戦いと思いと紫の暴走(後編) ◆LuuKRM2PEg
○○○
ルナティックと名乗った仮面の男から放たれる雰囲気は異様すぎると、
火野映司は思う。
顔を隠す薄気味悪い仮面もそうだが、
ガメルを庇った
鹿目まどかを何の躊躇いもなくボウガンで撃ち殺そうとしたから、どう考えてもまともとは思えない。尤も、それはガメルを一方的に砕いた俺自身にも言えるかもしれない、そう映司は自嘲する。
とにかく今は、あの男を何とかしなければならない。このまま放置してはまどかだけではなく、他の参加者も殺しかねなかった。
「きみ達は正義を背負い戦っているのだろう? ならば何故、こんな馬鹿げた殺し合いとやらを開いたグリードに味方した罪人である、あの娘を庇い立てする?」
「いや、あの子には罪なんてないよ……あの子は、あの子なりの正義で動いただけだから」
「ほう? だがもしもきみ達に見せた姿が仮初めの姿で、その下には別の顔があったとしたら……どうする?」
「そんなはずはない! あんなに優しい子が、誰かを騙すなんて絶対に有り得ない!」
仮面の下から聞こえてくる、機械のように冷淡とした言葉を映司は必死で否定する。
ルナティックの言い分は正しいのかもしれないが、まどかが嘘をつく子だとはどうしても思えない。あの時、何の迷いもなくガメルを守ろうとした行為からは、嘘偽りなんて一欠片も感じられなかったからだ。
「仮面ライダーオーズ……仮にきみの言葉が正しいとしよう、もしもあの娘がこれからも罪人達を守ろうとしたら、どうする気だ?」
「えっ?」
「あの娘はこれからも罪人を庇うだろう。だがそれを良いことに、罪人が娘の正義を裏切って更なる罪を重ねたならば、多くの血が流れるだろう……そうなれば、あの娘とて罪人と同じ」
「何……ッ!?」
「故に、私はそれを咎めなければならない。罪人を庇い、悲劇を生むことに荷担する者など正義でも何でもない……血と涙が流れる前に、私が裁いてみせる」
永久凍土の如く冷たさが感じられる言葉だが、映司には否定することが出来ずその心に深く突き刺さってしまう。
ルナティックがやろうとしている行為は身勝手な上に冷酷で、正義という名を借りた暴力でしかない。しかし、今の映司もまどかの思いを無視して一方的にガメルを砕いたから、否定する資格などなかった。それを思い出した映司は、
正義のためなら鬼となることを誓ったのに胸が痛んでしまう。
「ルナティック……アンタはもっともらしいこと言ってるつもりかもしれないけど、実際はただ子どもを傷つけようとしているだけじゃない」
ルナティックを直視できず、思わず目を俯かせようとした映司の耳に響いたのはファイアーエンブレムと名乗ったヒーローの声だった。
「アタシは詳しい事情を知らないけど、あの子みたいな子は必要よ。これからの未来にはね」
「ファイアーエンブレム、きみはヒーローでありながら罪人を庇うつもりか? それによって、罪人が蔓延る世界が生まれたらどうする?」
「まどかちゃんだっけ? 確かにあの子は甘いかもしれないわ、でもその甘さは時として必要よ。疑ってばかりじゃ、誰だって笑顔になれないからネ……」
溜息混じりの声に振り向いてみたら、ファイアーエンブレムのマスクから露出した口元が三日月型に歪んでいる。目元を確認することは出来ないが、力強い笑みを浮かべていることだけは何となく推測できた。
「あの子みたいな青臭い理想だって、決して忘れちゃいけないわ……だって、冷たい現実ばっかりじゃつまらないじゃない」
「下らない……その理想を貫き通そうとしても、罪人がそれを聞き入れるとでも?」
スーツに彩られた赤のように暖かさが感じられた優しい言葉だが、映司は耳を塞ぎたくなってしまう。
事情を知らないであろうファイアーエンブレムに悪意がないのは理解している。まどかを庇おうとしてこう言っているのはわかるが、彼が語る理想を裏切ってしまった。犠牲を減らすにはそれが一番の方法なのだろうが、やはりやりきれなくなってしまう。
胸に溜まったこの気持ちをどうすればいいのか。そう思った彼は、ファイアーエンブレムに縋るように声をかけようとした、その時だった。
「ファイアーエンブレムさん、俺……」
「見つけたぞ……オーズにルナティック、それにファイアーエンブレム」
冷たくて鋭利な刃物のような声が、映司の言葉を途中で遮ってしまう。
この場にいる三者の誰も当てはまらない声に、思わず映司は振り向いた。見ると、そこには黒いコートを纏った長身痩躯の男が立っている。髪型はやや癖が強くて、その目つきもどことなく鋭い。
その手にはオーズドライバーのような白いバックルが握られていて、よく見ると後ろにはあのライドベンダーもある。
見知らぬ男から放たれる雰囲気は異質に満ちていた。こちらを射抜くような敵意と同時に、絶対に成し遂げなければならない使命感も感じられる。
「君は、一体……?」
「そのベルト……仮面ライダーオーズとやらはお前か」
