マイノリティ・リポート (吹替版)のエンディング

あらすじ
殺人予知システムで犯罪予防局は起きる犯罪を次々と未然に防く中で、その刑事であるジョン・アンダートンは予知システムの女性・アガサと触れたことで謎の女性の溺死体の映像を見た中で加害者の名前が書かれたボールに自分の名前が刻まれたことから咄嗟に逃走し、逃走の中でハイネマン博士と闇医者エディ・ソロモンの手助けで追手から逃れ、取り出した眼球で犯罪予防局へ行きアガサを連れて再び追手から逃れる中で被害者となるリオ・クロウを質問する中でアガサの説得で射殺を躊躇い再び質問の中でクロウは自殺してしまい、ジョンが再逃走の中、ウィットワーはクロウが殺害された現場をバージェスに見せる中、逃走中のジョンが見たアン・ライブリーの殺害映像に不審である事を報告しようとするもバージェス局長に殺害される。
バージェスはジョンによって隠蔽していた事実を白日の下に晒される事を危惧して、アガサと共にララの家に匿っていたジョンを逮捕しクロウならびにウィットワー殺害疑惑を着せて収監し、アガサは犯罪予防局のプリコグ内に戻された。

ウォリーはプリコグとなるアガサをプールに浸からせる。

ウォリー「いい子だ。よく戻ったね。心配したんだぞ。怪我してない?君がいなくて寂しかった。また俺が面倒を見るからね。もう大丈夫」

犯罪予防局収容所。
看守・ギデオンがジョンを収容する準備をしていた。

ギデオン「今日から俺があんたのボスだ。ジョン、歓迎するよ。その仲は結構スリリングだ。いろんな幻覚だのこれまでの出来事が次々と目の前を横切って、夢が全部叶うって話だ」

ジョンが収容されると同時に事件番号と加害者の名前である「J・アンダートン 事件番号1109」が表示される。

変わって犯罪予防局の執務室。

バージェス「ジョンの苦しみを知りながら、結局、何もできなかった」
秘書「局長。『USAトゥエー』の方のお見えです」
バージェス「後にしてくれ」
秘書「ですが取材は2~3分」
バージェス「後にしろって言ってるんだ!」
ララ「引退なさるかと思ってました」
バージェス「私もさ。今後のジョンの一件で、システムがいかに脆弱か分かった。システムの全国化は彼のおかげである。私はこれを維持しなくてはならん。ララ、君のつらさはよくわかる。だが、まあ、1つケジメがついたかもしれない。ジョンはショーンを殺した犯人を見つけた」
ララ「アン・ライブリーって誰?」
バージェス「ん?」
ララ「アン・ライブリー」

ララはジョンと接触の中でその名前を覚えてたのかバージェスに質問をする。

ララ「逮捕される直前にジョンが言ってた名前です」
バージェス「さあ…誰の事かな?」
ララ「ジョンは言ってました。彼女の一件を知ったから嵌められたんです」
バージェス「容疑は、クロウ殺害だ」
ララ「クロウは囮だと言っていた」
バージェス「ウィットワーは?彼はジョンの部屋でジョンの銃で撃たれて…」
ララ「ラマー…ジョンがあなたのもとで働く決心をした理由はご存じ?」
バージェス「ショーンか?」
ララ「そう。ここで一生懸命に働けば犯罪をなくせる。二度と×2…あんな事件は起こらないだろうって」
バージェス「わかるよ」
ララ「いいえ。分かってらっしゃらない!」
受付「局長。2分後に記者会見が始まりますが」
バージェス「ララ。ジョンは最高の捜査官だった。それにいろんな意味で素晴らしい男だった、だが心に負った傷があまりに深すぎて…まあ、悪い思い出で、彼を語るのはこの際やめにしよう。君と結婚したわけがわかるよ。彼は劣らぬ頑固者だ」
ララ「ラマー…」
バージェス「ララ。こいつを結べるかね?手伝ってもらえると助かる。私はどうもぶきっちょでいかん」

ララがバージェスのネクタイを結ぶ中、バージェスが言う。

バージェス「そうだ、こうしよう。月曜朝一番でウィットワー事件を洗い直そうか、ん?それからあのギデオンに収容所のファイルを調べさせて、その溺死させられたという女性のデータを…。名前はなんだったかな?」
ララ「アン・ライブリーよ。なぜ溺死だって知ってるの?」

