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世界概略
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nanasihennkagura
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概要
世界観 公式設定を載せる。
ここに載っているのは、公式が発表した判明している事実のみ。
ここに載っているのは、公式が発表した判明している事実のみ。
原初の時代から
神々の時代より更に太古の時代、世界は一人の巨人(後に「始源の巨人」と呼ばれる)がいる他は完全な無が広がっていた。
全知全能の知性と永遠不滅の肉体を持つ巨人は長い年月を一人で過ごしたが、
あるとき孤独に耐えられずに自分自身を焼き殺してしまう。
あるとき孤独に耐えられずに自分自身を焼き殺してしまう。
その死骸(混沌)から生まれた神々によって作られたのが
「精霊界」「物質界」「妖精界」などから成る世界がフォーセリアであり、
これらの世界はその残滓である混沌界に浮かぶ小島に例えられる。
「精霊界」「物質界」「妖精界」などから成る世界がフォーセリアであり、
これらの世界はその残滓である混沌界に浮かぶ小島に例えられる。
最初に創造されたのが「精霊界」で、
混沌の中から地水火風の四大元素を始めとするさまざまな自然現象の基になる秩序立った精霊力が選り分けられ、
それを制御する精霊が創造され住んでいる。
混沌の中から地水火風の四大元素を始めとするさまざまな自然現象の基になる秩序立った精霊力が選り分けられ、
それを制御する精霊が創造され住んでいる。
次に創造されたのが現在人間の住む「人間界」をはじめとする物質界で、
人間界は元々神々が住むために作られた特別な場所といわれる。
そのため「神々の大戦」では主戦場となり、戦いの過程で他の世界から様々な種族が召喚され、
他に類を見ない多種多様な種族が住むようになったとされる。
人間界は元々神々が住むために作られた特別な場所といわれる。
そのため「神々の大戦」では主戦場となり、戦いの過程で他の世界から様々な種族が召喚され、
他に類を見ない多種多様な種族が住むようになったとされる。
他の物質界の研究は主に古代王国時代に盛んに行われ、
ファラリスに従う者達が住む「魔界」が発見されている。
また「星界」の存在もこの時代に確認されており、
強力な破壊魔法として知られる「メテオ・ストライク」の魔法は、「星界」から隕石を呼び寄せる召喚魔法の一種である。
ファラリスに従う者達が住む「魔界」が発見されている。
また「星界」の存在もこの時代に確認されており、
強力な破壊魔法として知られる「メテオ・ストライク」の魔法は、「星界」から隕石を呼び寄せる召喚魔法の一種である。
ただ共に魔法王国時代の政争によって発見者が処刑されており、殊に「星界」の研究は以後禁忌とされてしまっている。
他にも各教団は死後の世界として「冥界」の存在を説いており、代表的なものとしてはマイリー教団の「喜びの野」、チャ・ザ教団の「至福の島」などがある。
それらいくつもの世界をラーダが統べるとされる「星界」が取り囲んで物質界を構成しているとされている。
この他にも確認されていない物質界が存在すると考えられており、
代表的な例としては「魔界」と対になるファリスに従う者達が住む「天界」や、
「神々の大戦」で竜族が“召喚”されたと伝えられていることから「竜族だけが住む物質界」などがある。
それらいくつもの世界をラーダが統べるとされる「星界」が取り囲んで物質界を構成しているとされている。
この他にも確認されていない物質界が存在すると考えられており、
代表的な例としては「魔界」と対になるファリスに従う者達が住む「天界」や、
「神々の大戦」で竜族が“召喚”されたと伝えられていることから「竜族だけが住む物質界」などがある。
最後に「精霊界」のさまざまな力が「物質界」に届くように、その仲介となる「妖精界」が作られたとされる。エルフやドワーフ・グラスランナーなどは、元々この「妖精界」の住人であり、「神々の大戦」の時に物質界に召喚されている。また「夢幻界」と呼ばれる世界もあり、混沌界と同じ意味なのかどうかで意見が分かれている。