「えっ? どうして、オーズを知ってるの……?」
「やはりそうか。なら、話は早い」
映司の疑問を無視するかのように、その男はバックルを腰に添えるとバックルの右端からベルトのような物が飛び出して、一瞬で反対側に到達する。
そのまま男はどこからともなく、一枚のカードを取り出した。まるで、オーズに変身する為にコアメダルを手にする映司のように。
「変身」
静かに呟く男の手に握られているカードに描かれているのは、仮面ライダーだった。それもオーズやバース、かつて出会ったWやアクセルとはまた違う見知らぬ仮面ライダー。
こちらに見せつけるように構えたそのカードを、男はバックルの上部に勢いよく差し込んだ。
――KAMEN RIDE――
バックルの中央に埋め込まれた赤い宝玉が輝きを放ちながら、オーズドライバーから発せられるのより低い電子音声が響く。
その動作を見て、映司はこれから何が起こるのかを本能的に察した瞬間、男はバックルの両サイドを強く押し込んだ。
――DECADE――
続くように聞こえてきたそんな単語と同時に、男の周りには九つのエンブレムが現れて、人型の虚像へと形を変える。そのまま男の体躯を包み込んで鎧に変貌した後、バックルから七枚のプレートが飛び出し、それらは顔面に突き刺さった。
すると、悪魔のように禍々しい複眼が紫色の輝きを放ち、鎧がマゼンタと白に彩られていく。
男が変身したその姿はまさに、仮面ライダーだった。
「君は……まさか、仮面ライダーなの!?」
「俺はお前達を破壊する者、ディケイドだ……世界の破壊者、仮面ライダーディケイド!」
仮面ライダーディケイドに変身したその男は、右脇腹に備わっていた箱を取り出すと、柄と刃のような物が音を立てて飛び出してくる。ディケイドは剣となった箱を構えながら、ゆっくりと歩を進めてきた。
「仮面ライダーディケイド……破壊者を自称するきみもまた、この殺し合いで人を殺める罪人か?」
そんなディケイドに対する問いかけの言葉を、ルナティックがぶつけてくるのが聞こえる。その声は相変わらず冷たかったが、どことなく怒りが混じっているように思えた。
尤も、破壊なんて物騒な言葉を平然と使うから、警戒するのも当然かもしれないが。
「その通りだ! 俺は今まで、多くの仮面ライダーを破壊してきた」
「なっ!? 仮面ライダーを破壊したって……どうしてそんな事を!?」
「それが俺の使命だからだ、誰にも文句を言わせない」
ざっくばらんに言い放ったディケイドを前に、映司は言葉を失ってしまう。
ライダーは助け合いが大事なのに、目の前に現れたディケイドという仮面ライダーはライダーを破壊している。人々を助ける事がライダーの使命なのに、どうして真逆の行動を取るのか映司にはまるで理解できなかった。
「そんな! ライダーを破壊するのが使命って、どういう事!?」
「無駄よオーズ君! ディケイドって彼、やる気満々みたいだから今は腕ずくで止めるべきだわ!」
ファイアーエンブレムの声には若干の焦りが籠もっているように聞こえる。
すると映司は、今の姿を思い出した。まどかを説得してガメルの肉体を構成していたコアメダルを貰おうとして変身を解除してしまったので、生身を晒している。まどかを責めるつもりは全くないが、このままでは真っ先にターゲットになってしまう。
危機を察した映司はオーズドライバーから紫のメダルを全て外して懐にしまい、変わりに使い慣れた三枚のコアメダルを手に取った。
共に戦ってきた友である
アンクの物であるタカメダルと、かつて砕いたはずなのに復活した
カザリの物であるトラメダルと、まだ決着をつけていない
ウヴァの物であるバッタメダル。
タカとバッタを素早く、左右にあるオーズドライバーの穴に装填させて、最後にトラメダルを中央に入れてからバックルを斜めに倒す。
ベルトの左脇に供えたオースキャナーから軽快な音が響くのを耳にして、映司はそれを手に取った。
そして彼は、オーズドライバーに装填されたメダルと触れあうようにオースキャナーをバックルの前面で滑らせた後、その単語を力強く口にする。
「変身!」
――タカ! トラ!! バッタ!!!――
ディケイドの持つベルトから響いた音声とは対極に位置するように、異様なまでに明るい声がオーズドライバーから発せられると、映司の周りに様々な色を持つメダルのエネルギーが虚空から現れた。
それらはすぐさま映司の身体に集うと、ディケイドのように鎧へと形を変える。刹那、使用したコアメダルの紋章が縦一列に並ぶように、胸元で輝いた。
――タ・ト・バ! タトバ!! タ・ト・バ・ッ!!!――
その歌声は今まで何度聞いたのかは、もうわからない。それだけ、この力は使い慣れている物だった。
タカのように赤く染まった仮面に備わった瞳は緑色に輝き、トラのように黄色い両腕からは鋭い爪が伸びて、バッタのような緑色を帯びた両足はとてもしなやかだった。
