白いカラス (吹替版)のエンディング

あらすじ。
マサチューセッツ州アテナ大学においての人種差別の発言の侮辱から職場ならびに妻を失ったコールマン・シルク教授は友人で作家であるネイサン・ザッカーマンと交流しシルクが今までの出来事をネイサンの小説の提案として差し出す一方で似た境遇である女性のフォーニア・ファーリーと出会い交流する中で元夫のレスター・ファーリーに復縁を執拗に迫られるもボクサーの経歴のあったシルクによってなんと追い出し、フォーニアに自分の過去を明かした後。最初のシーンの冒頭となりレスターの乗った車が向かってきて、同様に車に乗ってた2人は避けるも横転して落下し亡くなってしまい、ネイサンはその事故をレスターの仕業と思われたが弁護士との話で無罪であった。
その後、ネイサンはコールマンが通ってたアテナ大学で教師の1人で黒人のキースが語った当時の差別社会でシルク教授が糾弾しようとするがそれを出来なかった出来事を聞いて、次にシルクとフォーニアの葬儀に参加してたシルクの妹アーネスティンからシルクが白人であるものの黒人で、差別を恐れてユダヤ人と偽り、その真実を話せずに後悔していた事を知る。

雪原の道路。
そこではネイサンが車に乗ってある場所へと向かっていた。

ネイサン「アーネスティンの話しを聞き。コールマンの本を書こうと決めた。彼には決して書く事のできなかった。父親や母親の話。兄や妹の話。スティーナのことそして…フォーニア。保健社会から逃げた女と差別社会から逃げた男の話」

ネイサンは車を止めるとレスターの車があり、その付近のある場所へと向かう。

ネイサン「取材を最後に僕にはやるべきことがあった」

すっかり凍っていた湖の上にはレスターが釣りをしておりネイサンはそこへいく。

ネイサン「いい所だな。静かで」
レスター「秘密の場所だからな」
ネイサン「僕に知られた?」
レスター「作家なんだろ?」
ネイサン「そうだ、釣れる?」
レスター「あまり…」
ネイサン「座って、どんなこと考える?」
レスター「息子が来て一緒に釣りができたらいいのにって、あんたが来た時そう考えてた。どんな本書いてる?」
ネイサン「人の悲しさや複雑さをね…」
レスター「家はマイクの相続だろ?湖畔にある。本の題名は?」
ネイサン「人間の傷」
レスター「読めるか」
ネイサン「まだだ。書けたら送る」

レスターは立ち上がる。

レスター「女房が逃げてから、釣りを始めた。防寒具と必要な道具があればできる。これとかな」

レスターは氷の手動掘削ドリルをネイサンに見せた。

レスター「何だって突き通す。穴を開けるんだ。そして氷の穴に糸をたらせば魚をつけたルアーに魚が寄ってくる。中が暗くてもな。息子がいたら、小さなレスがいたら…釣り方を教えてやれたのに」
ネイサン「寒いな…」
レスター「ああ寒い」
ネイサン「もう行くよ」
レスター「穴釣りの話、書いていいぞ」
ネイサン「書くよ」
レスター「秘密の場所も。あんたは全部わかったんだろ?言わないよな?」

ネイサンが立ち去る中でレスターが呼び掛ける。

レスター「これから本、送れよ」
ネイサン「いずれな…」

ネイサンは立ち去り、変わって自宅で自分が今まで知っていた出来事と思われる内容をタイプライターに打っており、次にシルクとフォーニアが自宅で抱き着いたシーンになり、最後にこの映画の撮影監督の故・ジャン=イヴ・エスコフィエの献辞が表示された所で終わる。

In Memory of
Jean Yves Escoffier
1950-2003
*1


(終)

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最終更新:2017年08月23日 20:48

*1 ジャン=イヴ・エスコフィエ氏はこの映画の撮影後、その公開前に亡くなったため、遺作となった。