輩、弱者を弄ぶ外道者、そして果てには主催者よ! 来るなら来るがいい! ただし、その愚行には相応の罰があると知れ!
 共に往こうではないか! この印を持つに相応しい同士を捜しに!」

 高らかにイスカンダルが叫ぶ。
 突き出された5本の腕。
 そこに描かれる『○』印。
 5つの誓い、5つの意味、5つの魂をその元に。
 それを見つめる者たちの顔には、ほのかに希望というものが覗いていた。




 そんな、希望を。


 絶望の蛇は、舌をなめずり嘲笑う。


 *****


「良い事を聞いてしまいましたねぇ~~!」


 静かな図書館の一室で、その独特な口調の声は鳴り響いた。
 声の主は、スーツにサングラス、白髪というこれまた独特な容貌の男、無常矜侍
 その足元にはフッシーという四足歩行のポケモンがおり、そこから伸びた蔓がすぐ前に落ちている白い布でできたものの中に伸びている。
 無常の腕には腕時計のようなものがついている。腕時計と違うのは、時計がある場所に、黒くて小さなカタツムリに似た生物がくっついているところのみ。


 無常矜侍が図書館でレッドを見つけたのは全くの偶然だった。
 自分に圧倒的な力があり、優勝を目指すのが難しくないのは間違いない。
 だが、気になることはあった。先ほど手に入れた『ポケモン』の存在だ。
 無常は今までこんな生物は見たことも聞いた事もない。少年のアルター、ではないようだし、無常はこの存在に酷く興味を抱いた。
 そこでまずは情報を集めよう、と図書館に向かっていた。

 図書館を見つけた際に、入っていくレッドの姿を見かけた。
(おやおやおや。庇った人間が死んだというのに元気ですねぇ)
 ニヤニヤとしながらその様子を物陰から確認した無常は、すぐに入らず図書館の入り口を見られる民家に一旦身を潜めた。
 後を追って今度こそ殺す事も考えたが、図書館の前にあからさまに止められたバイク。それが彼を押しとめた。

 もし中にいるのが自分のような優勝狙いの者ならばレッドは殺される。無常が手を下す必要はない。
 レッドと同じようなやる気のない奴ならば、一緒に出てきたところを仕留める。いくらいようとも自分の前では有象無
象。何の問題もない。
 要は泳がせるということだ。小魚を釣らず、それを食おうとする大物を狙う釣り人のように。


 だが、大分時間が経とうとも一向に誰も出てこず、戦闘の音すらしない。
 痺れを切らした無常は、アルター発動の準備をしつつ、図書館の中へ入った。
 朝日が差し込んできた図書館の中を捜し歩いたが、バイクの持ち主はおろか、レッドの姿すら見つからなかった。
 裏口でもあるのかと思ったが、そんなものはなかった。
 どこに行ったのか、と考えた無常の目に、床に無造作に落ちている白いものが眼に入った。
 掴みあげれば、ポケットに見えるそれ。中に何やら空間が広がっているのは見てわかった。
 だが、無常はそこに迂闊に顔をつっこんだりはしない。支給品の正体がわからないならば、慎重に対処した方がいい。
 そこで、無常は『道具』を最大限に使う事にした。

 レッドから奪ったフッシーとやらをボールから出し、自分に対して使われたつるのムチを出すように命じた。無常は技
名を知らないので、フッシーはどうすればいいか迷っていたが、そこは無常なりの『躾け』で、やっと蔓を出すことに成功した。
(やはり生きている道具には傷みで教えてやるのが1番ということですよぉ)
 フッシーの体の数箇所には浅い、それでも痛みを伴う怪我が刻まれている。無常のアルターによるものだ。
 そうして、蔓を出させた無常はその先に、電伝虫というカタツムリのような生物を結びつけ、ポケットの中に電伝虫と共に蔓を伸ばさせた。自分は腕に黒い電伝虫と装着する。
 これは無常の支給品の一つで、盗聴用の黒電伝虫と盗聴器用の電伝虫のセットだ。黒電伝虫は盗聴の名の通り、自分から言葉を伝える事はできない。できるのは、向こうからの音声をこちらに伝える事だけ。盗聴器用もまた、向こうの音声を聞き黒電伝虫に伝えるのみで、受話器がついておらず向こうにこちらからの音声が伝わる事はできない。
 つまり、完全に盗聴器の代わりにしかならない電伝虫のセットだ。
 無常はコレを使い、この空間の先を探ろうとした。もちろん、勢いよくではなく、慎重にポケットを覗き込み、遠くに見える光の先に出ないように。
 果たして、黒電伝虫から音声が聞こえてきた。
『悲しい、悲しい話をしよう』


