ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫

少女達の憂鬱02

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 「はわわっ!?はわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~!?!?!?!?!?!?!?!?!」
 「く、くれは様お逃げください~~!!!!!」

 「「「「「「「「「「「赤羽くれはあああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!!!!」」」」」」」

  輝明学園に暴徒の群れが押し寄せる
 恐らく学園世界において今までここまでの騒ぎがあったろうか? と言うようなレベルの暴徒の群れだ。
  ロンギヌスやウィザード、執行委員の“一部”が防衛網を引いているが

 「ああ!!いのり、ねがい!!なんで!?!?」
 「ごめん京介!!!でも・・・・・・私達だって結構気にしてんのよぉぉぉぉ~!!!」

 「うわあ~!お、落ち着けルイズ!!」
 「シャナもそんな気にしなくても・・・・・・・」
 「「うるさい!うるさい!うるさい!うるさ~い!!!!!」」

 「な、長門?」
 「(ギロリ!!)・・・・・・・何?」
 「!!!い、いや・・・・・何でもない・・・・。」
 「・・・・・・・・そう。どいて」「お、おう・・・・・・・」

 「っておい!?リリィにリコまで!?」
 「うっさい!!私の勝手でしょう!!!」
 「すみませんマスター・・・・・・・でも、やっぱり私も!!!」
 「うわ~い!何かのお祭りですの~??ナナシも参加して良いって言われたですの~~」
 「ああああぁぁぁ~~ややこしいことにぃぃ~!!!」 
 「お兄ちゃん・・・・・・こうなったら」
 「ちょ!?待て未亜!!!」 
 「・・・・・・・・・・・・・・・うふふ。やだな~冗談だよ。お兄ちゃん」
 (・・・・・・・・マスター。今、目が本気だった)

 「ちょおおぉぉぉ!? 何やってんの神楽ちゃん!!!」
 「黙れ駄眼鏡。駄眼鏡は駄眼鏡らしくそこらで踏み潰されてパリーンと割れてるといいネ。」
 「ちょ!ひど!!!」

 「うぎゃあああ~~!! あっちでとうとう衛宮のとこのセイバーさんがぁぁぁぁ!!!」
 「お退きなさい! 貴方達にナイムネと下げずまれてきた者達の気持ちが分かりますか!?
  行きますよセイバーさん!!!」
 「はい、アキハ。 この剣に誓って我等に必ず勝利と栄光を!!
 “約束された(エクス)!!!! 勝利の剣(カリバー)”ァァァァ!!!!!!!」


  ・・・・・・・・あっちこっちで造反が起きていた。
  まあ、いかにコンプレックスを持ってる女性が多いかと言う事だろう。
  ベルと英子だけだったはずがどこから聞いてきたやら一人、
 また一人と増えていって気が付けばものすごい数になっていた。
  輝明学園の付近のあちこちで悲鳴が上がる。
 ある者は裏切り、またある者は彼女達を止めようと、すでに周囲は混乱の坩堝と化していた。


 「はっわあああぁぁぁぁぁ~~~~~~!!! なんでええぇぇぇぇぇぇ~~~!?!?!?」

  くれはの悲鳴が校内に響きわたる。
  だが、被害はますます広がる一方である・・・・・・・・・・・

 「わぎゃあああ~~!! なんだ!? あのドラゴンは~!??!」
 「うわ~ん! 以蔵~!! 邪魔者共を吹き飛ばすのじゃ~!!!!」
 「うおおおおお~! ブラストー!!
 地獄のそこまで覚えて置きやがれ!! ブラスト・ハンドそれが俺の名前だ~!!!」
 「だから!! ブラスト・ハンドはわらわじゃ~!!!」
 「俺だっつってんだろうがぁぁぁ~!!!」
 「こら~!!! 以蔵~!! モルガンちゃんも止めなさ~い!!!」
 「・・・・・・・・お嬢様・・・・・・あの二人はどうしたのですか?」
 「なんでも、昨日“ウルトラ以蔵ブラックRX”と言う人と一緒に襲ってきた
 “モルガン00”という方の“ツインドライブ”が凄かったとかなんとかで・・・・・・」
 「・・・・・・・・・・」
 「とりあえず鎮圧いたしましょう。」
 「・・・・・・そうだな。マーヤ頼む。」
 「了解しました。」

