雷の音が鳴り続ける中でデヴィッド・トレイドンが自宅の部屋の一室で絵画を書いていた中、停電する。
|THE MIST|(背景黒、文字白)
デヴィッドと妻・ステファニー、息子・ビリーは窓から雷雨の景色を見ていた。
変わってその3人は地下室へと行く中でデヴィッドが絵を書いていた部屋に大きな樹木が嵐で吹き飛んだのか窓ガラスを突き破る。
翌朝。
トレイドン家。
ビリーが家の外に出る。
ビリー「すごっ!」
ステファニー「食べ物が傷んじゃう」
デヴィッド「買い物リストを作ってくれ。店で買ってくる。売り切れる前に…」
デヴィッドは昨日の嵐で周辺が荒れている光景を見る。
ステファニー「絵は無事?」
デヴィッド「無事なわけあるか。これじゃ、書き直しだ。電話が復旧したら締め切りを延ばしてくれと頼んでみないと」
デヴィッドは壊れた絵を投げ捨てる。
ステファニー「伸ばしてくれるわよ」
デヴィッド「どうかな… フォトショップなんか使えばポスターを半日で作れる主演の並びあいになるが… 絵を下に運んどけばよかったな…俺がバカだった」
ステファニー「でも…木が窓を突き破って飛び込んでくるなんて思わないしね」
デヴィッド「金物店にも寄ってくるよ。シートとテープを買って暗くなる前に穴を塞がないと…ガラスも注文してくる」
ビリー「ママ、パパ!ねえ!見に来て」
ステファニ-「ちょっと、ビリー!落ち着きなさい!そんなにあちこち走り回るんじゃない!」
ビリー「見に来てってばボートがすごい!めちゃくちゃだよ!」
ビリーの案内でデヴィッドとステファニーは小港へ行くと、ボードもろとも無残になっていた。
ステファニー「ノートンの木だわ」
デヴィッド「ったく…。3年前からずっと倒れる前に切ってくれとノートン頼んでくれた枯れ木だ」
ビリー「ねぇ、ぺっちゃんこでしょ?」
デヴィッド「ほんとだな…」
ステファニー「あれを見て」
三人の目線の湖の先には大きな霧が舞い込んできた。
ビリー「あれ何?」
デヴィッド「きりだ」
ステファニー「湖の上に?」
デヴィッド「前にも見ただろ?」
ステファニー「あんな風に山から降りてくるの?」
デヴィッド「二つの前線がぶつかると、こういう現象が起きるんだ」
ステファニー「ほんと?」
デヴィッド「さあね俺は気象予報士じゃない。ビリーを支度させて置け、一緒に街へ行く」
ステファニー「分かった。どこへ行くの」
デヴィッド「隣と話しをしてくるよ。この木ことで」
ステファニー「あなた…」
デヴィッド「大丈夫、ぶん殴ったりはしない」
ステファニー「どうせ、じゃあ訴えろって言われておしまいよ。話す前に訴えちゃったら」
デヴィッド「あのなノートンとは境界線のことだけぶつかってもう十分だ。どんな保険に入ってるか聞いてくる」
ステファニー「分かったわ」
デヴィッド「それだけだ」
ステファニー「分かった」
最終更新:2019年01月03日 19:39