大地は地球のような球体ではなく正方形をした平面であり、その4つの頂点はそれぞれ東西南北を差しているとされる。
ただし、理由は解説されていないが地平線は存在する。
北に氷の門(あるいは大地の門)、南に炎の門、東に風の門があり、
険しい気象条件や精霊力によって扉を閉ざしているが、唯一西の水の門だけは閉じられておらず、
水が滝となって零れ落ちているとされている。この水の流れが時の流れを作っている。
一方、クリスタニアはこの不完全であった世界から一つの大陸を隔離することで、完全な世界を作ろうとしたものである。
クリスタニアの世界にとって「時間」という概念は存在せず、歴史はあらかじめ決まっているもの、
繰り返すものであり(これを「周期」という)、
人々は神の定めた周期に従って生きていた。
しかし、紆余曲折の末にこの周期は作中で終わりを告げている。
ただし、理由は解説されていないが地平線は存在する。
北に氷の門(あるいは大地の門)、南に炎の門、東に風の門があり、
険しい気象条件や精霊力によって扉を閉ざしているが、唯一西の水の門だけは閉じられておらず、
水が滝となって零れ落ちているとされている。この水の流れが時の流れを作っている。
一方、クリスタニアはこの不完全であった世界から一つの大陸を隔離することで、完全な世界を作ろうとしたものである。
クリスタニアの世界にとって「時間」という概念は存在せず、歴史はあらかじめ決まっているもの、
繰り返すものであり(これを「周期」という)、
人々は神の定めた周期に従って生きていた。
しかし、紆余曲折の末にこの周期は作中で終わりを告げている。
世界設定の根底に流れる世界観は、国々の設定の多くに中世ヨーロッパ風のイメージを取り入れながらも
善悪二元論で語られることは少なく、むしろ陰陽思想に近い。
フォーセリアで最終的に越えるべき障害として立ちはだかるものは、
パワーバランスが「善悪」や「秩序と混沌」、またはそれ以外であっても、ある一方に偏ったときに出現している。
これに対抗する思想がロードス島戦記に登場するカーラに代表される。
善悪二元論で語られることは少なく、むしろ陰陽思想に近い。
フォーセリアで最終的に越えるべき障害として立ちはだかるものは、
パワーバランスが「善悪」や「秩序と混沌」、またはそれ以外であっても、ある一方に偏ったときに出現している。
これに対抗する思想がロードス島戦記に登場するカーラに代表される。
これについてはカーラを参照。
神
フォーセリアには、概念としてでなく、神が実際に存在する。
勿論信者もおり精神体も存在している。
だが、殆どは神話の時代に起こったといわれる「神々の大戦」によって肉体を失い、
物質世界に直接干渉することはできなくなっている。
司祭がこの神々に祈り願うことによって、間接的に神の力を借りて奇跡を行使することができ、これを神聖魔法と呼ぶ。
勿論信者もおり精神体も存在している。
だが、殆どは神話の時代に起こったといわれる「神々の大戦」によって肉体を失い、
物質世界に直接干渉することはできなくなっている。
司祭がこの神々に祈り願うことによって、間接的に神の力を借りて奇跡を行使することができ、これを神聖魔法と呼ぶ。
「神々の大戦」を生き残った神たちは「神狩りの竜」と呼ばれるカストゥールの操るドラゴンに滅ぼされている。
このほか、クリスタニア大陸では獣の身体に神の魂が宿った神獣が現存している。
このほか、クリスタニア大陸では獣の身体に神の魂が宿った神獣が現存している。
六大神
アレクラストやロードスで特に信仰されている神々の内、主要な存在である6柱の神を「六大神」という。以下に示す。
ファリス
至高神。始源の巨人の左腕より生まれ、光の下の平等と正義を司る。信者には裏表の無い公明さを持ち、約束を守り、等しく働き助け合うことを求める。法律は人々に平等に適用される大きな約束事であるためにこれを重んじることが推奨されており、結果として二義的に法と秩序をも司っている。また光の象徴である太陽とも密接な関係があり、太陽神としての神格も言及されることがある。