 「あ、あのう・・・・・・インデックスやビリビリ、小萌先生達は理解できるのですが、
 何故に五和さんまでそちらにいらっしゃるんでせうか?」
 「あはは~。上条ちゃん、先生達は分かるってどういう意味ですか~」
 「と~ま~。それってすごく失礼なんだよ~。懺悔するなら今の内かも~」
 「ふ~んそんな事いうんだ?
 ふふふ、私の電撃だけだと止められちゃうけど・・・・・妹達(シスターズ)と一斉に攻撃したらどうなるかしらねえ?」
 「うふふ・・・・・・、貴方には分かりませんよ。
 いつもいつも、女教皇(プリエステス)とサイズを比べられる者の苦しみは・・・・・・・・・」

 「は~はっははは!! 悪の魔法使いたる私を止められると思っているのか~!!!」
 「どきなさ~い!! 邪魔すると叩っ切るわよ~!!!」
 「マ、マスタ~!! アスナさんも~!? だ、誰か止めてくださいぃぃぃ~!!!」
 「無理だぜ兄貴。ってかエヴァンジェリンはともかくなんで姉さんまで・・・・・・・
《ドゴスッ!!》ぎぃやあああぁぁぁ~~~!!!」
 「ああ!?カモく~ん!!!!」
 「ふふふ、あかんえ~カモ君、乙女には色々あるんよ? あ、ネギ君も邪魔したらあかんよ?(ニッコリ)」
 「こ、このちゃん!?」

 「・・・・・悪魔でいいよ・・・・・・・。
 悪魔らしいやり方で、お話(胸を大きくする方法)聞かせてもらうから。行くよ。レイジング・ハート!!!」
 「あたしの邪魔するなら容赦はしねえ。やるぞ!!グラーフアイゼン!!!」
 「な、なのは!?」
 「ヴィータまで・・・・」 
 「あらあら・・・・・・・ちょっとからかいすぎたかしら?」
 「シャマル!お前が余計な事言うから!!」
 「あははは。ウチとしては揉み甲斐のある娘が増えるのは大賛成なんやけどな~。」


  ・・・・・・・・もはや大混乱である。
  すでに防衛隊のほぼ半分が造反、被害は80%を超えていた。


 「げえっ!!柊蓮司があっさりやられたぁ!?!?」 「ああ!?高町恭也が、妹さん達にぃぃ~!!!」
 「あっちで遠野志貴が割烹着の悪魔に連れ去られたぞぉぉぉ~!!」
 「なあぁあ!!!ダグラス君の防御がまるで紙のように!?」 
 「え~い!こんな時に衛宮はどうした!?」 「間桐さんと病院行きました。デパートで指切ったそうで。」
 「この非常時に!?」 「あ。間桐(ワカメ)がなんか向こうで紫の髪の長い長身の女の人に殺られた。」
 「それはいつもの事だ!」 「ですよね~。」

 「ってかじじい四天王はどうした!?」
 「だめだ!!!あいつ等そろいもそろって老人なのをいい事にボケたふりしてごまかしてやがる!!!」

 「「「「「「「あんの、くそじじい共がああぁぁぁぁぁぁ~~~~!!!!!!!!!」」」」」」

  防衛隊の生き残り達の叫びが、学園世界に木霊する。
  もっとも、だからと言ってどうにかなるわけでは無いが・・・・・・・・・・・・・


 「うわあああぁぁぁ~~!! もうだめだぁぁぁぁ~!!!!」
 「馬ッ鹿野郎! こんな所で諦めてたまるか!! 俺は貧乳派なんだ!!!」
 「貧乳こそ至高の存在! 貧乳はステータスだ!! 希少価値なんだ~!!!!」
 「ハアハア・・・・・ロリッ娘ばんざ~い!!!!」 
 「キモっ!?」 
 「なんだと!? 我が信仰を侮辱する気か!!!」
 「本当のことだろうが!!! 胸はでかいのに限るに決まってるんだよ!!!」
 「貴様ああぁぁ!! 巨乳派の人間かああぁぁぁぁ!!!!」
 「あたりめえだ!!“ILOVE巨乳”これ我が魂!!!」
 「何だと!? ふざけるなあぁぁぁ~~!! 萌は永遠なりぃぃ~!!!」
 「うおおぉぉぉぉ!!! チチ、シリ、ふともも~!!!」
 「ふっ!! 俺はボインちゃんが大好きでな!!!!」
 「「「富士原なえか乳ファンクラブ推参!!!!!」」」