(いやぁ、すっかり元気になられたようで! 彼女はやはり死んだようですねぇ。お悔やみ申し上げましょうか、ハハハハハハ!!)
 向こうから聞こえてくる、レッドを含めた5人分の音声を聞きながら無常は愉悦に浸っていた。
 スペアポケットの口ギリギリの電伝虫が5人の会話を逐一無常に伝えていく。
 だが、会話の内容はだんだんと深刻になってくる。彼の表情も、自然と変わる。

 更に愉悦を含めた笑いに。

(いいアイデアです! ええ! この無常矜侍、素直に感服いたしました! 素晴らしい! ああ素晴らしい!
 ですが……それを私に聞かれていたのは、ざぁんねんでしたぁ!)
 無常は○印のアイデアを全て聞いていた。それを主催に対抗する者の証にする、と。

「そうとなれ、ば」
 無常はフッシーをボールに戻し、電伝虫も回収すると、くるりと踵を返した。そのまま図書館の入り口まで向かう。

 ここでポケットを通り、5人を強襲するのは難しくはない。自身には強力なアルター能力がある。5人程度、いくらでもなんとかできる自信はある。
 だが、それでは面白くない。

(ほのかに芽生えた希望、それをここで刈り取ってしまってはねぇ。
 希望を伸びるだけ伸ばし、育つだけ育て、そしてそこで無慈悲に刈り取る! その時最高の希望は最悪の絶望へと姿を変えるのです!
 アッハハハハハ!なんと甘美な未来でしょうか!想像しただけで胸がお!ど!る!)

 自分が得た情報はいくらでも料理の仕様がある。
 優勝狙いの者どもに、それとなく教えて奴らを騙すよう仕向けてもいい。
 別の反抗者に、印は優勝狙いたちの同盟の証だと誤情報を流してもいい。
 全ては、自分の掌の上。

 自分の存在は全く悟らせないためにこの場は早急に去る。
 バイクやポケットがある以上、奴らが戻ってくる可能性は高い。
 希望が踏み潰される事を直前まで知らない方が、無常は絶望が深いと考えたからだ。

「アハハハハハハハ! アーッハッハッハッハッハ!!」

 無常は大きく高笑いしながら、図書館の外へと出た。

 その眼には、絶望に染まる者たちの顔だけが見えていた。




【B-4 市街地 民家内 1日目 早朝】
【チーム名:○同盟】
1:主催者の打倒。
2:出会い、信用した相手に印のこと(腕に○の印を描き、その上に包帯等を巻く)を教える。
3:サングラスにスーツの男(無常)を警戒。フィーロ、クレアという女性を信用(グラハム以外)

竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:健康  右腕に○印
[装備]:小型レンチ 包帯
[道具]:支給品一式 未確認支給品1~3 ドライヤー
[思考・状況]
1:とりあえずはグラハム・チョッパー・イスカンダル・レッドと行動する。
2:部活メンバーと合流したい(ただし、積極的に探すかは保留)
3:何とかして首輪を外したい
4:イスカンダルの勧誘は保留。
※チョッパーから軽く自己紹介を受けました。ルフィたちやクロコダイルの情報はまだ知りません。
※幻聴はとりあえず消えましたがまた出てくる可能性があります。
※屋敷から見える街道に誰かが通るかもしれないと意識をしています。
※濡れた服はドライヤーで乾かしました。
※屋敷の洋服ダンスのなかからグラハム用のかぁいい服を見つけてきました。

トニートニー・チョッパー@ONE PIECE】
[状態]:健康 人獣型 腕に○印
[装備]:なし 包帯
[道具]:支給品一式 確認済支給品0~2、 タオル、救急箱
[思考・状況]
1: グラハム・レナ・イスカンダル・レッドと行動する。
2:グラハムの様子を見る。
3:ルフィたちや巻き込まれた人たちと合流する。クロコダイルは倒す。
4:ギラーミンを倒し、脱出する。
5:イスカンダルの臣下になるかはとりあえず拒否。
※レナからはあまり情報を受けていません。圭一たちについての情報は知りません。
※参戦時期は不明。少なくともCP9編以降。

グラハム・スペクター@BACCANO!】
[状態]:健康? 腕に○印
[装備]:包帯
[道具]:支給品一式、(うち磁石は破損)、スペアポケット@ドラえもん
海楼石の網@ONEPIECE、二重牙@トライガン・マキシマム、かぁいい服(詳細不明)
[思考・状況]
1:レナ・チョッパーを助ける。
2:イスカンダルに敵意。
3:殺し合い自体壊す
4:ラッドの兄貴と合流、兄貴がギラーミンを決定的に壊す!
5:イスカンダルの勧誘は断固拒否。
※後遺症等があるかどうかはわかりません。
※元の青つなぎを着ています。かぁいい服はデイパックに入れました。
※二重牙は枕元においてあったチョッパーのデイパックから借りたものです。
※4人の会話を途中から聞いたので、レッドたちがクレアを信用していることを知りません。


