名探偵コナン 沈黙の15分のオープニング

8年前
北ノ沢村

立原冬馬が雪の中を走っていた。
なぞの影が冬馬を追いかける。
すると冬馬は崖から転げ落ちてしまう。
下を見ると冬馬の頭部から血が流れる。
犬の鳴き声が響く。影はその場を去る。

現在

地下鉄の駅でテープカットが行われていた。

司会「それでは、朝倉都知事。ご挨拶をお願いします」
都知事「オホン! 1千3000万人の都民の皆さん! そして、全国の鉄道ファンの皆さん。お待たせしました! 都営地下鉄15号線、東都線の開通です!!」


警視庁

高木「脅迫状? 都知事にですか!?」
警部「昨日の午後、朝倉氏の自宅に郵送されていた。差出人の名前はない」
佐藤「『お前の傲岸不遜な4年間の都政に対し天誅を下す!』」
千葉「傲岸不遜って…… 朝倉さんの1期目の都政は、評判いいじゃないですか」
白鳥「まぁ、人の感じ方はいろいろだからね。道理に合わない考え不満や怒りを持つ人間は必ずいる……」
警部「うむ。白鳥君の言う通りだ…… 明日、朝倉氏が東都線の開通式に出席される。そこで我々が、都知事を警護することになった。くれぐれも油断するな……」

ホーム内

高木たちは警戒していた。
都知事たちが列車に乗り込む。

司会「今、都知事が車両に乗り込まれました」

阿笠博士のビートルが高速道路を走行中。

光彦「楽しみですね、大宇宙展!」
元太「宇宙船のシュミレーションもあるんだよな」
歩美「歩美、それやってみたい!」
哀「でも、誰かさんは他のことに夢中みたいね……」
コナン「え?」
博士「気になるんじゃろ? 毛利君が目暮警部から聞いたという、都知事への脅迫状のことも」
コナン「ああ…… 何もなければいいけど」

コナンはワンセグで中継を観ていた。
扉が閉まり、列車が発車される。
ビートルがトンネルに入ろうとする。

博士「ここから新山手トンネルじゃ!」

するとワンセグの映像が乱れる。

光彦「そういえばこのトンネル、途中で東都線と……」
コナン「ああ。漂流して、東都線の真下を通るんだ…… 約1キロ、平行にな」

ビートルがカーブに入る。

コナン「このカーブだ。これを曲がると東都線との合流地点……」

するとコナンはカーブを見る謎の人物を見つける。

歩美「どうしたの? コナン君……」
コナン「いや…… (なんだったんだ? 今の人影。待避所なのに車もバイクも止めてなかったし…… 手に何か持っていたような……)」

天井に何かが取り付けられていた。
コナンは眼鏡の望遠機能でそれを拡大。
取り付けられていたのは爆弾で、人影が持っていたのは起爆装置だった。

コナン「(まさか!) 博士、車を止めてくれ!」
博士「な、何!?」
コナン「爆弾だ! トンネルに爆弾が仕掛けられているんだ!」
探偵団「ええっ!?」
元太「ば、爆弾!?」
博士「爆弾じゃと!? じゃ、じゃが…… 次の待避所まで無理じゃ!」

ビートルがトンネルを抜け、止まる。
そこからコナンが降り、スケボーに乗って道路を逆走。

歩美「コナン君!」

スケボーが壁を走行。
爆弾を見るとランプが点灯していた。

コナン(起爆装置をオンにしたのか!? くそっ!)

人影がスイッチを押すと爆弾のランプが赤に切り替わり、タイマーが作動。
コナンは警部に電話をかける。

警部「はい、目暮」
コナン「(新一の声) 工藤です!」
警部「ん?」
コナン「(新一の声) 今すぐ電車を止めてください! 爆弾が爆発します!」
警部「爆弾!?」
佐藤「高木君!」

高木と佐藤が運転室に駆け寄る。

佐藤「電車を止めて!!」
高木「爆弾だ!!」
運転手「えっ!?」

運転手が急ブレーキを作動。

客たち「うわああっ!!」

トンネル内ではコナンが前から来る車を止める。
人影は消えると爆弾が爆発。
爆風で吹き飛ぶコナン。
電車がトンネルに落下。

歩美「地震?」
哀「いえ、違う」

トンネルから列車が出てくる。
元太「電車が出てきたぞ!!」
光彦「あれは東都線ですよ!」
哀「工藤君!」
博士「ま、まずい! 確かこの先にはカーブが……」

列車はまっすぐカーブに突き進む。

高木「止まれ!!」
佐藤「止まって!!」
探偵団「止まれ!!」「止まって!!」
哀「止まって!!」
コナン「止まれ!!」

列車がカーブを突き破り止まるが、その破片が下に飛び散る。

佐藤「助かったの?」
警部「都知事、お怪我は!?」
都知事「だ、大丈夫だ…… ありがとう」

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最終更新:2015年08月02日 21:37