800年前の王により、欲望の結晶・コアメダルの力を使って生まれた戦士、仮面ライダーオーズへと火野映司は変身を果たす。数多あるコンボの中で最もリスクが低く、利便性の高いタトバコンボの形態となったオーズは足元のアスファルトを砕き、地面に右手を突っ込ませた。
そこから、紫の力と同時に手にした恐竜の頭部を模した斧、メダガブリューを取り出してオーズは構えを取る。
「罪人よ、きみはもう懺悔の資格すらない……タナトスの声により、正義の裁きを下す」
そんな中、ルナティックの声が聞こえてきたのでそちらを振り向くと、まどかを射抜こうとしたボウガンがその手に握られていた。その先端はディケイドに向けられていたので、殺しにかかっているのが簡単にわかる。
「ちょっと待って! いくらなんでもそれは駄目でしょ!」
「きみの答えなど聞いていない。私は、私の正義の元に罪人を裁く」
「何も、そこまでしなくても……!」
「オーズ君、そいつには何を言っても無駄よ! 今はディケイドを止めることが最優先って言ってるでしょうが……来るわよ!」
ルナティックへの問答がファイアーエンブレムの叫びによって遮られて、オーズは思わず前を向いた。すると、視界の先から迫るディケイドが裂帛の叫びと共にその剣で斬りかかってきたので、思わずオーズはメダガブリューで受け止める。
刃同士の激突による甲高い音を響かせながら火花が一瞬だけ飛び散った後、互いに拮抗が始まった。
「ディケイド、何で俺達が戦わなければいけないの!?」
「言ったはずだ、それが俺の使命だと」
「使命って何!? 仮面ライダーを破壊して、一体何の意味があるのさ!?」
「お前がそれを知る必要はない……何故なら、今ここで俺がお前を破壊するからだ!」
激情に駆られたような一言と共に、ディケイドは密着状態から蹴りを叩き込んでくる。それを避けることが出来ないオーズの腹部に強い衝撃が走り、そのまま蹌踉めきながら後退した隙を付かれて、ディケイドの振るう刃によって切り裂かれた。
オーズの力に守られていても衝撃は凄まじく、短い悲鳴を漏らしてしまう。しかしディケイドはそれを意に介さないように得物を振るい続けてきて、鎧から次々と火花が飛び散っていった。
このままでは拙いと判断したオーズは、これ以上の攻撃を通さない為にもメダガブリューを掲げて再び受け止める。そこからまた説得しようとオーズが考えた瞬間、突如としてディケイドはバックステップを取った。何事かと思う暇もなく、青く燃え上がる炎がオーズの目前を横切っていく。
それはルナティックがまどかを貫こうとした矢だと察した頃には、上空を見上げたディケイドを目がけて次々と炎が襲いかかった。しかしディケイドもただでやられる事などせず、その手に握る剣を振るって次々と防いだ後、柄を曲げて銃を構えるように持ち、ルナティックに弾丸を放つ。だがルナティックは跳躍しただけで、呆気なく回避に成功した。
「ちょこまか飛びやがって……!」
「罪深き悪魔よ……正義の裁きを受けるがいい」
「正義の使者を気取ってるのか……ハッ、上等だ!」
ルナティックに啖呵を切ったディケイドは、銃身を横に開いて取り出した一枚のカードをバックルに差し込む。
――ATTACK RIDE BLAST――
再びバックルの両サイドを押し込んだ途端に音声が鳴り響いて、ディケイドが握っていた銃が五つに分身して、増していった銃口から無数の弾丸が発射された。
神速の勢いで突き進むそれらを前にルナティックは怯む様子を見せず、左右に飛んで回避していき、周囲の建物や電柱を破壊するだけに終わる。そこからルナティックは反撃と言わんばかりにボウガンから炎の矢を放つが、ディケイドの放つエネルギー弾によって防がれてしまった。
数秒ほどの銃撃戦が繰り広げられた後、ディケイドはほんの少しだけ背後に飛んで距離を取って、今度はオーズの方に銃口を向けて弾丸を放つ。オーズはメダガブリューを横に一閃するが、暴風雨のように迫ってくる弾丸全てを弾くことは出来ず、鎧に着弾して爆発を起こした。
「うわぁっ!?」
「キャアッ!」
衝撃の影響で吹き飛ばされるオーズは、ファイヤーエンブレムの悲鳴を耳にする。彼も爆風に巻き込まれてしまったと推測した頃には、既に地面に身体を叩き付けられていた。
灼熱はオーズの鎧に容赦なく突き刺さっていくが衝撃に耐えて、ファイヤーエンブレムに振り向きながら起きあがった。
「ファイヤーエンブレムさん、大丈夫ですか――」
「てめえ、下手に出てりゃいい気になりやがって! 調子に乗ってるんじゃねえぞ!」
しかしオーズの心配は、ファイヤーエンブレムのドスの利いた声によって遮られてしまう。その様子からはこれまでの理知的な雰囲気は一切感じられず、任侠映画に出てくるようなヤクザのような迫力があった。
その豹変ぶりにオーズは一瞬だけ呆気にとられるも、首を横に振ってすぐに正気を取り戻す。
「ちょっと、ファイヤーエンブレムさん……」
「あん!?」
「……いえ、やっぱり何でもありません」
思わずオーズは萎縮してしまい、説得を諦めてしまった。
