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勇者王ガオガイガーの最終回 - (2023/08/04 (金) 23:55:21) の1つ前との変更点
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命が機界新種・ゾヌーダとなってオービットベースのエネルギーを吸収。
オービットベース内は危機に陥ってしまう。
スワン「オービットベース、全動力停止!!」
牛山「全回線通信、不能!!」
猿頭寺「生命維持システムももはや限界です!!」
雷牙「あらゆる回路を絶縁体にしてしまうとは……」
火麻「あれは一体、何なんだ!?」
スタリオン「卯都木隊員のスキャン映像には、何の異常もなかったのデスが……」
雷牙「3年前、地球に飛来したEI-01は、彼女の体にゾンダーとは異なるまったく新しい種子を埋め込んでいた。擬態…… その種子は体内の中枢神経に成りすまし、Gストーンのエネルギーにも屈しない無敵の機界生命体に成長するよう、じっと待っておったのだ。まさに『機界新種』!!」
大河「31原種を超えた存在…… その目的は、機界昇華を上回る『物質昇華』……」
オービットベースのモニターが消え、隊員たちが宙に浮かび始める。
牛山「重力発生装置、停止!!」
大河「総員、直ちに……」
地球では、東京都庁の中で護たちがギャレオンとゾヌーダロボの戦いを怯えながら見つめている。
護「ダメだ。あいつは、あいつは…… みんな殺される!」
#center(){
|全ての物質・全てのエネルギーを昇華してしまう機界新種!&br()この大宇宙に定められし結末、それは、滅びなのか!?&br()立て、立ち上がれ凱! 人類最後の希望!&br()我々は、君の勇者王伝説を信じている!!|
}
#center(){
&big(){&bold(){―これは 命の限り燃えた 勇者王最後の物語である―}}
}
#center(){|BGCOLOR(#808080):COLOR(white):CENTER:&br()&big(){&big(){&bold(){&color(silver){〔FINAL〕}&color(gray){____}&br()&br() &color(silver){〔いつか星の海で〕}}}}&br()&br()|}
ギャレオンが吼える。
護「やめて―――っ!!」
護が緑色に輝き、力を発動。
ガラスが割れる。
子供たち「うわああ―――っ!!」
護「うわああ―――っ!!」
ギャレオンに呼ばれるかのように宙を舞う護。
華「護君!」
護がギャレオンの頭部に降り立ち、ゾヌーダロボを透視。
その体内にはゾヌーダとなった命が取り込まれていた。
護「命姉ちゃん!!」
オービットベース。
凱「俺の体も…… もう、動かない……」
猿頭寺たちが凱のメンテナンスを行っていた。
猿頭寺「プログラムドライブもできないとあっては、ファイナルフュージョンも不可能です」
スタリオン「この状況では、マニュアル操縦も無理か……」
氷竜「長官殿……」
大河「んっ!?」
氷竜「Gストーンだけが、かろうじて物質昇華を免れたようです」
炎竜「あと数分もすれば、僕たちのAIもお釈迦になっちまう……」
風龍「だから、お願いします!」
雷龍「俺たちのGSライドが生きてるうちに!」
ボルフォッグ「私たちのAIを、ガオーマシンに積んでください!」
雷牙「お前たち…… 自らファイナルフュージョンを行うというのか!?」
火麻「今、考えられる最高のパイロットどもだな……」
ゴルディーマーグ「くたばる前に一花咲かせようぜ!!」
大河「我々人類に出来る、最後のあがきか。よし! 残されたありったけの燃料と、GSライドをガオーマシンへ。機動部隊の超AIを搭載し、発進準備にかかれ!! ガッツィ・ギャラクシー・ガード、最終作戦開始せよ!!」
GGG一同「了解!!」
GGGが総力を結集し、最強勇者ロボ軍団の超AIとGSライドをガオーマシンに積んでいく。
大河長官と火麻参謀が凱のサイボーグボディを整備。
猿頭寺「カントリー、爆砕火薬セット完了!」
雷牙「ガオーマシン、準備OK!」
マイク「アマテラス、大気圏突入入射角OKだもんね!」
スタリオン「よし、点火!」
マイク「みんなー、頼んだもんね!」
アマテラスが地球に降りていく。
大河「成功だ!」
GGG一同「よっしゃ!!」「やったー!!」
スタリオン「サンキュー、マイク」
マイク「イェーイ!! マイク、役に立ててよかったもんね!」
マイクの目がノイズに変わり始める。
スワン「マイク!?」