光の神々の長であるとされ、神々の大戦の時には光の陣営を率いて、暗黒神ファラリス率いる闇の陣営と戦った。
教義にはいわゆる基本的な道徳に通ずる部分が多々あるため、フォーセリア世界における文明圏では広く浸透しており、最も多くの人々の間に信仰されている。ただし、法と秩序という神格であるがゆえに、ファリスの教団は形式化されたより複雑な教義を定めている。それは本来神の声を聞くための手段に過ぎないのだが、熱心な信者であるほどしばしば教義の形式に呑まれ、意味ではなく形のみを盲信する、狭量あるいは融通の利かない人物になりがちである。そのため教団で高位の司祭であっても神聖魔法を使えない者が少なからずいる。
アレクラスト大陸極東地方の聖王国アノスや、ロードス島の神聖王国ヴァリスでは国教とされており、政治の上層部には教団の実力者が就いている。また、その他の多くの国でも特定の国教を持たない限り、政治上層部はファリス信者であることが多い。
ホーリーシンボルは先端の尖った十字形で「光十字」と呼ばれている。また、善なる者は死後天国へ迎え入れられ、邪悪な者は冥界に堕ちると説く。
クリスタニアの神であるフェネスは月の神であり、ファリスの弟であるとされている。
光の神々の長であるとされ、神々の大戦の時には光の陣営を率いて、暗黒神ファラリス率いる闇の陣営と戦った。
教義にはいわゆる基本的な道徳に通ずる部分が多々あるため、フォーセリア世界における文明圏では広く浸透しており、最も多くの人々の間に信仰されている。ただし、法と秩序という神格であるがゆえに、ファリスの教団は形式化されたより複雑な教義を定めている。それは本来神の声を聞くための手段に過ぎないのだが、熱心な信者であるほどしばしば教義の形式に呑まれ、意味ではなく形のみを盲信する、狭量あるいは融通の利かない人物になりがちである。そのため教団で高位の司祭であっても神聖魔法を使えない者が少なからずいる。
アレクラスト大陸極東地方の聖王国アノスや、ロードス島の神聖王国ヴァリスでは国教とされており、政治の上層部には教団の実力者が就いている。また、その他の多くの国でも特定の国教を持たない限り、政治上層部はファリス信者であることが多い。
ホーリーシンボルは先端の尖った十字形で「光十字」と呼ばれている。また、善なる者は死後天国へ迎え入れられ、邪悪な者は冥界に堕ちると説く。
クリスタニアの神であるフェネスは月の神であり、ファリスの弟であるとされている。
マーファ
大地母神。始源の巨人の胴体より生まれ、自然と豊穣を司る。慈愛の女神でもあり、結婚・出産を祝福してもいる。
教義は「自然であれ」。ただし自然崇拝というわけではなく、人間として自然に生きることを説いている。自衛や狩り以外のあらゆる戦闘を禁止している。ただし、アンデッドは存在すべきではないものとしている。また、自殺を固く禁じている。
農民層に信者が多く、農村出身者の多い下級兵士にも影響力が及んでいる。その反面、既存の支配体制と相反する面を有していることから、王族や貴族など支配階級には煙たがられる傾向にあるが、結婚・出産を司ることから支配階級であっても女性には信者が多い。
死者は大地に還り、新たな再生を迎える、と説く。
神々の大戦では宿敵である破壊の女神カーディスと戦い、相討ちとなった。その終焉の地はロードス島の北部とされている(カーディスの終焉の地はロードス島南部のマーモ島である)。カーディスが滅びる間際に大地にかけた呪いが広範囲に広がることを防ぐため、最後の力で、当時は大陸と陸続きであったロードス島を大陸から切り離し、はるか南へ移動させたのだという。同島西北端の「大直崖(グレート・ストレート・クリフ)」がその痕跡であるとされる。
ホーリーシンボルは三日月に見えるが、実は農業に用いる鎌を表している。
教義は「自然であれ」。ただし自然崇拝というわけではなく、人間として自然に生きることを説いている。自衛や狩り以外のあらゆる戦闘を禁止している。ただし、アンデッドは存在すべきではないものとしている。また、自殺を固く禁じている。
農民層に信者が多く、農村出身者の多い下級兵士にも影響力が及んでいる。その反面、既存の支配体制と相反する面を有していることから、王族や貴族など支配階級には煙たがられる傾向にあるが、結婚・出産を司ることから支配階級であっても女性には信者が多い。