ララはバージェスがその女性の死因を知ってることに疑い、バージェスは立ち上がる。

バージェス「この話しはまた後で。そうだな明日にでもお宅に伺おう」

バージェスが去るとララはジョンの所持品が入ってる箱を目にする。

変わって犯罪予防局の収容施設。
ギデオンが音楽を流しながら囚人を管理していた中、犯罪予防局の関係者でないと入れないはずのララが拳銃をギデオンに突きつけてやってくる。

ララ「主人と話がしたいの」
ギデオン「おい、ここは立入禁止だぞ。どうやって入って来た?」

ララはジョンの所持品の中から追手から逃れるためにジョン自身が刳り貫いた眼球で網膜スキャンし収容施設に入った。
一方で記者会見の会場ではバージェスがやってくる。

ナッシュ「全米犯罪予防局、新局長ラマー・バージェス氏。」
バージェス「ありがとう。どうも」

するとバージェスの妻・セレステが記念品を差し入れる。

セレステ「局員を代表してお祝いの品を差し上げます」

セレステはバージェスに記念品を贈呈する。

セレステ「おめでとうございます」
バージェス「これは…×2、高かっただろう」

記念品は高級な拳銃であった。

セレステ「交際費を水増ししましたの」

参加者らは笑い、バージェスは記念品を参加者らにみせる。

バージェス「南北戦争終結時に、このようなリボルバーが将軍達にくれました。ああ…シリンダーに込められた5発の弾丸には金めっきがほどこされて、それは破壊と死をもたらした戦争の終わりを告げる象徴とされてあります。さて、皆さん。犯罪予知システムが晴れて、全国化されようとしている今、我々は銃犯罪のない未来を期待しようではありませんか?」

参加者は歓声を上げる。

バージェス「では…×2、皆さん楽しんでください。」

バージェスの演説が終わった中、女性秘書が補聴器型の電話の着信音に気付き、取る。

女性秘書「もしもし。はいお待ちください。すいません…ちょっと失礼します」

女性秘書はバージェスの元に行く。

女性秘書「局長」
バージェス「何だ?」
女性秘書「プライベート回線に緊急のお電話が入っております」

バージェスは補聴器型の電話を取りつける。

バージェス「もしもし、ラマー・バージェスだ」
ジョン(電話)『やあ、ラマー。おめでとう、ついにあんたの夢が叶ったな。殺人なき社会を実現したわけだ』

電話相手は収監されたはずのジョンでバージェスは驚愕する中、参加者らがバージェスのサインを要求する。

参加者「局長、帽子にみんなのサインをしていただけますか」
ジョン(電話)『だが、そのためにあんたは人を殺した』

犯罪予防局指令室。
ジャッドは無線に出る。

ジャッド「はい、ジャッドだ。」

会場内ではララがバージェスの様子を見ており、バージェスはジョンと会話をしていた。

ララ「ジャッド、ララよ。彼から、伝言があるの」

ララはジャッドに連絡をする中、バージェスはジョンと話していた。

バージェス「何の話だね?」
ジョン(電話)『アガサの母親。つまりアン・ライブリーの事だよ。生んだ赤ん坊を他人にやってしまうようなヤク中だったが。やがて薬を断って、娘を取り戻そうとした。アガサをね』

犯罪予防局指令室。
アガサの様子に異変を見てウィリーは上画面のイメージモニターを見る。

ウィリー「ジャッド、アガサのイメージにだけタイムコードが入っていない。つまり未来じゃなくて、過去のものだ」

変わってバージェスがジョンの決定的証拠を聞く。

ジョン(電話)『ところが予知システムにはアガサが必要だ。プリコグの中で最も優れた力を持つ彼女を欠けば、システムは成立しない。今、そうやってサインをせがまれてるあんたも存在しなかったはずだ』

ジョンの言葉を聞いた後、バージェスは振り向く。

犯罪予防局指令室。

局員「ジャッド、どうする気だ?」「そいつを転送するのか?おいおい!いいのか?」

ジャッドはアン・ライブリー殺害場面の映像を会場のモニターに映す。

参加者「まあ、それは楽しみだわ」

すると参加者らはモニターの映像がアン・ライブリーの殺害映像に変わってるのに気づき、バージェス局長も気づき会場を離れようとする。

ジョン(電話)『あんたはアン・ライブリーを消すしかなかった。だが問題が一つ、プリコグに悟られずに如何に殺すか?答えは実に簡単。システムをすべて知り尽くしたあんたには朝飯前だ。手始めに殺し屋を雇って、そいつの犯行をプリコグに予知させておく。そして次にアン・ライブリーを湖に誘いだす。娘を返してやると言ってアンは飛んでくる』

