それぞれの太陽系惑星とテロップが交互に映し出された後、 雨が降っているインドの町。
車に乗っていた男性であるエイドリアン・ヘルムズリーは本を見ている中、その車はナーガ・デン銅山に到着する。
2009年。
エイドリアン「ほらあそこに子供!」
エイドリアンがそういったあと、車から降りて、待ち合わせしていた男性・サトナムと交流する。
サトナム「はい、ようこそ!」
エイドリアン「久しぶり」
サトナム「うちで何より」
エイドリアン「あれがジード?大きくなってるな、嘘みたいだ」
そんな中、女性でアパルナがエイドリアンを呼びかける。
アパルナ「お腹空いてるエイドリアン?」
エイドリアン「ペコペコ、元気かアパルナ?」
アパルナ「あなた好きなフィッシュカレーよ」
エイドリアン「やって会うたびに綺麗になるな」
ニマ「不思議でしょ。でもフィッシュカレーは相変わらず酷いよ」
エイドリアンはサトナムと共にニューデリー大学宇宙物理学研究所に入り中で歩きながら話し合う。
エイドリアン「謎めいた電話だったけど。何で学科に出なかった?」
サトナム「今にわかります先生」
エイドリアン「 サトナム、先生はやめろって」
エイドリアンはサトナムと共に地下に通じるエレベーターに入る。
エイドリアン「 深さはどれくらい?」
サトナム「1350メートル。 インド中回ってここに来てたんです。昔は世界一深い銅山でした」
エイドリアンサトナムが乗ったエレベーターは地下に到着する。
サトナム「弟のグルティープ。アポロの学生です」
グルティープ「ヘルムズリー博士」
エイドリアン「エイドリアンでいいからね」
エイドリアンがそう言って地下室の先の扉に入る中、サトナムとグルティープがインド語で話し合う。
サトナム「じゃあ、少しずつ使えよ」
エイドリアン「しかし暑いなここ…」
サトナム「今日はまだマシですよ。ひどい時は50度と近く行きますから」
サトナムの案内でエイドリアンはコンピュータールームらしき部屋へと入る。
サトナム「ロケーション博士を紹介します。チェンライ大学の量子物理学者。ヘルズムリー博士」
サトナムがそういったあと、コンピューターを操作する。
エイドリアン「で?何を見せてくれるんだ?」
サトナム「これ、通常のニュートリノ。非常に小さく電荷も帯びてません。普通の物質なら何でも通り抜ける」
エイドリアン「この間は太陽爆発で数値が2倍って?」
サトナム「それが先週のこと。ところが二日前には人類史上最大の太陽爆発です」
サトナムはコンピューターのモニターに映った太陽フレアの様子をエイドリアンに見せる。
サトナム「ニュートリノの数は観測史上最大でした」
エイドリアン「何だ…これは…」
サトナム「でも心配じゃなのはそこじゃないんです。観測史上初めてニュートリノが物理的な反応を見せてる」
エイドリアン「…有り得ないだろ?」
二人は物音に気付き振り返ると、助手が研究をしていた博士の足を冷やすためか氷を入れる。
博士「ああ、冷たくて気持ちいい」
サトナム「どうぞこちらへ…」
エイドリアンはサトナムの案内で貯水タンクの部屋に入る。
サトナム「信じられないでしょうね。いいよ!開けて!。この水槽は1800メートル下まであります。太陽から届くニュートリノが新種の核粒子に変化したようなんです」
サトナムは貯水タンクのハッチを開ける。
サトナム「それが突然、地球を熱し始めた。まるで電子レンジのようにね」
サトナムがそういったあと、エイドリアンは貯水タンクの水が沸騰している様子を見る。
変わってワシントンDCのリンカーン・プラザ・ホテル。
そこに帰国してきたエイドリアンがタクシーから降りてホテルに入る。
一方で大統領補佐官のカール・アンバイサーは参加者と話していた。
カール「ご出席の皆さん。約束した通りスピーチは無し!。お礼だけ言わせてください。今夜、みなさんの寛大なるお志持って総額170万ドルの寄付が集まりました。さあ、もっとガンガン飲んで。ご飯にカニやもちろん…」
