- 異性愛者(ヘテロセクシャル)に対し、それ以外の性的およびジェンダー上の指向を持つもの。
- 用語としては主に16種類くらいあるとされる。
- コミックス・コードでは、「性的逸脱」として許可されないことがあった。
- 時代が下がるにつれ、だんだんと緩くなり、1990年代には性的マイノリティーも、アンダーグラウンドコミックスでも描かれるようになる。
マーベル
- 1980年代のジム・シューター編集長下では、「マーベルユニバースには同性愛者がいない(No Gays in the Marvel Universe)」を公式見解にしていた。
- しかし、1992年、メインストリームのヒーローとして、アルファ・フライトのノーススターがゲイを公表。
- それでも同性愛者同士のキスや性的な描写は、例え「アダルト・オンリー」のタイトルでも避けられていた。
- その後、リクターとシャッタースターの、メインストリーム初の同性キスシーンが描かれる。
- マーベルでは、公式ではないが、LGBTを主人公としたタイトルを避ける傾向があるといわれている。
- 代表的な、LGBTを主人公としたタイトルは、「アイスマン」「アメリカ(アメリカ・チャベス)」など。
- ハーキュリーズは、すぐはだける短い服などゲイっぽさがあるが、自分のタイトル獲得に当たってはゲイっぽさをなくしていると言われている。
- 2012年、ノーススターが一般人のカイル・ジナドゥと同性婚。主要なコミックとしては三例目になる。
- とは言え、全てが寛容な方向に向かっているわけではない。
- 「アベンジャーズ:ザ・チルドレンズ・クルセイド」がブラジルのリオデジャネイロで検閲対象となり大きな論争を巻き起こしている。
- リオデジャネイロ市長マルセロ・クリベラは現在街で開催されている第19回国際ブックビエンナーレにて、2人の男性キャラクターのウィッカンとハルクリングがキスをするシーンが「未成年者向けの性的コンテンツ」を持っているため、若者から保護するために検閲対象となると話した。
マーベルの性的マイノリティーのリスト
DC
- ジミー・オルセンが女装(1960年、その後何回か)
- キャノンとセイバーというゲイの暗殺者が登場(ヴィジランテ、1984年)
- ゲイのスーパーヒーロー、エクストラーノ(グレゴリオ・デ・ラ・ヴェガ)登場(ミレニアム、1987年)
- レズビアンのマギー・ソーヤーがスーパーマン誌に登場。同時に彼女の娘が登場し初の「同性愛者の両親を持つ子ども」が登場した(1988年)。
- マギー・ソーヤーはミニシリーズにもなり、アニメやドラマ「スモールヴィル」(ヤング・スーパーマン)にも登場。後にゴッサムへ異動した。
- グリーンアローでゲイ・バッシング・ギャングが描かれる(1988年)
- フラッシュのローグの一人で更生したパイド・パイパーが同性愛をカムアウト(1991年)
- ニール・ゲイマンのサンドマンで、性転換女性のワンダ・マン、レズビアンのカップル、ヘイゼルとフォックスグローブが登場(1991年)、デス:タイム・オブ・ユア・ライフに再登場(1996年)
- レジオン・オブ・ザ・スーパーヒーローズ誌上で、長年に亘ってサポート役を務めたシュヴォーン・エリンがトランスジェンダーだったことが分かる(1992年)
- レジオン・オブ・ザ・スーパーヒーローズでは、更生した悪役であるライトニングロードがゲイであったことが明かされ、またチームのシュリンキングヴァイオレットとライトニングラスがレズビアンのカップルだったことが分かる。
- ジャスティスリーグのタスマニアンデビルがゲイであることを明かす(1992年)
- 「性(同性愛なども含む)をテーマにする」イギリス人どものために、カレン・バーガーによりヴァーディゴ・コミックス設立(1993年)
- ドゥーム・パトロールで当人が性転換女性であるレイチェル・ポラックが執筆、魔法などによらない本当の性転換女性キャラクターのコアグラ(ケイト・ゴドウィン)が登場(1993年)
- 非常に複雑な性転換をするアンディー・ジョーンズ/コメットがスーパーガールのサポート役に登場(1997年)
- ワイルドストームのアポロとミッドナイターがゲイ・カップルであることが判明(1999年)。
- マスマーケット向けコミックス初の同性婚を行う(2002年)
その他
アーチー・コミックス
フォーサイス・”ジャグヘッド”・ペンドルトン・Ⅲ世
ケヴィン・ケラー
- ゲイ
- 将来の話で、同性婚をした上、議員に当選する。
- 2012年に同性婚の話が描かれた。ノーススターよりわずかに早く、主要なコミックスでは二例目。
- ケヴィンを快く思わない者が彼を暗殺しようとするが、ケヴィンをかばってアーチーが死亡(デス・オブ・アーチー)
最終更新:2020年11月19日 23:00