セルビアとボスニアの間の塹壕に残されたニノとチキは口論の中、チキの仲間であるツェラが生きていてニノの兵士が仕掛けたジャンプ型地雷が仕掛けられていて取り除けない中、両軍から国連防護軍の連絡を受け、地雷処理班がその地雷を撤去そうとするものの不可能であり、一緒に来たマスコミが殺到する中、ニノとチキは敵同士となり始め2人は撃ち合いの末に死亡する。
一方で身動きが取れないツェラ。
ツェラ「チキ…」
その光景にあぜんするマスコミのリヴィングストンとカメラマン。
リヴィングストン「撮った?」
カメラマン「はい」
一方でその光景に口も言葉も出ないモニターで見ていた報道陣ら。
ソフト大佐「大尉」
ソフト大佐はデュポワ大尉を呼びかける。
ソフト大佐「来てくれ」
デュポワ大尉はソフト大佐のもとへいく。
自分が撃ち殺したことを責めるミシェル。
軍曹「落ち着け、ミシェル。聞け、あの場合、仕方なかった」
兵士「軍曹、遺体を積め、引き上げだ。彼が信管を外した。」
軍曹「信管を?」
兵士は口笛でほかの兵士を呼び掛ける。
ヘリコプターは飛行の準備を始め、それぞれ2人の遺体は装甲車に運ばれる。
カメラマン「トム」
リヴィングストン「大佐、ご説明ください。」
ソフト大佐の元に数多くのマスコミが集まっていた。
ソフト大佐「ご覧の通り、状況は非常に困難だ。残りの兵士に全力を傾け、1人でも命を助けたい」
リヴィングストン「兵士の取材は?」
ソフト大佐「あとで許可するが、今は一刻も早く病院へ。容体が回復したら、まず君たちに知らせる。今夜、記者会見を行う。22時にホリデー・インだ。あとは、その時に答える。では以上だ全員、立ち去るように。これ以上の安全は保証できない、じき夜だ。お願いする、退去してくれ。以上だ」
大佐が説明する中、他の兵士は戦いで死んだ兵士の遺体をヘリコプターに運んでおり、マスコミが騒ぐ。
遺体が入れられたヘリコプターは上昇し立ち去る。
他の兵士らはツェラを心配していた。
兵士「マルシャン、待て。工具は積んだ。」
マルシャン「彼は?」
兵士「名案があれば聞かせろ。」
マルシャン「置き去りに?」
兵士「ではどうしろと?解決策は?専門家が言うんだ。あきらめろ。我々の管轄外だ」
するとソフト大佐が二人の元へやってくる。
ソフト大佐「大丈夫か。よくやった、私もうれしい。今後、報われるだろう」
どうにもならない兵士らはツェラを置き去りにする。
ソフト大佐「連絡先は聞いたか。両軍に死亡報告を。もう一つ、両軍に連絡しといてくれ。片方の軍が今夜、中央壕を占拠するという情報を得たと。大尉、ボスニア軍の担当官に連絡を取れ。」
一方でリヴィングストンとマルシャンが話していた。
リヴィングストン「それじゃ、またね」
マルシャン「ああ」
リヴィングストン「お礼を言うわ」
マルシャン「リポートは?」
リヴィングストン「できたわ。大丈夫?」
マルシャン「行くぞ」
ソフト大佐「行く用意は?。では、さっさと行くんだ。」
リヴィングストン「また会いましょう
マルシャン「ああ」
ソフト大佐「今夜、22時に記者会見だ。」
リヴィングストンは立ち去る。
ソフト大佐「君の気持はわかる。だが君が付くしても何も変わらん、行こう」
ソフト大佐とマルシャンは現場を立ち去り、リヴィングストンは車に乗る。
運転手「塹壕は取らないのか」
リヴィングストン「ええ、何もないただの塹壕よ」
マスコミや兵士の乗った白い装甲車と車は塹壕を立ち去り、大量の日が沈むと同時に動けないツェラが写ったところで終わる。
最終更新:2017年07月07日 21:54