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Freesia

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kyomu

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「・・・あれ?なぁ、暁。アレって・・・」

「おや・・・?彼も此処に来ていたのですか。」

「やっぱり・・・鹿島、だよなぁ。」


俺達を悪夢から醒ます為、悪夢に乱入した暁。
俺は正直岬が志半ばのまま離脱、という事が無かった事にほっとしている。
暁の目的は、「ダークライの討伐・全員を悪夢から醒ます事」だそうだ。

大人数で行動するわけにも行かないため、二人一組で行動中。
岬は無と共に行くと言って聞かなかったのでしかたなく俺と暁が共に行動している。

視線の先に見えたのは、風になびく紫の髪。あの色には、見覚えがあった。


「この世界では全員正気とは限らないんですから慎重に「おーい!鹿島ーっ!!」・・・貴方は人の話を聞く癖をつけなさい。」


声が聞こえたのか、前方の紫髪が振り向く。

呆れ顔の暁が、何かに気づいたようだった。


「・・・鹿島とは、我の事カ?」


深緑の瞳が訝しむように顰められる。


「そうです、貴方の名ですよ。
 私は暁。貴方の名が鹿島だった時の、上司のようなものでした。」

「今の我には関係ないナ。」

「そう言うなって。俺達さ、"ダークライ"を探してるんだけど、お前何か知って・・・」

「ダークライ、ダト?」


興味なさげに俺達を見ていた鹿島が、その言葉に反応した。


「探して、どうするつもりダ?」

「俺達、ダークライを倒さなきゃいけないんだ。」

「何・・・?」


深い目の色がさらに暗く光る。敵意の篭った、目。

俺は咄嗟に自らの剣に手をあてた。


「・・・我も、連れて行ケ。」

「え?」


どうやら敵意の色は俺達に向けたものではなかったらしい。


「おい、そこの緑。その剣を一度我に貸セ。」

「え?あ、あぁ。」


近づいてきた鹿島が、俺から剣を奪い取る。
そしておもむろに自らの髪の結び目にあて、振った。

紫の髪が、空に舞う。


「我の名は黒。言っておくが、貴様らの為では無いからナ。我の為に、参加するだけダ。」

「あぁ、よろしく黒!」


我は、白を止める。

我が我で在る為に。


Freesia = フリージア(花言葉:親愛の情)

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