どうやらディケイドは触れてはいけない所に触れてしまったらしい。こんな状態の人間に下手な事をしては、怒りの炎が燃え移ってもおかしくなかった。
ただ、憤怒のあまりにディケイドを怪我させる前に、何とかして止めなければならない。それを許すような相手とも思えないが、出来るだけ早めに落ち着かせないとここにいる誰かが犠牲になってもおかしくなかった。
チッ、と苛立ちをまるで隠そうとしないファイヤーエンブレムの舌打ちを耳にしたオーズは、全身に駆け巡る激痛を堪えてメダガブリューを構える。ふと、ルナティックの方を振り向いてみると、手に構えるボウガンの上では炎が激しく燃え上がっていた。その炎は彼の怒りと殺意を象徴しているように見えたが、警戒をしているのか今すぐに仕掛けてくる気配はない。
四者の間に張り詰めた空気が広がっていくが、その数秒後に緊迫した雰囲気を壊すようにバイクのエンジン音が鳴り響いてきた。
「えっ……?」
それがオーズの耳に響くまでそれほどの時間は必要なく、意識を向かせるには充分だった。振り向いた先には、赤いジャケットとレザーパンツを身に纏った男がライドベンダーを動かしながら、こちらに接近してくるのが見える。
その男は動かすライドベンダーは戦場から数メートル離れた地点で止めて、ヘルメットを脱いで座席から下りた。
現れた男の腰にはバイクのハンドルによく似ているバックルが添えられていて、赤いUSBメモリが右手に握られている。
「あの、あなたは……?」
「どうやら井坂はいないようだな……だが、まあいい」
――ACCEL――
「変……身!」
赤いジャケットを纏った男はメモリのボタンを押すと、加速を意味する英単語が音声として発せられて、メモリをドライバーに差し込んだ。そのまま、ハンドルのようになっているバックルの両脇を勢いよく捻る。
――ACCEL――
すると、あの音声が再びメモリから発せられていき、男の周囲に赤い粒子が出現した。大量に現れたそれは男の肉体を覆った瞬間、深紅の装甲へと変わる。鎧とは対照的に瞳は青に輝いて、それを仕切るかのようにAの形をした銀色の角が伸びていた。
男が変身したその存在を見て、オーズの脳裏にある単語が浮かぶ。
「君も、仮面ライダーなの!?」
「……俺はお前達のような仮面ライダーじゃない。ただの、アクセルだ」
「ただの……アクセル?」
アクセルと名乗ったその男は、どこからか出したメダジャリバーのような重量感溢れる剣を構えて、ゆっくりと歩みを進んだ。
オーズは知らないが、そこにいる仮面ライダーはかつて力を合わせた仮面ライダーWの戦友とも呼べる戦士。そして、仮面ライダーバースに変身した
後藤慎太郎と肩を並べて戦ったこともあった。尤も、今の仮面ライダーアクセルはバースの存在を全く知らないが。
「仮面ライダーアクセルか……なるほど」
現れたアクセルにディケイドも振り向いて、その手に持つ剣を構えながら呟く。
「お前が仮面ライダーを破壊しようとする男か」
「その通りだ。お前も仮面ライダーであるならば、俺が破壊してみせる」
「そうさせるわけにはいかない。お前が出会った彼女の為にも、俺がお前を止めてみせる」
「彼女……まさか、あの子のことか?」
「そうだ、鹿目まどかだ」
「まどかちゃんだって!?」
アクセルが口にした名前は、オーズにとって決して忘れられない名前だった。
そして、彼女の涙も記憶から呼び戻されてしまう。己の独善だけでガメルを破壊して、まどかを一方的に悲しませてしまった。
その罪がオーズの心を侵食していく中、アクセルが振り向いてくる。
「鹿目まどかを知ってるということは、仮面ライダーオーズとはお前か?」
「そうだけど……まどかちゃんから聞いたの!?」
「お前には色々と聞きたいことがあるが、まずは戦いを止めろ。今すぐにだ」
アクセルの言葉の意味は、明らかなる戦闘の制止。
だが、この場はその程度で収まるような簡単な状況ではない。
「そう言われて、止めるとでも思ったのか?」
それを証明するかのように横から割り込んできたディケイドは剣を振るうが、それはアクセルが抱える剣によって止められてしまった。
そうして彼らの剣戟が始まって、辺りにけたたましい金属音が鳴り響いていく。アクセルは止めようとしているが、ディケイドがそれに構わず得物を振るっていた。その度に、火花が彼らの間で飛び散っていく。
あのアクセルという男が何故まどかのことを知っていて、ディケイドがまどかと出会ったとはどういう意味なのかがオーズは気になったが、戦場に響き渡っていく音はその疑問を一瞬で払拭した。
今は考えているよりも、あの二人の戦いを止めることが最優先に考えるべき。アクセルの言葉が真実ならば、ディケイドは決して悪人ではないはず。
だからオーズはメダガブリューを構えて走ろうとした瞬間、唐突に胸の奥から凄まじい違和感が走って、視界が紫色に染まった。
(こ、これは……まさか、メダルの暴走!?)
