Zマジンガーの最終回

ハデスの放った神獣ケルベロスが、都心で破壊の限りを尽くしていた。


弓「なんて怪物だ!戦車も戦闘機も食っているぞ!!人までも食っている!」
所員「おそらくあらゆるものを分解し、エネルギーに変える能力を持っているものだと思います!」
「そうでなければ、あの凄まじい暴れ方は説明つきません」
弓「ではあいつは、暴れるために食い、食えば暴れ続けるというわけか?」


ハデス「クククク・・・ケルベロスは一度放てば星を食いつくすまで誰も止められん!Z一人でケルベロスにたちうちできるものか!!」
機械神「ハデス様、ケルベロスはいきなり地球に暴れ込みました!何者かがケルベロスの手綱を切ったとのことです!」
ハデス「なに!?ではアルテミスとアフロディアの決闘はどうなった?アルテミスがアフロディアを倒してからケルベロスを放つ計画だぞ!」
機械神「アルテミスは決闘を中止しました!」
「アフロディアはZの応援に向かいました」
ハデス「ウウム。Zとアフロディアの二人がかりでもケルベロスの立ち向かえる力はない!とはいえ作戦どおりにいかなんだは腹が立つ!」
ヘル「こうなれば月の基地のダメージを考えてはいられません!我らも出撃させていただきたい!」
ハデス「ウーム!地球を手に入れた後の作戦に支障がでるかもしれんが!やむをえぬ“全軍出動の用意せよ!!」

ケルベロスの暴れる都心にZマジンガーが駆けつけた。
甲児「あれだ、三つ首のケルベロス!都心がガレキの山になっている!ちくしょう、頭にきたぜ!一丁ぶちかましたるぜ―――」
Zマジンガーがロケットパンチでケルベロスの左右の頭を殴ったが、中央の頭が吐いた光線を食らった。
甲児「うわーっ」
鉄也「甲児分かれよう!」
甲児「オウ!!」
落下したZマジンガーからZスクランダーが分離した。
ケルベロスがZマジンガーに飛びかかり、Zマジンガーは両腕を戻した。
甲児「いくぜ!三つ首ヤロウ!!」
「うお~っ、うわっ!!」
Zマジンガーはケルベロスと組み合うも、弾き飛ばされたところで、Zスクランダーと合体した。
鉄也「甲児!大丈夫か?」
甲児「鉄也さん!あいつちょーすげーパワーだ!!」
鉄也「Zをかるがるはじきとばすものな!大きくはないがパワーはでかい!くるぞ!気をつけろ!!」
甲児「鉄也さん、ゼウスブレードを!!」
Zスクランダーの翼から、ゼウスブレードが出た。

ヘル・ギガンデス率いる機械獣軍団が地球に向かっていた。
ヘル「フハハハハ、やっとハデス神のお許しがでたぞ!Zよ、アフロディアよ!!おまえ達の守る地球を滅ぼす時がきたのだ!!」

甲児「いくぜ~~っ、ケルベロス!!」
Zマジンガーがゼウスブレードでケルベロスに斬りかかるも、
その前にケルベロスの中央の頭が分離した。
甲児「なに!?ウワッ」」
ケルベロスの中央の頭がZマジンガーの頭に噛みついた。
鉄也「危ねえ甲児!!」
甲児「うわァ~っ」
ケルベロスが頭の離れた中央の首の機関砲でZマジンガーを撃つ。
甲児「グアッ」
「ルストタイフーン」
Zマジンガーはルストタイフーンでケルベロスの中央の頭を粉砕したが、本体の体当たりで弾き飛ばされ、ビルに激突した。Zスクランダーはその直前に分離した。

さやか「Z危ない!」
アフロディアAがアフロディアミサイルでケルベロスを撃った。
さやか「甲児君応援にきたわ!」
甲児「バカヤロ---、助けなんかいるかい!Zが負けるか!!危ねえからどいてろ!!猛犬に注意だ!犬コロの相手はオレがやる!!」