マイク「マイクみたいなダメロボットでも、みんな、友達になってくれてうれしかったもんね…… ありが…… とう……」
マイクが機能を停止。
スワン「No―――!! マイク…… サウンダース……」
火麻「やることはやった。思い残すことはねぇ……」
大河「命ある者全ての未来を、頼むぞ…… 勇者!!」
アマテラスは大気圏に入り、東京へ。
護を乗せたギャレオンがゾヌーダロボに突き進む。
護「うああ―――っ……」
しかし、強力なバリアーによって止められる。
華「護君!」
末男「ど、ど、どうなっちゃってんだ!?」
華「護君は宇宙人なの!」
子供たち「ええ―――っ!?」
華「護君はゾンダーをやっつけるために、別の星から来た超能力者…… 今までずっと私たちを守るために、命を懸けて戦ってきたんだよ! だから、みんなも応援して。地球人の友達として……」
ギャレオンはゾヌーダロボのバリアーに吹き飛ばされる。
護「うわああ―――っ!!」
子供たち「ああ―――っ!!」
華「護君!!」
護「ううっ……」
末男「頑張れ護!!」
レイコ「早く起き上がりなさい!!」
鷹泰「負けるな―――っ!!」
子供たち「頑張れ―――!! 護!!」
華「死なないで……」
護はなお抵抗するが、まるで歯が立たない。
護「あっ!?」
そこへ、空からアマテラスが飛来。
護「アマテラス!?」
ゾヌーダロボはアマテラスにビームを放射。
護「やめろ―――っ!!」
ビームが命中し、アマテラスが大爆発。
子供たち「うわああ―――っ!!」
絶望したのもつかの間、爆炎の中からガオーマシンが出現。
護「ガオーマシン!!」
氷竜「着地するぞ!」
氷竜と炎竜が操縦するライナーガオーが着陸。
炎竜「成功!!」
護「氷竜? 炎竜!?」
雷龍「はいや―――っ!!」
風龍、雷龍の操縦するドリルガオーも着陸。
風龍「油断するな!」
雷龍「わかってるよ!」
ドリルガオーが分離してゾヌーダロボを通過。
護「風龍!! 雷龍!!」
空からボルフォッグと凱の操縦するステルスガオーⅡが飛来。
ボルフォッグ「護隊員は無事のようです」
凱「よし、接近してくれ!」
護「ボルフォッグ!! 凱兄ちゃん!!」
凱「ギャレオ―――ン!!」
凱がステルスガオーⅡから脱出。
凱「フュージョ―――ン!!」
凱がギャレオンの体内に入る。
ギャレオンがガイガーに変形。
|サイボーグ・凱は、Gストーンの導きにより、&br()戦闘用メカノイド・ガイガーに変形するのだ!|
地面にはゴルディオンハンマーが落ちていた。
ゴルディーマーグ「俺様も忘れてもらっちゃ困るぜ!」
ゾヌーダロボが再攻撃の準備に入る。
護「早く、ファイナルフュージョンを!」
ガイガーはゾヌーダロボの攻撃を避けながら空へ飛び立つ。
ガイガー「ガオーマシン!!」
雷龍「おう!!」
風龍「はいっ!!」
氷竜「了解!!」
炎竜「よっしゃ!!」
ボルフォッグ「ただいま!!」
ガイガーとガオーマシンが合体体制に入る。
ガイガー「ファイナル・フュージョ―――ン!!」
風龍・雷龍「ふあああ―――っ!!」
ボルフォッグ「うおお―――っ!!」
氷竜・炎竜「はああ―――っ!!」
風龍「合体開始!!」
ガイガーの足にドリルガオーが合体。
雷龍「うおお―――っ!!」
ガイガーの両腕にライナーガオーが合体。
氷竜「侵入! ……OK!!」
炎竜「成功!!」
ガイガーの背中にステルスガオーⅡが合体。
ボルフォッグ「ドッキング! パーフェクトロック!!」
胸のギャレオンの頭部にステルスガオーのパーツが合体。
最後にフェイスマスクが装着され、スターガオガイガーが完成する。
ガオガイガー「ガオッ、ガイ、ガー!!」
#center(){
|最強勇者ロボ軍団と合体した、究極の勇者王!!&br()戦え!! 負けるな!! 勝利を掴め!!&br()我らの希望・ガオガイガー!!!|
}
ガオガイガー「機界新種!! 命を返してもらう!! 勝負だ!! ファントムリング・プラス!!」
ガオガイガーの腕にファントムリングが合体。
ガオガイガー「ブロウクンファントム!!」
ガオガイガーはブロウクンファントムを発射。
しかし、ゾヌーダロボのバリアーに止められ、ファントムリングが物質昇華されてしまう。
氷竜「ファントムリングが、物質昇華される……」
右腕がガオガイガーの腕に戻る。
ガオガイガー「ブロウクンファントムが効かない!?」
ゾヌーダロボがビームで反撃。
ガオガイガー「プロテクトウォール!!」
もう1つのファントムリングが物質昇華。
これによりガオガイガーは吹き飛ばされる。
ガオガイガー「うわあっ!!」
護「ガオガイガー!!」