全身の血が凍り付いて、身体の奥底から破壊衝動が湧き上がっていくその感覚を映司は知っている。
紫のメダルを手に入れてから、このコンボを使う度に意思とは関係なくグリードやヤミー達を叩き潰してきた。圧倒的な力の代償に獣のように理性を失うが、ここ最近は力を制御できたはず。現に先程だってガメルとの戦いでは、暴走を起こさなかった。
この感覚に危機を覚えて、何とかして紫のメダルを抑え込もうとするが止まらない。胸のオーラングサークルを突き抜けてオーズドライバーから三色のメダルを弾き出し、紫のメダルは無理矢理入ってくる。
拙いと思ったオーズは力ずくでもドライバーから紫のメダルを外そうとしたが、腕は全く言うことを聞かずにオースキャナーを握り締め、バックルの前に滑らせた。
――プテラ! トリケラ!! ティラノ!!!――
(駄目だ……止まらない!)
いつもならば頼りになる力となるはずの音声だったが、その恐ろしさを知ってしまった今の映司には忌々しい物に聞こえてしまう。抑えられるのならまだしも、できないのならば殺戮の手段でしかない。
逃げて、と声を出して思いっきり叫びたかったが喉すらも命令を無視する。紫の力は音すらも上回る速度で暴走しながら血管や神経を駆け巡って、一方的に蹂躙する。
それでも必死に抵抗するが、彼にはどうすることもできない。
――プ! ト!! ティラノ!!! ザウルス!!!!――
オーズドライバーからの音響を聞き取ったのを最後に、火野映司の意識は圧倒的な紫色に飲み込まれてしまった。
○○○
「何だ……!?」
クウガの世界で出会ってから共に旅をしてきた仲間、
小野寺ユウスケとよく似た甘さが感じられる仮面ライダーオーズから発せられた叫び声は、大気どころか辺りの木々を震撼させるほどに凄まじかった。
それは当然、仮面ライダーディケイドに変身した
門矢士の耳に響き、本能的に危機を察して仮面ライダーアクセルから少しだけ離れて振り向く。すると、その鎧はフォームチェンジをしたかのように大きく形状を変えていた。
黒い装甲は紫と白に変色し、仮面も白亜紀の時代に生息したプテラノドンを髣髴とさせる形となり、両肩からはトリケラトプスが持つような角が伸びて、最後にティラノザウルスのとよく似た長い尻尾が生える。
姿を変えたオーズは暴君と呼ぶに相応しい雰囲気を放ち続けながら、その背中から巨大な双翼を生やしていった。仮面の下から発せられる咆哮は留まることを知らず、全身から極寒の風を噴出させる。
すると、オーズが立つ地面が瞬く間に凍り付いていくのを、ディケイドは見た。そして、只ならぬ雰囲気を前にファイヤーエンブレムは後退する一方で、あのルナティックという奴がボウガンをオーズに向けて、燃え盛る矢を放つ。
冷たくなる風を切り裂きながら突き進むが、オーズはその手に構える斧を振るって弾いた。続くように矢は何発も発射されたが、オーズは咆哮と共にそれを砕き続ける。
木端微塵となったエネルギーは破片となって散らばるが破壊力は未だに健在で、凍てついた地面を容赦なく吹き飛ばす。粉塵が大きく広がって視野を埋め尽くすが、その直後に大気が破裂するような轟音が響いて、一瞬で煙を払った。
その中心部にいたオーズは背中の羽を大きく羽ばたかせながら膝を落とし、そのままロケットのような勢いで跳躍。ルナティックは狼狽したような声を出しながらボウガンの引き金を引こうとするが、その一瞬で既にオーズは目前にまで到達して、巨体を大きく回転させて恐竜のような尾でルナティックを大きく吹き飛ばした。
薄気味悪い仮面の下から痛々しい悲鳴が漏れるが、すぐにコンクリートが砕かれた激突音で掻き消される。一方的な破壊を行うオーズの姿は、あのスカイライダーを撃破した自分自身の姿と酷似していた。
五秒にも満たなかった蹂躙に呆気を取られていたが、次の瞬間にはオーズが空の上から振り向きながら急降下するのを見て、ディケイドは我に返ってライドブッカ―をガンモードに切り替えて弾丸を放つ。しかしルナティックの時と同じようにオーズの持つ斧によって簡単に弾かれてしまい、そのまま胸部のディバインマッスルを横一文字に切り裂かれた。
その力は先程までなっていた上下三色のフォームを圧倒的に上回っている。そこまで長く剣を交わっていないが、それでもこのフォームは全てのスペックが急激に上昇していると一瞬で察した。
斬撃の暴風雨によってアーマーに次々と傷が生じるが、黙っている訳にもいかないので少しだけ背後に飛びながらライドブッカ―をソードモードに戻し、剣先で斧を受け止める。
