広い大空を鳥たちが飛んでいた。
フラミンゴたちが羽ばたく。
海ではタンカーから油が漏れ、海水に広がっていく。
これにより鳥たちは油まみれになる。
アナウンサー「では、次のニュースです。ワールドトピックスです。干ばつが続くアフリカで水を求めたフラミンゴの群れが一夜にしていなくなるという奇妙な出来事が起こりました! タンカーから流れ出した原油が原因で苦しんでいた海鳥の群れがいつの間にか消えてしまったということです」
出木杉「へぇーっ。不思議なことがあるもんだね……」
のび太「わかった!」
ジャイアン「何がわかったんだ?」
スネ夫「また宇宙人が連れて行ったなんていうんじゃない?」
のび太「そう! その通り。鳥にそっくりな宇宙人がいてさ」
ジャイアン「のび太は考えが幼稚なんだ。宇宙人はタコみたいなんだぞ?」
出木杉「いや、のび太くんの説もあるかもしれない……」
ジャイアン「えっ?」
出木杉「この共同研究をやるんで調べてわかったんだけど、世界中に鳥人伝説がたくさん残っているんだ」
しずか「鳥人?」
出木杉「鳥の姿をした人間。鳥人間っていうのかなぁ……」
のび太「そう! それだよきっと」
出木杉「例えば、この古代アッシリアの精霊の像…… 体は人間なんだけど、鷲の頭と翼がついてる。それからエジプト神ホルスは、顔ははやぶさだが体は人間なんだ!」
のび太「へぇーっ……」
出木杉「日本にもいたんだ」
のび太「鳥人が?」
出木杉「ほら、この烏天狗なんかまさに鳥人だよ……」
ジャイアン「ほんじゃあ、それがみんな宇宙人っつーわけ?」
出木杉「そこまでは言い切れないけど…… もしかしたらいたのかも」
のび太「鳥人か……」
空想の世界。
のび太は崖から飛び降り、翼を羽ばたかせて飛び立つ。
のび太「わあっ! ドラえもーん!!」
最終更新:2018年01月09日 22:41