フェリー「さんふらわあ号」が海上を進む。
その甲板に一人の男が立っていた。
原子物理学者・沖田徹夫は、 四国山脈の山奥で、幻の超放射能元素と言われた 「サタンニウム」を発見した。
それは、原子爆弾の原料に使われるウラニウムの、 数百倍の放射能を持つ、特殊な鉱石だった。
もしこれが多量に集められた時、どのような結果を もたらすか……。
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回想。
四国山脈の山奥で、沖田博士が調査を行っている。
沖田「すごい放射能だ……」
舞台はさんふらわあ号の船内に戻る。
サタンニウムの扱い方について思い悩む沖田。
沖田(こんな恐ろしい鉱石が、もし悪いことに利用されたら、この平和な世界が大変なことになってしまう。そうだ。こんな発見は発表しない方がいいんだ)
突然、何者かが沖田に話しかける。
?「待て。君の発見は我がデストロン地球征服計画に是非必要なものだ」
沖田「誰だ!姿を現せ!」
?「サタンニウムのある場所に案内してもらおう」
沖田はサタンニウム鉱石のサンプルを持って客室を出る。
が、その後を黒づくめの男が追っていた。
?「この船の中だ。逃げる所は無い」
沖田が甲板に出て、サンプルの入ったケースを海に投げ捨てようとしたが、黒ずくめの男に止められる。
?「それをこっちに渡してもらおうか」
黒づくめの男が沖田を殴り倒し、気絶した沖田を連れていった。
東京の少年仮面ライダー隊本部。
少年ライダー隊会長・立花藤兵衛が新聞を読んでいる。
立花「世界的に有名な原子物理学者・沖田徹夫が行方不明か」
そこへ風見志郎が来た。
風見「オヤジさん」
立花「おっ、志郎。この記事見たか?」
風見「ええ、俺もそのことで来たんですよ。彼が乗っていた船はさんふらわあ。四国の高知から東京までの間に消えたとすると……」
純子「会長!海上保安庁から連絡が入りました。勝浦沖で沖田さんの上着が発見されたそうなんです」
立花「何?」
シゲル「この辺は、無人島の多いところです!」
立花「探ってみるか」
頷く風見。
風見と立花は、釣り人に扮して勝浦沖に急行した……。
最終更新:2019年08月27日 20:29