そこから押し返そうとしたが、やはりオーズの腕力は凄まじすぎて少しでも油断すれば逆に押しつぶされてもおかしくなかった。
「グウウウウゥゥゥゥゥ……!」
「お前、まさか……!?」
「ヴヴヴヴヴヴァアアアアァァァァァァッ!」
一切の理性が感じられない叫び声と共に、オーズはその強靭な足で下腹部を蹴り付けてきたので、衝撃によってディケイドは強制的に息を吐き出しながら後ずさってしまい、そこからまた一閃される。
鎧から火花が迸って、中にいる士にもダメージを与えるがそれだけで屈するようなことなどせず、痛みを堪えてライドブッカーを振るった。しかしセルメダルが零れ落ちたせいで思ったより力が出ず、手応えが感じられない。ライダーカードを使って立ち向かおうとしても、その間に攻撃を受ける恐れの方が高かった。
繰り広げられる剣戟によってけたたましい金属音が響き渡る中、それを打ち消すかのように炎の燃え盛る音が背後から聞こえてきたので、ディケイドは反射的に横へ跳ぶ。すると、彼が立っていた位置を通り過ぎるかのように炎が突き進んで、オーズに着弾した。
『ELECTRIC』
激突の衝撃で紫の仮面から呻き声が漏れて、オーズが微かに後退した直後に電気を意味する電子音声が鳴り響く。その音程はディケイドやオーズの変身アイテムとは違う、アクセルが持つUSBメモリから発せられるそれに近かった。
振り向こうとしたがその暇もなく、ディケイドの横から勢いよく飛び出したアクセルがその手に持つ剣を振るい、オーズの装甲を斜めに切り裂く。するといつの間にか剣に纏われていた電撃が、音を鳴らしながらオーズの全身に流れていった。
炎と雷の連続攻撃によってオーズの首輪からセルメダルが次々と零れ落ち、アクセルとファイヤーエンブレムの首輪に飛び込んでいく。だが、オーズ自体はすぐに体勢を立て直したので、大したダメージにはなってないように見えた。
「ねえちょっと、アンタ確か仮面ライダーディケイドって言ったわよね!」
そんな中、あのファイヤーエンブレムがディケイドの前に出てくる。
このオカマやあのルナティックとやらは見たところ、仮面ライダーではない存在のようだった。恐らく、あの侍戦隊シンケンジャーのようなライダーがいない世界を守る戦士かもしれない。
無論、邪魔をするならば破壊するつもりだが。
「何だ?」
「アンタには色々と言いたいことがあるけど、ここは一時休戦してあの子を止めることを最優先にしましょう! 今のあの子、どう見たって普通じゃないわ!」
「何を言っている、俺は……」
「ここで力を合わせなきゃ、アタシ達みんな一緒に殺されるだけでしょう! それがわからないの!?」
ディケイドの言葉を遮ったファイアーエンブレムの叫びは焦燥感で満ちていた。
確かに今のオーズは先程とは桁違いの強さを誇っている上に、こちらのセルメダルも大幅に減っている。認めるのは癪だが、ライダーカードを駆使して戦ったって簡単に破壊できる相手ではない。
仮に倒せたとしてもセルメダルを大きく消耗するのは避けられないから、戦いを乗り越えるのは困難となるだろう。
「だいたいわかった……確かに、あのオーズは俺一人で相手をするには骨が折れる」
「わかればいいのよ」
「だが忘れるな、俺は最後にオーズを破壊する……それとライダーでないとはいえ、邪魔をするならお前も容赦しない」
「アタシがそれを許すと思うの?」
「さあな」
ファイヤーエンブレムの言葉を適当に流したディケイドは、ライドブッカーを構えなおしながらオーズの方に振り向く。そちらでは相変わらずオーズが猛獣のような叫び声と共に斧を無茶苦茶に振るっているが、アクセルがその剣で防ぎ続けていた。
剣戟が数秒ほど続いた後、互いに背後へ飛んで距離を取る。そのタイミングを見計らって、ディケイドはアクセルの横に立った。
「そういうことだ……仮面ライダーアクセル、今だけは力を貸してやる」
「ディケイド、言ったはずだ……俺は仮面ライダーではないと」
「お前がライダーだろうとなかろうと、俺の邪魔をするなら容赦しない。いずれ破壊するだけだ」
「悪いが俺はこんな所で死ぬ気はない。だが、その前に……」
「ああ、まずはあいつだな」
仮面ライダーであることを否定するアクセルの姿が、全ての仮面ライダーを破壊する自分自身と少しだけ被って見えたものの、気のせいだとディケイドは思考を振り払う。
この殺し合いを乗り越える過程で、会場に集められた仮面ライダー達を破壊するつもりだったが、何の因果かこうしてまた力を合わせて戦うことになった。しかも、同じ仮面ライダーを倒すために。
(いや、俺はこいつらを利用しているに過ぎない……邪魔な仮面ライダーオーズを破壊するためにも。それだけだ)
