観音菩薩
(1)正式には観世音菩薩と書き、観音様の名で広く慕われている。
西遊記?で有名な
三蔵法師のモデルとなった『玄奘三蔵』(602~664)の書いたとされる『大唐西域記』第三には、観音菩薩は全ての人々を観察し、自在に救う姿が書かれている。
また、観音菩薩は
勢至菩薩とともに
阿弥陀如来の脇侍とされている。
密教では、観音菩薩の多彩な姿と慈悲ある様を、様々な姿で表現して『変化観音』と呼ばれる観音菩薩が誕生した。これらは多面多臂の姿で表されている。
六観音
三十三観音とは、観音菩薩の説いた三十三応現身の記述に基づき、俗信の観音を三十三尊集めた物である。
三十三現身とは、観音菩薩が仏・様々な
天、様々な位の人に姿を変え、その人にあった姿で慈悲を行うと言われている。その姿である。
仏身:
如来
辟支仏身:一人で悟りを得た者
声聞身:仏の教えを聞いて悟りを得た者
梵王身:
梵天
帝釈身:
帝釈天
自在天身:大自在天
伊舎那天
天大将軍身:大将軍神
毘沙門神:
毘沙門天
小王身:王
長者身:金持ち
居士身:在家の信仰熱心な信者
宰官身:役人
婆羅門身:司祭階級
比丘身:僧侶
比丘尼身:尼僧
優婆塞身:男性の信者
優婆夷身:女性の信者
長者婦女身:女性の金持ち
居士婦女身:在家の熱心な女性信者
宰官婦女身:女性の司祭階級
童男身:男性の子供
童女身:女性の子供
天身:
天
龍身:
龍
夜叉身:
夜叉
乾闥婆身:
乾闥婆
阿修羅身:
阿修羅
迦楼羅身:
迦楼羅
緊那羅身:
緊那羅
摩睺羅迦身:
摩睺羅伽
執金剛身:
金剛力士
番外
中国、唐の第六第皇帝『玄宗』の妃、
楊貴妃の姿を形取ったとされる観音像。
昭和の歌姫、美空ひばりの姿を形取った観音像。
参考
最終更新:2023年02月02日 05:28