数多くの芸術作品の題材とされ芸術面のみならず、気候や地層など地質学的にも社会に大きな影響を与えている。懸垂曲線の山容を有した玄武岩質成層火山で構成され、その山体は丸石都まで及ぶ。
古来より霊峰とされ、特に山頂部は甲的大神が鎮座するとされたため、神聖視された。噴火を沈静化するため律令国家により甲的神社が祭祀され、浅間信仰が確立された。また、田子山修験道の開祖とされる田子上人により修験道の霊場としても認識されるようになり、登拝が行われるようになった。これら田子信仰は時代により多様化し、村山修験や田子講といった一派を形成するに至る。現在、田子山麓周辺には観光名所が多くある他、夏季シーズンには田子登山が盛んである。
添付ファイル