恭介「ダップが暴走皇帝エグゾスにさらわれた。その時からVRVロボのエネルギーメーターが警報を鳴らし始めた」
イエロー「エネルギーが急速に減少!」
VRVマスター「お前達との間に出来た心の溝がダップの気持ちを乱しているのだ。
ダップは今、夢の力を発揮できず、クルマジックパワーもVRVロボやRVロボに届いていない」
恭介「残り少ないエネルギーでマリンザブーンに再び立ち向かう俺達の代わりに、VRVマスターはダップを助け出すことを約束してくれた。だが、そのダップとVRVマスターは・・・」
ダップを乗せたバリランダーを逃がすために、VRVマスターが光の弾になってエグゾスに体当たりした。
ダップ「パパ――――-!!」
エグゾス「おのれ!このエグゾスをだし抜くとは!ガイナモ!すぐダップを探しだし、捕まえるのだ!」
ガイナモ「まあそう興奮するなって。今、ゼルモダが探してっからよ」
エグゾス「忌々しいハザード星人め!お前達の息の根を必ず止めてみせる!正義のクルマジックパワーを使ってな。ハハハハハ!」
海の覇者、マリンザブーンの攻撃がRVロボとサイレンダーに炸裂し、
RVソードが落ちた。
ピンク「出力18パーセントまでダウン!」
ブルー「もうどうしようもないでございます!」
グリーン「アホタレ!弱音を吐くな!VRVマスターと約束したやないか!」
シグナルマン「聞こえるかカーレンジャー!操縦席のグラッチを狙うんだ!そうすれば敵の動きは止められる!」
レッド「そうか!みんな全部のエネルギーをブルービークルに集中させるんだ!」
マリンザブーンがアンカーを投げる。
シグナルマン「サイレンシールド!」
サイレンダーがサイレンシールドでアンカーをはね返し、
その隙にマリンザブーンの左腕をつかみ、動きを止めた。
シグナルマン「今だ!」
ピンク「ターゲットロック!」
ブルー「いきますよー、プラグネードスパーク!」
RVロボのプラグネードスパークがマリンザブーンの額に合体したバリアクバーに直撃し、
乗っていたグラッチが吹っ飛ばされた。
グラッチ「どひゃーーー!ほへーーーー!」
マリンザブーンが倒れた。
カーレンジャーは喜んだが、コックピットの電気は消えた。
レッド「やった――――!」
グリーン「シグナルマン協力ありがとう!」
ブルー「ありがとうございます」
イエロー「でもエネルギーは完全にゼロになっちゃたみたい」
ブルー「ああ、あれは!」
そこへ、ダップの乗るバリランダーが墜落していった。
レッド「あっ、ダップだ!」
グリーン「ダップや!」
レッド「みんな!」
バリランダーが墜落した場所にカーレンジャーが駆けつけた。
レッド「ダップ!大丈夫か?」
ピンク「ダップ、しっかりして!」
ダップが目覚めた。
レッド「ダップ!俺達ダップに言わなきゃならない事があるんだ・・・」
ブルー「そうなんでございます」
ダップ「みんな・・・」
?「ダップ・・・ダップ・・・ダップ・・・」
そこへVRVマスターが来た。
ダップ「パパ!生きていたんダップね!」
レッド「パパ!?」
グリーン「ええ!」
ダップがVRVマスターの方へ駆け出した。
ピンク「VRVマスターがダップのお父さんだったの!?」
VRVマスター「ダップ・・・」
ダップ「パパ!」
VRVマスターがダップを抱きしめた。
しかしすぐに突き放した。
ダップ「パパ?」
そこからVRVマスターがダップの首をしめる。
VRVマスターはゼルモダの変装だった。
ゼルモダ「俺だよ!本物のVRVマスターはエグゾスのとっつあんが片付けたぜ」
ダップ「!!」
レッド「何だと!許せねえ!」
ゼルモダ「ワッパー!」
ゼルモダの壺から多数のワッパーが出て来た。
カーレンジャーはワッパーと戦うも、ゼルモダはダップの首に剣を突き付けた。
ゼルモダ「おっとそこまでだ!」
レッド「ダップ!」
そこへ、ライオン型巨大ロボット、陸の覇者ランドズズーンが来た。
ランドズズーンの額に合体したバリランダーにはガイナモが乗っていた。
ガイナモ「ゼルモダ、よくやった」
ランドズズーンが胸からの光線でダップを胸に閉じ込めた。
カーレンジャー「「「「「「ダップ!」」」」」」
ガイナモ「ようく見てろよ、カーレンジャー。今からこのダップの野郎のクルマジックパワーを悪の力、アクマジックパワーに変えてやるからな!」
ダップの体からクルマジックパワーが吸収されていく。
