キュラソーの犠牲により、観覧車は止まった。
コナンは急いで救急車に駆け込む。
風見「待ってくれ。遺体の確認がしたい……」
隊員「ああっ。構いませんが、身元が判別できる状態ではありませんよ」
風見「わかった。ご苦労、行ってくれ……」
ストレッチャーからイルカのストラップが落ちる。
哀「それって……」
コナン「ああ……」
風見「僕。今、拾ったものを見せてくれないか?」
コナンは風見にストラップを渡す。
刑事「なんですかね、これは?」
風見「まさか、記憶媒体?」
コナン「いや。記憶じゃない、思い出だよ。黒焦げになっちまったけどな……」
水族館や他の建物の電気が復旧していく。
翌日。阿笠邸では探偵団がダーツをやっていた。
光彦「ああーっ! もうちょっとだったのに……」
元太「んだよ、下手くそだなぁ……」
光彦「だったら今度は元太くんがやってみてくださいよ!」
元太「いいぜ、任せろ!」
哀「彼女、私たちを、助けたいって……」
コナン「ああ…… でなきゃ、死ぬ間際にあんな人形持ってねぇよ」
哀「でもどうして彼女は……」
蘭「水族館であった記憶喪失の?」
歩美「うん! 病院でゲームして……」
元太「人形あげたんだぜ! すんげぇ喜んでたぞ。なぁ?」
光彦「ええ。みんなお揃いの人形なんですよね!」
歩美「これ!」
元太「これだぜ!」
蘭「へぇーっ……」
歩美「でも、いなくなっちゃったんだ……」
光彦「記憶が戻って元いた場所に帰ったんですかね……」
元太「せっかく友達になれそうだったのにな……」
歩美「ねぇ!」
蘭「でもさ、それってもう友達なんじゃない? こんなにみんなに想われてるんだから……」
歩美「そっか!」
光彦「ですよね!」
元太「おう!」
コナン「 もしかしたらあいつらが変えたのかもしれねぇな……」
哀「ええ……」
コナン「最後の最後で彼女の色を……」
最終更新:2018年08月11日 12:42