悪徳の街ヴェンドゥラー

【概要】

昼の国の地方都市であり、首都グランツを始めとした複数の都市と道路や鉄道で繋がった、流通の要所の一つ
温暖な気候の恩恵に預かった一次産業も営まれ、観光のための施設も備えられている。地方ながら活気に溢れた街

が、それは表の姿。裏では数々の犯罪行為の温床となっている〝悪徳の街〟
裏で街を支配する有力者たちを始め、地元住民たちの多くは陰湿で残忍、利己的かつ排他的
外部に対しては、自分たちの商売における詐欺やぼったくり、時には後述の『ファニー・ゲーム・クラブ』に纏わる拉致や人身売買などを働き
身内の中でも立場の弱い物に対する虐待なども起きていた


カノッサ機関構成員、カニバディールの出身地でもあり、彼の襲撃によって一度は壊滅状態に追い込まれている
その際には地元住民たちのほとんどが殺され、逃げ延びた者たちも街の闇が露呈したことにより捕縛された

一時は、盗賊団『スクラップズ』の管理の下、カノッサ機関の支配下となっていたが、昼の国の国軍主導による奪還作戦が実施され
参加した四人の有志、犬神・ディザスター・禍ミハエル・ガーナランドアサド・アル=アーデルヴァローナらの活躍により、その支配から解放された。



【施設】

+ 在りし日のヴェンドゥラーの姿
【首都グランツには劣るものの、商業都市として名の知られた場所だ】
【グランツを始め、複数の都市や地域と道路や鉄道で結ばれ、流通の要所の一つともなっている】
【温暖な気候の恩恵に預かった一次産業も営まれ、観光のための施設も備えられている】

【街の北部にはグランツと繋がる道路や鉄道の駅があり、この街の流通の玄関口となっている】
【街の西部には広大な敷地に跨る空港が存在し、飛行機やヘリがひっきりなしに出入りしている】
【街の東部には昼の国の主要産業の一つである農業・畜産業の地帯が広がり、最先端の技術による生産が行われている】
【街の南部には巨大なショッピングモールを中心とした歓楽街となっており、この街における観光の目玉である】


【これら東西南北の各エリアに囲まれた中央部。ここは、地元住民の大半が住まう住宅地を主としたエリアだ】
【公的機関の施設などもここに存在した。役所・警察署などのそれらに至る広いメインストリートが、住宅街を貫いている】

【日々、あらゆる商取引が成され、様々な品物がこの街を通り、人々に営みを形成していく】
【地方都市ながら、活気に溢れた街。それがこのヴェンドゥラーだ】


  • 北部 クロスロード・ステーション
都市の玄関口の一つである大規模な駅。二階建ての巨大な駅舎を有する
駅前広場を出発点とする広い十字路がその名の由来である

襲撃事件においては、カノッサ機関構成員、カーディ・スクワーマ
UNITED TRIGGERメンバー、ミハエル・ガーナランドおよび大企業『TRAVIS』の御曹司 、リチャード・トラヴィスが戦闘を繰り広げた



  • 西部 ヴェンドゥラー国際空港
西部に広大な敷地を持つ国際空港。遠くからでも視認できるほど巨大なターミナルビルと管制塔が存在する

襲撃事件においては、指名手配犯でもある悪魔、邪禍
UNITED TRIGGERメンバー、Dr.フォギーおよびUNITED TRIGGER居候、リベル=アシェルの戦場となった



  • 東部 ファームズファクトリー
東部で生産された作物などの物資を、加工・出荷している大型の工場
設備は充実しており、様々な作業機械が立ち並んでいる

襲撃事件においては、カノッサ機関構成員、クシー/プシー
SCARLETメンバー、黄 春燕および謎の男、ヒライ アキタケが激突した



  • 南部 サンライトモール
南部に位置する歓楽街の中でも、一際大きなショッピングモール
入口を潜ると、三階までが吹き抜けになった広いロビーとなっており、エスカレーターや階段、連絡通路が随所に存在する
立体駐車場も隣接しており、連絡通路で繋がっている

襲撃事件においては、カノッサ機関構成員ブレンヒルト・フェイタルベルンおよびレオナルド・ウォーカー
在野の戦士、『喋り屋―トーカー―』および在野の魔術師、シーナ・ゲルギルによる激戦地となった


  • 中央部 メインストリート
ヴェンドゥラーの中央部の住宅街を貫く、広大な街道。役所や警察署などの公的機関が存在するエリアに繋がっている

襲撃事件においては、首謀者カニバディールと配下のスカーベッジ・トラーシュおよび後述のキメラウルフ、クリアーズ
さらには、バックアップについた六罪王、音無 小町
UNITED TRIGGERリーダー、セリーナ・ザ・"キッド"、SCARLETメンバー、マーシャル・T・ロウ、自警団員、天鬼ちゆり
在野の魔法使い、ライラ = フェルンストレーム、元Justiceメンバー、シオンらとが大乱戦を展開した


