ウルトラマンG(グレート)(漫画版)の第1話


地球から火星に派遣された探査員、
ジャック・シンドーとスタンレー・ハガード。
この二名が火星上でおそるべき事態に遭遇する。
そう、まさにそこからすべての物語は始まったのだ。

やつの名は邪悪生命体ゴーデス!



火星。
外を調査していたジャックに、火星着陸船内のスタンレーから通信が来た。

スタンレー「ジャック、ジャック」
ジャック「どうしたスタンレー」
スタンレー「怪物が!怪物が宇宙船に」
ジャック「なに!」「あっ」

異形の怪物・邪悪生命体ゴーデスが、スタンレーのいる着陸船に向かって進んでいる──。


第1話
銀色の巨人
Signs of life

双脳地獣ブローズ登場


ジャック「くそうっ怪物め!」
スタンレー「助けてくれっ、ジャーック!」

ジャックはゴーデスを撃つも、ゴーデスは物ともしない。
ゴーデスの触手が着陸船を打つ。

ジャック「危険だ…脱出しろっスタンレー!」

だがそれも空しく、着陸船は粉々に破壊され、大爆発──!!

ジャック「ああっ、ス、スタンレー!」

その時、銀色の巨人・ウルトラマングレートがゴーデスを抱え上げ、放り投げた。

ジャック「な、なんだあの巨人は?」
グレート「ウオオ…」「シェアア──ッ!!」

グレートが両手を掲げて、ゴーデスに必殺光線「バーニング・プラズマ」を放った。

グレート「ウオオオオッ」「シャアアッ」
ゴーデス「ギャーッ」

二発目のバーニング・プラズマが炸裂!
ゴーデスが倒れ、その体が溶けていく。


ジャック=シンドーは火星に一人とり残されてしまった。
地球へ帰るにはこの宇宙人の力を借りるしかない!

その時、宇宙人の心がジャックに語りかけてきた。


ジャックとグレートが重なり合い、一つになっていく。
一方、ゴーデスは、無数の細胞となって地球へ飛んでいった。


数日後──

宇宙からたくさんの細胞が地球にふりそそぎ、
怪獣が出現した!


オーストラリアの街。
地震と共に工事現場の地面を突き破り、双脳地獣ブローズが出現。

通行人「怪獣だあっ」
女性「あっ、もう一体いるわよ」

ウルトラマングレートがブローズの前に立ちはだかる。

人々「人間のような形をしている!」「地球の生物じゃない!」

グレートがバーニング・プラズマを放ち、ブローズを攻撃。
国際的軍事組織・UMA(ユーマ)オーストラリア支部のアーサー・グラント隊長が、基地から隊員に指示を出す。

アーサー「ヤツをねらえ、あの銀色の巨人のほうが危険だ!」
隊員「しかし隊長、彼は我々の味方のようです」
アーサー「あんなバカでかいものに味方もなにもあるものか」

やむなく、UMAの戦闘機ハマーがグレートを攻撃。
グレートがハマーを睨む。

パイロット「ひゃっ」

グレートはそれ以上ハマーに構うことなく、再度バーニング・プラズマを放ち、ブローズを倒した。

アーサー「いったい何者だ?人類の敵か味方か?」

地球上での初勝利を収めたグレートが、爆炎の中にたたずむ──。


(続く)

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最終更新:2019年09月08日 22:15