ゴルディーマーグ「早く俺を使え!!」
ガオガイガー「おう……」
ゾヌーダロボが両腕を射出。
射出された腕がステルスガオーⅡのブースターに突き刺さり、物質昇華し始める。
ガオガイガー「いかん!!」
ボルフォッグ「分離します!」
ブースターを排除したガオガイガーが空へ。
ゾヌーダロボも同時に飛び立つ。
ガオガイガー「ゴルディオンハンマー!! うおお―――っ!!」
ガオガイガーとゾヌーダロボが激突。
しかしゾヌーダロボはゴルディオンハンマーを真っ向から受け止め、物質昇華していく。
ゴルディーマーグ「ダメだ…… 切り離すぞ!」
ゴルディーマーグが機能を停止。
ゾヌーダロボはゴルディオンハンマーを地上に捨てる。
ガオガイガー「ゴルディー!!」
護「そんな…… ゴルディオンハンマーも効かないなんて!」
ガオガイガーを物質昇華すべくパンチを繰り出すゾヌーダロボ。
ガオガイガーはプロテクトシェードで対抗。
ガオガイガー「プラズマホールド!!」
ゾヌーダロボが防御フィールドの中に閉じ込められる。
すかさずドリルニーを繰り出すガオガイガー。
ガオガイガー「食らえっ!!」
しかしバリアーに阻まれる。
ガオガイガー「なんて強いバリアだ!!」
そして反撃のパンチをまともに食らい、ガオガイガーは墜落してしまう。
ガオガイガー「うわあっ!!」
護「ああっ!!」
ガオガイガーの墜落により町が崩壊・炎上。
炎の中に、半壊したガオガイガーが立つ。
ガオガイガー「俺たちの…… 俺たちの文明は、間違っていたのか!?」
護「僕たちが、物を大切にしないから? 何でもかんでもゴミにしちゃうから? だから滅ぼすの!?」
氷竜「物質文明に終止符を打つ気か!?」
雷龍「俺たちの存在を否定する者……」
炎竜「悪魔? それとも神!?」
風龍「これが真の浄化だというのか!?」
ボルフォッグ「GSライドも、もはや限界です!」
ガオガイガー「俺は信じたい。人類を、この世界を、そして、俺自身を…… だから戦う! 生き抜くために!!」
固唾をのんで戦いを見守る子供たち──。
ガオガイガー「ヘル!! アンドへヴン!! みんなの命、俺に預けてくれ!!」
最強勇者ロボ軍団「おう!!」
ガオガイガー「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ……」
ガオガイガーは両手を合わせ、ゾヌーダロボへ突き進む。
バリアーを張るゾヌーダロボ、力ずくで押し切ろうとするガオガイガー。
2つのエネルギーが激突して大爆発し、その余波で東京都庁が崩壊。
華たちも吹き飛ばされる。
子供たち「うわああ―――っ!!」
ガオガイガーの前に護が立ち塞がり、バリアーを発して物質昇華を防ぐ。
ガオガイガー「護!?」
護「うおおお―――っ!!」
ゾヌーダロボ「…………!!!!」
ゾヌーダロボが念力を発する。
なすすべなく、紙屑のように吹き飛ばされていく護。
ガオガイガー「ああっ……!!」
命「いやああ―――っ!!」
ゾヌーダロボのバリアーが弱まる。
氷竜「バリアが弱まった!!」
雷龍「やるなら今だ!!」
ガオガイガー「うおお―――っ!!」
ガオガイガーがゾヌーダロボの顔面にブロウクンマグナムをぶち込む。
そして左拳での二撃目を見舞おうとするが、ゾヌーダロボの反撃が左肩のライナーガオーに炸裂。
炎竜の超AIが物質昇華。
炎竜「構わずぶちかませ!!」
ガオガイガー「おお―――っ!!」
左拳のパンチがゾヌーダロボに突き刺さる。
ガオガイガー「ああ―――っ!!」
続いて、右膝のドリルニーで攻撃。
ゾヌーダロボは左膝で防御。
風龍「勇気とともに進めっ……!!」
風龍の超AIが物質昇華。
ゾヌーダロボのビームがガオガイガーの顔半分を吹き飛ばす。
ガオガイガー「ぐぅっ…… はぁ―――っ!!」
ガオガイガーがかかと落としでゾヌーダロボの頭部を凹ませ、左腕を引きちぎる。
氷竜「我らの心は1つ!!」
氷竜の超AIが物質昇華。
ガオガイガー「でやああ―――っ!!」
ガオガイガーが倒れたゾヌーダロボの背を踏みつけ、左翼を引きちぎり、左膝のドリルニーを叩き込む。
雷龍「GGG、万歳!!」
雷龍の超AIが物質昇華。
ガオガイガーが二度目の零距離ブロウクンマグナムを放つ。
受け止めようとしたゾヌーダロボの右腕が粉砕。
ボルフォッグ「勝利は…… すぐそこです!!」
ボルフォッグの超AIが物質昇華。
ガオガイガー「うおお―――っ…… でやぁぁ―――っ!!!!」
最後に新種核を取り出すと、ゾヌーダロボは大爆発。
町の全てが爆発に飲み込まれ、完全に廃墟と化す。
完全に機能を停止したガオガイガー、その手の中の新種核がゾヌーダへと姿を変える。