 「はわああああぁぁぁぁ~~!!! 何か変なのも来たぁぁぁぁぁぁ~~!!!!!!」






 「くくく!!!! 上に立つべき者にあえて試練を与え、成長させるもメイドの務め!!!!!!
 さあ!!!! 見事この試練を乗り越えてみせるがよい。赤羽くれは!!!!!!」

  輝明学園の屋上で下の混乱を眺めながら、
 グッ!!と右手の親指を思いっきり下に向けコガラシが叫ぶ。

 ・・・・・・どうやらこの騒ぎの元凶はやっぱりコイツらしい

 「ふふふ。すばらしい・・・・・・・異世界の英霊にフレイムヘイズ、アバターの召喚器・・・・・・・・・・etc
 主八世界以外の秘密と言うのは実に興味深いです・・・・・・・・・・」

  クスクスと、笑いながら熱に魘されたような笑みで自らの書物を見つめるリオン。
  パラパラとページをめくりながら、ほう。と妖艶な声を上げる。
  輝明学園のドサクサに紛れてこの世界に溢れる色々な秘密を調べているようだ。
  それに・・・・・・・

 「さあ、教えて下さい。赤羽くれは・・・・・・・・・」

 「くくく!!!どうやら貴様も奴等とあまり変わらんむ《ドス!!》ぐはあぁ~!!!!!」

  ぴゅ~ぴゅ~とリオンに刺された場所から血を流しながらコガラシが昏倒する。
  一見するとちょっとしたサスペンスシーンだが・・・・・・

 「・・・・・・・・・何か言いましたか?あまり女性に対して失礼な事を言うものではありませんよ。」

  無表情になって(心なしか怒りを含みながら)、 
 コガラシを見つめるリオンの左手でキラリと光り輝く凶器が“フォーク”なのがやたら シュールだった。

 「ちょっとぉ~!!!何やってるんですかコガラシさん!?
 私はただ“なえか様の安全の為に、学園世界の防衛隊の力を調べて来てください”って言っただけなのに。
 なんて騒ぎ起こしてるんですかこのお馬鹿あぁぁぁぁ~~!!!!! 」

  コガラシとおなじ富士原なえかのメイド“フブキ”が通信越しに騒いでいるが・・・・・・・
 そんなもの、誰も聴いちゃあいなかった。





  一方その頃、学園の防衛網はとうとう崩壊寸前にまで陥っていた。
  今だ増え続ける造反者(無論女性)にすでに防衛隊に手の打ちようはなかった。
  くれはに決断の時がせまる。

 「はわあああぁぁぁぁ~~~!!!・・・・・・・・・・っ!う、うう~。・・・・こうなったら仕方ないわ!」
 「!!くれは!?まさか!!」

  くれはの側近である緋室灯が叫ぶ。
  くれははさっきまで、はわはわ叫んでいたのが嘘のように静かに・・・・・

 「・・・・・・うん。ここまでありがとう、あかりん。」
 「・・・・・・・いいの?」

  それはくれはにとって決して誰にも知られたくない秘密だったはず。
  だが・・・・・・・

 「仕方ないよ。皆の気持ちも・・・・・・分かるもん」

  元々、くれはもあちら側の人間だ。
  いや今でもそうだろう。
  彼女達の気持ちは痛いほどよくわかる。
  だから・・・・・・だからこそ、こんな“無意味”な事にはケリを付けなければならない。
  たとえ・・・・・・自分がどれほど傷付いても、
 彼女達の想いに答えるためにも、自分は学園理事代行なのだから!!

