嵐族が祠の前にやってくる。
ストーム「この場所こそ、我らが嵐族の聖地、神の眠りし場所だ…… やれ!」
メンバーが岩を崩す。
その奥には棺があった。
ストーム「あれだ! それっ。開けろ!」
棺を開けるとそこから光が放射される。
その中には死体と2つの玉が入っていた。
ストーム「ふっふっふ…… ん?」
2つの玉は飛び出し、別々に飛び去っていく。
ストーム「しまった! 取り損ねたか……」
今度は死体から幽体が出現。
狼に憑依する。
遠吠えを発する。
一方、のび太の町で嵐が吹き荒れていた。
翌朝。
アナウンサー「今日は台風一過。抜けるような青空が広がって……」
庭でスネ夫がラジコンカーで遊んでいた。
すると草むらから玉が転がる。
スネ夫「ん? なんだあれ? 夕べの台風でどっかからサッカーボールが飛んできたのかなぁ? オーレ!」
ラジコンカーがボールを転がす。
スネ夫「オーレ!」
するとボールからヒビが入る。
スネ夫「あら? サッカーボールじゃないの? ん!?」
ボールから台風の子供が生まれる。
スネ夫「うわああっ!」
その弾みでラジコンガーが破損。
スネ夫「ああっ! 僕のラジコン!」
子供「ふーん!」
スネ夫「な、なんだこれ?」
台風の子供がスネ夫を吹き飛ばす。
スネ夫「うわあっ! ひっひっひ! よーし」
スネ夫は家から網を取ってくる。
スネ夫「おいで、おいで…… こら、待て!」
スネ夫がようやく台風の子供を捕まえる。
スネ夫「捕まえた! 僕の家来になるんだ」
すると台風の子供はスネ夫を抱えたまま飛ぶ。
スネ夫「わあーっ! ママーッ!!」
スネ夫のママがケーキを持って外に出る。
スネ夫のママ「スネちゃま、どうしたざます?」
そこへスネ夫と台風の子供が降りてくる。
スネ夫「ママ……」
スネ夫のママ「あら、どこへ行ってたざます?」
すると台風の子供がスネ夫のママの顔にケーキをつける。
スネ夫のママ「わあーっ! 何するざます! 」
スネ夫「あっ、待て! あいたっ」
台風の子供に力が女性を襲う。
女性「きゃああっ!」
のび太はソフトクリームを買っていた。
のび太「美味しそう……」
店員「ありがとうございました!」
のび太「ペロッ。んーっ、冷たくて美味しい!」
すると台風の子供は伸びたからソフトクリームを奪い取る。
のび太「あっ! ああーっ!! 僕の。待てーッ!!」
スネ夫「の、のび太!」
台風の子供がソフトクリームを舐めると落としてしまう。
のび太「あっ、ああっ! 僕の、ソフトクリーム! 僕の!!」
ソフトクリームがジャイアンの頭に落ちる。
ジャイアン「僕のソフトクリーム? のび太くん。僕の頭に乗ってるのは何かな?」
のび太「ソフトクリームの帽子。涼しそうだね……」
ジャイアン「コンニャロ!」
のび太「わあっ!」
ジャイアンがのび太を追いかける中、スネ夫は台風の子供を見つける。
ジャイアン「よくもやりやがったな! 待てーッ!!」
のび太「僕じゃないったら!」
子供「フーッ!」
スネ夫「今だ。あっ!」
のび太「旋風だったら!」
ジャイアン「待て!」
のび太とジャイアンが来たため、スネ夫がとっさに隠れる。
ジャイアン「ごまかしてもダメだ! のび太、お返しさせてもらうからな。 はーっ……」
すると台風の子供がジャイアンをゴミ捨て場にぶん投げてしまう。
ジャイアン「なんだ×2? うわあっ!」
ジャイアンは伸びてしまう。
スネ夫「あっ!」
のび太「あーっ! やっちゃった。逃げろ!」
スネ夫「ジャ、ジャイアン! 大丈夫? あいつはすごい」
のび太は台風の子供とともに逃げる。
のび太「助けてくれたのは、嬉しいけど…… ああっ、うわあっ!」
のび太が転倒する。
のび太「何するんだよ、もう! 一体君は誰なんだ?」
子供「フーッ?」
のび太「あっ、ああーっ! ドラえもんが出したんだな?」
子供「フーッ?」
のび太「ソフトクリームのことも、ジャイアンをやったのも、みんな君だからね。あとで証明してよ」
子供「フーッ……」
のび太「僕についてこないで! ついてくるな!! もーっ! うわあっ、何するんだよ」
のび太は台風の子供から逃げるが、途中でズボンを脱がされてしまう。
子供「フーッ……」
のび太「なんてことするんだ…… ドラえも——ん!!」
ドラえもん「ん?」
最終更新:2018年01月20日 15:08