世界の破壊者は自身にそう言い聞かせた頃、暴君となった仮面ライダーオーズは大きく叫んだことによって、周囲は一気に凍て付いた。
【1日目-午後】
【C-7/オフィス街 道路 シュテルンビルトエリア直前】
【備考】
※C-7エリアに門矢士と
照井竜が乗ってきたライドベンダー@仮面ライダーOOOが2台放置されています。
【火野映司@仮面ライダーOOO】
【所属】無
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)、プトティラコンボに変身中、紫メダルの影響で暴走中
【首輪】270枚:0枚
【コア】タカ、トラ、バッタ、ゴリラ、ゾウ、プテラ×2、トリケラ、ティラノ×2
【装備】オーズドライバー@仮面ライダーOOO
【道具】基本支給品一式
【思考・状況】
基本:――――――――――
0.目の前の参加者達を皆殺しにする。
【備考】
※もしもアンクに出会った場合、問答無用で倒すだけの覚悟が出来ているかどうかは不明です
※ヒーローの話をまだ詳しく聞いておらず、TIGER&BUNNYの世界が異世界だという事にも気付いていません。
※プトティラに変身した事でメダルは大幅に消費されましたが、ガメルがばらまいた大量のセルメダルを回収した事と、グリードを砕き目的が一つ達成された事で、メダルが大幅に増加しました。
※メダルを砕いた事は後悔していませんが、全く悪事を働いて居なかったガメルを砕き、あまつさえまどかの心に傷を与えてしまった事に関しては罪悪感を抱いています。
※通常より紫のメダルが暴走しやすくなっています。
【門矢士@仮面ライダーディケイド】
【所属】無
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)、仮面ライダーディケイドに変身中
【首輪】90枚:0枚
【コア】シャチ
【装備】ディケイドライバー&カード一式@仮面ライダーディケイド、
【道具】ユウスケのデイパック(基本支給品一式、ランダム支給品0~2)、基本支給品一式、ランダム支給品1~3
(これら全て確認済み)
【思考・状況】
基本:「世界の破壊者」としての使命を全うする。
1:仮面ライダーアクセルとファイヤーエンブレムを利用して、仮面ライダーオーズを破壊する。
2:「仮面ライダー」と殺し合いに乗った者を探して破壊する。
3:邪魔するのなら誰であろうが容赦しない。仲間が相手でも躊躇わない。
4:セルメダルが欲しい。
5:最終的にはこの殺し合いそのものを破壊する。
6:ルナティックやファイヤーエンブレムは自分の邪魔をするつもりなら、ライダーでなくとも破壊する。
【備考】
※MOVIE大戦2010途中(スーパー1&カブト撃破後)からの参戦です。
※ディケイド変身時の姿は激情態です。
※所持しているカードはクウガ~キバまでの世界で手に入れたカード、 ディケイド関連のカードだけです。
※アクセルを仮面ライダーだと思っています。
※ファイヤーエンブレムとルナティックは仮面ライダーではない、シンケンジャーのようなライダーのいない世界を守る戦士と思っています。
【
ネイサン・シーモア@TIGER&BUNNY】
【所属】赤
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)
【首輪】80枚:0枚
【装備】ファイヤーエンブレム専用スーツ
【道具】基本支給品一式、ランダム支給品(1~3)
【思考・状況】
基本:殺し合いには乗らず、出来るだけ多くの命を救い脱出する。
1.まずは仮面ライダーオーズ君を力ずくで止める。
2.落ち着いたらイケメンで強そうな彼ら(=映司と照井)と情報交換したい。
3.仮面ライダーディケイドから話を聞く。
【備考】
※参戦時期は不明ですが、少なくともルナティックを知っています。
【照井竜@仮面ライダーW】
【所属】無
【状態】疲労(小)、ダメージ(小)、仮面ライダーアクセルに変身中
【首輪】90枚:0枚
【装備】アクセルドライバー+アクセルメモリ@仮面ライダーW、エンジンブレード+エンジンメモリ@仮面ライダーW
【道具】基本支給品一式、エクストリームメモリ@仮面ライダーW、ランダム支給品0~2(確認済み)
【思考・状況】
基本:
井坂深紅郎を探し出し、復讐する。
1.今は鹿目まどかのためにも、仮面ライダーオーズとディケイドを止める。
2.ウェザーを超える力を手に入れる。その為なら「仮面ライダー」の名を捨てても構わない。