ギャレオンの口の中に護を抱きかかえた凱の姿があった。
凱「命……」
凱とゾヌーダが対峙。
ゾヌーダ「ゾヌ―――ダ……」
ガオガイガーも物質昇華され始める。
ゾヌーダ(凱…… 殺して。早く…… 私を殺して)
凱「命……」
凱のサイボーグボディも昇華されていく。
ゾヌーダ(お願い、殺して…… あなたの手で、早く)
凱「命…… 今、行く。待ってろ」
ゾヌーダ(手遅れになる前に、殺して……)
凱「死ぬ時は、一緒だ。命…… ごめんな。俺は、一番大切なことさえも、守れなかった……」
ゾヌーダ(凱……)
凱「お前を、愛している……」
ゾヌーダ(あなたを好きになって、よかった……)
凱「もう放さない。ずっと、ずっと一緒だ……」
ゾヌーダ(凱……)
凱「力を貸してくれ、護……」
護の胸、そして凱の腕のGストーンが輝く。
凱は護の浄化の呪文を唱え始める。
Gストーンの光が天まで昇り、空が晴れていく。
崩れかけた都庁の中で、倒れていた華が目を覚ます。
ギャレオンの目が光る。
護「奇跡が、起きたよ……」
ゾヌーダの姿が命に戻っていた。
命「凱……」
凱「おかえり、命……」
命「その体……」
凱の体も、なんとサイボーグから人間に戻っていた。
凱「神様が、取っておいてくれたらしい…… 俺たちの勝利のご褒美として」
命「凱……!!」
凱「命…… もう放さない」
命「凱っ!!」
護が宙を舞う。
華「護君…… よかった…… うわああ―――ん!!」
空からカナヤゴが飛来。
護「カナヤゴ!?」
スワン「機界新種消滅を確認!」
牛山「全システム完全復帰!」
雷牙「凱たちも無事なようだぞい!」
猿頭寺「付近の建造物、崩壊の危険性あります」
火麻「そいつはやべぇ……」
大河「よーし…… 万能力作驚愕艦カナヤゴ、展開! カーペンターズ、全機発進! 首都圏再生作業、開始せよ!!」
カナヤゴが展開し、量産型プライヤーズ「カーペンターズ」の大群が発進。
|ザ・カーペンターズ……&br()それは、あらゆる物体の損傷を瞬時に修復することの出来る、&br()空前絶後のミラクルツール部隊なのである!|
カーペンターズによって町が修復され、ガオーマシンも超AIも元に戻る。
氷竜「おおっ……」
雷龍「助かった!」
ボルフォッグ「救われました」
ゴルディーマーグ「ひでぇ目に遭ったぜ……」
マイク「イェーイ! マイクも元に戻ったもんね!!」
護「プライヤーズがこんなにたくさん…… よかった、生きてるんだね。みんな、生きてるんだ!」
数日後、天海家。
護「宇宙のあちこちで、新種のゾンダーが生まれているかもしれない。僕には、それを倒す力はないけど…… でも、困ってる人たちの手助けをすることは出来ると思う。地球を守ったのと同じように」
勇「護……」
愛「行ってきなさい。護ちゃんにしか出来ないことなら……」
勇「迷わず進め……」
護「ありがとう、お父さん、お母さん」
愛「護ちゃん……!」
護「僕、行ってきます!」
勇「いつでも帰ってこいよ! ここは護の家なんだからな」
護「うん、うん!」
護と両親が泣きながら抱き合う。
その夜、町はずれの原っぱにGGGの隊員たちが集まっていた。
凱「俺も一緒に行けないのは残念だ」
護「凱兄ちゃんまで連れて行ったら、命姉ちゃんに怒られちゃうよ」
命「やだぁ……」
凱「こりゃ参ったなぁ。この力を、有効に使うよ……」
凱と命は超人類「エヴォリューダー」へと生まれ変わったのだった。
護「地球の平和を、頼みます……」
命「体に気をつけてね」
火麻「何かあったら、GGGダイヤルに連絡しろ!」
スワン「銀河の彼方まで助けに行くデス!」
大河「どこにいようと、君は我々の仲間だからな」
護「みんなも、元気でいてください!」
声「護―――!!」
護が振り向くと、そこには末男たちが。
末男・鷹秦「ジャ―――ン!!」
2人が見せたのはウエディングドレス姿の華だった。
譲「華ちゃん……」
華「護君……」
護と華がキス。
一同「やった―――!!」
ギャレオンが護を乗せて宇宙に飛び立つ。
地上から護を見送るGGGの面々。滂沱の涙を流す者も多い。
オービットベースからも最強勇者ロボ軍団やGGGスタッフが手を振っていた。
#center(){
|&br()我々は、この熱き勇者たちの伝説を忘れてはならない&br()我々は、平和を愛する勇気ある心を忘れてはならない&br()&br()そして、我々1人1人が、誇りある勇者であることを……&br()&br()忘れてはならない&br()&br()|
}
#center(){
&big(){&bold(){―いつか星の海で…―}}
