映画のタイトルが表示された後、夜中のアメリカのマイアミ州どこかの市街地。
そこに一台のバントラックがやってきて、後ろにはテロリストらしき男たちが乗っていた。
作業員「どうだい?本物そっくり」
フーシェ「お前の役目は?」
作業員「囮だろ?」
フーシェ「その通りだ」
バンの前方座席に乗っていたリーダーとなる男・フーシェは後ろにいた作業服を着た男を拳銃で射殺と同時に車から放り出す。
手下「おい!どういうつもりだよ!」
フーシェ「警察ですか?大変です。発砲事件をみました。一番街で警官が撃たれて倒れています。誰か!早く!」
フーシェが携帯電話でそう言うと、変わって連絡を受けたヘリコプターが現場へと急行する。
無線『緊急事態発生。一番街で警官が撃たれた模様。パトカーは直ちに急行せよ』
無線連絡を受けたパトカーはフーシェに射殺された男性の元へ到着する。
一方でどこかの屋上で暗視ゴーグルをつけたフーシェらが周囲を見ていた。
フーシェ「ミッション開始」
フーシェらは警察ヘリポートのダクトの扉を開ける。
フーシェ「配備、侵入成功」
手下「後、20分」
一方で警備室では、警官が監視カメラのモニターを見ていた。
警官「タコス、食い過ぎた」
フーシェの手下らはそれぞれのダクトから降りる。
手下(無線)『あと10秒だ!急げ!』
何らかの装置を持っていた手下はそれを電源設備のコントロールパネル部分で作動させると、警備室の監視カメラのモニターは一瞬砂嵐が映り警官は気付つかない。
フーシェはパソコンからその建物の間取り図を見る。
フーシェ「警備室侵入」
フーシェの手下は倉庫と思われる場所のダクトを突き破って、他の手下は警備室の経過を後ろから暗殺する。
南京錠で厳重に縛られていた檻の鎖を窒素ガスが入ったスプレーで吹き付けてペンチで壊した後、フーシェらは檻の先にあったアルミに包まれた何かを手に入れそれを運搬する準備に入る。
手下(無線)『急げ!あと6分だ』
フーシェは他の手下が送ってきた運搬装置にその包装品が入った網袋を入れる。
フーシェ「準備よし、出来る」
その包装品がバンの後ろに次々と積まれて行き、同時にフーシェとその手下も降りてくる。
手下「よし!」「さあ来い!早く行くぞ!」
フーシェらが乗ったバンが発進すると同時に監視カメラをハッキングする装置が爆発し、警備室のモニターは元通りとなる。
変わってバーネット家の自宅。
父・マーカスは新聞ながら朝食をしていた中、息子が話しかけてくる。
息子「パパ、学校でみんながからかうんだよ。耳の形が変だって」
マーカス「いいか、パパの耳も。お前と同じ形だ。でもな人の悩みを聞いてあげるためにこうやっているんだ。天使の翼だと思え」
一方でもうひとりの息子であるジェームズはローラースケートで家の中を走る。
息子「でも僕やだよ」
テレサ「ジェームズ!家の中ではやめて」
マーカス「耳は形じゃない。聞くためのもんだ。なんなら校長を逮捕してやろうか?」
息子「ママ!」
テレサ「はいよ」
マーカス「お前をバカにした角で…」
マーカスがそういう中でマイク・ラーリーがやって来る。
マイク「マイクおじさんだよ!」
マーカス「はえーな」
息子2人「おはようおじさん」「パパ、僕のパン取らないで」
息子らがそういう中でマイクがテレサにキスをする。
テレサ「やめてよ、どうせ、昨夜も夜遊びなんでしょ?」
息子「昨日もデートだったの?」
マイク「当たり!相手がうちの女…」
テレサ「ちょっと!息子達にいやらしい話はやめて」
マイク「いや俺は旦那の方に話してるんだよ」
マーカス「おい!」
テレサ「家の亭主に変な手を起こさせるつもり?」
マーカス「俺を巻き込むなよ!お前だぞ!頼むよ…」
マイクとマークが話し合う中でテレサは電話の音に気付き、かける。
テレサ「もしもし…変わりますよ」
テレサが受話器をマイクに渡す。
マイク「はいよー、マイクでござい!」
署長『警察署に出てこい!このブス野郎!』
マイク「ものを頼む時はもう少し丁寧に…言うべき」
署長『ラーリー、今すぐ来い!』
マイク「ご丁寧に…」
マイクはそういった後、受話器を置く。
最終更新:2019年09月06日 05:09