大統領の執事の涙(吹替版)のオープニング

ホワイトハウスの中で黒人執事であるセシル・ゲインズが座っていた。
セシルは当時の差別による大きな問題の光景を思い出していた。

闇は闇を追い払えない、闇を払うは光だけ、キング牧師(翻訳字幕)

1926年。
ジョージア州 メーコン。
棉花のプランテーション。

セシル(ナレーション)「幼いころからレンガを積んできた。それがほんとだ。きつい労働だった。」

農場で花の手入れをする作業員。
その中でセシルの父が花摘みを息子に教える。

セシルの父「収穫時のサインはつぼみが弾けてからだ。ほら綿の実を見てごらん、夜空のお星様みたいだろ。お前の頭もな」

セシルの父は綿を息子にこすり付けると息子は笑う。

セシル(ナレーション)「父と一緒にいられたから仕事は平気だった」

カメラを持った子供がセシルの家族の写真を撮影する準備をする。

子供「じゃあ撮るね。ちゃーんと笑っててば。チーズ」

農場主はあたりを見回す。

農場主「マーティ来い。仕事だ」

農場主がセシルの母・マーティを連れていく中、セシルはそれに気づく。

セシル「ねえママ、どこ行くの?」
セシルの父「セシル、駄目だ!行くな!」

セシルが母を追いかけようとするが父に止められる。

セシル「ママ!」

セシルの母が農場主と一緒に小屋に入る。

セシル「よく聞くんだ、あの男に逆らったりするんじゃない。おれたちがいるのは奴の世界なんだ!わかったか、さっさと仕事に戻れ」

すると小屋から女性の悲鳴の叫びが上がり農場主が戻る。

セシル「パパどうするの?」

セシルの父が農場主に呼びかける。

セシル「おい」

農場主がセシルの父に呼びかけられると、拳銃を取り出す。

セシル「パパー!」

セシルの父は射殺される。

農場主「何を見ている!お前も撃たれたいのか!仕事に戻れ!」

それを見た老婦は埋葬するように農民に指示する。

老婦「ちょっと人手を集めて埋葬してやってちょうだい!早く!」

老婦はセシルの元へ行く。

老婦「泣くのはやめなさい、これからは屋敷で働くのよ、お前を下働きのハウスミラーにしてあげるわ。」

実話に着想を得た物語

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最終更新:2017年06月07日 21:56