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Chamomile

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kyomu

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だれでも歓迎! 編集

「うそ・・・だよね・・・レイ・・・?」


サファイヤの瞳は驚きに見開かれ、先ほどの声の主を凝視する。
手に集まった冷気は、彼女の集中力と共に霧散していった。


「僕のこと・・・忘れたの・・・?」
「違う、ウズミ、無はお前の記憶が・・・」

覚束無い足取りで無の方へと行こうとする彼女に、慌てて声をかける。
返事のかわりに返ってきたのは、雨に濡れた地面を凍らせる冷気。

「黙れよ・・・」
「無はお前のことを忘れた訳じゃっ・・・」

そう、無は俺達から見た"過去世界"の記憶が無いのだ。
未来世界の記憶のみ。過去へと行った時の記憶喪失が無い。

それは、ウズミとの記憶が無い事をさしていた。

しかし、それを大人しく聞く彼女では無い。

「黙れ・・・黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇっ!!」

蒼の瞳は、既に正気の色を宿していなかった。

がむしゃらに放たれるれいとうビームこごえるかぜれいとうパンチにばくれつパンチ
やつあたりのようにげきりんだいちのちからげんしのちからアクアテールにストーンエッジ
じしんギガインパクトはかいこうせんハイドロカノン!
片っ端から技という技を乱発してくる。
最早無の事すら眼中に無いらしく、彼女の得意とする地面技も容赦なくだしてくる。

「無っ・・・お前だけでも逃げろ!」
「でもそしたらアインさんがっ・・・!!」
「俺は良い・・・あいつが正気になればお前は安全になる筈なんだ!」

今俺が居た場所は、彼女のアームハンマーによって深く穴をあけられる。
もう少し・・・もう少しで彼女の体力は尽きる筈。
彼女の表情はもう限界の色を宿していた。


「レイ・・・は・・・・僕の・・・大切な人なんだ・・・・」


ゆっくりとウズミが呟く。俺の足が、止まる。


「――は、俺の大切な人だから。」


そうか、こいつも俺と同じなんだ。

ただ、好きな人の為に命をかけている・・・それだけなんだ。


「誰にもっ・・・邪魔させない・・・!」

彼女の手の先に大量の水が集まってゆく。

「無、逃げろ。ハイドロカノンだ!」
「でもっアインさんがっ!」
「俺は大丈夫だ!いいから、逃げろ!」

叫ぶと同時に、俺は駆け出した。
両手を水を集める事に費やしている彼女は、無防備に近い。
俺が近付いてきた事を見ると、表情に少し焦りが見えた。

「このっ・・・!」
「すまない、ウズミっ!」

残り全ての力を、自らの剣に宿す。
剣が、深緑色に輝いた。


「リーフブレードッ!」「ハイドロカノンッ!」


俺とウズミの声が、同時に響いた。





Chamomile = カモミール(花言葉:逆境に負けない強さ)

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