  • 中央部 『スクラップズ』のアジト
都市を占拠した『スクラップズ』が中央部に構えるアジト。奪還作戦の後、廃の国へと移された


  • 地下 ファニー・ゲーム・クラブ
都市の地下深くに広がっている、非合法の娯楽施設
金持ちや権力者が歪んだ欲望を満たすため、人身売買・デスゲーム・殺人ショーなどを行っていた、この都市の悪意の集積場
カニバディールのかつての職場でもある。襲撃事件に前後して、『スクラップズ』の手によって潰された


  • 地下 密輸トンネル
後述のデズモンド・ゴルドーをはじめとした権力者たちが関わっていた、広大な地下トンネル
あらゆる国や地域、都市に通じており、悪用する者たちが日々手を加えているため、その全貌は誰にもわからない


  • 巨大樹 『ラスター』
悪徳を意味する名を持つ異形の巨大樹。カニバディールが襲撃事件の最終局面で、中央部に出現させた。中央部の上空をほぼ覆い尽くすほどの大きさ
昼の国産の苗木を、光属性マギタイトの魔力光を用いて育て、それを都市地下に植え付けて負のエネルギーを限界まで吸わせて誕生した

出現時にヴェンドゥラーの住人たちを食い殺し、そのうちに取り込んだ。歪んだ形の枝葉や幹には住人らの顔が浮かび、絶えず呪詛を吐き続けている
自己再生能力を有した樹皮や人を襲う人面果実、鋭利な葉や瘴気を帯びた樹液などを有している

ヴェンドゥラー奪還作戦の際、上記の有志四人の手によって討ち果たされた


【関わっていた人物】

  • デズモンド・ゴルドー
金融と流通の一端を支配していた、昼の国の資産家。恰幅のいい紳士風の男
グランツの富裕層街に居を構え、地下トンネルを用いた密輸をはじめとしたあらゆる悪事に手を染めていた
『ファニー・ゲーム・クラブ』の会員でもある

首都グランツを『スクラップズ』に襲撃された際、彼らに隠し財産を奪われた挙句、悪事が露見して捕縛。その後、首吊り死体で発見された


  • グレイ・リー
マスコミ業界の権力に深い根を張るメディア王。量の少ない白髪に痩せ形の男。理知的だが冷徹
『ファニー・ゲーム・クラブ』の会員でもある

ゴルドーの末路に危機感を覚え、『スクラップズ』を利用して自分たちの悪事を抹消し、『スクラップズ』をも消そうと企んでいたが失敗
『スクラップズ』に捕えられ、ラスターに取り込まれた


  • ジェローム・ギル
リゾート開発で財を成した企業家。豊かな黒髪に肥満体の男。眼光は鋭いが、その瞳は暗く濁っている
『ファニー・ゲーム・クラブ』の会員でもある

リーと組んで『スクラップズ』を利用して陥れ、悪事の証拠隠滅を目論んだが失敗
『スクラップズ』に捕えられ、ラスターに取り込まれた


  • キメラウルフ
『ファニー・ゲーム・クラブ』の従業員
一束一束が色も髪質も違う、極彩色のドレッドヘアを後ろに伸ばした黄色い瞳に曲がった鼻筋の男
蛇のように先端が二つに裂けた舌と、黄ばんだ乱杭歯を持つ。訛りの混じった口調で喋る

裸体をさらした上半身の上に、袖を切り落とした革の黒いジャケットを羽織り、青いジーンズにバイクブーツを着用
ジャケットの背中・全面・左右あちこちに、さまざまなロゴやアルファベットのパッチが見境なく縫い付けられている

自分の身体に彫ったタトゥーを実体化させて操る能力を持つ。主に、動物のタトゥーを好んで使う。本人の戦闘能力は高くない
タトゥーは攻撃を受けて砕かれると消滅してしまう

リーとギルの命令でカニバディールと共に襲撃に参加し、シオンやちゆりに襲い掛かるが敗北
保身を図ってカニバディールを殺害しようとするが、その前にラスターに取り込まれた


  • クリアーズ
『ファニー・ゲーム・クラブ』の従業員
感染症対策の白い防護服に身を包んだ、灰色の髪に色素の薄い冷たい瞳の青年。くぐもった声と慇懃無礼な口調で話す
隙間なく防護服で身体を覆っているが、頭部のみが円筒状のカプセルに包まれており、カプセルの中は液体で満たされている

防護服の背中には、数本のホースとノズルが繋がったポンプを背負っている

水を身体から生成し、それをポンプを通じて放出する能力を持つ。量も勢いも自在であり、水球として飛ばすことも出来る
水は、相手を濡らした瞬間から急速に気化し、相手から体温と体力を奪う働きをする

リーとギルの命令でカニバディールと共に襲撃に参加し、ロウに対峙するも敗北
保身を図ってカニバディールを殺害しようとするが、その前にラスターに取り込まれた


  • カール・ハルズマン
『ファニー・ゲーム・クラブ』の元従業員
カニバディールのかつての姿。肉屋の解体技術を用いた、殺人ショーのスターだった

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最終更新:2015年02月21日 06:30