3.ほかの参加者を探し、情報を集める。
4.Wの二人を見つけたらエクストリームメモリを渡す。
5.戦いを止めたら、急いで鹿目まどかと
志筑仁美(
メズール)の元に戻る。
【備考】
※参戦時期は第28話開始後です。
※メズールの支給品は、グロック拳銃と水棲系コアメダル一枚だけだと思っています。
※鹿目まどかの願いを聞いた理由は、彼女を見て春子を思い出したからです。
○○○
ガメルという罪深きグリードを砕いたあの紫色の仮面ライダーオーズに突き飛ばされたルナティック――
ユーリ・ペトロフ――は身体の節々に走る鈍い痛みに耐えながら、ゆっくりと立ち上がる。
常人ならばこの衝撃で苦しむ暇もなく即死していただろうが、犯罪者と戦うために用意した特殊スーツの強度があるおかげで、一命を取り留めている。幸いにも骨が折れていることもないが、それでも戦いには支障を及ぼすほどの痛みが走っていた。
無論、それを言い訳にして罪人への裁きを一旦休むなどという選択は彼の中にはない。今のルナティックは、人々を守ると嘯いた仮面ライダーオーズの様子が急激に変化したことに対する疑問だった。
(仮面ライダーオーズよ、きみの言葉は嘘だったのか……? いや、まさかグリードどもが彼のメダルに何らかの仕掛けを施したのか?)
獣のように暴れたあの姿が火野映司という男の本性かと思ったが、それはそれで納得がいかず、真木清人達の仕業なのではと推測する。
彼が持つ紫色のコアメダルの力は、この陣営戦とやらの根底を破壊してしまうような恐ろしい性能を持つ。そんな道具を何の考えもなしに戦場へ投入しては、ゲームが成り立たなくなるだけだ。
可能性として考えられるのは、一度あのコンボを使う度に反動で火野は理性を失ってしまい、主催者の人形に変えられてしまう。あるいは、主催側には参加者達の意思を奪える何らかの装置があり、それを使ってオーズを暴走させているのか。
無論、こんな突拍子もない考えが当たっているとは思えない。それに真相を解明させようとしても、ここでそんなことをしても意味がなかった。
(火野映司……もしも貴様が奴らに屈するのであれば、私は貴様を罪人として裁かなければならない。その正義が紛い物ではないと、私に証明してくれ)
今はあのオーズをどうするべきかの方が、遥かに重用だった。このまま彼を放置させては、グリードどころか参加者全てに危険が及ぶ。罪人に罰を与えるのはこちらとしても構わないが、ヒーローのような主催者を打ち破る存在までを殺めさせるのは流石に拙い。
かといって、この手でオーズを倒すとしても自分だけで手に負える相手ではないし、何よりもグリードを滅ぼす切り札となるであろう彼を失うわけにはいかなかった。
(そして、仮面ライダーディケイドよ。悪魔である貴様も何れ、私がこの手で裁いてみせる)
あの戦場に現れた二人目の仮面ライダー、仮面ライダーディケイドへの殺意をルナティックは燃やす。
過去に何をしてきたのかは全く知らないが、奴は悪びれる様子もなく自身を罪人だと言い放ち、オーズやファイアーエンブレムに攻撃を仕掛けた。そんな相手を見逃す選択など、ルナティックにはない。
ディケイドもまた、グリード達や既に死んだはずの
ジェイク・マルチネスと同じで正義の裁きを下さなければならない罪人だった。新たなる敵への挑戦状を胸に秘めた彼は、正義を行うために歩みを進めた。
【1日目-午後】
【C-7/オフィス街 路地裏】
【ユーリ・ペトロフ@TIGER&BUNNY】
【所属】緑
【状態】疲労(中)、ダメージ(大)
【首輪】75枚:0枚
【コア】チーター
【装備】ルナティックの装備一式@TIGER&BUNNY
【道具】基本支給品一式
【思考・状況】
基本:タナトスの声により、罪深き者に正義の裁きを下す。
(訳:人を殺めた者は殺す。最終的には真木も殺す)
0.一刻も早く戦場に戻る。
1.仮面ライダーオーズをどうするか……?
2.火野映司の正義を見極める。チーターコアはその時まで保留。
3.人前で堂々とルナティックの力は使わない。
4.グリード達とジェイク・マルチネスと仮面ライダーディケイドは必ず裁く。
【備考】
※ルナティックの装備一式とは、仮面とヒーロースーツ、大量のマントとクロスボウです。
※一枚目のマントを自ら燃やしましたが、まだまだ予備はあります。
※仮面ライダーオーズが暴走したのは、主催者達が何らかの仕掛けを紫のメダルに施したからと考えています。
※仮面ライダーディケイドを罪人と認識しました。
※参戦時期は少なくともジェイク死亡後からです。
最終更新:2014年05月17日 18:44