少年型ロボットであるデイビッドはヘンリーとその妻モニカの息子の代わりとなる中、実の息子であるマーティンが退院し一緒に過ごす中のトラブルでモニカに捨てられた中、熊のロボットのテディと偶然出会った青年型のロボットであるジゴロ・ジョーと共にデイビットはキノピオを人間にしたブルーフェアリーを探す中で、マンハッタンの秘密の会社で自分自身がたくさんいたのに気づきロボットだと絶望し海に飛び降りた中、ジゴロ・ジョーに助けられるもの束の間、ジョーは警察に連れ去られ、デイビットはテディと共に水空両用のヘリで海に沈んだ遊園地でブルーフェアリーを発見するものの、それがただの像だと知らずに祈り続ける中で動力源のエネルギーが機能停止したのか、その状態で2000年の時が経った。
そんな中、地球にやって来たエイリアンと思われる存在がヘリの中にいる停止状態のデイビットを見つけ、超能力で再起動させる。
目覚めたデイビットはヘリを降りて氷漬けとなったブルーフェアリーの元へ行きエイリアンらはその様子を見ていた。
エイリアン「氷河期を前に閉じ込められた機械だ」「本物の人間を見ているロボットだ」
デイビットがブルーフェアリーの像に触れると数千度の凍結で凍っていたのかブルーフェアリーの像は砕けてしまい、それを見たエイリアンはテレパシーの能力でデイビット全ての過去を見る。
変わってデイビットはとあるテーブルがある部屋で目を覚ます、そこはスウィントン家の自宅であり見回った。
デイビット「テディ、家だよ。ママー!」
デイビットは母親のモニカを探そうとする中、デイビット自身が本物と思いこんでるブルーフェアリーを見つける。
ブルーフェアリー「私をずっと探してたんでしょ?デイビット」
デイビット「うん、生まれてからずっと…」
ブルーフェアリー「こんなに時が経った今でも、何か願い事があるの?」
デイビット「1つだけ願いがあるんです」
ブルーフェアリー「それはどんな願い?」
デイビット「僕を人間の子にしてください、ママに愛されて一緒に暮らせるように」
ブルーフェアリー「デイビッド、出来るけど叶えてあげられないわ。それだけでもどうしても無理なの」
デイビット「ここはどこ?ねえ、すぐママは戻ってくる?」
ブルーフェアリーはただのロボットに過ぎず、エイリアンはデイビットをスウィントン家の自宅を模倣した部屋に連れさせ、テーブル状の監視カメラのモニターでその様子を見ていた。
デイビット「マーティンとお買い物に出掛けてるの?」
ブルーフェアリー「デイビット、ママはもう戻ってこないのよ。あなたはもう2000年の時が経ったのよ。だからもうママは亡くなったの…でもテディに言った。もし寂しかったら、誰か過去のお友達をよみがえらせることは出来るわ」
デイビット「友達ならそう出来るのに…どうしてママは駄目なのさ!」
ブルーフェアリー「氷から掘り出した遺体がないとよみがえらせることができないの。だれがその人のサンプルが必要なの。骨とか爪とかね…」
するとテディがデイビットの元にやってくる。
テディ「デイビット…」
デイビット「なんだい…」
テディ「覚えているかい?あの髪の毛を切ったことを?」
デイビット「ヘンリーに怒鳴られた…」
テディ「あの時、髪を落とした」
デイビット「そうだね」
テディはモニカの髪の毛を取り出し、ブルーフェアリーに渡す。
デイビット「これでママを生き返らせることができる…!そうでしょ…?」
一方でエイリアンのリーダーと思われる存在がデイビットの様子に他のエイリアンらに言う。
エイリアン「彼の言うとおりにしてやろう」
かわってスウィントン家の自宅内。
ブルーフェアリー「愛しいデイビット、あなたの願いをかなえてあげます」
デイビットは扉を開けるとそこにはエイリアンがおりデイビットにすべてを話した。
エイリアンの正体は下記の話から見て、氷河期による人類絶滅前に数千年の中の技術進歩の末に誕生したロボットだった。
未来のロボット(エイリアン)「我々はプロジェクトを組んだ、骨の欠片や木から見た皮膚のDNAから絶滅した人間を体から復元する試みだ。そしてさらにはその復元した体から生前の記憶を復元できないかと思ったんだが、どうなったと思う?人間は失敗だった。よみがえった人間の寿命は再生したその日1日だけなのだ。新たな人生が始まった最初の夜、彼らが眠りにつくと、また死んでしまう。意識が薄れるとその彼らの存在は暗闇の中に消えていく。わかるだろ?デイビット?。たとえまたママを生き返らせても、それは1日で終わり二度と彼女に会うことはできない」
デイビット「ママは…ママだけは特別で生き続けるかもしれない」
未来のロボット(エイリアン)「君に理解しようというのは心だよ。君は永遠の子供なのだから。」
デイビット「その1日はもしかして、ヘンリーの中の1日みたいに永遠に続くかもしれない」
未来のロボット(エイリアン)「デイビット、君は人類のかけがえのない希望だ。人間の想像性を伝える証だ。我々は君だけの幸せを望んでる。君はずっと先が薄かったのだから…」
デイビット「僕の幸せを望んでるのなら、やるべきことは一つしかない」
未来のロボット(エイリアン)「ほら、聞こえたかい?新しい朝が来た。さあママの所へ。丁度、目を覚ましかけてる時だ」
デイビットは歩くとそこには寝ていた母親のモニカがいて、デイビットが触れると目を覚ます。
デイビット「見ーつけた」
モニカ「はい」
デイビット「はい」
モニカ「ママったら、寝ちゃったのね。どのくらい寝た?」
デイビット「ねえ、コーヒー飲む?ママの好きに」
モニカ「そうね、嬉しいわ。目が覚めるもの」
デイビット「待ってて」
変わってデイビットがコーヒーを作り、モニカに飲ませる。
モニカ「ママの好みを覚えてたのね」
デイビット「そう、何も忘れない。」
モニカ「何か混乱してるみたいだわ。今日は何日?」
デイビット「今日は…今日だよ」
変わってモニカが風呂から上がったデイビットの髪を整える。
それはデイビットにとって、1番幸せな1日だった。ママの心からは悩みも心配事も消え去っていた。ヘンリーもいない、マーティンもいない、悲しみもいない。デイビットだけのママ。 |
変わってモニカがバースデーケーキをテーブルに置く。
誕生日のないデイビットは誕生日パーティーを知らなかった。二人はケーキを焼き、蝋燭をともした。 |
モニカ「さあ、願いをかけて」
デイビット「もう叶ったからいいんだ。」
デイビットはろうそくの火を吹き消し、1本残す。
もう窓の外はうす暗くなっていた。デイビットは自分からカーテンを引いた。 |
変わって2人は手をつないで寝室へと行く。
モニカ「あなたに寝かしつけてもらうなんて、でもすごく幸せ。もう眠くて目が重いわ。どうしちゃったのかしら?」
デイビット「すごくいい1日だった。」
モニカ「心から愛してる。ずっーと×2、愛してる」
モニカはデイビットを抱き着く。
その後、デイビットは寿命が尽きたモニカと一緒に寝る。
デイビットの長い間、夢見た一瞬、その一瞬が去ってモニカは眠りに落ちた、永遠の深い眠りに。揺すっても目が覚めることはない。デイビットが横になっていた。そしてその長い人生で初めて彼は言ったのだ。夢が生まれ目覚める場所へ。 |
最後はデイビットが永眠する形で機能停止し。テディがそのベッドに登り座った所で終わる。
(終)
最終更新:2017年08月23日 20:26