地球から火星に派遣された探査員、 ジャック・シンドーとスタンレー・ハガード。 この二名が火星上でおそるべき事態に遭遇する。 そう、まさにそこからすべての物語は始まったのだ。
やつの名は邪悪生命体ゴーデス!
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火星。
外を調査していたジャックに、火星着陸船内のスタンレーから通信が来た。
スタンレー「ジャック、ジャック」
ジャック「どうしたスタンレー」
スタンレー「怪物が!怪物が宇宙船に」
ジャック「なに!」「あっ」
異形の怪物・邪悪生命体ゴーデスが、スタンレーのいる着陸船に向かって進んでいる──。
ジャック「くそうっ怪物め!」
スタンレー「助けてくれっ、ジャーック!」
ジャックはゴーデスを撃つも、ゴーデスは物ともしない。
ゴーデスの触手が着陸船を打つ。
ジャック「危険だ…脱出しろっスタンレー!」
だがそれも空しく、着陸船は粉々に破壊され、大爆発──!!
ジャック「ああっ、ス、スタンレー!」
その時、銀色の巨人・ウルトラマングレートがゴーデスを抱え上げ、放り投げた。
ジャック「な、なんだあの巨人は?」
グレート「ウオオ…」「シェアア──ッ!!」
グレートが両手を掲げて、ゴーデスに必殺光線「バーニング・プラズマ」を放った。
グレート「ウオオオオッ」「シャアアッ」
ゴーデス「ギャーッ」
二発目のバーニング・プラズマが炸裂!
ゴーデスが倒れ、その体が溶けていく。
ジャック=シンドーは火星に一人とり残されてしまった。 地球へ帰るにはこの宇宙人の力を借りるしかない!
その時、宇宙人の心がジャックに語りかけてきた。
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ジャックとグレートが重なり合い、一つになっていく。
一方、ゴーデスは、無数の細胞となって地球へ飛んでいった。
数日後──
宇宙からたくさんの細胞が地球にふりそそぎ、 怪獣が出現した!
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オーストラリアの街。
地震と共に工事現場の地面を突き破り、双脳地獣ブローズが出現。
通行人「怪獣だあっ」
女性「あっ、もう一体いるわよ」
ウルトラマングレートがブローズの前に立ちはだかる。
人々「人間のような形をしている!」「地球の生物じゃない!」
グレートがバーニング・プラズマを放ち、ブローズを攻撃。
国際的軍事組織・UMAオーストラリア支部のアーサー・グラント隊長が、基地から隊員に指示を出す。
アーサー「ヤツをねらえ、あの銀色の巨人のほうが危険だ!」
隊員「しかし隊長、彼は我々の味方のようです」
アーサー「あんなバカでかいものに味方もなにもあるものか」
やむなく、UMAの戦闘機ハマーがグレートを攻撃。
グレートがハマーを睨む。
パイロット「ひゃっ」
グレートはそれ以上ハマーに構うことなく、再度バーニング・プラズマを放ち、ブローズを倒した。
アーサー「いったい何者だ?人類の敵か味方か?」
地球上での初勝利を収めたグレートが、爆炎の中にたたずむ──。
最終更新:2019年09月08日 22:15