死者は大地に還り、新たな再生を迎える、と説く。
神々の大戦では宿敵である破壊の女神カーディスと戦い、相討ちとなった。その終焉の地はロードス島の北部とされている(カーディスの終焉の地はロードス島南部のマーモ島である)。カーディスが滅びる間際に大地にかけた呪いが広範囲に広がることを防ぐため、最後の力で、当時は大陸と陸続きであったロードス島を大陸から切り離し、はるか南へ移動させたのだという。同島西北端の「大直崖(グレート・ストレート・クリフ)」がその痕跡であるとされる。
ホーリーシンボルは三日月に見えるが、実は農業に用いる鎌を表している。
マイリー
戦神。始源の巨人の右足より生まれ、戦いと勇気を司る。戦士や傭兵が主に信仰する。戦槌がシンボルとされることが多い。
教義は「生きる事は戦いである」「勇気は力を導く」。正義のための戦いを推奨し、勇者に力を与える。臆病や卑怯な振る舞いを禁じている。神官は、「勇者」に仕え導くこと、あるいは自らが勇者となることを目指し、それを自らの信仰の最大の証と考える。そのため神官は多くの場合、戦士としての鍛錬も積んでおり、マイリーの神官戦士軍団は極めて強力である。
勇気を持って戦い死んだ魂は喜びの野に赴いて永遠の戦いを楽しみ、臆病な生き方をした魂は冥界に堕ちると教えている。永遠の戦いを死後の報酬としているため、普段一般的な意味での戦いに縁のない人々には信者は稀である。
「混沌の地」で信仰されている“戦乙女を統べる「女王」”(キュラフ)との共通点が多く、あるいは同一の神格ではないかと言う意見や、マイリーの従属神である「有翼の女神」との類似性を指摘する意見が散見されるが、混沌の地で「女王」の声を聞いたマイリーの神官は、マイリー神とは異質と否定している。一方で彼の地では「女王」こそがジャカオに対抗した唯一の神であり、ジャカオから逃げ去ったその他の神と「女王」を同一視することは、その「使徒」のみならず多くの者にとって受け容れ難いことである。なお、名前ではなく単に「女王」と呼ばれるのは、他に同列視する存在の居ない唯一神を崇める民には良くある事例で、混沌の地でも安易にキュラフの名前を口にする事は避けられるが、禁忌と言うほどではない。
教義は「生きる事は戦いである」「勇気は力を導く」。正義のための戦いを推奨し、勇者に力を与える。臆病や卑怯な振る舞いを禁じている。神官は、「勇者」に仕え導くこと、あるいは自らが勇者となることを目指し、それを自らの信仰の最大の証と考える。そのため神官は多くの場合、戦士としての鍛錬も積んでおり、マイリーの神官戦士軍団は極めて強力である。
勇気を持って戦い死んだ魂は喜びの野に赴いて永遠の戦いを楽しみ、臆病な生き方をした魂は冥界に堕ちると教えている。永遠の戦いを死後の報酬としているため、普段一般的な意味での戦いに縁のない人々には信者は稀である。
「混沌の地」で信仰されている“戦乙女を統べる「女王」”(キュラフ)との共通点が多く、あるいは同一の神格ではないかと言う意見や、マイリーの従属神である「有翼の女神」との類似性を指摘する意見が散見されるが、混沌の地で「女王」の声を聞いたマイリーの神官は、マイリー神とは異質と否定している。一方で彼の地では「女王」こそがジャカオに対抗した唯一の神であり、ジャカオから逃げ去ったその他の神と「女王」を同一視することは、その「使徒」のみならず多くの者にとって受け容れ難いことである。なお、名前ではなく単に「女王」と呼ばれるのは、他に同列視する存在の居ない唯一神を崇める民には良くある事例で、混沌の地でも安易にキュラフの名前を口にする事は避けられるが、禁忌と言うほどではない。
チャ・ザ
幸運神。始源の巨人の左足より生まれ、幸運と交流を司る。転じて商売の神としても信仰されていて、商人の他に職人が主に信仰する。盗みを禁じているが、盗賊にも信者が多い。
商売は人と人との交流に繋がり、交流は幸せに繋がると説いている。不平等な取引、盗みや詐欺などの「他人を不幸にすること」を禁止している。しかし、商業神としての神格ゆえに商人たちとの繋がりが多く、神殿もかなりの富を保有していることが多いために、しばしば本来の教義からすればはむしろ禁じられるべき不正な取引や過剰な蓄財などに堕す信者もいる。