}
#center(){
(終)
}
命が機界新種・ゾヌーダとなってオービットベースのエネルギーを吸収。
オービットベース内は危機に陥ってしまう。
スワン「オービットベース、全動力停止!!」
牛山「全回線通信、不能!!」
猿頭寺「生命維持システムももはや限界です!!」
雷牙「あらゆる回路を絶縁体にしてしまうとは……」
火麻「あれは一体、何なんだ!?」
スタリオン「卯都木隊員のスキャン映像には、何の異常もなかったのデスが……」
雷牙「3年前、地球に飛来したEI-01は、彼女の体にゾンダーとは異なるまったく新しい種子を埋め込んでいた。擬態…… その種子は体内の中枢神経に成りすまし、Gストーンのエネルギーにも屈しない無敵の機界生命体に成長するよう、じっと待っておったのだ。まさに『機界新種』!!」
大河「31原種を超えた存在…… その目的は、機界昇華を上回る『物質昇華』……」
オービットベースのモニターが消え、隊員たちが宙に浮かび始める。
牛山「重力発生装置、停止!!」
大河「総員、直ちに……」
地球では、東京都庁の中で護たちがギャレオンとゾヌーダロボの戦いを怯えながら見つめている。
護「ダメだ。あいつは、あいつは…… みんな殺される!」
#center(){
|全ての物質・全てのエネルギーを昇華してしまう機界新種!&br()この大宇宙に定められし結末、それは、滅びなのか!?&br()立て、立ち上がれ凱! 人類最後の希望!!&br()我々は、君の勇者王伝説を信じている!!|
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ギャレオンが吼える。
護「やめて―――っ!!」
護が緑色に輝き、力を発動。
ガラスが割れる。
子供たち「うわああ―――っ!!」
護「うわああ―――っ!!」
ギャレオンに呼ばれるかのように宙を舞う護。
華「護君!」
護がギャレオンの頭部に降り立ち、ゾヌーダロボを透視。
その体内にはゾヌーダとなった命が取り込まれていた。
護「命姉ちゃん!!」
オービットベース。
凱「俺の体も…… もう、動かない……」
猿頭寺たちが凱のメンテナンスを行っていた。
猿頭寺「プログラムドライブもできないとあっては、ファイナルフュージョンも不可能です」
スタリオン「この状況では、マニュアル操縦も無理か……」
氷竜「長官殿……」
大河「んっ!?」
氷竜「Gストーンだけが、かろうじて物質昇華を免れたようです」
炎竜「あと数分もすれば、僕たちのAIもお釈迦になっちまう……」
風龍「だから、お願いします!」
雷龍「俺たちのGSライドが生きてるうちに!」
ボルフォッグ「私たちのAIを、ガオーマシンに積んでください!」
雷牙「お前たち…… 自らファイナルフュージョンを行うというのか!?」
火麻「今、考えられる最高のパイロットどもだな……」
ゴルディーマーグ「くたばる前に一花咲かせようぜ!!」
大河「我々人類に出来る、最後のあがきか。よし! 残されたありったけの燃料と、GSライドをガオーマシンへ。機動部隊の超AIを搭載し、発進準備にかかれ!! ガッツィ・ギャラクシー・ガード、最終作戦開始せよ!!」
GGG一同「了解!!」
GGGが総力を結集し、最強勇者ロボ軍団の超AIとGSライドをガオーマシンに積んでいく。
大河長官と火麻参謀が凱のサイボーグボディを整備。
猿頭寺「カントリー、爆砕火薬セット完了!」
雷牙「ガオーマシン、準備OK!」
マイク「アマテラス、大気圏突入入射角OKだもんね!」
スタリオン「よし、点火!」
マイク「みんなー、頼んだもんね!」
アマテラスが地球に降りていく。
大河「成功だ!」
GGG一同「よっしゃ!!」「やったー!!」
スタリオン「サンキュー、マイク」
マイク「イェーイ!! マイク、役に立ててよかったもんね!」
マイクの目がノイズに変わり始める。
スワン「マイク!?」
マイク「マイクみたいなダメロボットでも、みんな、友達になってくれてうれしかったもんね…… ありが…… とう……」
マイクが機能を停止。
スワン「No―――!! マイク…… サウンダース……」
火麻「やることはやった。思い残すことはねぇ……」
大河「命ある者全ての未来を、頼むぞ…… 勇者!!」
アマテラスは大気圏に入り、東京へ。
護を乗せたギャレオンがゾヌーダロボに突き進む。
護「うああ―――っ……」
しかし、強力なバリアーによって止められる。
華「護君!」
末男「ど、ど、どうなっちゃってんだ!?」
華「護君は宇宙人なの!」
子供たち「ええ―――っ!?」