【ライダー(征服王イスカンダル)@Fate/Zero】
[状態]:健康  腕に○印
[装備]:張維新の衣装とサングラス@BLACK LAGOON 包帯
[道具]:基本支給品一式 きせかえカメラ@ドラえもん きせかえカメラ用服装イラスト集
     イリアス英語版 各作品世界の地図
[思考・状況]  
 1:バトルロワイアルで自らの軍勢で優勝。聖杯で望みを叶えて受肉する。
 2:レナたち4人を見極め、自らの力を示す為に同行する。
3:四次元ポケットとバイクを回収しに図書館へ戻りたい。
 4:首輪を外すための手段を模索する。
 5:有望な強者がいたら部下に勧誘する。
 6:アーチャー(ギルガメッシュ)を警戒する。
【備考】
 ※ヤマハV-MAXセイバー仕様@Fate/Zeroは図書館入り口に停めてあります。
 ※四次元ポケット@ドラえもんは図書館の中に放置されています。
※原作ギルガメッシュ戦後よりの参戦です。
※臣下を引きつれ優勝しギラーミンと戦い勝利しようと考えています。
  本当にライダーと臣下達のみ残った場合ギラーミンがそれを認めるかは不明です。
※レッド・レナ・チョッパー・グラハムの力を見極め改めて臣下にしようとしています。

【レッド@ポケットモンスターSPECIAL】
【状態】:疲労大 背中に擦り傷、左肩から出血(両方とも簡易治療済み) 腕に○印
【装備】:包帯
【所持品】:基本支給品一式、不明支給品0~2個(確認済み。モンスターボール・スコップなどの類はなし)
【思考・行動】
 1:殺し合いを止める。必ず生き残る。
 2:ライダー・レナ・グラハム・チョッパーと仲間を捜す。ただし慎重に。
 3:ある程度はライダーを信用していますが…。
 3:赤い髪の『クレア』に会ったら、フィーロの名前を出す。
 4:絶対に無常からフシギダネと取り戻す。
【備考】
※参戦時期はポケモンリーグ優勝後、シバの挑戦を受ける前です(原作三巻)
※野生のポケモンが出てこないことに疑問を持ってます。
※フシギダネが何故進化前か気になっています
※ライダーと情報交換を行いました。
※『クレア』をフィーロの彼女だと勘違いしています。
※後回しにしていますが図書館にあったパソコンに興味


【D-4図書館/一日目 早朝】
【無常矜持@スクライド(アニメ版)】
【装備】:ハンドガン@現実 予備段数×24
【所持品】:基本支給品一式×2、不明支給品0~3個(確認済み)フシギダネ(モンスターボール)@ポケットモンスターSPECIAL 、
      黒電伝虫と受話器なしの電伝虫のセット@ONE PIECE
【状態】:健康
【思考・行動】
 1:殺し合いで優勝する
2:○印の情報を利用する。
 3:カズマ、劉鳳、クーガー、あすかの始末
 4:レッドや同行者たちとはまた会いたい
【備考】
※ポケモンは一度モンスターボールから出し、10分が経過すると強制的にボールへ戻ります。再び使用するには2時間の経過が必要です。
また、基本的にはボールの持ち主の指示に従います
※何処へ向かうかは次の書き手さんにお任せします。
※○印と包帯の情報を知りました。
※レナ・チョッパー・グラハム・ライダー(イスカンダルのみ)の名前は知りましたが顔は知りません。


二重牙(ダブルファング)@トライガン・マキシマム

リヴィオ・ザ・ダブルファングの愛用武器。
二つの大きな銃身を繋いだような形をしており、前後同時射撃が可能な代物。

黒電伝虫と受話器なしの電伝虫のセット@ONE PIECE
盗聴用で通話はできない黒電伝虫と、受話器がついていない電伝虫のセット。




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戦いへの想い 竜宮レナ どす黒い穴のその向こう側へ
戦いへの想い トニートニー・チョッパー どす黒い穴のその向こう側へ
戦いへの想い グラハム・スペクター どす黒い穴のその向こう側へ
戦いへの想い ライダー(征服王イスカンダル) どす黒い穴のその向こう側へ
戦いへの想い レッド どす黒い穴のその向こう側へ
思い出の中で 無常矜侍 どす黒い穴のその向こう側へ



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最終更新:2012年12月02日 03:25