テーブルにあった厚い本が開いて、その本の内容と思われるものを語り手が話し始める。
語り手「昔、ミラノの王様が天下の名の知れた巨匠に命じて巨大な銅像を作らせたそうなんだ」
本のページがめくれてフード被った男が馬に乗ってる内容が映る。
語り手「時は1481年。巨匠の名はレオナルド・ダ・ヴィンチ。ロバにまたがるこの男は何者?それは置いといて銅像はスフォルツァと名づけられた」
その本の内容から続く形で実写の映像になってフードの老人は乗っていたロバと共に草原を歩いていた。
語り手「完成すれば地上最大の聖堂像となるはずであった…ところが戦が始まり、貴重品の青銅はなかなか手に入らない。それでダヴィンチは知恵を巡らし、そこらの鉛を青銅に変える優れものの機械を考案したんじゃ。しかしいざ装置を動かしてみるとダヴィンチが予想だにしなかったのが飛び出した」
ロバに乗っていた老人は片足のみの石像があって塔がある建物に向かう中、その建物内から爆発の煙が飛び出る。
語り手「青銅より遥かにいいものが…」
老人「おい!撃つな俺はただの通行人だ!」
変わって建物内では人々が何かを生産しようと大勢に動き出し巨大な装置を動かす。
|HUDSON
HAWK|(背景茶色、文字金色)
ダヴィンチ「開け!」
ダヴィンチがそう言うと、金平糖らしき銀色の物体が太陽の光を浴びると、その装置の花びらのめしべのような中心から何かが生み出される。
ダヴィンチ「止めろ!」
ダヴィンチは花びらのめしべのような中心を見て、金型に何かを注ぎ込み液体を漬け込むと、できたのは金塊であった。
作業員ら「おお金だ!」
ダヴィンチ「プリズムを外せ」
ダヴィンチがそう言うと、金平糖のような形であるプリズムを支える支柱が動いて作業員はそれを取り、ダヴィンチに渡す。
ダヴィンチ「早く!よこせ!。一体どうなってるんだ…」
ダヴィンチはその金塊を持ってテーブルにあった本を見た後、プリズムを三つに分割してポケットにしまい、指を鳴らすとダヴィンチの妻は目を覚ます。
作業員「おーい!先生!空飛ぶ機械が完成しました!見てください!」
ダヴィンチは別の場所でやっていた作業員の呼びかけで外である屋上へ行くと、そこでは飛行機となるグライダーを作る作業していた。
ダヴィンチ「できたな。バランスはどうだ?」
作業員A「先生…」
ダヴィンチ「何だ?」
作業員A「助走台が短くないですか?」
ダヴィンチ「その高さありゃ十分だよ、前へ出れるか?」
作業員B「はい、いつでも」
ダヴィンチ「出せ。早速、飛行実験だ」
作業員A「お…おい!。待ってくれ!やだ、俺はまだ童貞なんだよ!降ろしてくれ死にたくない!」
作業員が乗ったグライダーは落下することなく飛行し続ける。
ダヴィンチ「やった!。飛んだぞ!」
作業員A「これは鳥になった気分だ!」
ダヴィンチは分割した三つのプリズムを見る。
変わってダヴィンチが製作した飛行機が飛ぶ場面から変わる形で鷹が飛ぶ場面となり現代。
語り手「それからちょうど500年目にあたる、畑は違うがこちらも芸術だった。泥棒で鳴らしたすごいやつ、深々刑務所を去ろうとしていた。人は彼をハトゾン・ホークと呼ぶ」
変わって刑務所内。
服役を終えたハトゾン・ホークことエディ・ホーキンスが出所準備に当たっていた。
看守「コート一着、帽子。後は所持品だ。財布と足りないものがないか確認して資料所でサイン…」
エディ「取っとけよ行こう」
ゲイツ「もらうよ、チャーリー。エディ」
エディ「よう、ゲイツ」
ゲイツ「ハドソン・ホークがついに出所か…お前が来た時はすごい騒ぎなったな。世界最強の大泥棒って…だが…身動きできないかもしれない、話があるのかな」
エディ「泣いて頼まれても終わるだろ」
ゲイツ「それはないだろう。保護司として心配してるのに…」
エディ「いらねーよ」
ゲイツ「いい仕事だぞ。オークションハウスで一晩働いたらお前は自由だ。カウンセリングは免除。社会奉仕もしなくていい」
エディ「俺は世の中に役立ちたいんだ。同時訪問なんて勝負で教えてるよ。盗みはやらん」
ゲイツ「10年経っても人はそう変わるもんじゃないさ。そのコートも昔のままだし。無理すんなって」
エディ「あんたら言うと、実感あるな。犯罪繰り返さないように監視するのが保護師じゃないのか?二度と戻ってくるなとか?」
ゲイツ「まだ出たわけじゃないぞ、俺がその気のようだ。いつでも務所にを送り返せるんだ。前科があっても脱獄する時は違いだってのよ」
エディ「なあゲイツ、自分でやれよ」
ゲイツ「おい!鍵を奪われた!ただじゃ済まさんぞ!」
エディは檻の扉を閉めて、その鍵を清掃カートのバケツに投げ捨て外に出る。
看守「ゲートを開けろ」
エディ「世話になったな」
看守「元気でやれよエディ」
刑務所の外に出たエディは帽子をかぶる中、銃声に気づき伏せる中、トミー・ファイブ=トーンが車に乗って行ってくる。
トミー「俺も覚えがあるな。地面にキスして地獄を楽しめ。やあ、すまん。変わりはなかったか?」
エディ「お前のタイミングはいつも完璧だぜトミー」
トミーはエディに抱き着く。
トミー「キスしていいか?」
エディ「ばーか、やめとけって」
トミー「下は入れないって、約束するよ」
エディ「おいおい、お前そんなところ膨らましちゃって」
トミー「いやーだ、エディ。それ以上、こっちのこと言われると。一番傷つくんだ」
エディ「腹が出たって言おうとしただけだ。おっちゃん」
エディとトミーは車に乗って発進する。
最終更新:2019年04月25日 21:49