華「護君はゾンダーをやっつけるために、別の星から来た超能力者…… 今までずっと私たちを守るために、命を懸けて戦ってきたんだよ! だから、みんなも応援して。地球人の友達として……」
ギャレオンはゾヌーダロボのバリアーに吹き飛ばされる。
護「うわああ―――っ!!」
子供たち「ああ―――っ!!」
華「護君!!」
護「ううっ……」
末男「頑張れ護!!」
レイコ「早く起き上がりなさい!!」
鷹泰「負けるな―――っ!!」
子供たち「頑張れ―――!! 護!!」
華「死なないで……」
護はなお抵抗するが、まるで歯が立たない。
護「あっ!?」
そこへ、空からアマテラスが飛来。
護「アマテラス!?」
ゾヌーダロボはアマテラスにビームを放射。
護「やめろ―――っ!!」
ビームが命中し、アマテラスが大爆発。
子供たち「うわああ―――っ!!」
絶望したのもつかの間、爆炎の中からガオーマシンが出現。
護「ガオーマシン!!」
氷竜「着地するぞ!」
氷竜と炎竜が操縦するライナーガオーが着陸。
炎竜「成功!!」
護「氷竜? 炎竜!?」
雷龍「はいや―――っ!!」
風龍、雷龍の操縦するドリルガオーも着陸。
風龍「油断するな!」
雷龍「わかってるよ!」
ドリルガオーが分離してゾヌーダロボを通過。
護「風龍!! 雷龍!!」
空からボルフォッグと凱の操縦するステルスガオーⅡが飛来。
ボルフォッグ「護隊員は無事のようです」
凱「よし、接近してくれ!」
護「ボルフォッグ!! 凱兄ちゃん!!」
凱「ギャレオ―――ン!!」
凱がステルスガオーⅡから脱出。
凱「フュージョ―――ン!!」
凱がギャレオンの体内に入る。
ギャレオンがガイガーに変形。
|サイボーグ・凱は、Gストーンの導きにより、&br()戦闘用メカノイド・ガイガーに変形するのだ!|
地面にはゴルディオンハンマーが落ちていた。
ゴルディーマーグ「俺様も忘れてもらっちゃ困るぜ!」
ゾヌーダロボが再攻撃の準備に入る。
護「早く、ファイナルフュージョンを!」
ガイガーはゾヌーダロボの攻撃を避けながら空へ飛び立つ。
ガイガー「ガオーマシン!!」
雷龍「おう!!」
風龍「はいっ!!」
氷竜「了解!!」
炎竜「よっしゃ!!」
ボルフォッグ「ただいま!!」
ガイガーとガオーマシンが合体体制に入る。
ガイガー「ファイナル・フュージョ―――ン!!」
風龍・雷龍「ふあああ―――っ!!」
ボルフォッグ「うおお―――っ!!」
氷竜・炎竜「はああ―――っ!!」
風龍「合体開始!!」
ガイガーの足にドリルガオーが合体。
雷龍「うおお―――っ!!」
ガイガーの両腕にライナーガオーが合体。
氷竜「侵入! ……OK!!」
炎竜「成功!!」
ガイガーの背中にステルスガオーⅡが合体。
ボルフォッグ「ドッキング! パーフェクトロック!!」
胸のギャレオンの頭部にステルスガオーのパーツが合体。
最後にフェイスマスクが装着され、スターガオガイガーが完成する。
ガオガイガー「ガオッ、ガイ、ガー!!」
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|最強勇者ロボ軍団と合体した、究極の勇者王!!&br()戦え!! 負けるな!! 勝利を掴め!!&br()我らの希望・ガオガイガー!!!|
}
ガオガイガー「機界新種!! 命を返してもらう!! 勝負だ!! ファントムリング・プラス!!」
ガオガイガーの腕にファントムリングが合体。
ガオガイガー「ブロウクンファントム!!」
ガオガイガーはブロウクンファントムを発射。
しかし、ゾヌーダロボのバリアーに止められ、ファントムリングが物質昇華されてしまう。
氷竜「ファントムリングが、物質昇華される……」
右腕がガオガイガーの腕に戻る。
ガオガイガー「ブロウクンファントムが効かない!?」
ゾヌーダロボがビームで反撃。
ガオガイガー「プロテクトウォール!!」
左腕に装備されたプロテクトリングが物質昇華。
これによりガオガイガーは吹き飛ばされる。
ガオガイガー「うわあっ!!」
護「ガオガイガー!!」
ゴルディーマーグ「早く俺を使え!!」
ガオガイガー「おう……」
ゾヌーダロボが両腕を射出。
射出された腕がステルスガオーⅡのブースターに突き刺さり、物質昇華し始める。
ガオガイガー「いかん!!」
ボルフォッグ「分離します!」
ブースターを排除したガオガイガーが空へ。
ゾヌーダロボも同時に飛び立つ。
ガオガイガー「ゴルディオンハンマー!! うおお―――っ!!」
ガオガイガーとゾヌーダロボが激突。
しかしゾヌーダロボはゴルディオンハンマーを真っ向から受け止め、物質昇華していく。
ゴルディーマーグ「ダメだ…… 切り離すぞ!」
