アメリカのとある空港で国外からやってきた客が入国手続きの準備をしようとたくさん並んでいた。
入国審査員「次の方!」「次の方どうぞ!」「次!」
外国人が次々と入国審査の手続きに入る中、
エミル「余計なことするな」
オレグ「はいはい」
オレグは持っていた使い捨てのカメラで自撮りをする。
エミル「よせっていったんだろう!」
オレグ「アメリカ旅行の記録だよ!」
入国審査員「次の方どうぞ!」
エミルは入国審査の手続きの場所へと行きパスポートを差し出す。
入国審査員「パスポートを見せてください」
エミル「どうぞ」
入国審査員「アメリカに滞在する目的は何ですか?」
エミル「観光です」
入国審査員「帰りのチケットは?。ちょっと!、ここでの撮影は禁止です!」
オレグが写真を撮影しようとするのに気づいた入国審査員は制止をする。
入国審査員「お連れの方ですが?ご一緒ですか?」
エミル「ええ…」
入国審査員「それではあなたもこちらへ!」
エミル「何か問題でも?」
入国審査員「さあ、いえただお連れなら、一緒に審査した方が早いので。書類を…パスポートも」
オレグは書類とパスポート入国審査員に見せる。
入国審査員「ご親戚で?」
オレグ「ああ、そうだよ。友達」
入国審査員「あなたはチェコ人で…あなたはロシア人。どこで知りあったんです?」
エミル「プラハであったんだ」
入国審査員「アメリカでの滞在期間は?」
エミル「3」
オレグ「2週間」
入国審査員「それぞれ自分で答えてください」
オレグ「彼は英語が話せないんだ」
エミル「英語なら大得意だよ!…。映画を取りに来た」
入国審査員「映画を?どういうこと?」
エミル「ガキの頃アメリカ映画を見た。素晴らしきから人生かという映画だ監督はフランク・キャットだ。それ以来ここに来るのが夢だった。自由の地、勇者の国…どんな夢も…野望も…できる!」
最終更新:2019年04月25日 20:51