一方でエイドリアンはカールのイベント会場に入ろうとしていた。
エイドリアン「ああいいんだ通してくれる?。政府職員だから」
ボディガード「どちら様であろうと、ジャケット着用でないと...」
エイドリアン「スコッティ!」
エイドリアンの呼びかけに応えたスコッティは彼の元へ行く。
スコッティ「エイドリアン!インドに入ってるんだと思った!」
エイドリアン「ジャケットを貸せ。アンハイザーに話がある」
スコッティ「ええでも」
エイドリアン「話がある!ジャケット脱いで!」
エイドリアンの言うとおりスコッティはジャケットを脱ぐ。
スコッティ「分かったよ…」
エイドリアン「これ持って行ってくれ」
エイドリアンはスコッティから荷物を預かり、荷物の中にあった書類を口にくわえ黒いジャケットを着る。
スコッティ 「ちょっと、それ600ドルもしたんだからね!」
エイドリアンはイベント会場を見回る中でカールを呼びかける。
エイドリアン「アンハイザーさん?。お話があるんですが…」
客「誰だ?知ってるか?」
カール「いいや…誰だっけ?」
エイドリアン「エイドリアン・ヘルムズリー博士です。科学技術政策局の地質学者」
カール「ちょっと失礼…」
客「ああ、どうぞ」
カール「これは資金集めのパーティーだ。学生寮でも涙じゃない」
エイドリアン「重大な用件で…」
カール「みんなそう言うんだよ。悪いけど秘書にアポイントを…いや…それより次の示談報告会の時に乗り込んでおくよ。上司に言っておけ」
エイドリアン「ここまで20時間かけてきて、もう二日間も寝てないんですよ。読んでください!今ここで!」
エイドリアンはカールを呼びかけると、カールはエイドリアンから書類を受け取り、それを見る。
カール「何だ?国家機構の危機か?。ああ失礼」
変わってカールは別の場所でエイドリアンから受け取った書類を見て、 エイドリアンを呼びかける。
カール「上司は誰だ?」
エイドリアン「リー・カモサス」
カール「今から、私だ」
カールはそういったあと携帯電話で誰かと話す。
カール「アラフィン、車を回せ。シャワーを浴びとけばよかったな」
エイドリアン「はい」
カール「大統領に会うぞ」
スコッティ 「どうなってんの?」
エイドリアン「オフィスに運んどいてくれ」
エイドリアンはカールの後を追う。
変わってとあるアメリカの街ではおびただしい市民の数があり何らかの暴動デモが起きていた中、リムジンから誰かが降りる。
G8サミット内 ブリティッシュ・コロンビア 2010年。
会議室にトーマス・ウィルソン大統領がやってくる。
トーマス「おはよう。各国首脳本人以外、席を外していただきたい」
副大統領「マカレンコ大統領は通訳を同席させたいと」
トーマス「大統領…あなたの語学力なら、これから話することも十分理解できると思います」
首脳ら以外の人物らは部屋を一斉に離れる。
トーマス「どうぞ…おかけに。半年前、私が受けた報告はあまりに恐ろしいもので初めは信じることを拒否したくらいです。しかしながら優秀中な科学者たちが研究を重ねてくれた結果。それが事実であるという確証を得ました。我々の知るこの世界はまもなく終わります」
変わって真夜中のフランス パリ ルーブル美術館。
2011年。
警備員らがモナリザの絵画を何らかの理由で本物をレプリカに入れ替える準備をしていた。
ロラン「君たちの組織を信用している」
女性「完璧な複製よロラン。テロで傷つけられるとまずい。アフガニスタンでは仏像が爆破された。選ばれた貴重なものをすでに運び出した。大英博物館やエルミタージュから」
警備員らはモナ・リザの本物をレプリカに入れ替える準備を終える。
ロラン「これでモナ・リザも安全だな。スイスのどこかの厳重な倉庫に隠しておけば」
女性「これで安心よ。ロラン。赤外線分析しないとわからない」
ロラン「だが偽物だ」
ロランがそういったあと映画のタイトルが表示される。
最終更新:2019年04月25日 20:51