 「・・・・・・・・・分かった。赤羽守護者代行。どうかお気を付けて」

  そのくれはの姿に灯が敬礼で答える。
  周囲を見れば護衛に付いていたロンギヌス達(女性)やマユリ達もくれはに敬礼し彼女をしっかりと見つめていた。
  これから死地に向かう彼女の、その勇姿をその眼にしっかりと焼き付ける為に

 「・・・・・・・うん」

  くれはは、ただうなずく事で灯達に答える。
  その姿は、さながら処刑場に向かうジャンヌダルクの如く、儚く美しい姿であった。

  学園の正面玄関へと向かったくれはは暴徒と化した少女達を見渡す。
  すでに防衛隊は壊滅しており、防衛隊に参加していた者達は皆気絶していた。
  もはや、ここにくれはを守るものは何も無い。
  そこにあるのは、嫉妬、切望、憤怒、欲望ありとあらゆる負の感情の渦であった。
  ふと、暴徒達の中から他とは違う感情、
 悲しみすら含んだくれはに対する怒りの感情“裏切り者”に向ける感情が向けられた・・・・・・。

 「・・・・・・まさか、こんな理由で戦う事になるなんてね」

  寂しい笑みを浮かべながらくれはの元へ歩いていく少女・・・・・・この騒ぎの第一人者・・・・・

 「ベル・・・・・・・・・」

  くれはもまた、寂しそうに彼女の名を呼ぶ。
  お互い、元々ウィザードと魔王・・・・・敵同士ではあったが、
 それでも・・・・・・それでも、この同盟だけは不変だと信じていたのに

 「ふふふ。もう逃げ場はないわよくれは・・・・・・・」

  不敵に笑うベル・・・・・・だが、その口数は余りにも少ない・・・・・・・。

 「・・・・・・うん。そうだね・・・・・ごめんね。」
 「!!貴方は私とアンゼロットを裏切った・・・・・・・。いまさらそんな言葉で私達が!!」
 「ちがうよ・・・・・・・。」
 「え?・・・・・・・・」

  静かに・・・・・・しかしはっきりとくれはがベルの言葉を否定する。
  違う?・・・・・なにが!何が違うというのか?

 「・・・・・・・今回の件は・・・・・・・・・私の弱さが生み出した事なのかも知れない・・・・・・・
 だから、幕引きも私がやらなきゃね。」

  弱弱しく・・・・・・しかし、しっかりと前を向いて暴徒の群れと対峙しながらくれはが宣言する。

 (終わらせる?なんの事よ!私達はアンタの秘密を暴いてそして・・・・・・・!?)

  そこまで考えてベルは、はっ!と気が付く。

  なんで今まで気が付かなかったのか?・・・・・・まさか・・・・・・・くれはは!!!

  皆の視線がくれはに集まる。
  敵意をむき出しにした彼女達を睨み返しながら

 「しっかりと見なさい貴方達。
 ・・・・・・・これが、これこそが!!私!!!赤羽くれはの秘密よぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

  そう叫び、ガッ!!と自らの胸に手を突っ込むくれは!!!!

 「!!!!や、止めなさい!!!くれはああぁぁぁぁ~~~!!!!!!」

  真実に気が付いたベルが止める暇もなく・・・・・・・・そして・・・・・・・・・・・!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・
 ・・
 ・・・・・・・・その後、この事件が語られる事は無かった。
  暴動に参加したした者、くれはを守ろうとした者、
 全てのこの事件に関わった女性達が口を噤んだからである。

  分かっている事はただこの後、
 暴動に参加した女性達とくれはの間に何者も踏み込めないほどの固い強い友情が結ばれた事と、
 暴動を治めたくれはの評価が上がり学園世界の防衛網がより強固になったこと、
 じじい四天王が当分の間、皆から白い目で見られ続けたこと。

  そして・・・・・この事件が『赤羽印タオル事件』と呼ばれるようになった事だけである。

  事件は終わった。
  ただその背後に赤羽くれはの尊い犠牲があった事を我々は忘れてはならない。



 「は、はわあ・・・・・・はわ・・・・・・・はわわ・・・・・・・・」

  そして・・・・・・・

 「・・・・・・・~っ!!!くれはぁ~・・・・・・・あんた・・・・・・馬鹿よ!大馬鹿よおぉぉぉぉ!!!!」

  くれはの横にそっと寄り添い、共に涙する少女。
  今回の騒ぎの第一人者、大魔王ベール=ゼファーの姿があった事も



 世界の守護者代行赤羽くれは・・・・・・・彼女が元の世界に戻り、世界を平和にするその日まで

 残り????日?

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