信者達は死後、チャ・ザが住むとされる「至福の島」に招かれ、そこで永遠に幸福な暮らしを営むことができると説く。
ホーリーシンボルは鳥(不幸の象徴とされるカラスは除く)、天秤など複数存在する。
商売は人と人との交流に繋がり、交流は幸せに繋がると説いている。不平等な取引、盗みや詐欺などの「他人を不幸にすること」を禁止している。しかし、商業神としての神格ゆえに商人たちとの繋がりが多く、神殿もかなりの富を保有していることが多いために、しばしば本来の教義からすればはむしろ禁じられるべき不正な取引や過剰な蓄財などに堕す信者もいる。
信者達は死後、チャ・ザが住むとされる「至福の島」に招かれ、そこで永遠に幸福な暮らしを営むことができると説く。
ホーリーシンボルは鳥(不幸の象徴とされるカラスは除く)、天秤など複数存在する。
ラーダ
知識神。始源の巨人の頭部より生まれ、英知と知識を司る。知恵の神としての神格もあり、発明や発見などを司るともいわれている。主に学者や魔術師が信仰する。
知識欲を最も美徳とし、世界のあらゆる物事の真実を理解し、保存することを奨励している。欺瞞を禁止して、この世の真実を明らかにする行為を教えている。また、知識を破壊する行為、振る舞いを禁じている。
知識欲を最も美徳とし、世界のあらゆる物事の真実を理解し、保存することを奨励している。欺瞞を禁止して、この世の真実を明らかにする行為を教えている。また、知識を破壊する行為、振る舞いを禁じている。
信者達は死後ラーダのもとに赴いて、見えざる真実の星々となり、世界の行く末を観察し続けると説く。
ホーリーシンボルは星の形などを表したものが主に用いられる。
クリスタニアの神であるメルキシュは、知識神を決める対決でラーダに敗れた存在だと伝えられているが、対決の際にラーダが盗賊の神ガネードに解答を盗ませたという伝承もある。
ホーリーシンボルは星の形などを表したものが主に用いられる。
クリスタニアの神であるメルキシュは、知識神を決める対決でラーダに敗れた存在だと伝えられているが、対決の際にラーダが盗賊の神ガネードに解答を盗ませたという伝承もある。
ファラリス
暗黒神。始源の巨人の右腕より生まれ、自由を司る。双子神たるファリスと対で「双の天帝」、そこから「夜の天帝」とも呼ばれる。ダークエルフなどの妖魔にとっての神でもあり、その存在を肯定する神でもある。
いにしえの神々の大戦では闇の神々の筆頭として立ち、光の神々と戦った。そのため、光の主神であるファリスに対して、闇の主神とも言える存在である。
破壊の女神カーディスの出現により、世界の完成や安定こそが「終末の巨人」に属する存在の出現と世界の破滅につながると考えて、闇の陣営を率いて神々の戦いを引き起こし、光と闇が対立し続ける世界を招いたとも言われる。
教義は、「汝の成したいように成すがよい」という言葉に象徴される完全なる自由である。人は何でもすることができ、それを試みるからこそ向上があり、制限を課して自らを閉ざすのは悪である、欲望を否定せずその実現を求めて生きよと教える。その教義ゆえに多くのファラリス信者は法律や規制を侮蔑しており、それを破ることに倫理的な禁忌を覚えない。したがってファラリス信者は容易に犯罪に走りやすく、反社会的な存在となりやすいために、ほとんどの国家において禁教となっている。通常のプレイではGMの許可がない限りPCはファラリス(および他の邪神)のダークプリーストになることはできない。
いにしえの神々の大戦では闇の神々の筆頭として立ち、光の神々と戦った。そのため、光の主神であるファリスに対して、闇の主神とも言える存在である。
破壊の女神カーディスの出現により、世界の完成や安定こそが「終末の巨人」に属する存在の出現と世界の破滅につながると考えて、闇の陣営を率いて神々の戦いを引き起こし、光と闇が対立し続ける世界を招いたとも言われる。