ゴルディーマーグの超AIが物質昇華。
ゾヌーダロボはゴルディオンハンマーを地上に捨てる。
ガオガイガー「ゴルディー!!」
護「そんな…… ゴルディオンハンマーも効かないなんて!」
ガオガイガーを物質昇華すべくパンチを繰り出すゾヌーダロボ。
ガオガイガーはプロテクトシェードで対抗。
ガオガイガー「プラズマホールド!!」
ゾヌーダロボが防御フィールドの中に閉じ込められる。
すかさずドリルニーを繰り出すガオガイガー。
ガオガイガー「食らえっ!!」
しかしバリアーに阻まれる。
ガオガイガー「なんて強いバリアだ!!」
そして反撃のパンチをまともに食らい、ガオガイガーは墜落してしまう。
ガオガイガー「うわあっ!!」
護「ああっ!!」
ガオガイガーの墜落により町が崩壊・炎上。
炎の中に、半壊したガオガイガーが立つ。
ガオガイガー「俺たちの…… 俺たちの文明は、間違っていたのか!?」
護「僕たちが、物を大切にしないから? 何でもかんでもゴミにしちゃうから? だから滅ぼすの!?」
氷竜「物質文明に終止符を打つ気か!?」
雷龍「俺たちの存在を否定する者……」
炎竜「悪魔? それとも神!?」
風龍「これが真の浄化だというのか!?」
ボルフォッグ「GSライドも、もはや限界です!」
ガオガイガー「俺は信じたい。人類を、この世界を、そして、俺自身を…… だから戦う! 生き抜くために!!」
固唾をのんで戦いを見守る子供たち──。
ガオガイガー「ヘル!! アンドへヴン!! みんなの命、俺に預けてくれ!!」
最強勇者ロボ軍団「おう!!」
ガオガイガー「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ……」
ガオガイガーは両手を合わせ、ゾヌーダロボへ突き進む。
バリアーを張るゾヌーダロボ、力ずくで押し切ろうとするガオガイガー。
2つのエネルギーが激突して大爆発し、その余波で東京都庁が崩壊。
華たちも吹き飛ばされる。
子供たち「うわああ―――っ!!」
ガオガイガーの前に護が立ち塞がり、バリアーを発して物質昇華を防ぐ。
ガオガイガー「護!?」
護「うおおお―――っ!!」
ゾヌーダロボ「…………!!!!」
ゾヌーダロボが念力を発する。
なすすべなく、紙屑のように吹き飛ばされていく護。
ガオガイガー「ああっ……!!」
命(いやああ―――っ!!)
ゾヌーダ=命の動揺により、ゾヌーダロボのバリアーが弱まる。
氷竜「バリアが弱まった!!」
雷龍「やるなら今だ!!」
ガオガイガー「うおお―――っ!!」
ガオガイガーがゾヌーダロボの顔面にブロウクンマグナムをぶち込む。
そして左拳での二撃目を見舞おうとするが、ゾヌーダロボの反撃が左肩のライナーガオーに炸裂。
炎竜の超AIが物質昇華。
炎竜「構わずぶちかませ!!」
ガオガイガー「おお―――っ!!」
左拳のパンチがゾヌーダロボに突き刺さる。
ガオガイガー「ああ―――っ!!」
続いて、右膝のドリルニーで攻撃。
ゾヌーダロボは左膝で防御。
風龍「勇気とともに進めっ……!!」
風龍の超AIが物質昇華。
ゾヌーダロボのビームがガオガイガーの顔半分を吹き飛ばす。
ガオガイガー「ぐぅっ…… はぁ―――っ!!」
ガオガイガーがかかと落としでゾヌーダロボの頭部を凹ませ、左腕を引きちぎる。
氷竜「我らの心は1つ!!」
氷竜の超AIが物質昇華。
ガオガイガー「でやああ―――っ!!」
ガオガイガーが倒れたゾヌーダロボの背を踏みつけ、左翼を引きちぎり、左膝のドリルニーを叩き込む。
雷龍「GGG、万歳!!」
雷龍の超AIが物質昇華。
ガオガイガーが二度目の零距離ブロウクンマグナムを放つ。
受け止めようとしたゾヌーダロボの右腕が粉砕。
ボルフォッグ「勝利は…… すぐそこです!!」
ボルフォッグの超AIが物質昇華。
ガオガイガー「うおお―――っ…… でやぁぁ―――っ!!!!」
最後に新種核を取り出すと、ゾヌーダロボは大爆発。
町の全てが爆発に飲み込まれ、完全に廃墟と化す。
完全に機能を停止したガオガイガー、その手の中の新種核がゾヌーダへと姿を変える。
ギャレオンの口の中に護を抱きかかえた凱の姿があった。
凱「命……」
凱とゾヌーダが対峙。
ゾヌーダ「ゾヌ―――ダ……」
ガオガイガーも物質昇華され始める。
ゾヌーダ(凱…… 殺して。早く…… 私を殺して)
凱「命……」
凱のサイボーグボディも昇華されていく。
ゾヌーダ(お願い、殺して…… あなたの手で、早く)
凱「命…… 今、行く。待ってろ」
ゾヌーダ(手遅れになる前に、殺して……)
凱「死ぬ時は、一緒だ。命…… ごめんな。俺は、一番大切なことさえも、守れなかった……」