会場のモニターには殺し屋がアン・ライブリーを殺害しようとする映像が映る。
参加者らとララはその映像を見ており、バージェスの妻・セレステは失神する。

モニターの映像。
囮である殺し屋はやってきた犯罪予防局の隊員らに抑えられ、次にバージェスがアンの元にやってくる。

アン『私の娘はどこ?』
バージェス『ほら、あそこにいるよ』
アン『どこ?』

同時に現在のアガサが共鳴する。

アガサ「逃げて!逃げてー!」

バージェスは殺し屋と同じ格好をして、アンを溺死させる。

ジョン(電話)『あんたは誰もいないところで彼女を殺した。プリコグが予知したこと、全く同じやりかたでアンを葬った。無論、プリコグは犯行を予知したが。モニター技師はそれをエコーだと思い込み消去した。そして哀れアン・ライブリーは行方不明者となった。次はどうするんだ?×2』

するとバージェスは黒いコートを着た男に気付き、後を追う途中、キッチンで拳銃のケースを開ける。
同時にプリコグでアガサが発作し警報が鳴る。

ウィリー「レッドボールだ!」

被害者のボールにはジョン・アンダートンと彫られている。

アガサ「アガサは大勢の命を救っている」

厨房内。
ジョンに白日の下に晒される恐怖に怯えながらバージェスが歩いていた。

バージェス「アガサは大勢の命を救っている。これからも救い続ける。みんな救えるんだ。ショーンのような子供も」
ジョン「やめろ!あの子の名前を口にするな!」

するとジョンがバージェスに大声で言う。
ダシールの予知に続く形でジョンは言い続ける。

ダシール→ジョン「あんたは息子への思いを利用して僕をはめた。誘拐犯をてっちあげて、そいつを殺させようとした!。次はどうする?ラマー?このぼくを黙らせるか?」
バージェス「許してくれ、ジョン」

アガサが再び発作を引き起こし、フレッシャーは予知のイメージでジョンがバージェスに殺される映像となると同時に加害者のボールにラマー・バージェスの名前が彫られていた。

変わってバルコニーの外でジョンとバージェスの2人が来ていた。

ジョン「板挟みってやつだな。僕を殺さなければ、予知が外れて、システムは崩壊する。もし僕を殺せば収容所行きだ。その代わり予知は的中。システムは安泰だ。さあどっちを取るか決めろ。システムの繁栄か?ならばもう一人殺せ。あんたは収容所行きだが、システムはこのまま続く。僕を殺せばいい予知された通りに。言っとくが…未来は自分だけのものだ。望めば、自分自身でどうにでも変えられる。変えるチャンスはまだあるぞ。選べるな?」
バージェス「そうだ自分で決められる、腹は決まったよ。許してくれジョン」

バージェスは記念品の銃でジョンを撃つ。

バージェス「許せ」

バージェスはジョンを撃ったと思いきや自分自身に撃ち自殺する、それと同時に犯罪予防局の部隊らが降りてくる。

バージェス「私を許してくれ…」

バージェスは倒れて息を引き取り、ララとバージェスの妻のセレステと参加客がやってくる。

ララ「ジョン!」
セレステ「あなた!」

変わって無人となった犯罪予防局。

ジョン「2054年。6年間続いた犯罪予知システムは廃止された。全ての囚人は無条件で特赦を与えられ釈放。だが、警察の監視下に置かれる者も少なくなかった」

ジョンの自宅内。
そこではジョンと一緒に復縁・再婚したララがおり、ララは妊娠していた。

ジョン「アガサと双子の兄弟は、聖域を出て秘密の場所に移された。能力故の重みから今、解放され、3人で安らかな日々を送っている」

元プリコグであったアガサと双子の3人はとある田舎の家で本を読んで、アガサは本を読む中でお守りと思われる水晶を見つめており、最後は夕暮れを背景にその3人がいる孤島が映った所で終わる。


(終)

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最終更新:2017年08月23日 21:24