教義は、「汝の成したいように成すがよい」という言葉に象徴される完全なる自由である。人は何でもすることができ、それを試みるからこそ向上があり、制限を課して自らを閉ざすのは悪である、欲望を否定せずその実現を求めて生きよと教える。その教義ゆえに多くのファラリス信者は法律や規制を侮蔑しており、それを破ることに倫理的な禁忌を覚えない。したがってファラリス信者は容易に犯罪に走りやすく、反社会的な存在となりやすいために、ほとんどの国家において禁教となっている。通常のプレイではGMの許可がない限りPCはファラリス(および他の邪神)のダークプリーストになることはできない。
一部の信者は単純に邪悪ではなく「己の精神の自由」を求めており、少数ながら善良なファラリス信者も存在はしている。他の信者、例えば後述のドレックノールの盗賊集団などは単純に「やりたい放題」を求めてファラリスを信仰している。ファラリスはいずれに対しても等しく恩恵を与える。
アレクラスト大陸では、ファラリス教団が建国に寄与した中原の「混沌の王国」ファンドリアがファラリス教団の根拠地となっている他、西部諸国のドレックノール、ロードス島のマーモ帝国などでも信仰が公に認められている。また表向き禁教とされていても、例えばロマールの奴隷階級のように制度として抑圧や拘束の対象となっている人々から、「抑圧からの解放神」として信仰を得ている事例もある。
信者達は死後、魂が闇に溶ける、魔界の魔神(デーモン)に転生する、虚無界に堕ちて消滅する、などいくつかの説があるが定かではない。「死は最後の、究極の自由である」と表現した闇司祭もいる。
ホーリーシンボルは、ところどころ線が欠落した逆五芒星。
ホーリーシンボルは、ところどころ線が欠落した逆五芒星。
クリスタニアの古の民は『汝欲する所を為せ されど理知的であれ』とするのがファラリスの正しい教義であるとしている。しかし、古の民以外でそういった信仰を広めている教団はフォーセリアには非常に少ない。
その他
「光の神」とされるもの
鍛冶の神ブラキ
ドワーフの神ともされ、六大神に次いで信者が多い。
楽曲と芸術の神ヴェーナー
バード(吟遊詩人)の神。「運命の神」としての側面を持つ。吟遊詩人の多くは放浪者であるため、神殿というものがほとんどなく、オーファンの首都であるファンでは橋の下にバラック小屋を構えている。
匠の神ガネード
一部では「盗賊の神」とされる。教義は「技を磨け」「工夫せよ」「諦めるな」。
「邪神」とされるもの
カーディス
“死と破壊を司る女神”。光や闇、中立の神々とは本質的に異なる存在である。後述のカーディスを参照。
ミルリーフ
“荒ぶる海の神にして死者の神”。肉体を失った神々の中では例外的に、肉体の断片が現世に残っている神であり、現世への影響力が比較的強い。水死体が増えることで現世への影響力がさらに増していくため、信者に呼びかけて水死体を増やそうとする。つまり端的に言って教義は「水死体を増やすと神が喜ぶ」。ただしこれでは身も蓋もないため、信者側は「生きること自体が苦痛であるから殺すことでそこから解放してあげよう」という風に解釈・理論武装している。
ニルガル
司るところは「予定調和」。人々には果たすべき役割があり、その役割に殉じろと説く。そこだけ聞くとそこまで邪悪には聞こえないが、その「役割」の中に「他人の食料になれ」といった滅茶苦茶なものがあったり、他宗教の信者を「食料になる価値さえない存在悪」と差別するため、邪神と呼ばれている。
ゴーヤマー
驕りと嫉妬を教え、肯定する。
ミゴリ
不和と復讐を唱える。
名も無き狂気の神
あまりの狂気故に意思疎通がとれず、誰もその名を知ることができないとされる。精神に異常を来した者だけでなく、新しい発想を求める芸術家の一部も隠れて信仰することがある。獣人(ライカンスロープ)の神、月の神と言われることがあり、クリスタニアの神であるフェネスがその正体という説がある。
ジャカオ
始原の巨人の躯から世界が生まれた後に残ったもの。混沌界の擬人化(擬神化)ともいわれている。他の神とは異なり、特に「信者」を教え導こうという行動はしておらず、ただ求める者に(信者であるなしに関わらず)「力」を与えるだけである。与えられる能力は千差万別で、同じ能力は一つとしてない。その無秩序さ故に、力を授かった信者は混沌と呼ばれる。
ただし、「女王」の使徒が使徒としての力を持ったまま「混沌」と化した例があり、ジャカオを神と考えるかどうかは異論がある。