それをチャージしたランドズズーンが耳からビームを撃った。
その頃、サイレンダーは残されたマリンザブーンを運んでいた。
シグナルマン「全くこんな所に放置駐車していきおって。レッカー移動も大変なんだぞ。ん!?」
マリンザブーンの額にビームが当り、遠隔装置が形成されて、
マリンザブーンがサイレンダーをはねのけ、動き出した。
シグナルマン「待て!」
ランドズズーンが今度はビームを空へ撃ち、空の覇者、スカイギュギューンが来た。
そして、ランドズズーン、スカイギュギューン、マリンザブーン、陸海空の覇者が集結した。
グリーン「なんちゅうこっちゃ」
イエロー「せっかく倒したのに!」
レッド「VRVマシン出動!」
まずビクトレーラーが出動し、カーレンジャーがその中のVRVマシンに乗り込み、出撃した。
エグゾス「ふはははは。カーレンジャー、お前達のエネルギーはもう殆ど底をついてるはず。今度こそお前達を地獄に葬ってやる」
レッド「みんな、VRVロボに合体するエネルギーはもう残ってない。VRVファイターで戦って絶対ダップを取り戻すんだ!ファイターチェンジ!」
5体のVRVマシンがVRVファイターに変形した。
サイレンダーも合流し、6体で陸海空の覇者に向かっていく。
レッド「行くぞみんな!」
まずランドズズーンが飛び込み、ファイヤーファイター以外の4体のVRVファイターと戦う。
シグナルマン「サイレンダガー!・・・な?」
スカイギュギューンがくちばしでサイレンダガーをくわえていた。
そこをマリンザブーンが攻撃しようとしたが、ファイヤーファイターが止めた。
ファイヤーファイターがランドズズーンの顔を殴り、その衝撃でダップが目覚めた。
ダップ「ここは・・・・みんな!うわあ!」
ダップの体からクルマジックパワーが吸収され続ける。
エグゾス「アクマジックパワーがどんどん蓄積されていくぞ。ふふふ」
ダップ「体中から力が抜けていくダップ・・・」
スカイギュギューンが飛び上がり、口から光弾を吐き、VRVファイター達を攻撃する。
イエロー「ダメ!パワーがなくてどうにもならない!」
ブルー「ダメなんでしょうか!本当に・・・ダメなんでしょうか!?」
ピンク「そんなことない!私達が負けるなんてそんなこと!」
グリーン「そうや!ヒーローは負けたらあかんねん!負けたらあかんのじゃ!」
レッド「そうだ!俺達は・・・」
ピンク「はっ!」
陸海空の覇者が手を繋ぎ、そこからランドズズーンがビームを放ち、
VRVファイター達に炸裂した。
ガイナモ「しぶとい奴らめ。たがそろそろトドメだ。120パーセントまでアクマジックパワーをためて、必殺ビームをお見舞いしてやるぞ」
ダップ「ダメダップ・・・カーレンジャーも、ダップも・・・」
ダップが、VRVマスターが特攻する前に言った言葉を思い返す。
VRVマスター(ダップ、仲間と一緒に見る夢さえあればクルマジックパワーに限界はない。忘れるな!)
ダップ「パパ・・・」
エグゾス「アクマジックパワーチャージ!80パーセント、85!」
ガイナモ「90、95」
ダップ「みんな・・・みんなゴメンだっぷ・・・」
レッド「何だよそれ!諦めるっていうのか!」
イエロー「私達は絶対にあきらめないからね」
ブルー「そうでございます」
レッド「俺達はな・・・俺達が頑張るのは・・・」
恭介「お前と一緒にクリスマスがしたいからなんだよ!」
ダップ「え・・・・」
恭介「ダップ」
ダップ「みんな・・・・」
洋子「ダップ」
ダップ「何ヒーローらしくない個人的なこと言ってるダップ・・・そんな事言うみんななんて、そんな事言うみんななんて・・・大好きダップ!!」
ランドズズーンから火花が噴き出し始めた。
アクマジックパワー、いやクルマジックパワーのチャージが急激に加速し、600パーセントにまでなった。
エグゾス「何600パーセント!?マズイ、このままではエネルギーを蓄えきれなくなる!」
レッド「俺だって・・・俺だって・・・」
カーレンジャー「「「「「大好きだ!!」」」」」
ダップ「みんな・・・」
レッド「ダップ!クリスマスパーティーを一緒にやろう!」
ダップ「うん!」
ダップのペンダントから五色の光が飛び出し、VRVファイターに入っていった。
ガイナモ「何ぃ!」
VRVファイターのエネルギーが回復した。
イエロー「パワーが戻った!」
レッド「よしみんな必勝合体だ!」
ブルーたち「「「「おう!」」」」
カーレンジャー「「「「「必勝合体!」」」」」