ゾヌーダ(凱……)
凱「お前を、愛している……」
ゾヌーダ(あなたを好きになって、よかった……)
凱「もう離さない。ずっと、ずっと一緒だ……」
ゾヌーダ(凱……)
凱「力を貸してくれ、護……」
護の胸、そして凱の腕のGストーンが輝く。
凱は護の浄解の呪文を唱え始める。
凱「クーラティオー…… テネリタース…… セクティオー…… サルース…… コクトゥーラ……」
Gストーンの光が天まで昇り、空が晴れていく。
崩れかけた都庁の中で、倒れていた華が目を覚ます。
ギャレオンの目が光る。
護「奇跡が、起きたよ……」
ゾヌーダの姿が命に戻っていた。
命「凱……」
凱「おかえり、命……」
命「その体……」
凱の体も、なんとサイボーグから人間に戻っていた。
凱「神様が、取っておいてくれたらしい…… 俺たちの勝利のご褒美として」
命「凱……!!」
凱「命…… もう離さない」
命「凱っ!!」
抱き合う凱と命。
護が宙を舞う。
華「護君…… よかった…… うわああ―――ん!!」
空からカナヤゴが飛来。
護「カナヤゴ!?」
スワン「機界新種消滅を確認!」
牛山「全システム完全復帰!」
雷牙「凱たちも無事なようだぞい!」
猿頭寺「付近の建造物、崩壊の危険性あります」
火麻「そいつはやべぇ……」
大河「よーし…… 万能力作驚愕艦カナヤゴ、展開! カーペンターズ、全機発進! 首都圏再生作業、開始せよ!!」
カナヤゴが展開し、量産型プライヤーズ「カーペンターズ」の大群が発進。
|ザ・カーペンターズ……&br()それは、あらゆる物体の損傷を瞬時に修復することの出来る、&br()空前絶後のミラクルツール部隊なのである!|
カーペンターズによって町が修復され、ガオーマシンも超AIも元に戻る。
氷竜「おおっ……」
雷龍「助かった!」
ボルフォッグ「救われました」
ゴルディーマーグ「ひでぇ目に遭ったぜ……」
マイク「イェーイ! マイクも元に戻ったもんね!!」
護「プライヤーズがこんなにたくさん…… よかった、生きてるんだね。みんな、生きてるんだ!」
数日後、天海家。
護「宇宙のあちこちで、新種のゾンダーが生まれているかもしれない。僕には、それを倒す力はないけど…… でも、困ってる人たちの手助けをすることは出来ると思う。地球を守ったのと同じように」
勇「護……」
愛「行ってきなさい。護ちゃんにしか出来ないことなら……」
勇「迷わず進め……」
護「ありがとう、お父さん、お母さん」
愛「護ちゃん……!」
護「僕、行ってきます!」
勇「いつでも帰ってこいよ! ここは護の家なんだからな」
護「うん、うん!」
護と両親が泣きながら抱き合う。
その夜、町はずれの原っぱにGGGの隊員たちが集まっていた。
凱「俺も一緒に行けないのは残念だ」
護「凱兄ちゃんまで連れて行ったら、命姉ちゃんに怒られちゃうよ」
命「やだぁ……」
凱「こりゃ参ったなぁ。この力を、有効に使うよ……」
凱と命は超人類「エヴォリューダー」へと生まれ変わったのだった。
護「地球の平和を、頼みます……」
命「体に気をつけてね」
火麻「何かあったら、GGGダイヤルに連絡しろ!」
スワン「銀河の彼方まで助けに行くデス!」
大河「どこにいようと、君は我々の仲間だからな」
護「みんなも、元気でいてください!」
声「護―――!!」
護が振り向くと、そこには末男たちが。
末男・鷹秦「ジャ―――ン!!」
2人が見せたのはウエディングドレス姿の華だった。
譲「華ちゃん……」
華「護君……」
護と華がキス。
一同「やった―――!!」
ギャレオンが護を乗せて宇宙に飛び立つ。
地上から護を見送るGGGの面々。滂沱の涙を流す者も多い。
オービットベースからも最強勇者ロボ軍団やGGGスタッフが手を振っていた。
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|&br()我々は、この熱き勇者たちの伝説を忘れてはならない&br()我々は、平和を愛する勇気ある心を忘れてはならない&br()&br()そして、我々1人1人が、誇りある勇者であることを……&br()&br()忘れてはならない&br()&br()|
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&big(){&bold(){―いつか星の海で…―}}
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(終)
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