ただし、「女王」の使徒が使徒としての力を持ったまま「混沌」と化した例があり、ジャカオを神と考えるかどうかは異論がある。
上記の他にも数多くの神々が知られており、それぞれに信者や司祭も存在する。ただし、六大神以外の神々には大きな神殿や高位の司祭があまり存在しない傾向がある(ブラキ神は例外的に神殿・信者ともに多く、特にドワーフに信仰されている。邪神の側ではニルガル神の教団がその教義から整った階級制度、組織体系を持ち、大組織を作り上げる例がある)。また、当然ながら「邪神」の教団や神殿は公にはされず、地下活動で組織を維持していることが多い。
「邪神」が必ずしもファラリスの協力神というわけでもない。例えば、ニルガルは元々光の陣営の神であったものの、ラーダやチャ・ザとの諍いから光の神々の主流派と開戦したと伝えられており、自由を司り妖魔などの人間外種族に対しても肯定的なファラリスとは現在でも不倶戴天の敵同士である。破壊神カーディスの勢力に対しては、ファラリス教徒も危険視しており、マーモ島における終末戦争では他の五大神の信徒と協力してカーディス教団との戦いに参戦している。
神話の時代に起こった出来事は、正確に人間たちに伝わっているとは言いがたく、神話や教義の解釈は神殿間や地域間で必ずしも一致していない。六大神が上位の神であり、それ以外の神々は従属する下位の神というのがアレクラストやロードスでの一般的な信仰(六大神信仰)だが、ケイオスランドやクリスタニアのように六大神信仰とは大きく異なる信仰が主流の地域も存在する。
クリスタニアの神獣王の一柱、周期の神獣王フェネスは、ファリスとファラリスの兄弟神であり(始原の巨人のどの部分から生まれたかは知られていない)月を司る存在であるとも、邪神「名も無き狂気の神」の正体であるともいわれる。また、戦いの神獣王ブルーザはマイリーの従属神であった。
神々の間のささいな諍いを、恨みと復讐を司る邪神ミゴリが煽り立てて不和を助長し、遂には「大戦」にまで発展して互いを滅ぼす結果になってしまった、という伝承も存在する。無論真偽は定かではない。
カーディス
他の神々が「始源の巨人」に属しているのとは異なり、未来に存在する「終末の巨人」に属しているとされる唯一の神がカーディスである。「終末の巨人」はこの世界の終わりに姿を現すとされ、世界が無に帰したあと次の「始源の巨人」となり、新たな世界を創世するとされている。
カーディスはこの世界を破壊することで「終末の巨人」を出現させ、次の世界を誕生させるために存在しているといわれる。そして新たに生まれる世界では創造の神(大地母神マーファの位置付け)として生まれ変わるとされている(そのためマーファとは本質的には同じ神でありながら、その存在理由から対立することになる)。
未来と同義語である「終末の巨人」に属しているという特異性から、その高位の司祭達の中には現世での死を超越した「転生者」となり、繰り返しこの世に生を受けて世界を破滅に導くために暗躍するものもいる(未来に属しているため、現世での死は意味が異なる、ただし転生に失敗した場合は未来が消滅することを意味し、魂の完全なる消滅となる)。また彼ら転生者達はカーディスと共に次の世界への転生が約束されているという。ロードスにはこうした終末信仰の転生者たちによるカーディスの大規模な教団が存在し、『新ロードス島戦記』などでは、これら「終末のもの」達との熾烈な戦いが描かれている。
しかしカーディスの司祭であっても終末信仰や転生を行わず、破壊神としてのカーディスを崇拝するものも多い。この場合のカーディスは、存在理由に反して来世すら破壊された無を良しとして、死と破壊と否定を司る(終末に属する物を破壊したことさえある)。一般には「終末の巨人」との関係はほとんど知られておらず、ファラリスなどと同じ邪神で闇の神の一柱であると認識されている。
不死者達の支配者であるともされ、強力な死霊魔術を行使する際にその助力を得るために魔術師達がカーディスと交信を行うこともある。
信者達は死後は虚無界に堕ちて消滅する、あるいは転生を繰り返し新たな世界に生まれ変わるとされている。破壊神としてのカーディスに仕えるものは前者、終末の眷属としてのカーディスに仕えるものは後者の教えを支持する。
