ミニマル・ミュージックとは、1960年代のアメリカで生まれた現代音楽のジャンルの一つ。短いフレーズを執拗に反復するのが特徴。
概要
現代音楽は十二音技法や具体音楽など、調性を持たない無調音楽を主軸に発展していた。
しかしながらそのような音楽は難解なものが多く、批評家・音楽家からの評判はともかく、一般大衆からの受けが悪いものばかりであった。そのため、現代音楽の中でも調性を回復しようとする動きが見られた。その中で現れたのがミニマル・ミュージックである。
しかしながらそのような音楽は難解なものが多く、批評家・音楽家からの評判はともかく、一般大衆からの受けが悪いものばかりであった。そのため、現代音楽の中でも調性を回復しようとする動きが見られた。その中で現れたのがミニマル・ミュージックである。
ミニマル・ミュージックは大抵の場合1~4小節の短いフレーズを10分~数時間繰り返す。しかしながらただ同じフレーズを弾くのではなくアハ体験の如く徐々に変化させることも多い。
非常に前衛的な音楽性ながらも明確な調性を感じさせるものも多いため人気が高く、ロックやジャズへの影響も強い。現在でも映画やゲームのサウンドトラックなどでミニマル・ミュージックが使われることが度々ある。
非常に前衛的な音楽性ながらも明確な調性を感じさせるものも多いため人気が高く、ロックやジャズへの影響も強い。現在でも映画やゲームのサウンドトラックなどでミニマル・ミュージックが使われることが度々ある。
代表的な音楽家
- Steve Reich
- La Monte Young
- Terry Riley
- Philip Glass
この四人はミニマル・ミュージック四天王とも称される、音楽界全体においても非常に重要な作曲家である。特にTerry Rileyは久石譲に影響を与えたり日本在住でフジロックに出演したりするなど、日本人にも馴染み深い存在である。
- 久石譲
初期はミニマル・ミュージック作曲家として活動し、MKWAJUなどの名曲を残している。風の谷のナウシカのサウンドトラックなどにミニマル・ミュージックの影響が顕著。
- 坂本龍一
ミニマル・ミュージックが主軸というわけではないが、その影響が如実に表れた作品を幾つか残している。
代表的な楽曲
Steve Reich "Music for 18 Musicians"
Terry Riley "A Rainbow in Curved Air"
関連話題
- アンビエント
- クラウトロック
- ポストロック
- スピリチュアル・ジャズ
- Curved Air・・・名前をTerry Reiley "A Rainbow in Curved Air"から取っているバンド