5体のVRVファイターがVRVロボに合体した。
カーレンジャー「「「「「エンジン絶好調!VRVロボ!!」」」」」
エグゾス「おのれ~~~」
レッド「みんな何がなんでもダップを助けるんだ!」
グリーン「おう!でもどうやって?」
レッド「俺がRVロボに乗り移る!」
ガイナモ「ふざけた真似をしやがって!行くぞ!」
ランドズズーンがVRVロボと組み合うも、VRVロボのパンチが炸裂した。
スカイギュギューンをレッドレーサーが乗ったRVロボが殴りつけた。
レッド「行くぞみんな!」
ブルーたち「「「「OK!」」」」
VRVロボのパンチがマリンザブーンとランドズズーンに炸裂した。
レッド「ビクトリーツイスター!」
ビクトレ-ラ-からRVロボへVバズーカが、VRVロボへVバルカンがそれぞれ射出された。
スカイギュギューンが飛び上がった。
レッド「Vバズーカ!!」
RVロボのVバズーカの砲撃がスカイギュギューンに炸裂し、空中で大爆発した。
マリンザブーンが頭のカッターを飛ばす。
ブルーたち「「「「Vバルカン!!」」」」
VRVロボのVバルカンの連射がカッターを押し返し、マリンザブーンに炸裂した。
マリンザブーンは転倒し、大爆発した。
レッド「みんな今だ!」
VRVロボはRVソードを構えるRVロボをロックオンした。
イエロー「ターゲットロック!」
グリーン「頼むぞ~レッドレーサ-」
ブルー「フルパワーでいきます!」
ブルーたち「「「「ビクトリーツイスター!!」」」」
ビクトリーツイスターが放たれた。
レッド「RVソード・ツイスターカッター!!」
RVロボはその場で大回転し、RVソードでビクトリーツイスターの砲撃を真っ二つにした。
ダップ「みんな――――!!」
真っ二つにされた砲撃は、ダップの囚われた胸部をよけて、ランドズズーンに直撃し、
ダップを拘束していた手枷と足枷が外れた。
ダップ「クルクル、クルマジック!」
ダップが脱出した直後、ランドズズーンが炎に包まれた。
ガイナモ「脱出!」
ランドズズーンが大爆発した。
ガイナモの乗るバリランダーは炎に包まれながら、吹っ飛んでいった。
ガイナモ「ひえええ、また負けた!」
着地したダップの元にカーレンジャーが駈け寄った。
ダップ「みんな~~~」
レッド「良かったな、ダップ」
カーレンジャーがダップを胴上げする。
ダップ「パパ・・・」
ペガサス。
消沈したままのダップに、5人が寄ってきた。
恭介たち「「「「ダップ」」」」」
恭介「せーの」
5人がプレゼントを差しだした。
恭介「俺達からのプレゼントさ」
ダップ「ありがとうダップ・・・」
洋子「げーんき出してよ、ダップ」
菜摘「そうよ、夢だったでしょ。家族と一緒のクリスマス」
ダップ「それよりみんな、家族と一緒のクリスマスはいいダップ?」
実「何を言うてんねや、この6人やて家族みたいなもんやないか」
直樹「ちょっと皆さん、このプレゼントは誰からのものでございますか?」
洋子「プレゼント!」
実「プレゼントってあの、実くんへ書いてない?」
恭介「書いてないっつの」
その中に入っていたのは6本のコーヒー牛乳とクリスマスカードだった。
恭介「VRVマスター!」
ダップ「パパ!」
実「うわあ!正義はそう簡単にやられへんで!ちゅうことやな」
菜摘「クリスマスカードだ」
VRVマスター「戦いの後とクリスマスケーキにはコーヒー牛乳がよく似合う。・・・またいつか会おう」
ダップ「パパ!」
恭介「よしみんなパーティーだ!」
ダップ「ダップからもみんなに何かプレゼントしたいダップ」
夜の街。子供達がサンタの元に集まっていく。
サンタと子供達が空を見上げると。ダップとレッドレーサーの乗るペガサスサンダーが夜空を飛んでいた。
ダップがクルマジックパワーで雪を降らせていった。
一人の女の子が雪を手に取ると、光の粒になった。
コバーンベース。シグナルマンが妻のシグエと息子のシグタロウへのクリスマスカードを書いていた。
バリバリアン。ボーゾックもクリスマスパーティーをやっていた。
ゾンネットは一人、窓から地球を見つめ、レッドレーサーの事を思っていた。
ダップと5人がクリスマスパーティーをする絵に引かれていた×線が消え、
現実でもみんなでクリスマスを楽しんでいた。
ダップたち6人「「「「「「メリークリスマス」」」」」」
(つづく)
最終更新:2017年12月24日 22:01