Zマジンガーが再度Zスクランダーと合体し、飛び上がったが
そこへ機械獣軍団が来た。
甲児「ウワッ!!機械獣の大群だ!!」

機械獣軍団は逃げ惑う人々を攻撃していく。
自衛隊も機械獣軍団と戦う。

甲児「さやか!犬はまかせて人を助けろ!!」
さやか「わかったわ!がんばってね甲児君!」

甲児「決着をつけるぜ、地獄の番犬ケルベロス!!」
ケルベロスの中央の首から針が出た。
甲児「なにっ!?」

ケルベロスは左の頭を分離させて、ゼウスブレードをかわし、針でZマジンガーの腹を貫いた。
甲児「うわーっ」
Zマジンガーがビルの上に落ち、ケルベロスは左の頭を戻した。

甲児「クッ、体が・・・Zが!!ショックで動かねえ!!ウッ!あれは!?」
Zマジンガーの方にも機械獣軍団が来た。
ヘル「ガッハッハッ、よくやったケルベロス!Zの息の根はワシが自ら止めてやろう!」
甲児「地獄か!?」

その時、二本の矢が飛んできて、ケルベロスの左右の頭に刺さると、
ケルベロスは機械獣軍団の方に向かった。
ヘル「な、なに!?どうしたケルベロス!?ウワアッ、ギャア――」
ケルベロスの針がヘル・ギガンデスを粉砕した。
機械獣「ケルベロスがおかしいぞ!!」
ケルベロスが電撃を放ち、機械獣軍団を破壊していく。

甲児「ググッ、ウウム、!あっ、あれは?」

上空には、球体に乗ったアルテミスがいた。
甲児「オ---、月の女神アルテミス!ケルベロスを射ったのはあんたか?助けてくれたのか!?」
アルテミス「助ける?私が地球人など助けるはずがない!Z、おまえをねらった矢がたまたまはずれてケルベロスに当たっただけ。私は神々の帝国の女神だ、地球に協力などしない!さらばだZ,アフロディアに伝えておけ!いつかおまえを倒しにくると!」
アルテミスが飛び去っていった。

甲児「アルテミスありがとう」
鉄也「甲児、Zは動けるか!?さやかの応援に行こうぜ!!」
甲児「鉄也さん!」

戦車隊と機械獣兵が戦い、人々が逃げ惑う中、アフロディアが飛んで来た。
機械獣兵「来たぞ!!」「アフロディアだ、やれ―――!」

さやか「去れ―――っ機械獣兵!ここはお前達の世界ではない!」
アフロディアが一体の機械獣兵を倒した。
機械獣兵「生意気な!地球人の乗ったアフロディアなぞに負けてたまるか!!」
機械獣兵のバルカン砲をアフロディアはかわし、更にZマジンガーが割りこんで防いだ。
甲児「さやかー!!来たぜ―――っ、甲児だ、いやZマジンガーが来たぜ!!」
さやか「甲児!!」

アフロディアとZマジンガーが機械獣兵達を蹴散らしていく。
さやか「ハ~ッ!地球を侵略する者は許さない!」
甲児「ウオリャー、見ろ!!これがZマジンガーの力だぜ!!」

ケルベロスも機械獣軍団を攻撃し続けていた。

ハデス「なんだと!?ケルベロスが敵にまわったといのか?」」
機械神「何が原因か分かりません!いきなり狂犬のように味方軍団に暴れ込み、多くの被害が出ています!」
ハデス「なんということだ!自分の神獣に裏切られるとは・・・!!ヘル・ギガンデスめ、何か失敗をしでかしたな!?許さんぞヘルめ!」
機械神「そ、それがヘル・ギガンデス閣下はケルベロスの攻撃を受けて、戦死いたしました!」
ハデス「なに!?ウウム!被害が大きすぎる!ケルベロスを自爆させる以外ない!残念じゃケルベロス!」

ハデスがスイッチを押すと、ケルベロスは大爆発した。
ハデス「地球支配第一次作戦は失敗に終わった!オリンポスに戻り、作戦を立て直す!!月基地を一度捨てる!全軍オリンポスに撤退せよ!!」

ハデスの命を受け、機械獣兵達が地球から逃げ出していった。
甲児「オ――――ッ!!さやか見てるか?やつらが逃げていくぞ!!」
さやか「ええ!!大軍団が引き揚げるようね!」
弓「甲児君、月からも大群が引き揚げていく!敵は地球侵略をあきらめたのかもしれない!」
甲児「本当ですか、弓博士!?」
弓「まだ油断はできないが、とりあえず勝ったんだ!兜甲児、弓さやか、君達は勝ったんだ!」

Zマジンガー 第一部 完

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最終更新:2018年04月02日 10:54